岐阜県現代陶芸美術館で8月26日まで開催中の「驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ」を観てきた。
圧倒的な超絶技巧に眼を奪われるばかりの展覧会。
a
入館いきなり安藤緑山の《胡瓜》。息を呑む技巧、畑から持ち帰ったばかりの鮮度が表現されている。彫刻としての構成力も見事である。
現代アートでは、髙橋賢悟の《origin as a human》、鈴木祥太の《綿毛蒲公英》、前原冬樹の有刺鉄線が技巧+αが魅力的だった。
a
ところで、こういった超絶技巧表現というのは、その技巧に眼を奪われて作者の想いはどこにあるのか、見失いがちだ。
作者もまた超絶技巧を見せることが目的化している作品もある。それはそれでいいではないか、という考えもある。
想いと表現が高い次元で一つになることはとても難しいことだ。
ちなみに超絶技巧作家というのは男性が圧倒的に多いというのもおもしろい。