07. 5月 2013 · May 7, 2013* 映画「ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの」に感激。 はコメントを受け付けていません · Categories: 未分類

「ハーブ&ドロシー」に続いてのもの。前作も良かったので、いそいそと出かけた。郵便局員のハーブと、図書館司書のドロシー、夫婦共通の楽しみは現代アートのコレクション。選ぶ基準はふたつ、小さなアパートに入る大きさとハーブの給与で買えること。生活はドロシーの給与が充てられている。慎ましい生活の中で約30年の歳月をかけコツコツと買い集めた現代美術作品は、4000点を超える、いつしか20世紀のアート史に残す作家の名作ばかりになる。

興味深いのは、二人が現代美術を大好きということだ。若き作家、無名の作家の作品に惚れ込んで購入、結果として美術館がこぞって寄贈をお願いする大コレクションになった。愛する作品はただの一点も手放したことがない。

 美術作品を所有するということは、どういうことか。投資目的で購入する人たちとは異なる大きな幸せ、生きる力を作品から得ていった二人にただ感動。

 この4000点を美術館に寄贈することになった。アメリカ50州の50の美術館に50作品ずつ、残りはナショナルギャラリーへ。奇跡のような実話。そしてハーブの死。私は、アーティスト、美術館長、ギャラリーオーナー、コレクター、4つの視点であらゆるシーンを噛み締めるように観た。

 紹介される美術作品が1点1点ていねいに写されるのも嬉しい。名古屋市東区の名演小劇場で5月10日まで上映。

http://www.herbanddorothy.com/jp/

06. 5月 2013 · May 6, 2013* 展覧会の図録は書籍ではない。 はコメントを受け付けていません · Categories: 未分類

 「ヴァン・ゴッホ展」「オディロン・ルドン展」「デ・キリコ展」「シャガール展」「ドラクロワ展」・・・。これらは、展覧会会期中に限って会場で販売される展覧会図録である。展覧会カタログと呼ぶこともある。

 図録とは、図や写真を記録のことで、美術館や博物館の展覧会パンフレットのことである。パンフレットと呼ぶにはページ数が多く、どう見ても書籍のようである。

 なぜ書籍ではないのかが重要なところである。例えば「ゴッホ作品集」という書籍であれば、主に書店を通じて世界に販売され自由に購入することができる。そこにはゴッホの著作権料があり、本の代金に著作権料が含まれている。美術作品集の多くが高額になるのは、この著作権料が一つの要因である。

 ところが図録の場合は、書籍ではなく展覧会の記録という特殊な枠組みにあり、展覧会出品作のみ著作権料なしである。従って、書籍に比べて破格の売価とすることができる。美術愛好家にとっては、とても嬉しい図録の存在である。

 この図録は、展覧会終了とともに手に入らなくなるわけであるが、以前は古本屋で、現在はインターネットで手にいれることができる。しかも高額になっているものもある。図録は、展覧会会期中、開催会場のみ販売なので発行部数が少ないことも高額になる要因である。

 こういう状況もあって、最近では図録であっても著作権料を支払うべきであるという意見もある。