展覧会は舞台ではない。しかし「原田治展」は舞台がイメージされる。
たくさんのかわいいキャラクターたちが舞台で笑顔を見せてくれる。
その準備は舞台装置を造ること。舞台裏を覗いてみよう。
原田治はイラストレーター、画家ではない。
広告、印刷物、グッズのために絵を描く。描かれた絵は、広告、印刷物、グッズになって完成される。
本展の美術館入口に設置された巨大ディスプレイ(写っているのは奥村学芸員)も原田の作品であるが、元の絵(原画)はとても小さい。
すべての原画は実際にどのような大きさで使用されるかイラストレーターは充分に想像、配慮して描くが、原寸で描くということはほとんどなく、大きな絵も小さな原画であることが多い。
また小さな絵も小さな原画ではない。つまり描きやすい大きさで描かれるのである。
展覧会場でそこのところもぜひ確認してほしい。
原田治作品を楽しむのは、暮らし、リビング、マイルーム、友だちと会うカフェや公園、ストリートだ。
小さな空間、手が届くような作品との距離感。ワクワクしてくる原田作品の舞台。
もうひとつの大きな楽しみは、グッズ。原田治といえばオサムグッズだ。
展覧会場に連続するようにオサムグッズショップが開店する。もちろんショッピングOK。「かわいい」は「楽しい」だよ。いよいよオープン。