18. 5月 2016 · May 18, 2016*「アッツ島玉砕」藤田嗣治のこの一点に涙がこみ上げる。 はコメントを受け付けていません · Categories: 未分類

 7月3日まで、名古屋市美術館で開催中の「藤田嗣治展」に「アッツ島玉砕」が出品されている。藤田と言えば、オリジナリティ高い裸婦が代表とされ、多く残る。しかしこの戦争画「アッツ島玉砕」は藤田の壮絶な画力を示すものであり、「絵を描くことが作家の想いの実現」であることを示すものである。またあの忌まわしい戦争の負の遺産としても、私たちは心に刻む作品であると言える。

藤田がこの作品で「戦争を賛美した」とか、いや「実は反戦の絵画だ」とか論戦が交わされるが、そのようなイデオロギーを問うことは無意味である。なぜなら極限の状況にあって、画家は絵を描くことでしか「生きる」ことができなかったからである。この「生きる」は単に生死の問題ではなく、「画家として生きる」という意味であり、イデオロギーを超えることである。

多くの絵画は、所有して鑑賞を楽しむというものであるが、「アッツ島玉砕」は東京国立近代美術館の所有であり、こういう展覧会の機会に公開される。歴史を踏まえ、絵画の力を観る素晴らしい機会「藤田嗣治展」をぜひ観て欲しい。

5/18藤田嗣治展

09. 5月 2016 · May 9, 2016*高北幸矢インスタレーション「落花、鎮魂」始まる。 はコメントを受け付けていません · Categories: 未分類

5月7日より6月7日まで1ヶ月にわたって、北鎌倉のポラリス☆ジ・アートステージで開催中。

インスタレーションは、現代美術の表現方法である空間をアートの場として創造する。観るという行為に体感することを加えたアート。絵画や彫刻のように購入することはできず、そのまま保存することもできない。

今回は屋外にも展示が行われ、光、時間、風、臭い、音もアートに取り込まれる形で表現される。

「落花、鎮魂」のテーマは、このギャラリーの場所がかつて隠れキリシタンのお寺のあったところで、隠れキリシタンの哀しみに心を寄せたもの。

5/7ポラリスDM

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05. 5月 2016 · May 5, 2016*たんぽぽがお迎えします。 はコメントを受け付けていません · Categories: 未分類

清須市はるひ美術館は、名古屋駅から2つ目のJR清洲駅下車徒歩約20分というところ。気候の良いときは気持ちの良い散歩コースですが、ちょっと遠いなという感想を持たれる方も多い。

車では、名古屋の中心から30分くらい。5つの駐車場があって、P5をご利用いただけますと、たんぽぽが「こんにちは」とお迎えしている。

5/5パーキング 5/5たんぽぽ

01. 5月 2016 · April 30, 2016*造形を着る、観る。一枚の布から世界に広がる三宅一生の創造。 はコメントを受け付けていません · Categories: 未分類

第43回館長アートトーク「造形を着る、三宅一生のファッションスピリット。」をこれまでで最も多い聴講者をお迎えして実施。

多摩美術大学グラフィックデザイン科の学生の頃から、天才と注目され、ニューヨーク、パリと世界のISSEI MIYAKEとなったその考え方をひも解くようにトークする。

なぜ三宅一生だけが美術館で個展を開催することができるのか、プリーツ・プリーズをはじめロングランセールなのか、さらにファッションとは何か。熱く語る。

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30. 4月 2016 · April 29, 2016*デザインのオリジナリティとは何か、類似は知層であり、文化である。 はコメントを受け付けていません · Categories: 未分類

28日、高北幸矢アート&デザイントーク「東京オリンピック2020エンブレムの真相」百科編集部の主催、各務原市産業文化センター。

質疑応答にもたっぷり時間をとって、4時間に及んだ。エンブレムの問題を例にとって、何が問題であったのか。あれはパクリ問題ではなくて類似問題であって、ネット社会のエネルギーに潰されるように、結論をあやふやにしてしまった。ただデザインの輝きを失わせただけである。

東京オリンピック2020の問題、審査システムの問題、佐野研二郎個人の問題が社会に大きな反感を買い、ニュースショーがおもしろおかしく取り上げ、本来のデザイン問題が語られることなく、語る人もなかった。

トークでは、デザインのみらいのために、重要なことをできるだけ浮き彫りにしながら、何が問題かを精査して行った。熱心な聴講者に素晴らしい緊張の4時間だった。

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29. 4月 2016 · April 28, 2016*今年もアートラボが始まる。みんなワクワク。 はコメントを受け付けていません · Categories: 未分類

清須市生涯学習講座の一つとして「清須アートラボ」を清須市はるひ美術館が実施している。

募集呼びかけは「美術館めぐりは好きなんだけど、実はよくわからない。そんな方に美術の見方や楽しみ方を伝授。学芸員と楽しみながら学びましょう!近隣の美術館へも出かけます。」

今年度も15名のラボ生が決定、28日第一回が開催され、挨拶とミニレクチャー「芸術って何だろう」を行う。

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27. 4月 2016 · April 27, 2016*デザインが輝き続けるために、類似問題を曖昧なまま終われない。 はコメントを受け付けていません · Categories: 未分類

東京オリンピック2020エンブレムが再公募により、ようやく決定した。決定デザインは、ひたすら類似問題を避ける方向を第一とし、本来のデザインのあり方が歪められたことは、誠に残念である。

さて、先の佐野研二郎デザイン案が「パクリ」とSNSで騒がれ、社会問題となった記憶はまだ生々しい。佐野自身がデザイン案を取り下げるということで、決着したかに見えるが、類似問題は解決していない。多くの人たちは、「あれはパクリだった」という記憶として残っているのではないか。

果たしてどうなのか、「デザインのオリジナリティとは何か」に焦点をあて、「デザインにおける類似問題」を追求講演。

高北幸矢アート&デザイントーク「東京オリンピック2020エンブレムの真相」2016年4月29日(金・祝)14:00~16:00、各務原産業文化センター、入場料500円、定員30名。主催:百科編集部、後援:各務原市、各務ケ原市教育委員会、各務原市文化協会、中日新聞社。

要予約・問合せ/さかだちブックス気付「百科編集部」宛 メールhyakka2015gifu@gmail.com   FAX058-214-2444

4/27東京オリンピックエンブレム

 

25. 4月 2016 · April 24, 2016*コンテンポラリーダンスとラップの競演、戦いのようなセッション。 はコメントを受け付けていません · Categories: 未分類

昨日、愛知芸術劇場小ホールで「ありか」コンテンポラリーダンス島地保武とラップ環ROYの競演を観て来ました。

いつもの小ホールとガラリと変えて、2客席の中央に2つのスクエアなステージそれをつなぐ花道、入場段階からワクワクの演出。

ダンスとラップの2つの生き物が、つばぜり合い、セッションし、一体化しまた互いに孤立する。息を飲む90分でした。

ラップがこんなにクリエイティブなものとは、初めての体感に自らの命が再生してくるようでした。

4/24ありか公演

24. 4月 2016 · April 23, 2016* 清須ゆかりの作家「中川幸作写真展」始まる。 はコメントを受け付けていません · Categories: 未分類

4/23中川幸作写真展14/23中川幸作展開会式4/23中川幸作写真展2 4/23中川幸作写真展3午前9時30分、たくさん方々のご出席の中、開会式が開催され、挨拶の後テープカット。ひきつづき中川幸作氏によるギャラリートークが行われました。
「命が煌めく瞬間」とフレーズに導かれる写真は、芸術家たちの熱い一瞬、深い想い、緊張が切り取られたもの。
ほかに、写真を三次元に曲面化した作品やきんさんぎんさんの百歳の笑顔など、見応えの写真展となっている。
展覧会に合わせて出版された図録では、私が前文を書かせていただいている。会場作品、図録掲載写真は紹介を控えるが、お出かけいただければ満足いただけるものと確信している。

08. 6月 2014 · June 7, 2014* 清須市の大祭「尾張西枇杷島まつり」を堪能。 はコメントを受け付けていません · Categories: 未分類

 梅雨空に入って、今日も昼間は雨のぱらつく土曜日。しかし、夕方になって晴れるという祭り日和、名鉄津島線に乗って西枇杷島で下車、「尾張西枇杷島まつり」に出かけた。

 この土日の2日間で20万人と言う人出を噂に、初めて出かけたお祭りはワクワクしっぱなし。西枇杷島駅から賑わいが始まり、西枇杷島本通りに入ると夜店がぎっしりと連なり、人、人、人。

 からくりで人気の五両の山車は、夕方からは曳き回されることはなく、飾られているだけだが、それでももの凄く立派で、動く最高工芸品とも呼ぶことができる。

 土曜日の夜は、数百発の花火が打ち上げられ、腹に響く音とともに、見事な美しさを堪能した。

http://nishibi.net/

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