紅葉の景色が素晴らしい中央高速を使って、岐阜県現代陶芸美術館(多治見)で開催中の「人間国宝石黒宗麿のすべて」を観てきました。
陶芸では、富本憲吉、濱田庄司、荒川豊蔵とともに、最初の人間国宝に認定されました。多彩技法を堪能、全作品の完成度の高さはさすがです。器に描かれた絵が華やかで眼を奪われますが、私は横から観た黒釉葉文茶碗や鈞窯鉢の力強いバランスによる美しさに心を奪われました。
絵とフォルムが互いに行き過ぎていない器が好きです。その双方に能力の高い宗麿作品であるが故です。
続いて多治見の笠原町に出来たモザイクタイルミュージアムにも足を伸ばしてきました。藤森照信設計の建築は、ずるいほどかわいくてワクワクしての入館です。
4階に展示されたモザイクタイルのシンク。かつて実家にもあったものですが、こんなに美しいものだったのかと遠い眼になりました。
60代以上の方は懐かしい暮らしの風景があり、小さなこどもも楽しめる4世代で出かけることもお薦めです。産業ミュージアムらしい魅力に溢れています。