31. 8月 2013 · 実習生 ギャラリートークに挑戦! はコメントを受け付けていません · Categories: リサとガスパール&ペネロペ展, 展覧会, 教育普及

2013年8月30日(金)

 

博物館実習生5人。県内の大学4年生たちが、

現場で美術館全体の運営を学んだり、学芸員の仕事を体験したりしています。

 

先日は、一人ずつ展覧会の解説にトライしました。

一般のお客様のいる展示室で、実際の作品に囲まれてのギャラリートークです。

初めてのことに、少々緊張の面持ちの実習生たち。

 

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持ち時間はだいたい15~20分程度。この間に、要点を絞ってお話しなければなりません。

 

何歳ぐらいの、どういうお客様に対してお話しするのか、

どういう順番で、どの作品を選んでご案内するのか、

その作品のどの部分に注目するのか。

そのやり方は、それぞれにゆだね考えてもらいました。

 

マニュアルなどはありませんので、さぞ戸惑ったことでしょう。

 

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実習生たちは、リサとガスパール、ペネロペシリーズやその作者についてそれぞれ調べ、

解説するポイントをぎっしりノートに書いて挑みました。

真剣そのもの。気迫が伝わってきます。

 

絵本を読み込んで、ストーリーの面白さを紹介したり、

原画をよく見て、配色のすばらしさを指摘したり、

大人ではなく、小学生に語りかけるように話したり、

それぞれに工夫が凝らされていました。

 

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人前に立つとどうしても緊張して、シミュレーションどおりにはいかないものです。

終わった後で、あの時はこう言えばよかったのに、と悔しい思いもあったでしょう。

 

でも、みんな一生懸命伝えたいという姿勢で、持ち味を生かしてやりきりました。

すばらしい!

 

一人ずつ解説し終わったあとは、お互いに、よかった点と、改善点とを出し合いました。

みんなよく観察していて、的確な指摘をします。

それに、人のやり方を見て、いいところをすぐに取り入れられていました。

 

作品解説は、基本は他人と会話すること。

相手に合わせて、声のトーンも変われば、言葉の使い方だって変わります。

 

けれど基本的には、

・客観的な事実と、個人的意見とを自分の中で分けておく。

・相手が理解できているかどうか確認しながら進める。

・自分が感動した点を、他の人に伝える。

これらができれば、お客さまも安心し、興味をもって聞いてくださるのではないでしょうか。

 

ちなみに、私はまだ毎回試行錯誤しながらやっています。

経験を重ねることが、上達へのなによりの道なのかもしれません。

 

 

 

 

 

【開催中の展覧会】

「リサとガスパール&ペネロペ展」

会   期:2013年7月6日(土)~9月29日(日)

開館時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)

休  館  日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

〈インターネット入館割引券〉

 

 

 

 

 

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