15. 11月 2022 · 清須アートサポーター アートスポットめぐり「トヨタ産業技術記念館」 はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

 

 

 

 

 

 

 

清須アートサポーターのみなさんと行くアートスポットめぐり。
今回はトヨタ産業技術記念館(名古屋市西区)へ行ってきました!

ここはかつて豊田紡織株式会社本社工場のあった場所なのだそうです。
エントランスでは記念館のシンボルであり、トヨタグループの創始者 豊田佐吉が発明した「環状織機」(1906年開発)が迎えてくれます。

環状織機

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最初に訪れたのは常設展の「繊維機械館」。

とても広い建物の中に、糸を紡ぐ機械、布を織る機械がたくさん展示されています。
この建物は大正時代に建てられた紡績工場をそのまま使用しているとのこと!

 

 

 

 

 

 

 

会場のスタッフさんが一つひとつの道具や機械を丁寧に説明してくださいました。
スタッフさんの実演に思わず見入るサポーター一同。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最初は人の手で行われていた作業がどんどん自動化し、高度な技術が可能な機械へと進化していく様子をたどることができます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「繊維機械館」のお隣では、金属加工の実演で鋳造や鍛造作業の様子を見学しました。

 

 

 

 

 

 

 

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その後、一旦特別展示室へ移動してトヨタコレクション企画展「うつす展」を鑑賞。

映、写、移、模、遷、、、さまざまな「うつす」をテーマに、江戸時代中期から明治時代初期のカメラや時計、古写真、版画など、科学技術に関する資料が展示されていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ここで時間となってしまい、サポーター活動は一旦解散して自由行動に。
再び常設展へ戻って「自動車館」にも行ってみました。

こちらでは、豊田佐吉の長男、豊田喜一郎が創業・発展を遂げた自動車事業の変遷について、豊田喜一郎の人物像とともに紹介されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当時の写真や設計図、部品、模型、広報物などの展示から国産自動車開発の歩みをたどります。

そして最後の広いホールには自動車をつくるための機械がたくさん!
様々な年代の自動車も並んでいます。

 

 

 

 

 

 

 

機械の実演を通して自動車がつくられていく行程を知ることができます。
大きな機械が動く様子から、実際の工場を見学しているような感覚になりました。

 

 

 

 

 

 

 

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清須市から近く行きやすい場所にありながら今回初めて訪れたトヨタ産業技術記念館。
想像以上に広い館内と充実した展示に圧倒されっぱなしでした。

今回もサポーターのみなさんとともに盛り上がったアートスポットめぐりとなりました。
みんなで出かけるのはやっぱり楽しいですね♪

 

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前回のアートスポットめぐりはこちら↓

清須アートサポーター アートスポットめぐり「北名古屋市アートエリアロード」

 

 

14. 8月 2022 · 文谷有佳里ワークショップ「見えないドローイング」 はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会, 教育普及

特別展「ON―ものと身体、接点から」の関連イベント。
参加作家の文谷有佳里さんによるワークショップを行いました。


写真右:文谷有佳里さん


文谷有佳里/BUNYA Yukari
1985年岡山県生まれ。2008年愛知県立芸術大学音楽学部作曲専攻卒業。2010年東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。
主な展覧会に、「あいちトリエンナーレ2019 情の時代」愛知県美術館(愛知、2019)、「トランス/リアル — 非実体的美術の可能性 vol.6 文谷有佳里」gallery αM(東京、2016-2017)、「ポジション2012名古屋発現代美術~この場所から見る世界」名古屋市美術館(愛知、2012)など。

文谷有佳里《なにもない風景を眺める 2016.2.8》2016年
文谷有佳里「あいちトリエンナーレ2019 情の時代」展示風景 2019年 会場:愛知県美術館

 

 


文谷さんの作品を参考に、はがきサイズの紙にカーボン紙を重ねていろいろなもので擦ってあとをつける(描く)ワークショップです。
カーボン紙を擦る道具は固い素材のものならなんでもOK。
鍵やキーホルダー、硬貨など、カバンやお財布に入っているようなものも使えます。
文谷さんいわく、あえて描きにくいもの(ペン状になっていないもの)を使うと、コントロールしにくく思いがけない線が生まれるのだそうです。

タイトル「見えないドローイング」の通り、カーボン紙に描いているときは紙にどんな線や図像がうつっているのか見ながら描くことはできません。
「ここで終わりにしよう」と思ったら、カーボン紙をめくって確認します。
このカーボン紙をめくるときがとっても楽しい🥰自分が描き残した痕跡と出会う瞬間です✨

 

やっていることはカーボン紙を擦るだけなのですが、人によってできあがりの雰囲気がまったく違うことに驚きました。

   

みなさん何枚も挑戦され、「次はこうしてみよう」とイメージしながら「見えないドローイング」との出会いを楽しんでいました。

文谷有佳里さん、ご参加のみなさま、ありがとうございました🙌


ON―ものと身体、接点から

会期:2022年6月25日(土)~8月21日(日)
開館時間:10:00〜19:00(入館は18:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌平日が休館)
観覧料:一般 700円(600円)/大学、高校生 500円(400円)/中学生以下無料
*()内は20名以上の団体及び清須市立図書館貸出利用カード提示者の割引料金
*各種障がい者手帳等提示者及び付添人1名は無料

出品作家:水木塁、文谷有佳里、谷本真理、時里充


文谷有佳里ワークショップ「見えないドローイング」(終了しました)

はがきサイズの紙にカーボン紙を乗せて、上から色々なもので擦って線を描きます。
どんな絵になるかは、最後にカーボン紙をはずすまでわかりません。

日時:7月16日(土) 14:00~16:00
講師:文谷有佳里(出品作家)
所要時間:3分
事前申込み不要(時間内随時受付)

09. 6月 2022 · 清須アートサポーター アートスポットめぐり「北名古屋市アートエリアロード」 はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及, 未分類

いつも館の活動を支えてくださるアートサポーターのみなさんとの恒例お出かけ企画。

名古屋市営地下鉄壁画めぐり、尾張旭市城山公園、朝日遺跡ミュージアムに続き、今年度は「北名古屋市アートエリアロード」を探訪しました

感染対策を取りつつ、屋外での見学です。

 

清須市のお隣、北名古屋市には、道路沿いにたくさんの野外彫刻が展示されているのをご存じでしょうか?

県道名古屋豊山西春線や江南線沿いをはじめ、50点余りの作品がいつでも見られます。

北名古屋市として合併する前の西春町と、町内に美術学部を置く名古屋芸術大学との関わりから、1990年以降漸次的に設置されたというこれらの作品群。

存在は知っているけど、ちゃんと見たことはない…というサポーターさんからご提案いただき、お出かけ先に決定

 

2013年に発行された『北名古屋市彫刻ガイドブック』(北名古屋市歴史民俗資料館や市役所で、なんと無料でもらえます!)を早速ゲットし、これをもとにちょこっと下調べした「しおり」を携え、いざ出発

 

当日は気温高めだったものの、風がさわやかで散策日和(改めて写真を見るとめっちゃ青空)。

6つのエリアのうち、今回訪れたのは名古屋芸大周辺のアートエリアロードです。

おもに名古屋芸大の先生や卒業生の作品が並びます。比較的人体彫刻が多め。

 

岩井義尚《遊-Ⅲ》

3人の子どもが戯れています。見る角度によって見え方が異なり、「ここから見たほうがいい!」とベストポイントを探していました。

加納秀美《踊り子》

尾張旭の城山公園にも同じ作者の作品がありました。

石田武至《語らい》

金ピカ。オリーブの環と女性の手には鳩。平和の象徴でしょうか。(おそらくこれと同じ鋳型の作品が、名古屋市鶴舞の通信ビルのてっぺんにあるのですが、ご存じの方いますでしょうか…)

三枝優《風》

マスクを着けていました。

両手で身体を浮かせて支えているようなポージング。腕がプルプルしそうです。

吉田鎮雄《踏》

手で髪の毛を引っ張る?不思議なポーズです。

身体の正面が道路側を向いているので、歩道側からはおしりが見えます。なぜこのような置き方をしたんでしょう。

大口明一《魚》

萩原清作《裸婦》

神戸峰男《春夢》

神戸峰男さんは2019年に公開された東岡崎駅の徳川家康騎馬像の作者でもあります。


 

野外彫刻は360度どこからでも見れて、触ることができるのも醍醐味。

ブロンズ、石、ブロンズだけどおそらく原型は木?(鑿の跡がわかる)など、質感の違いも楽しみました。

大学付近には公式情報にはない作品もひっそりあったりして、思いがけない鑑賞もできました。

 

普段は通り過ぎてしまうような場所で、みんなでわいわいと感想をおしゃべりしながら作品を見られたことが何より楽しかったようです。

最後に名古屋芸術大学 Art & Design Center Westで開催中の『儀間朝龍展 POP OR END』を鑑賞。

ダンボールを使ってアメリカや沖縄の文化を表現したポップな作品に、こちらでも大盛り上がりなのでした。

 

五条小前の歩道陶板。かわいい。

 

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09. 7月 2021 · 清須アートサポーター アートスポットめぐり「あいち朝日遺跡ミュージアム」 はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

いつも当館の活動を支えてくださる清須アートサポーターのみなさん。
サポーター活動として年に1回、近隣の美術館やアートスポットへおでかけしています。
今回は清須市内に昨年11月オープンした「あいち朝日遺跡ミュージアム」へ行ってきました。

朝日遺跡は清須市から名古屋市西区にまたがる弥生時代の環濠集落遺跡。
その範囲は東西1.4km、南北0.8km、面積は80~100万㎡と推定され、全国的に見ても大規模な集落だったようです。
朝日遺跡ミュージアムでは、朝日遺跡の出土品や貝塚などの遺構、復元竪穴住居などを見ることができます。

この日は特別にミュージアムスタッフの方がガイドをしてくださいました!

映像やジオラマで当時の集落の様子を知り、土器、農具、神事に使われたと思われる品などの出土品を鑑賞。
朝日遺跡の出土品で重要文化財に指定されたものは、なんと2000点以上もあるそうです。
充実した展示とスタッフさんの解説にサポーター一同興味津々!
じっくり時間をかけて鑑賞を楽しみました。

同行した筆者が特に気になった展示品はこちら↑
この土器、大きな穴があいています。
「円窓付土器(まるまどつきどき)」とよばれ、朝日遺跡で数多く出土しているそうです。
でも、穴があいていたら中身がこぼれてしまいますよね???
なぜ穴があいているのか、その理由は具体的には分かっていないそうです。
理由が分からないからこそ、用途を想像して楽しめるちょっと不思議な展示品でした。

この日は開催中の企画展「パレス・スタイル-赤の土器-」も観ることができました。
パレス・スタイル土器は赤い顔料が塗られた土器で、朝日遺跡や愛知県一宮市の遺跡からもまとまって出土しているそうです。
赤彩土器は見た目にも鮮やかで、形や彩色、施された模様の多様さに思わず見入りました。

※企画展「パレス・スタイル-赤の土器-」は2021年6月27日で終了しています。次は特別企画展「弥生人といきもの2021 貝を知ろう!」が2021年7月22日から始まるとのこと。

見所は建物の外にも続きます。
体験水田ではちょうど数日前に古代米の田植えがされたそうです。
他にも環濠や貝塚の遺構、復元竪穴住居など、屋外も見所が多く、みんなでワイワイお話ししながら時間いっぱい楽しみました。

地元の方がほとんどの清須アートサポーターのみなさん。
あいち朝日遺跡ミュージアムも「もう行ったことがあるよ」という方が多かったのですが、みんなでじっくり施設内をまわって充実したアートスポットめぐりとなりました。

あいち朝日遺跡ミュージアムの皆様、ありがとうございました!

 

あいち朝日遺跡ミュージアムのウェブサイトでは「オンライン博物館」や「出土品・遺構ギャラリー」でも朝日遺跡について紹介しています。ぜひご覧ください。

あいち朝日遺跡ミュージアム 公式サイト

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05. 12月 2019 · 「学芸員は展示作品」 はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会, 教育普及

今週末(12月8日)で企画展「嗅覚のための迷路」(以後、嗅覚展)も閉幕します。どの展覧会でもそうなのですが、会期が終わりに近づくと寂しくなるものですね。

前回のブログには、展覧会紹介と企画した背景について書かせていただきました。今回は、本展で新しく挑戦した「視覚障がい者向けのガイドツアー」について書きたいと思います。

嗅覚展の開催が決まったと同時に、やってみたいと思ったことが、視覚障がい者向けのイベントでした。

これまで、絵画から彫刻、映像と幅広いジャンルの展示をおこなってきましたが、視覚障がい者の方が来館されたことは(私の知る限り)ほとんどありませんでした。

嗅覚を使った鑑賞であれば、障がいに関係なく鑑賞していただけるのではと、ぼんやりと考えていました。しかし私自身、障がいをもっている方を対象としたイベントを企画したこともなければ、参加したこともない・・・

そんな時、あいちトリエンナーレで視覚障がい者向けイベントを実施すると知り、お邪魔させていただけるかアタック。ありがたいことに研修から参加させていただくことができました。本当に感謝しています。

研修では、視覚障がい者の方が普段どういった生活を送っているのか(たとえば、蛍光灯がまぶしくてサングラスをかけることがある、エレベーターやエスカレーターよりも階段のほうが安心するため利用することが多い、などなど)を知りました。

ほかにも、案内をする際は、どんな道を歩くのか、凹凸や傾斜の有無を確認したり、「10mくらい歩きます」など距離を具体的に伝えたり、どれくらいの広さの空間なのか数値で表したり。当たり前のことですが、言われないと気づかないことばかりでした。

「いざ企画するぞ!」となったものの、今回の展示作品の説明は特に難しかったです。たとえば、展示室2の《嗅覚のための迷路 ver. 4》では・・・

「天井から小瓶が108個ぶら下がっています」という説明だけでなく、どのくらいの大きさの瓶がどういった状態でぶら下がっているのかを伝える必要があります。

「碁盤の目のように規則正しくぶらさがっていて、1列に6つの瓶がぶら下がっています。それが18列あります。瓶と瓶の間は70センチです。」

どんな言葉を使えばいいのか・・・。誤解のないように伝えるには・・・。

もうひとりの学芸員に目を瞑ってもらい、練習を重ね、二人でどういった言い回しがいいのか考えました。

そもそも、当館の建物は特殊な形をしているので、手で触れる模型をつくってまずは建物のかたちを理解してもらおう!というところから始めました。

この模型もどういう風につくればいいのか試行錯誤しました(平面図の建物の輪郭に紐を貼り付ける?あるいは平面図の裏から鉛筆でつよくなぞって立体的にしてみる?などなど。→結果、全体を把握しにくいため没!ダンボールで外形を切り抜いてみました)。

そして、いざ本番!!

まず、当館がどういった建物、空間なのかということを模型を使いながらお話しします。

模型の緑マークは、作品のある場所を指しています。事務所にあった丸シールを何枚も重ねて貼り、ぷっくりとさせました(今、自分がどこにいるのか、今からどこに向かうのかをイメージしてもらうため)。

《嗅覚のための迷路 ver. 4》鑑賞中

腕を広げて、身体に当たった瓶を嗅いでいってもらいました。

「さっきよりも匂いが濃いかな~」なんて話しながら、一つずつ匂いを確認します。

実際のお花見では、手に取れる高さの桜の枝をもって匂いを嗅いでいるそうです。

《嗅覚のための迷路 ver. 5》鑑賞中

珪藻土マットを触って、どれくらいのサイズのマットが敷き詰められているのかをイメージしてもらいます。

そのあとに、それぞれのスリッパの色をお伝えしながら匂いを嗅いでもらい「あぁ~、これは何の匂いだっけ?」としっかり悩んでもらいました。

そして、スリッパを履いてナビゲートをしながら足跡をつけてもらい、さっき歩いたところを匂いだけで辿ります。ゴールまで辿りつけるかは、人それぞれ。

《OLFACTOSCAPEーローズ香の分解ー》鑑賞中

カーテンに触れながら8つの香料を嗅いでもらいました。

匂いは混ざり合っていると知る機会になった!と喜ばれていました。

目には見えない匂いだからこそ、障がいの有無に関わらずフラットに共有できる。嗅覚アートの可能性をまた一層強く感じました。

↑ 談笑中。嗅覚に関するエピソードなど。

最後に参加者の方から胸に刺さる言葉をいただきました。

「私たちにとって、学芸員は展示作品なんです。」

「学芸員の話を聞くこと、コミュニケーションをとることが面白い。美術館に行けば会える学芸員は作品と同じ。」

学芸員は癌だと言う人もいれば、作品と言う人もいる。ほんとうに面白い職業です。

みなさまにも、嗅覚アートの可能性を是非感じていただきたいと思います。

お待ちしております。

【開催中の展覧会】

「嗅覚のための迷路」

会期:2019年10月12日(土)~12月8日(日)

開館時間:10:00~19:00(入館は18:30まで)

休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

観覧料:一般500円 中学生以下無料

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15. 11月 2019 · 特別編 誠信高等学校インターンシップ② はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

11月13日(水)

午前は学芸員Fへのインタビューということで、学芸員になった経緯や仕事のやりがいなどお話ししました。

「一番好きな作品はなんですか?」という非常に難しい質問がでたり(ひとつに絞れない・・・)、「過去に戻れるとしたらいつがいいですか?」という質問も。(「過去には戻りたくない」と答えて生徒たちを少々困らせた・・・)

話をしていくうちに、

今の高校生がどういった考えをもっているのか(入試制度に対してなど)、

何に関心を示しているのかを知ることができ、こちらにとっても収穫の多いものになりました。

そして午後からは、アートサポーター活動に参加してもらいました。

スペシャルゲストとして、清須市にゆかりのある作家・富永敏博さんに来ていただき、これまでの活動や作品についてお話しをしていただきました。

↑ 富永さんのポートフォリオに食いつくサポーターとインターン生。

この日は、作家/サポーター/学芸員と立場の異なる人の話を聞くことができ、さまざまな考え方の人がいるのだと感じたのではないでしょうか。

11月14日(木)★最終日★

本日は、高校生を対象にした展覧会・ワークショップを企画してもらいました。高校生が関心を持つものをピックアップしていき、そのなかでも自分が伝えたいものを決めてもらいました。

途中、他のインターン生からコメントをもらったり、

学芸員と相談したり・・・と、4時間ほどじっくり考えてもらいました。

アニメや漫画の展覧会や、スターバックスをメインとした企画も・・・!!

こちらが浮かばないような斬新なアイデアがたくさんありました。

「自分は何を伝えたいのか」「何が好きなのか、興味があるのか」と自分を知るきっかけにもなっていたら嬉しいです。

以下、インターン生の感想です。

【インターン生/Mさん】

今日は、高校生が興味をもつ展覧会・ワークショップについて考えました。私は「スターバックス展」というのを企画したのですが、想像よりも考えるべき点が多くあり大変でした。「スターバックス」と「アート」のつながりを見出すために、さまざまな「アート」について調べました。調べていくと、フードアートやレシートアートなど、聞いただけでもワクワクするようなアートを作り上げている作家さんがいて面白かったです。

他の3人の考えた企画案も聞き、みんなで意見を出し合い、学芸員の方にもアドバイスをいただきながら、それぞれの企画の現実味が高まっていくのがとても楽しかったです。自分が考えたものを実際に形にする難しさとともに、形になればどれほど嬉しいのだろうという胸が躍るような気持ちになりました。

昨日お世話になったサポーターの方々にも企画の話を聞いていただき、アドバイスや意見をしていただきたかったなと思っています。今日でインターンシップは終わりますが、いつかまた清須市はるひ美術館へ足を運び、学芸員の方々、サポーターの方々と「アート」について語り合いたいです。

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【インターン生/Yさん】

今日は実際に展覧会を企画してみるということで、展示案を考えていました。「高校生が来そうな」ということで、どのようなものが良いか調べました。お題が「高校生」ということだったので、誰もが見聞きしているアニメや漫画を取り上げました。来館者が楽しく深く知ることが出来るものを考えるのがかなり難しかったし、順番や展示場所も加味してつくっていくことがとても大変なことなんだと改めて思いました。この3日間、インターンをしてみて、とにかく「考える!!」ということが大変で、とても重要なことなんだなぁと思いました。とても楽しかったです。

【インターン生/Oさん】

今日は、ワークショップの企画をしました。みんなは誰も思いつかないようなすごく面白い案を出していました。僕は、全然やってなくて、考えているうちに忘れたりしました。「無駄な時間を過ごすくらいなら、人に聞いたり、教えてもらったり、自分から聞くのだ」と教えてもらいました。インターンシップで、展示するときの作品の照明の当て方や、収蔵する作品はぷちぷちの袋で包んだりするということを学びました。

【インターン生/Hさん】

今日はインターンシップ最終日でした。短かった3日間でしたが、その中で学芸員さんたちとお話しした作品、作家さんに対する気持ち、僕達に対するアドバイスや休み時間に気軽に話しかけてくれる優しさ、そしてこの美術館のことを愛する気持ちが本当に伝わってきました。この3日間を思い返すと、最初は学芸員さんたちはビシビシしていて話しかけづらかったし、なかなか疲れるし、でもそれは最初だけで、学芸員やサポーターの皆様から作品のすばらしさを教えてもらい、楽しくなってきました。正直、今の僕の心は「やっと終わった」という気持ちと「さみしいなぁ」という気持ちのふたつが頭の中でリピートしています。3日間いた控室の外の景色、外から聞こえる子どもたちの遊ぶ声、となりを見ればいる学芸員さん。どれも僕にとっては忘れられない思い出になりました。これをきっかけに僕も今度、友達と清須市はるひ美術館に来ようと思います。もし今度会えたら、また相撲の話で盛り上がりましょう!3日間多くのことを学ばせていただき、ありがとうございました。

 

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「3日間で何かを汲み取ってもらえるのだろうか」と少々不安でしたが、若者の成長は凄まじいもので、1日目に比べると3日目には、意見のまとめ方や伝え方が格段に上手になっていました(こっちが指摘する分、それを糧にしてくれているのだと感じることができ、指導している方も嬉しい・・・!)。

今回を機に、彼らにとって美術館が身近なものとして感じてもらえたら嬉しいです。3日間本当にお疲れさまでした!また当館に足を運んでくださいね。

F

13. 9月 2019 · 【特別編 博物館実習生ブログ】実践としてのキュレーション はコメントを受け付けていません · Categories: その他, 教育普及

こんにちは。現在当館に実習生として来ているSです。☺︎

人生初ブログで右も左も分かりませんが頑張って書いてみようと思います。💪

 

僕は大学で学芸員課程を履修しており、理論はある程度学んできましたが、やはり実践となると全く勝手が違います。

特に来館者の目に見えない部分の仕事の多さには驚きました。展覧会の企画や図録の作成はもちろん、建物の管理、虫の駆除、作品の保存・管理、教育普及事業、ワークショップなどなど、仕事の幅が広すぎて日々その大変さを実感してばかりです。💦

現在はMAYA MAXXさんの特別展が開催中です。
それに伴い子ども向けのワークショップがあったので僕も参加してきました。👶

 

子どもたちは本当に無邪気で自分の描きたいものを描きたいように描いていました。見ている僕も楽しんでしまって、子どもたちの作品の力強さに感動したし、負けてられないなあと思いました。👴笑
完成した作品は当館に展示してあるので是非見てみてください!すごくいい作品になってます。

もちろんMAYAさんの個展も見てほしいです。
今回は絵本の原画中心の展示になっています。
僕は絵本の原画は初めて見たのですが、絵本になった絵と原画の絵の違いにとても驚きました。

その違いは、、ぜひ見に行って感じてみてください。🏃‍♂️
MAYAさんの新作絵画もめちゃくちゃかっこいいのでそちらも併せてぜひ。

 

先程学芸員はやることがありすぎて大変だ、と言っていましたが、やっぱり自分の企画した展覧会が形になり、図録が出版されて、お客さんがたくさん来てくれる、これ以上幸せなことはないと思いますし(僕はまだやったことがないので想像ですが笑)、それがキュレーターのメインストリームです。

作品は見る人に何かしらを与えるかもしれないし与えないかもしれない。僕はそれは感動でなくてもいいと思っています。なにか違和感のようなもの、今まで自分が生きてきて、身につけてきたものの外側を実感させてくれるのが芸術作品です(とりわけ現代美術はその傾向が強いでしょう)。だから何かを見た後に心がもやもやしてすっきりしないこともあると思います。もしかしたら苛立ちすら感じるかもしれない。そして僕はそれでいいと思っています。それもひとつの感動であり、衝撃なのです。もちろん心温まる感動も大切だし、それがよくないというのではありません。新しい感覚との出会いは常に感動的でもあり、受け入れがたくもあるということです。芸術作品というのはその双方性をもっていると僕は考えています。

そして学芸員は、色々なことを考えながら展覧会を企画します。作家の個展からあるテーマに基づいたものまで、その形態は様々です。展示する順番や高さ、また、その作家のどの作品を展示するかまで学芸員が決めるのですから、キュレーションの仕方ひとつで、展示される作品は見え方が全く異なります。そして、そこには必ず意図が存在します。なぜこの作品なのか、なぜこの作家なのか、何か伝えたいことや感じてほしいことがあってこそ展覧会は企画されるのです。だから展覧会自体がひとつの作品でもあると僕は考えているし、もし自分が展覧会をつくるならそういったことを大切にしたいなと思っています。また、鑑賞者の側に立って考えるならば、こうしたことを踏まえて美術館に足を運んでみるとまた違った見え方もしてさらに展覧会が面白くなるんじゃないでしょうか?

少し長くなってしまいましたが、今回僕はこんなことを考えながら学芸員の実習に向き合っています。お忙しい中ご指導してくださる学芸員OさんとFさんには感謝しかないです。残り2日の実習も頑張ります。👍

そしてぜひはるひ美術館に足を運んでくれると嬉しいです。
ありがとうございました。

 

S

23. 8月 2019 · 尾張旭市の城山公園「彫刻の森」 はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

もはや2か月ほど前のことになりますが・・・

当館のボランティアスタッフ、アートサポーターさんたちとの活動で、愛知県尾張旭市にある城山公園に行ってきました

昨年の名古屋市営地下鉄壁画めぐりに引き続き、今年度もプチトリップです。

今回城山公園を選んだのは、中日新聞に掲載されていたとある記事がきっかけでした。

ここは「彫刻の森」という名が付いていて、散策しながらたくさんの彫刻に触れられるのだとか。

みなさん行ったことがない(私も知らなかった)隠れアートスポット(?)に白羽の矢が立ちました

城山公園は、名鉄瀬戸線・尾張旭駅から徒歩約10分。旭城(新居城)が迎えてくれます。

早めに到着したサポーターさんが公園のパンフレットを入手してくれていました。助かる!

想像以上に広い公園の敷地に、18点もの彫刻が点在しています。

遠山静夫《初夏の玉遊び》からスタート。

石段を上ると黒田栄一《石頭(ゴリラ・キリン・獏)》が登場。

なぜこの動物のチョイスなんでしょうね?丁寧に彫られていて生首っぽいです。

今度は抽象的な形。海景のイメージでしょうか。(粕谷圭司《海の曲》)

上り坂が続いてちょっと大変ですが、ぬっとあらわれる彫刻に驚いたり、癒されたり。

 角儀介《RING-交感するもの》

 大成浩《耀風No.10》

茂みの中からこんにちは。(腹筋に効きそう)

 加納秀美《風と…》

中間地点には展望台が!休憩がてらみんなで尾張旭を一望

建物内には地域の歴史民俗を紹介している展示室や天体観測室もありました!

反対側に下ると大きな池が広がります。噴水も上がっています。

噴水を眺めるバレエ少女たち。

 石田武至《レッスン》

1点、どうしても見当たらない作品をみんなで探しましたが、どうやら伸びすぎた水辺の植物に隠れてしまっていたようです。パンフレットでは鹿の親子のブロンズ像が紹介されていましたが、人の気配に気付いて逃げてしまったのかも・・・!?

いい表情ね~と感心したり、これなんだろう~?と不思議に思ったり、タイトルと見比べて納得したり首をひねったり、同じポーズを真似してみたり、みんなで意見を言い合えるのは大勢での鑑賞の醍醐味ですね。

みなさんかなり楽しめたようです。

あなたもぜひ「彫刻の森」に訪れてみては?

 

O

 

 

 

 

 

 

28. 2月 2019 · 安曇野市での研修会 はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

当館のボランティア組織である清須アートサポーターについて、ブログで発信したりしているせいか(最近あまり記事にしていませんが)、興味を持ってくださる方がたまにいらっしゃいます。

長野県安曇野市の職員の方から、「美術館職員やボランティアさんが集まる研修会で、活動について教えてくれませんか?」というお話をいただきまして、「茅野市美術館に続き再び・・・うちでいいのか??」と恐縮しつつ、お邪魔させていただきました。

長野は日本のなかでも美術館の多い県ですが、とくに安曇野市は「安曇野アートライン」という一帯を築くほどにたくさんの美術館・博物館がぎゅっと集まっている地域です。

美術館同士の連携が強く、ボランティア組織の「ミュージアムサポーター」も一つの館に所属するのではなく、お仕事があるたびに市内の複数の館に派遣されるというスタイルなのだそうです。

このミュージアムサポーターは昨年から始動したばかりなので、今後の活動の参考にするために、他館の例をいろいろと学んでいるとのことでした。

研修会前に寄った安曇野髙橋節郎記念美術館、田淵行男記念館、研修会会場の安曇野市豊科近代美術館。

天気が良くて、北アルプスの山脈が綺麗に見えました!

 

研修会には美術館の学芸員やサポーターの方々20名ほどにお越しいただきました。

当館のサポーターのこれまでの歩み、現在の活動状況、意義や課題など可能な範囲でお話させていただきました。

職員とサポーターとの心理的な距離感やサポーターの活動に対する姿勢に関する質問など、私にとっても勉強になる時間でした。

 

安曇野では、サポーターによる資料調査を展覧会として企画したり(髙橋節郎館で実際に展示中でした)、外国人観光客向けの英語ガイド(!)なども見据えているそう。

ボランティアスタッフの在り方は今後ますます多様になってくるのかもしれません。

当館もまだまだ模索中。現在のサポーターさんたちとの絆を大切にしながら、今後の活動を考えていきたいと気持ちを新たにいたしました。

 

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29. 1月 2019 · 収蔵作品展のワークショップ はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会, 教育普及

2019年1月26日(土)

現在、展示室1にて「どこからみる?彫刻・立体作品の魅力」展を

開催しています。

「これまであまり展示する機会がなかった彫刻・立体作品をみせたい!」

という思いのもと、企画しました。

いつも絵画の展示ばかりなので、

彫刻、立体作品の展示はすこし新鮮でした。

どこを正面と捉え、作品の向きはどうするか。

ちょっとした角度の違いが重要で、

作品のもつ迫力や纏っている空気感を生かすか殺すか・・・

ライティングもいろいろ試し、影のでき方をチェックします。

とくに難しかったのは、

渡辺おさむさんの《KARESANSUI》シリーズでした。

名前のとおり、枯山水・・・

「間のとり方が試されている!!?」と

あーでもない、こーでもないとせっせと向きや角度をかえ、

離れて近づいて何度も確認、そして・・・納得のいく位置に。

そして、展示室の床には、なぞのマークが!

大量の「!!(ビックリマーク)」ではありません・・・

鑑賞のお手伝いツールとして足跡マークを貼ってみました。

本展のねらいは、意識してからだを使って鑑賞をしてもらうこと。

絵画作品をみるときも、近づいて画家の筆致をみたり、

離れて構図や色合いのハーモニーをみたり、みなさんも

おそらく知らず知らずのうちに動き回っていると思います。

彫刻や立体作品も、作品のサイズによって

離れたり、近づいたりと作品との距離をかえて鑑賞されることでしょう。

今回はそこにもうひとつ。「上から・下から見ることを追加したい!」と

ワークショップ「どこからみる?からだをつかった鑑賞体験!」の

第1回目を実施しました!

作品の解説をしつつ・・・

こんなことをしたり

・・・こんなことまで!!!

(安心してください。洋服が汚れないようにシートの上です!)

なんともシュールな光景に。

(学芸員Fは、左端ローアングルからの《KARESANSUI》がおすすめ)

上からみないとわからない服の皺の表現。

下からみないとわからない奥行きの表現の仕方。

同じ作品でも、目線の位置や高さをかえることで

作品のみえるものは異なり、印象もがらりとかわります。

このブログを読んで、ちょっと気になったそこのあなた!

2回目の開催が決まっています!

是非お申込みください!!

【ワークショップ詳細】

日 時 : 1月26日(土)、2月23日(土) 各日、10:30~11:30
場 所 : 清須市はるひ美術館 展示室1
参加費 : 無料(観覧料は別途必要)
定 員 : 各日、先着6名(小学校低学年以下は保護者同伴)
申 込 : 電話受付 TEL: 052-401-3881

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おそらく、展示室に横になることができるのは

このときくらいしかないのでは・・・?!

いっしょに好きなアングルをみつけましょう!

【開催中の展覧会】

収蔵作品展「どこからみる?彫刻・立体作品の魅力

会期:2018年12月4日(火)~2019年3月8日(金)

開館時間:10:00~19:00(入館は18:30まで)

休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

観覧料:一般200円 中学生以下無料

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