24. 3月 2016 · 第4回アートサポーター親子ワークショップ はコメントを受け付けていません。 · Categories: 教育普及

2016年3月24日(木)

 

先週19日(土)、親子ワークショップ「写真たてをつくろう!」を開催しました。

 

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美術館のすぐ外では川津桜が満開。ヒヨドリがさかんに蜜を吸っています。

 

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アートサポーターのイベント企画チームの皆さんは、開始の1時間前からスタンバイ!

この日のために、何を作るか、どうやったら子どもたちが楽しんで作れるか、

試作品を持ち寄り、みんなで知恵を出しあって型紙やパーツなどを準備してきました。

 

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今回の申込者は、3~9歳の子どもたち8人とその親御さんたちです。

 

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材料はダンボール。

かたちは、飛行機、パンダ、機関車、さる、ゾウの中から好きなものを選べます。

まず、どのかたちの写真たてをつくるか決めて、その型紙にそってダンボールを切ります。

 

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こちらではお兄ちゃんを真似て、3歳の女の子がダンボールを切るのに夢中。

小さな手で、驚くほど巧みにハサミを操って分厚いダンボールを切っていました。

 

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写真たての中央に開ける窓の部分は最も苦労するところ。こちらは上手にカッターを使いこなしています。

 

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ダンボールが切れたら、絵具で色を塗っていきます。

絵具と筆を使うのは初めてという子が多かったようですが、

あっという間に鮮やかな色に変わる様子を見て、目が輝いていました。

加える水の量を調節するのが少し難しかったね。

 

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写真たての裏側に細長いダンボールを3本貼って、写真を固定する枠づくり。

取り付ける場所が肝心です。

サポーターさんたちが優しく教えます。

 

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最後にスタンド部分をつくります。

2本切り目を入れて、真ん中を少し折り返すと出来上がり。

 

みんなの作品。とっても素敵な写真たてができました。

絵を描いて、さっそく写真たてに飾ってみた子もいます。

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中央の写真、パンダの窓部分には、笹の葉をもつパンダの手が描かれています。

ユニークな発想にサポーターさんたちもびっくり。

 

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こちらは大好きなトーマス。

 

みんな、おうちに大事に持って帰って、使ってくださいね。

たくさんの素敵な写真が、この手作り写真たてに飾られますように!

 

大好評のアートサポーターワークショップ。

これからも年に3回ほど開催していく予定です。ご期待ください

 

 

【開催中の展覧会】

貸ギャラリー展示

■清須市文化協会 第10回春日絵画クラブ作品展

会   期:2016年3月22日(火)~3月27日(日)

開館時間:10:00~18:00(最終日16:00まで)

 ■清須市文化協会 第12回春日写影会写真展

会   期:2016年3月22日(火)~3月27日(日)

開館時間:10:00~18:00(最終日16:00まで)

19. 3月 2016 · 第47回館長アートトーク はコメントを受け付けていません。 · Categories: 教育普及

2016年3月19日(土)

 

本日の高北幸矢館長アートトークのテーマは、「遠くを見る瞳、彫刻家舟越桂の精神世界。」

現在、三重県美術館で企画展「舟越桂 私の中のスフィンクス」(4/10まで)が

開催されているのに合わせたものです。

すでにご覧になった方もいらっしゃると思いますが、

「遠くを見る瞳」をもつ作品の世界観を損なわないよう、作品と作品のあいだに空間をたっぷり確保してあるので、

舟越ワールドにひたれる素敵な展示空間になっています。

 

三重県美術館←三重県美術館

三重県美術館 舟越桂展は→こちら

 

さて、舟越桂への注目度が高まっていることもあってか、いつにも増して大勢の方が集まってくださいました。

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舟越桂は、1951年、彫刻家である舟越保武を父として生まれます。

彩色をした上半身の木彫で広く知られ、小説の表紙などにもたびたび採用されています。

黒、灰、青といった落ち着いた色調が使われ、どこか瞑想的で静寂な雰囲気。

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この雰囲気は何に由来するのでしょうか。

特徴はその表情です。

大理石がはめ込まれた瞳はわずかに外向きにずらしてあることが多く、

わたしたちが像の前に立って見ても、視線が合いません。どこか遠くを見ているよう。

この、遠くを見やり物思いにふけるような表情の人物は、

文学的で暗示的なタイトルとあいまって、作品の詩情をいっそう高めています。

 

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男性、女性という性別を超えて、中性的な魅力を放つ作品も。

最近では、両性具有の人体にも取り組んでいます。

 

今回、館長は「異形の人」というテーマから、ここ三十年ほどの舟越作品の変遷を紹介しました。

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肩が盛り上がり、山のような景色を生み出している人物。

頭から角や人工物が突き出ている人物。

背中から手が生えている人物。

胴体を共有するふたりの人物。

 

これらは、通常の状態から逸脱した「異形(いぎょう)」です。

作品から伝わってくるのは、その異形の者たちを蔑視し排除するのではなく、

人間を深く理解しようとする、人間愛のまなざし。

舟越桂はこう言っています。「個人はみな絶滅危惧種という存在」だと。

 

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「異形」というテーマは、見る人の心を強烈にとらえる魅力をもっています。

そして、アートだからこそ取り組めるものです。

常に標準的であり明瞭を旨とするデザインではとても扱えない。

 

今回の館長アートトークは、舟越桂の作品の魅力に迫るだけでなく、

デザインとの比較を通してアートの特性にも迫る内容でした。

 

舟越作品は慎重に「異形」の度合いを増し、

近年ついに、「スフィンクス」のシリーズを生み出すに至りました。

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首や耳など、これまで以上にデフォルメ(変形)を加えられたその生き物の威容は、

大いなる自然を内包し、人間の力を超えた、超越的な存在に見えます。

 

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スフィンクスは、わたしたちに人間存在とは何かを問いかける怪物。

私自身も三重県美術館の展示を拝見しましたが、

屹立するスフィンクスの前に立つと、人間は一体どこへ向おうとしているのか?と

問いを投げかけられているように感じました。

 

次回の館長アートトークは4月30日(土)16:00~

「造形を着る、三宅一生のファッションスピリット」

2016年度上半期のスケジュールはこちらをご確認ください。

 

【開催中の展覧会】 貸ギャラリー展示

■高橋遊写真展「み仏」

会   期:2016年3月15日(火)~3月21日(月・祝)

開館時間:10:00~19:00(最終日16:00まで)

 ■こどもデザイン室展2016

会   期:2016年3月16日(水)~3月21日(月・祝)

開館時間:10:00~19:00(最終日17:00まで)

 

16. 3月 2016 · 作品撮影作業 はコメントを受け付けていません。 · Categories: その他

2016年3月16日(水)

 

美術館は絵を見るところ、ではありますが、お客様の目には触れない裏方仕事がたくさんあります。

今日は3月初めの休館日中におこなった作品の写真撮影作業について、少しご紹介します

 

美術館にはたくさんの作品が所蔵されていますが、それらを管理するうえで写真データは必要不可欠です。

いろいろな用途がありますが、言ってみれば作品の「証明写真」のようなものですね

データベースで作品情報を整理するときはもちろん、展示プランを考えるときや広報活動などでも使用します。

レンズの歪みや色ムラ、光の反射が出ないようにする技術が必要になるので、美術作品の撮影経験が豊富なプロのカメラマンさんにお願いしました

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撮影スタジオがある美術館もありますが、当館にはないので展示室でおこないました。

(必然的に、展覧会撤収直後か搬入直前の休館中しかできない作業です・・・

エコパリ展撤収後、何もなくなったがらんとした展示室に、撮影対象の作品をずらっとスタンバイ。

撮影スペースに作品を1点ずつ運んで、撮り終えたら次の作品と交代

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大きな作品はとくに工夫が必要です。

照明の角度やカメラの高さなど、微調整しながら撮影します

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表面がガラスやアクリル板で保護されているものはストロボの光が反射してしまうので、額から取り出します。

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作品の下に敷いてある黒い布も、反射を防ぐためのもの。白い台や布の上に置くと、作品画面そのものの写り方に影響してしまいます

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見にくいですが、作品の上にある細長い2つのカードはカラーチャートこれと一緒に撮影することで、デジタル画像になっても実作品に忠実に色補正ができます

 

普通の写真撮影に比べて少し特殊なテクニックが必要な作品撮影ですが、さすがプロの力あっという間に約50点の撮影が終了しました

 

休館中の作業も無事終えて、現在は貸ギャラリーの展示中

学芸員は4月末からの企画展に向けて、絶賛準備中です

 

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3月も半ば。春が近づいております。早咲きの河津桜が満開です

 

【開催中の展覧会】

貸ギャラリー展示

■高橋遊写真展「み仏」

会   期:2016年3月15日(火)~3月21日(月・祝)

開館時間:10:00~19:00(最終日16:00まで)

 ■こどもデザイン室展2016

会   期:2016年3月16日(水)~3月21日(月・祝)

開館時間:10:00~19:00(最終日17:00まで)