2012年9月9日(日)
清須キッズアートラボ、名古屋芸術大学での版画制作の続きです。
こちらは版画コースのリトグラフ工房。
昨日は、版にいろんな薬剤をつけて、描いた絵を定着させるところまでご紹介しました。
版はその後、思い切って水でジャブジャブ洗います。
それから、ようやくローラーでインクをつけていくのです。
ここまでくると、いかにも版画らしいですね
リトグラフは水と油がはじきあう性質を利用したもの。
版を常に水でぬれた状態にしておくと、絵を描いたところにだけちゃんとインクがつくのです
そこで、傍らには水を張った洗面器とスポンジを欠かしません。
版を乾かしたら、松脂の粉などをかけて、インクのネバネバをおさえます。
こうして1時間ほど置いておきました。
その間、子どもたちはお弁当を食べたり、チョークでお絵かきしたり。
この黒板の家は、大人気! 実は西村先生の作品なんだそうです。
さて、作業再開。
いよいよ自分たちの好きな色味を作って刷りの作業に入っていきます。
それぞれ、赤、緑、オレンジのインクをローラーで練っています。
インクは、繰り返し薄く版につけていきます。
そのほうが一度に厚塗りするよりもきれいに発色するようですよ。
さあ、プレス機にかけてまわすと…
出来上がり!上手に転写できました。
サインを入れて完成です。
長い道のりだったけれど、版に線を描き、加工して、インクをのせ、刷るというすべての工程を
自分の手で行うことが、とても新鮮で楽しかったようです。
これから美術館や画集など、どこかで「リトグラフ」を目にしたら、きっと今日のことを思い出してくれることでしょう。
スペシャルな体験を用意してくれた西村先生、5名の学生さんたち、どうもありがとうございました!
次回の清須キッズアートラボは10月13日。
最終回のこの日は、美術館の楽しみ方を伝授します!お楽しみに。
清須市誕生7周年 渡辺おさむ お菓子の美術館
2012年7月7日(土)→9月30日(日)
開館時間:10:00~19:00(入館は18:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)
観覧料:一般700円(600円)、高大生600円(500円)、小中生300円(200円)
※( )内は前売および20名以上の団体料金