2015年8月8日(土)
「ミッフィーのたのしいお花畑」展が花をテーマとしていることから 企画した、
工作ワークショップの「きみいろ の はな ひらく」。
午後は大人を対象に、ちょっぴり妖艶な、バラのポップアップカードを制作しました。
講師は午前に引き続き、平塚 啓さん。
平塚さんは、しかけ絵本技師であり、一級建築士でもあります。
↑ 2014年のおおしま国際絵本コンクールにて『はな ふる めぐる』が優秀賞を獲得。
ページをめくると、ひまわり、コスモス、梅など、合計9種類の花が立ち上がるしかけです。
そのうちの一つがこちら↑のバラ。
1枚1枚の花びらの形、その重なり具合、ピンと立った紙の張り具合、そして紙の鋭いエッジによって、
凛としたバラの雰囲気がよく表わされています。
今日のワークショップでは、このバラを作ってみよう!ということで、平塚さんにご用意いただいたのは、
細かいギザギザまで再現してあるバラの葉っぱ(左)と、花びらの輪郭線が描かれた赤い紙(右)。
赤い紙には、平塚さんによって計算しつくされた花びらが寸分の無駄な隙間もなく印刷されています。
何しろ花びらだけで大小合わせて10枚を超えるので、これを切り取るだけでも一仕事。
さぁ、参加者のみなさん、集中して刃物と格闘です。
小さな花びら1枚1枚が優雅な曲線を描いているので、その曲線に沿って丁寧にハサミを入れていきます。
それから、あとで花びら同士を接合して組み立てるため、ごく小さな差し込み穴をカッターで開けていきます。
切り抜き作業に、黙々と30分ほどかけたでしょうか。
パーツがそろったら、次は組立作業です。
先ほど開けた差し込み穴に、別の花びらを組み込んだり、
花びらの端をを山折り谷折りにして、接着剤で固定したり。
文章で書くと簡単なようですが、これがかなり繊細な作業で、出来上がりを思い描く想像力をも要します。
参加者の皆さんは各自のペースで作り方解説シートを見ながら進めますが、
不安な部分は、平塚さんが直接丁寧に教えてくれました。
花びらを中心から1枚ずつ増やして、徐々にバラの姿になっていきます。
【開催中】
ミッフィーのたのしいお花畑 ディック・ブルーナが描くお花と絵本の世界展
会 期:2015年7月4日(土)~9月30日(水)
開館時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)
休 館 日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌平日が休館)
観 覧 料:一般800円、高大生700円、中学生以下無料