10. 7月 2014 · ムナーリのワークショップ「テクスチャー」 はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2014年7月10日(木)

 

今日は台風8号の接近で、さすがに美術館に来館されるお客様は少ないようです

先週末の賑やかな美術館からは一転、静かな一日でした。

さて、今日は先週末に実施したワークショップ「テクスチャー」についてご紹介します。

 

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午前も午後も参加してくれた子がいたので、説明する作品も午前とは少し変えてみました

ムナーリの作品は子どもたちの想像力をかき立てる作品ばかりで、

こちらの質問にも次から次へと答えが返ってきて楽しい鑑賞会になりました

 

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鑑賞会の後は、お隣の図書館の研修室に移動して「テクスチャー」というワークショップを行いました。

テクスチャー(texture)とは、一般的には「質感、手ざわり、触感、生地」などと訳しますが、

まさにそうしたモノの質感を利用したワークショップです

 

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10円玉の上に紙を置いて、鉛筆などで擦ると模様が浮き出てくることは多くの人が知っていますよね。

その原理を利用して、ワークショップでは、身近にある素材やホームセンター等で売っているようなものを、

上からカラフルな色で擦りだします

色を重ねてもいいし、素材を代えて模様と模様を重ねてみても面白いです。

そんな説明をしながら、いくつかの例を見せていただきました。

 

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変わった素材がたくさんあり、また、擦る楽しさもあり、ワークショップ会場内はひたすら擦る音が響いていました

でも、このワークショップは擦りだしからさまざまな模様や色の組み合わせを楽しむことが目的ではありません。

 

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自分たちで作り出した模様や色を使って、一枚の絵をつくります

普段は絵を描いても色を塗りつぶしたりしますが、今日は擦りだした模様や色を利用します。

 

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見本はこんな感じです

きりんの肌や魚のうろこの表現に、擦りだしの模様を利用したり、

人物の洋服や髪の毛の表現も擦りだしの特徴が生かされています

 

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みんなも素敵な作品を作っていました。

虹も擦りだしの模様や色を使うと、本物の虹っぽい淡い雰囲気が出ていますね。

魚もうろこや尾っぽの部分がそれっぽいです

 

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最後は有福さんからのコメントタイムです。

みんなに優しく話しかけながら、何をどんな風に工夫したのか、

どんなところが良い点か、丁寧なコメントをいただけました

 

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後ろでずっと子どもたちの様子を見守っていらっしゃった保護者の方も、熱心にコメントを聞いてくださいました

参加してくれた子どもたちは、身近な材料を利用して、新しい表現方法を学んだではないでしょうか。

ムナーリは新しいことをひらめく天才でした

ムナーリのワークショップも、造形作品を作ることだけが目的ではなく、発想の豊かさを育む場でもあります。

是非、その意志を引き継いで、

造形だけでなくどんなことにも柔軟な思考と視野を持った大人になってもらえればと思います

 

 

【開催中の展覧会】

特別展 ブルーノ・ムナーリ アートのなかの遊び

会   期:2014年7月5日(土)~9月28日(日)

開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)

休  館  日:月曜日(月曜日が休日の場合は次の平日が休館)

〈インターネット割引券〉

 

 

 

 

 

 

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