12. 1月 2014 · 栗原光展 アーティストトーク はコメントを受け付けていません · Categories: はるひ絵画トリエンナーレ

2014年1月12日(日)

 

開催中の「アーティストシリーズVol.72 栗原光展」

今日は作家自ら作品についてお話しする、アーティストトークを開催しました。

 

Exif_JPEG_PICTURE←作品解説する栗原さん

 

展示室では、栗原さんの近作27点を展示しています。

ほぼテーマごとに分けて展示しているのですが、

展示空間の中での作品の大きさや色のバランスを考慮して配置してあるので、

厳密に制作年順というわけではありません。

 

ですが、アーティストトークでは、画風の変遷を分かりやすくお伝えするため、

栗原さんは展示室内をぬうようにして、制作年順に説明してくれました。

 

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栗原さんはここ3・4年、水をモチーフに描いています。上の写真はその契機となった作品。

大学4年生の時に描いた滝の絵です。

 

郷里・長崎にある「つがね落しの滝」を描いたものですが、これ以降、刻々と姿を変える

滝つぼの水の姿に魅せられて、下の写真の《cross section》3点を描きます。

こうなると、水を実際の姿に似せて再現的に描いたというより、

水を材料にして、イメージを膨らませて独自の世界を作っていますね。

 

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ほぼ同じ構図で、色味や筆づかいを少しずつ変えて描いています。

3作品のうち真ん中が、2012年の「清須市第7回はるひ絵画トリエンナーレ」で

優秀賞に選ばれた作品。

 

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同主題は、横が2メートルを超えるような大作でも挑戦しました。

画面が大きいので、思うような線がなかなか出せず、とても苦労したそうです。

 

 

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↑ 左の作品は、水に切込みを入れたような《slash》という作品。

大型の作品と、小画面の作品とを同時並行で描いていくという栗原さん。

それぞれの作品を描く時に意識した点や新しく試みたことを、

慎重に言葉を選びながら解説してくださいました。

 

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こちらは最新作の《involution》。

タイトルのとおり、水流が渦を巻くようなストロークが特徴。

 

作家自身が語る言葉に、皆さん興味深く聞き入っていました。

作品だけ見ていても分かりづらい、制作の背景などが生の声で聞けるのが

アーティストトークの醍醐味です。

合わせて作家さんのお人柄にも触れられる絶好の機会なんですよ。

 

今日はとりわけ参加者の皆さんの、栗原さんを応援する暖かい雰囲気が印象的でした。

スタッフ一同、栗原さんの今後のさらなる飛躍を期待しています

 

 

 

 

【開催中の展覧会】

清須市はるひ絵画トリエンナーレアーティストシリーズ Vol.72 栗原 光 展

会期:2014年1月7日(火)~1月25日(土)

開館時間:10:00~19:00

休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)

観覧料:一般200円 中学生以下無料

 

 

 

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