08. 6月 2013 · 第1回清須キッズアートラボ はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

2013年6月8日(土)

 

清須市では市内小学生向けに「サタデーキッズクラブ」というプログラムを開設しています

市内のさまざな施設で、茶華道、国際理解、押絵、和太鼓に陶芸、空手や少林寺拳法などなど、

とにかくいろんなことに挑戦してみたいという小学生が気軽に参加できるクラブです。

 

美術館では「清須キッズアートラボ」というタイトルで全4回のプログラムを企画しました

今日はその第1回目。

学校の行事と重なって参加できなかったメンバーもいたため、

ちょっぴり少人数のスタートでした

 

美術館ってどんなところ?

美術館に来たことある??

注意しなくちゃいけないことって知ってる???

いろんな質問をしながら、みんなで美術館のルールを確認しました

 

今日は、絵画をじっくり見る!ということに挑戦

上の写真は何をしているところかというと・・・

「色カード」の中から好きな色のカードを選んでいるところ。

 

 

二人一組でチームを組み、二人の持っている色が2色とも使われている作品を5点探しましょう

というのが最初のお題。

みんなの身体よりもうんと大きな作品を前に、必死で探している姿が印象的でした

 

 

ちゃんと選んだ色カードと同じ色をみつけられたかどうか、みんなでチェック

みんなの「オッケー!」という声がもらえたら一安心

こんな奇抜な色が、この作品にという思いがけない発見もあり、

みんなじっくり細部まで見ることができていましたね。

 

続いて、なにやらまた違うカード?

今度は「たのしい」「あかるい」などの形容詞を集めたカード。

引いたカードに書かれた形容詞の印象を受ける作品を、

各チームできるだけたくさん見つけましょうというのが2番目のお題。

 

「たのしい」「つめたい」「やわらかい」が今回みんなが引いたカードでした

 

各チーム話し合いながら、それぞれの言葉にあった作品を探し、

時間がきたら、みんなに発表してもらいました

どうして選んだ作品が「たのしい」のか、「つめたい」のか、「やわらかい」のか。

しっかり説明できていましたね

こんなふうに作品を見てみると、いろんな発見があっておもしろいものです。

 

 

最後は、「ぱらぱら」「ぽつぽつ」「バリバリ」といった擬音語カード。

こんな音が聞こえてきそうな作品を探しましょう!

 

どんどん一枚の作品の前で話し込む時間が長くなっていきました

それぞれが作品をよく見て、考えているからですよね。

気がつかないうちに、みんなすっかり絵画を見る楽しさにはまっていた様子

 

その勢いで!次は・・・

 

大作、道成寺三部作をみんなで鑑賞。

もちろん、お話の内容を知らないみんなは言いたい放題

でも、それでいいのです。

作品の感じ方や考え方は人によって違うもの。

それを声に出して、いろんな人の感想を共有するだけでも、

一枚の絵を何倍にも楽しむことができます

 

ひととおり見た後に、描かれているお話の内容を聞きました。

美術作品を鑑賞するときは、こんなふうに、まずは自分の感性を大切にしてもらいたいので、

タイトルや解説文を読まずに、じっくりと作品を見ることを勧めています。

それは子供だけでなく大人にも言えること

タイトルや解説文を先に読んでしまうと、どうしてもひとつの見方しかできなくなります。

美術作品は自由に好きなように楽しんでいいんだ!

ということが伝えていけたらいいなといいなと思います。

 

 

最後に、収蔵庫の探検をしたり、展示室の温湿度計を確認して美術館が一定の温湿度で保たれていることや、

照明器具の調光機能をさわって美術作品と照明との関係についても学びました

 

今日は鑑賞する楽しさを学び、美術館の仕組みを知ることができましたね

さあ、次回は何をするのかな楽しみですね

 

 

 

【開催中の展覧会】

清須ゆかりの作家 加藤正音展

会期:2013年4月12日[金]~2013年6月9日[日]

時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)

休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

 

 

 

 

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