15. 11月 2019 · 特別編 誠信高等学校インターンシップ② はコメントを受け付けていません。 · Categories: 教育普及

11月13日(水)

午前は学芸員Fへのインタビューということで、学芸員になった経緯や仕事のやりがいなどお話ししました。

「一番好きな作品はなんですか?」という非常に難しい質問がでたり(ひとつに絞れない・・・)、「過去に戻れるとしたらいつがいいですか?」という質問も。(「過去には戻りたくない」と答えて生徒たちを少々困らせた・・・)

話をしていくうちに、

今の高校生がどういった考えをもっているのか(入試制度に対してなど)、

何に関心を示しているのかを知ることができ、こちらにとっても収穫の多いものになりました。

そして午後からは、アートサポーター活動に参加してもらいました。

スペシャルゲストとして、清須市にゆかりのある作家・富永敏博さんに来ていただき、これまでの活動や作品についてお話しをしていただきました。

↑ 富永さんのポートフォリオに食いつくサポーターとインターン生。

この日は、作家/サポーター/学芸員と立場の異なる人の話を聞くことができ、さまざまな考え方の人がいるのだと感じたのではないでしょうか。

11月14日(木)★最終日★

本日は、高校生を対象にした展覧会・ワークショップを企画してもらいました。高校生が関心を持つものをピックアップしていき、そのなかでも自分が伝えたいものを決めてもらいました。

途中、他のインターン生からコメントをもらったり、

学芸員と相談したり・・・と、4時間ほどじっくり考えてもらいました。

アニメや漫画の展覧会や、スターバックスをメインとした企画も・・・!!

こちらが浮かばないような斬新なアイデアがたくさんありました。

「自分は何を伝えたいのか」「何が好きなのか、興味があるのか」と自分を知るきっかけにもなっていたら嬉しいです。

以下、インターン生の感想です。

【インターン生/Mさん】

今日は、高校生が興味をもつ展覧会・ワークショップについて考えました。私は「スターバックス展」というのを企画したのですが、想像よりも考えるべき点が多くあり大変でした。「スターバックス」と「アート」のつながりを見出すために、さまざまな「アート」について調べました。調べていくと、フードアートやレシートアートなど、聞いただけでもワクワクするようなアートを作り上げている作家さんがいて面白かったです。

他の3人の考えた企画案も聞き、みんなで意見を出し合い、学芸員の方にもアドバイスをいただきながら、それぞれの企画の現実味が高まっていくのがとても楽しかったです。自分が考えたものを実際に形にする難しさとともに、形になればどれほど嬉しいのだろうという胸が躍るような気持ちになりました。

昨日お世話になったサポーターの方々にも企画の話を聞いていただき、アドバイスや意見をしていただきたかったなと思っています。今日でインターンシップは終わりますが、いつかまた清須市はるひ美術館へ足を運び、学芸員の方々、サポーターの方々と「アート」について語り合いたいです。

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【インターン生/Yさん】

今日は実際に展覧会を企画してみるということで、展示案を考えていました。「高校生が来そうな」ということで、どのようなものが良いか調べました。お題が「高校生」ということだったので、誰もが見聞きしているアニメや漫画を取り上げました。来館者が楽しく深く知ることが出来るものを考えるのがかなり難しかったし、順番や展示場所も加味してつくっていくことがとても大変なことなんだと改めて思いました。この3日間、インターンをしてみて、とにかく「考える!!」ということが大変で、とても重要なことなんだなぁと思いました。とても楽しかったです。

【インターン生/Oさん】

今日は、ワークショップの企画をしました。みんなは誰も思いつかないようなすごく面白い案を出していました。僕は、全然やってなくて、考えているうちに忘れたりしました。「無駄な時間を過ごすくらいなら、人に聞いたり、教えてもらったり、自分から聞くのだ」と教えてもらいました。インターンシップで、展示するときの作品の照明の当て方や、収蔵する作品はぷちぷちの袋で包んだりするということを学びました。

【インターン生/Hさん】

今日はインターンシップ最終日でした。短かった3日間でしたが、その中で学芸員さんたちとお話しした作品、作家さんに対する気持ち、僕達に対するアドバイスや休み時間に気軽に話しかけてくれる優しさ、そしてこの美術館のことを愛する気持ちが本当に伝わってきました。この3日間を思い返すと、最初は学芸員さんたちはビシビシしていて話しかけづらかったし、なかなか疲れるし、でもそれは最初だけで、学芸員やサポーターの皆様から作品のすばらしさを教えてもらい、楽しくなってきました。正直、今の僕の心は「やっと終わった」という気持ちと「さみしいなぁ」という気持ちのふたつが頭の中でリピートしています。3日間いた控室の外の景色、外から聞こえる子どもたちの遊ぶ声、となりを見ればいる学芸員さん。どれも僕にとっては忘れられない思い出になりました。これをきっかけに僕も今度、友達と清須市はるひ美術館に来ようと思います。もし今度会えたら、また相撲の話で盛り上がりましょう!3日間多くのことを学ばせていただき、ありがとうございました。

 

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「3日間で何かを汲み取ってもらえるのだろうか」と少々不安でしたが、若者の成長は凄まじいもので、1日目に比べると3日目には、意見のまとめ方や伝え方が格段に上手になっていました(こっちが指摘する分、それを糧にしてくれているのだと感じることができ、指導している方も嬉しい・・・!)。

今回を機に、彼らにとって美術館が身近なものとして感じてもらえたら嬉しいです。3日間本当にお疲れさまでした!また当館に足を運んでくださいね。

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13. 11月 2019 · 特別編 誠信高等学校インターンシップ① はコメントを受け付けていません。 · Categories: 未分類

当館では、2019年11月12日(火)から14日(木)まで

誠信高等学校の生徒さんがインターンシップとして

来ています!

中の人は、普段高校生と話すことが少ないので緊張しました・・・(笑)

まずは、現在開催中の「嗅覚のための迷路」を鑑賞してもらいました。

若いからか、すぐに匂いの濃度をかぎ分けられる生徒たち

・・・スゴイ!

その後、

「学芸員って、どういう仕事?」ということで、

学芸員の主な仕事(収集・保存/調査研究/展示/教育普及)や

ひとつの展覧会ができるまでの流れをお話ししました。

「研究」といっても、なかなかイメージがつかなかったり・・・

説明の難しさを感じました

そして午後からは、収蔵庫のなかへ!!

学芸員が作品のコンディションチェックを行っている様子をみてもらったり、

立体作品をどこからみるのがいいのか、みんなで考えたり・・・

身近に作品を感じる機会になったのではないでしょうか?

今日の感想をみんなに書いてもらいました!

【インターン生/Mさん】

今日は展示作品や収蔵庫内、収蔵してある作品のコンディションチェックなどの見学を行いました。学芸員という仕事についてお話をお聞きしたのですが、その中でも、いかに「作品」の世界を壊すことなく「作品」に目を向けてもらうかという課題に対して、様々な工夫がされていることに驚きました。

たとえば、展示室に一歩はいった瞬間に、来館者にどこを見てほしいのかや、一般的な人の視線の高さまで考えた上で作品の展示の位置や角度、照明の当て方を考えていると知り、学芸員の方々の努力を目の当たりにしたような気がしました。学芸員の方の工夫があるからこそ、そこにある「作品」の世界に入り込むことができるということに気がつき、初めてその「作品」を見たときよりも感動しました。

【インターン生/Yさん】

今日は、美術館内の展示物や収蔵庫の見学、コンディションチェックの説明がありました。まず、僕の将来の夢が美術やイラスト関係なので、美術館でのインターンに興味を持ち、清須市はるひ美術館を選択しました。

普段、自分が来館者として来るときは、「飾ってあるだけ」とか「置いてあるだけ」というイメージがどうしてもありました。しかし、実際に展示の説明を受け、配置の仕方であったり、来館者の目線で考えたりと、自分の知らなかった配慮が多くあり、とても驚きました。

更に、作品の保存の方法や果てには、作品に影響のある虫まで調べなければならないと聞き、自分の考えていた「学芸員は楽そう」というイメージが、やりがいのあるとても難しい仕事という風に大きく変わりました。

【インターン生/Oさん】

今日は、色々な絵を見ることができました。絵を見て、保管の仕方が細かくて、傷がつかないようにプチプチを使ったりしていました。額縁に触るときに指紋がつかないよう白手袋をしたり、絵にカビがないか隅々までライトで見て、細かい作業だと思いました。

また展示作品には、匂いのカーテンもあり、布の縫合の線が一枚目と二枚目と重なるように意識していてすごいと思いました。

【インターン生/Hさん】

今日から3日間のインターンシップが始まりました。僕は清須市はるひ美術館に初めてお邪魔させていただきました。着いた時の感想は建物の形がでこぼこしていて外から来館者を楽しませるような工夫がされ、入る前から楽しさが伝わってきました。

まずはじめに僕達4人と担当者のFさんと自己紹介をしました。その後館内を見学して、展示している作品を鑑賞しました。作品を見たとき、その世界観をつくるために様々な配置にしたり、展示空間の色を統一したり、作品を生かすために細心の注意を払って来館者を楽しませようとする学芸員さんに、僕はとてもすばらしい仕事であり、見えないところで工夫していてカッコイイの言葉しか出てきませんでした。その後、収蔵庫で作家さんの絵を生で見ることが出来て、作品それぞれに個々の味が出ていて作品のすばらしさに気づくことができました。

今日は濃い1日でしたが、残りの2日間も自分が学びつつ、楽しんでいけたらいいなと思います。

 

4人とも1日お疲れさまでした!

明日からもがんばっていきましょうね。

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F

 

 

13. 11月 2019 · 嗅覚鑑賞の可能性  はコメントを受け付けていません。 · Categories: 展覧会, 未分類

現在、当館では企画展「嗅覚のための迷路」(以降、嗅覚展)を開催しております!

ちょうど会期の半分が過ぎたところです。

想定していた入館者数を3週間余りで達し!(ありがたい・・・

嗅覚に関するみなさんのつよい関心を感じています。

嗅覚展が開幕してから「ブログを書かねば!」とずっと思っていたのですが、

会期中、たくさんの気づきがあり、文章化する時間がとれずにいました。

今日はちょっとだけブログにしたいと思います。

本展は、嗅覚アーティストのMaki Ueda(上田麻希)さんの国内美術館での初個展となります。

展示している作品は3点。

①《嗅覚のための迷路 ver. 5》@2階オープン展示室

②《嗅覚のための迷路 ver. 4》@展示室2

③《OLFACTOSCAPE ーローズ香の分解ー》@展示室1

同じ空間に複数の作品を展示すると匂いが混ざってしまうため、

ひとつの空間に1点の作品を展示しています。

当館での展示室は3つなので、展示作品も3点となりました。

(エントランスは3つの作品の匂いがすでに混ざっているため、なかなかの香りかも・・・)

本展では、「嗅覚」で鑑賞していただきます。

美術館で視覚ではない他の感覚を使うことは、あまりないのではないでしょうか?

(たまに、触れるものや音を聴くものもありますが)

最近では、あいちトリエンナーレで展示されていたタニア・ブルゲラさんの

メンソールをつかった作品がありました。

(私も行ったのですが、他の展示室からもメンソールの香りが・・・)

匂いは、快・不快がはっきりするものであり、

かつ自身の意思とは関係なく知覚してしまうもの。

そして現代では、「香害」という言葉もあったり・・・と、

実は、美術館での展示はハードルが高かったりします。

それでも、「展示したい!」と思ったのは、嗅覚鑑賞の面白さを

伝えたかったためです。

私がはじめて「嗅覚っておもしろい!展示したい!」と思ったのは

パリにあった「ル・グラン・ミュゼ・デュ・パルファン(Le Grand Musée du Parfum)」にいったことがきっかけです。

※この博物館は2018年に閉館しており・・・残念。

そこでは、古代の香りを嗅げたり、

香水に使われる単体香料を嗅げたり、

 

 

 

 

 

 

 

禁断の香りとしてアプサントの香りが嗅げたりと、

とにかく嗅ぎまくりました。

こんなにも嗅覚を使ったことはいままでになかったなと思い、

なんともいえない疲労感と満足感。

日本ではこうした経験はなかなかできない(こんなに面白いのに!!!)と思い、

ずっと企画してみたいと温めていました。

秋の企画展の担当が決まり、「ここはもう、やるっきゃない!」と

すぐにUedaさんにオファーをしました。

絵画や彫刻の企画とはちがい、何からすればよいのか

どういった問題点があるのか、果たして実現できるのか。

国内での前例がない分、不安とプレッシャーも・・・。

そんなとき、Uedaさんの「大丈夫ですよ!」に何度救われたことか

本当に感謝しかありません。

開幕してからは、老若男女問わず幅広い方にご来館いただいています。

(本展では、おしゃれカップルが多い・・・!?

そして、嗅覚展の開催が決まったときにまず「やってみたい!」と

思ったのは視覚障がい者の方を対象としたイベントでした。

嗅覚を扱う作品は、障害の有無にかかわらずフラットに鑑賞していただけると思ったためです。

でも、視覚障がい者向けのイベントを今までにしたことがないし、参加したこともなく・・・

そんなとき、あいちトリエンナーレの視覚障がい者向けイベントの

研修から(運よく!)お邪魔させていただくことができ、レクチャーを受けました。

そして、レクチャーを生かして

作品と同じ小瓶の見本を用意したり、

美術館の形が分かるように模型をつくったり・・・

ようやく当館でも実施することができました!

視覚障がい者向けガイドツアーの内容については、また改めて。

【開催中の展覧会】

「嗅覚のための迷路」

会期:2019年10月12日(土)~12月8日(日)

開館時間:10:00~19:00(入館は18:30まで)

休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

観覧料:一般500円 中学生以下無料

F

 

13. 9月 2019 · 【特別編 博物館実習生ブログ】実践としてのキュレーション はコメントを受け付けていません。 · Categories: その他, 教育普及

こんにちは。現在当館に実習生として来ているSです。☺︎

人生初ブログで右も左も分かりませんが頑張って書いてみようと思います。💪

 

僕は大学で学芸員課程を履修しており、理論はある程度学んできましたが、やはり実践となると全く勝手が違います。

特に来館者の目に見えない部分の仕事の多さには驚きました。展覧会の企画や図録の作成はもちろん、建物の管理、虫の駆除、作品の保存・管理、教育普及事業、ワークショップなどなど、仕事の幅が広すぎて日々その大変さを実感してばかりです。💦

現在はMAYA MAXXさんの特別展が開催中です。
それに伴い子ども向けのワークショップがあったので僕も参加してきました。👶

 

子どもたちは本当に無邪気で自分の描きたいものを描きたいように描いていました。見ている僕も楽しんでしまって、子どもたちの作品の力強さに感動したし、負けてられないなあと思いました。👴笑
完成した作品は当館に展示してあるので是非見てみてください!すごくいい作品になってます。

もちろんMAYAさんの個展も見てほしいです。
今回は絵本の原画中心の展示になっています。
僕は絵本の原画は初めて見たのですが、絵本になった絵と原画の絵の違いにとても驚きました。

その違いは、、ぜひ見に行って感じてみてください。🏃‍♂️
MAYAさんの新作絵画もめちゃくちゃかっこいいのでそちらも併せてぜひ。

 

先程学芸員はやることがありすぎて大変だ、と言っていましたが、やっぱり自分の企画した展覧会が形になり、図録が出版されて、お客さんがたくさん来てくれる、これ以上幸せなことはないと思いますし(僕はまだやったことがないので想像ですが笑)、それがキュレーターのメインストリームです。

作品は見る人に何かしらを与えるかもしれないし与えないかもしれない。僕はそれは感動でなくてもいいと思っています。なにか違和感のようなもの、今まで自分が生きてきて、身につけてきたものの外側を実感させてくれるのが芸術作品です(とりわけ現代美術はその傾向が強いでしょう)。だから何かを見た後に心がもやもやしてすっきりしないこともあると思います。もしかしたら苛立ちすら感じるかもしれない。そして僕はそれでいいと思っています。それもひとつの感動であり、衝撃なのです。もちろん心温まる感動も大切だし、それがよくないというのではありません。新しい感覚との出会いは常に感動的でもあり、受け入れがたくもあるということです。芸術作品というのはその双方性をもっていると僕は考えています。

そして学芸員は、色々なことを考えながら展覧会を企画します。作家の個展からあるテーマに基づいたものまで、その形態は様々です。展示する順番や高さ、また、その作家のどの作品を展示するかまで学芸員が決めるのですから、キュレーションの仕方ひとつで、展示される作品は見え方が全く異なります。そして、そこには必ず意図が存在します。なぜこの作品なのか、なぜこの作家なのか、何か伝えたいことや感じてほしいことがあってこそ展覧会は企画されるのです。だから展覧会自体がひとつの作品でもあると僕は考えているし、もし自分が展覧会をつくるならそういったことを大切にしたいなと思っています。また、鑑賞者の側に立って考えるならば、こうしたことを踏まえて美術館に足を運んでみるとまた違った見え方もしてさらに展覧会が面白くなるんじゃないでしょうか?

少し長くなってしまいましたが、今回僕はこんなことを考えながら学芸員の実習に向き合っています。お忙しい中ご指導してくださる学芸員OさんとFさんには感謝しかないです。残り2日の実習も頑張ります。👍

そしてぜひはるひ美術館に足を運んでくれると嬉しいです。
ありがとうございました。

 

S

23. 8月 2019 · 尾張旭市の城山公園「彫刻の森」 はコメントを受け付けていません。 · Categories: 教育普及

もはや2か月ほど前のことになりますが・・・

当館のボランティアスタッフ、アートサポーターさんたちとの活動で、愛知県尾張旭市にある城山公園に行ってきました

昨年の名古屋市営地下鉄壁画めぐりに引き続き、今年度もプチトリップです。

今回城山公園を選んだのは、中日新聞に掲載されていたとある記事がきっかけでした。

ここは「彫刻の森」という名が付いていて、散策しながらたくさんの彫刻に触れられるのだとか。

みなさん行ったことがない(私も知らなかった)隠れアートスポット(?)に白羽の矢が立ちました

城山公園は、名鉄瀬戸線・尾張旭駅から徒歩約10分。旭城(新居城)が迎えてくれます。

早めに到着したサポーターさんが公園のパンフレットを入手してくれていました。助かる!

想像以上に広い公園の敷地に、18点もの彫刻が点在しています。

遠山静夫《初夏の玉遊び》からスタート。

石段を上ると黒田栄一《石頭(ゴリラ・キリン・獏)》が登場。

なぜこの動物のチョイスなんでしょうね?丁寧に彫られていて生首っぽいです。

今度は抽象的な形。海景のイメージでしょうか。(粕谷圭司《海の曲》)

上り坂が続いてちょっと大変ですが、ぬっとあらわれる彫刻に驚いたり、癒されたり。

 角儀介《RING-交感するもの》

 大成浩《耀風No.10》

茂みの中からこんにちは。(腹筋に効きそう)

 加納秀美《風と…》

中間地点には展望台が!休憩がてらみんなで尾張旭を一望

建物内には地域の歴史民俗を紹介している展示室や天体観測室もありました!

反対側に下ると大きな池が広がります。噴水も上がっています。

噴水を眺めるバレエ少女たち。

 石田武至《レッスン》

1点、どうしても見当たらない作品をみんなで探しましたが、どうやら伸びすぎた水辺の植物に隠れてしまっていたようです。パンフレットでは鹿の親子のブロンズ像が紹介されていましたが、人の気配に気付いて逃げてしまったのかも・・・!?

いい表情ね~と感心したり、これなんだろう~?と不思議に思ったり、タイトルと見比べて納得したり首をひねったり、同じポーズを真似してみたり、みんなで意見を言い合えるのは大勢での鑑賞の醍醐味ですね。

みなさんかなり楽しめたようです。

あなたもぜひ「彫刻の森」に訪れてみては?

 

O

 

 

 

 

 

 

17. 8月 2019 · みんなと絵本とMAYA MAXX展、好評開催中! はコメントを受け付けていません。 · Categories: 展覧会

どうしてブログって滞ってしまうんでしょうね…世のブロガーさんたちを尊敬します。

 

久々の更新ですが、7月27日から「みんなと絵本とMAYA MAXX」、開催しております!

愛媛県出身、1961年生まれのアーティスト、MAYA MAXXさん。

みなさんどこかで名前を聞いたり絵を見たりしたことあるんじゃないでしょうか。

ロックバンドthe pillowsのアルバム『RUNNERS HIGH』のジャケット、なつかしの番組ポンキッキーズで流れていた『ピ ピカソ』、吉本ばなな『ハネムーン』、山田詠美『AMY SAYS』、北川悦吏子『空から降る一億の星』の挿画、京都駅前地下街「ポルタ」のイメージキャラクター「ポルタん」、CharaのツアーグッズなんかもMAYA MAXXさんが手がけました。

90年代カルチャーのアイコンでもあるMAYA MAXXさんは、デビューから現在に至るまで、ずーっと独学で絵を描き続けています。

そのなかでもとくに今回の展覧会で取り上げているのは絵本!

MAYAさんはこれまでたくさんの絵本を描いてきましたが、原画をお見せする機会はあまりありませんでした。というのも、絵本は印刷された書籍の形になって完成形なので、MAYA さん自身が原画を見せるということにあまり意味を感じていなかったためです。

しかし2018年に月刊誌「こどものとも」にて『さるがいっぴき』が発行された際に、原画の魅力をお見せしたいと思うようになったんだとか。

『さるがいっぴき』福音館書店、2018年

学芸員OがMAYA さんに個展をオファーしたのも、この『さるがいっぴき』に感銘を受けたからです。

とてもシンプルなストーリーがモノクロの画面のなかで展開しますが、1ページごとの力というか、重みというか、とにかく「圧」がすごい。

「生きる」という大きなテーマがたった数枚の紙に凝縮されていて、エネルギーをぶつけてくるような絵本でした。

絵本って、子ども向けでしょ?とあなどるなかれ。MAYAさんの作品は絵本であっても対象は子どもに限られません。むしろ、美術館やアートの存在を難しく考えている大人にこそ見て欲しい。

ものすごく乱暴に言えば、「考えるな、感じろ」タイプの作品です。言いたいことも言えないこんな世の中で、何かに感じることができるって、それだけでいいじゃないか!人間は感動する生き物だ~!と、展覧会を通してお伝えしたい(言わないけど)と個人的には思っています。

MAYAさん自身、近年制作環境が変わったことで、「自分が本当に描きたいものは何か」ということを改めて考えながら自由に制作をしています。

ライブペインティングやワークショップなどではお客様と気さくにお話したりサインしたりしていますが、飄々とフレンドリーに、誰とでもつかず離れず、対等に向き合う姿勢はかっこいいなと思います。

本展では、『さるがいっぴき』、『ぱんだちゃん』、『ばあちゃんがいる』(8月1日発行されたばかり!)、『ねこどんなかお』の4作の絵本原画と、最新の作品を合わせて展示しています。

ワークショップはすでに定員に達していますが、9月15日、9月29日のライブペインティングは申込不要です。午後ずっとMAYAさんが在館されますので、ぜひぜひご本人にも会いに来てください。

 

全館写真撮影可!SNS投稿可!グッズもかわいい!

お待ちしておりま~~す!

 

【開催中の展覧会】

「みんなと絵本とMAYA MAXX」

会期:2019年7月27日(土)~9月29日(日)

開館時間:10:00~19:00(入館は18:30まで)

休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

観覧料:一般700円 中学生以下無料

 

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07. 6月 2019 · 高北幸矢インスタレーション「落花、未終景。」 はコメントを受け付けていません。 · Categories: 未分類

名古屋市千種区にある古川美術館分館爲三郎記念館にて、当館館長・高北幸矢の個展が開催されています。

古川美術館HP

近年、椿、しかも枝から落ちた後の落花をモチーフに作品を制作している高北館長。

花びらが散るのではなく花が丸ごと落ちる落椿は、縁起が悪いと言われることもありますが、枝から離れてもなおさらに大地で美しく咲き誇るその生命力に、惹かれ続けているそうです。

 

今回の個展のタイトルは「落花、未終景。」

造語ですが、「未だ終わらぬ景」という言葉からは、まさに落ちた椿の終わらぬ命を思い起こさせます。

 

《流溜》

一つずつ木彫りでつくられた無数の椿は、さりげなく佇んでいることもあれば、圧倒的な力で迫ってくることもあります。

同じ形のようでいて、一つとして同じ形はなく、一つ一つが人格をもっているようにも思えてきます。

《終景》

生と死は相反するものではなく共存するもの。生があるからこそ死は尊く、死によって生が輝く。

生々流転、諸行無常、輪廻転生。

四季のめぐりの循環を思わせる空間になっていました。

 

会期は7月15日(月・祝)まで。

都会のオアシスのような爲三郎記念館で、静かなひと時をぜひどうぞ(抹茶もおいしい)。

 

O

18. 5月 2019 · 清須ゆかりの作家 岡崎達也展 はコメントを受け付けていません。 · Categories: 展覧会, 未分類

令和初のブログです

現在、清須市はるひ美術館では、

「清須ゆかりの作家 岡崎達也展 セラミックデザインとクラフト」を開催しています。

フライヤーなど、じっくりみてもらうと・・・

お分かりいただけたでしょうか!!!!?

・・・開館20周年記念

清須市はるひ美術館は、今年で開館20周年となりました!

おめでたい。

これからもよろしくお願いします!!

さて、清須ゆかりの作家シリーズも今回で、第5弾となりました。

本展では、清須に工房をもつセラミックデザイナーの岡崎達也(おかざき・たつや)さんを

ご紹介しています。

ここでは、展覧会の予備知識として、「鋳込み(いこ・み)」について書きたいと思います。

岡崎さんの作品の多くは、鋳込みという技法で作られています。

鋳込みとは、成形型に泥漿(粘土と水と水ガラスを混ぜたもの)を流しいれ、

型に水分を吸水させて、泥漿を固まらせる方法です。

実際に、5月11日(土)に行われた

公開制作「イコミってなあに?」の様子を辿ってみてみましょう

これが、石膏でできた型です。そこに、ムラができないよう、よく混ぜ合わせた泥漿を流し込みます。

 

流したばかりだと、下の写真のように表面に艶が!

ここから、吸水性のある石膏が泥漿の水分を吸っていき、数分後には・・・

表面がマットな感じになっています。

石膏に近いところから水分が吸収されていくので、

まわりから固まってきます。

時間がきたら・・・なかの泥を流し出します。

そして、縁のまわりに固まったものを取り除き、

バリを取るために水を付けたスポンジでならしていきます。

 

時間を置くと、しだいに型と成形物とのあいだに隙間が生まれ、すぽっと外せます。

 

ポットの持ち手も鋳込みで作られています。

ポットにつけるために、持ち手の微調整が続きます。

持ち手をポットにつけるのも、泥漿です。

 

 

隙間ができてしまうと、後々取れてしまうため、

筆をつかって、隙間を埋めていきます。

注ぎ口も特製の道具で調整。

ああ完成するとこうなります!

形ができあがるまでにも、デザインのアイデア出しや設計、

鋳込みでつかう石膏型の制作、試作など、

数多くの段階があります。

わたしたちの周りには、物があふれかえっています。

ですが、ひとつひとつは誰かがデザインしたもの。

もっと物を大事にしないといけないなと改めて考えさせられました。

【開催中の展覧会】

清須ゆかりの作家 岡崎達也展 セラミックデザインとクラフト

会期:2019年4月20日(土)~6月23日(日)

開館時間:10:00~19:00(入館は18:30まで)

休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

観覧料:一般300円 中学生以下無料

F

 

 

 

28. 2月 2019 · 安曇野市での研修会 はコメントを受け付けていません。 · Categories: 教育普及

当館のボランティア組織である清須アートサポーターについて、ブログで発信したりしているせいか(最近あまり記事にしていませんが)、興味を持ってくださる方がたまにいらっしゃいます。

長野県安曇野市の職員の方から、「美術館職員やボランティアさんが集まる研修会で、活動について教えてくれませんか?」というお話をいただきまして、「茅野市美術館に続き再び・・・うちでいいのか??」と恐縮しつつ、お邪魔させていただきました。

長野は日本のなかでも美術館の多い県ですが、とくに安曇野市は「安曇野アートライン」という一帯を築くほどにたくさんの美術館・博物館がぎゅっと集まっている地域です。

美術館同士の連携が強く、ボランティア組織の「ミュージアムサポーター」も一つの館に所属するのではなく、お仕事があるたびに市内の複数の館に派遣されるというスタイルなのだそうです。

このミュージアムサポーターは昨年から始動したばかりなので、今後の活動の参考にするために、他館の例をいろいろと学んでいるとのことでした。

研修会前に寄った安曇野髙橋節郎記念美術館、田淵行男記念館、研修会会場の安曇野市豊科近代美術館。

天気が良くて、北アルプスの山脈が綺麗に見えました!

 

研修会には美術館の学芸員やサポーターの方々20名ほどにお越しいただきました。

当館のサポーターのこれまでの歩み、現在の活動状況、意義や課題など可能な範囲でお話させていただきました。

職員とサポーターとの心理的な距離感やサポーターの活動に対する姿勢に関する質問など、私にとっても勉強になる時間でした。

 

安曇野では、サポーターによる資料調査を展覧会として企画したり(髙橋節郎館で実際に展示中でした)、外国人観光客向けの英語ガイド(!)なども見据えているそう。

ボランティアスタッフの在り方は今後ますます多様になってくるのかもしれません。

当館もまだまだ模索中。現在のサポーターさんたちとの絆を大切にしながら、今後の活動を考えていきたいと気持ちを新たにいたしました。

 

O

 

29. 1月 2019 · 収蔵作品展のワークショップ はコメントを受け付けていません。 · Categories: 展覧会, 教育普及

2019年1月26日(土)

現在、展示室1にて「どこからみる?彫刻・立体作品の魅力」展を

開催しています。

「これまであまり展示する機会がなかった彫刻・立体作品をみせたい!」

という思いのもと、企画しました。

いつも絵画の展示ばかりなので、

彫刻、立体作品の展示はすこし新鮮でした。

どこを正面と捉え、作品の向きはどうするか。

ちょっとした角度の違いが重要で、

作品のもつ迫力や纏っている空気感を生かすか殺すか・・・

ライティングもいろいろ試し、影のでき方をチェックします。

とくに難しかったのは、

渡辺おさむさんの《KARESANSUI》シリーズでした。

名前のとおり、枯山水・・・

「間のとり方が試されている!!?」と

あーでもない、こーでもないとせっせと向きや角度をかえ、

離れて近づいて何度も確認、そして・・・納得のいく位置に。

そして、展示室の床には、なぞのマークが!

大量の「!!(ビックリマーク)」ではありません・・・

鑑賞のお手伝いツールとして足跡マークを貼ってみました。

本展のねらいは、意識してからだを使って鑑賞をしてもらうこと。

絵画作品をみるときも、近づいて画家の筆致をみたり、

離れて構図や色合いのハーモニーをみたり、みなさんも

おそらく知らず知らずのうちに動き回っていると思います。

彫刻や立体作品も、作品のサイズによって

離れたり、近づいたりと作品との距離をかえて鑑賞されることでしょう。

今回はそこにもうひとつ。「上から・下から見ることを追加したい!」と

ワークショップ「どこからみる?からだをつかった鑑賞体験!」の

第1回目を実施しました!

作品の解説をしつつ・・・

こんなことをしたり

・・・こんなことまで!!!

(安心してください。洋服が汚れないようにシートの上です!)

なんともシュールな光景に。

(学芸員Fは、左端ローアングルからの《KARESANSUI》がおすすめ)

上からみないとわからない服の皺の表現。

下からみないとわからない奥行きの表現の仕方。

同じ作品でも、目線の位置や高さをかえることで

作品のみえるものは異なり、印象もがらりとかわります。

このブログを読んで、ちょっと気になったそこのあなた!

2回目の開催が決まっています!

是非お申込みください!!

【ワークショップ詳細】

日 時 : 1月26日(土)、2月23日(土) 各日、10:30~11:30
場 所 : 清須市はるひ美術館 展示室1
参加費 : 無料(観覧料は別途必要)
定 員 : 各日、先着6名(小学校低学年以下は保護者同伴)
申 込 : 電話受付 TEL: 052-401-3881

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おそらく、展示室に横になることができるのは

このときくらいしかないのでは・・・?!

いっしょに好きなアングルをみつけましょう!

【開催中の展覧会】

収蔵作品展「どこからみる?彫刻・立体作品の魅力

会期:2018年12月4日(火)~2019年3月8日(金)

開館時間:10:00~19:00(入館は18:30まで)

休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

観覧料:一般200円 中学生以下無料

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