01. 9月 2018 · 元永定正展 おどりだすいろんないろとかたちたち はコメントを受け付けていません。 · Categories: 展覧会

元永定正展を7月14日(土)より開催しております!

外観風景 

具体美術協会(略称、具体)の代表的なメンバーでもあり、

人気絵本『もこ もこもこ』(文・谷川俊太郎)の絵を担当された元永定正さん(1922-2011)。

本展では、絵本原画を入口として元永さんの多岐にわたる作品をご紹介しています!

本展は4つのチャプターで構成しています。

 

あああ

▶Chapter 1 おと と かたち

展示風景

ここでは、絵本原画を展示しています。

 

元永さんは、「これまでにないものをつくる」というモットーを掲げていた具体に参加していました。

その精神は具体を脱退後も引き継がれており、抽象画の絵本をつくることとなりました。

『もこ もこもこ』では、オノマトペと何にでも見える生き物が登場します。

みなさんは、何にみえますか?山?パックマン?切れ込みのあるかまぼこ??

元永さんの作品には、何にでも見える抽象的なかたちがたくさん登場します。

特にみどころは、『ころころころ』(どれも、みどころですが)!!!

《ころころころ》の展示風景

回は、都合上一列に展示することができなかったのですが、

実は、ページの終りの道の高さと、次ページの道のはじまりの高さが

同じで、絵本のページを追うと一本道になるようになっています。

凸凹の道や下り道、雲の上の道など、いろんなところを転がる色玉たち

転がる道に意識すると、自然に「ころころころ」の読み方も変わるのではないでしょうか?

▶Chapter 2 空間 を あそぶ

ああ

ここでは、立体物と色玉シリーズの作品を展示しています。

展示している《ななころびやおき》と《もーやんるーれっと(黒)》は実際に触ってお楽しみいただけます。

《ななころびやおき》は靴下のようなⅬ字型をしており、おきあがりこぼしなのです!

時間があれば、ずっと作品をゆらゆらしていたくなります。

\\ そして、なんといっても今回の目玉はこれ!!//

展示風景

《いろだまごまいしろ》(内4枚のみ展示)と《いろだまボール》です!

平面に描かれた色玉が実際に木製の色玉となって床を転がり始めました!

色玉は元永さん作品によく登場するモチーフのひとつです。

神戸の摩耶山のてっぺん辺りに輝くネオンの光からインスピレーションを受け、

ひっくり返したお椀のようなものの上に色玉をいくつか乗せた作品を描きました。

そこから色玉は絵画作品のみならず絵本『ころころころ』にも登場します。

展示室を転がっているカラフルな色玉は、なんと240個

触りたくなるのですが、この作品は触れません・・・!!

とある日、保護者の方に止められながらも、

「靴を脱いだら入れるのでは?」と考えた幼児が頑張って自分の靴を脱ごうと

している姿が微笑ましくも、「酷なことをしてしまった!?」と

思わずにいられませんでした。

(そのかわり、2階のさわったり踏んだりするコーナーでしっかりと遊んでもらいました

\\ 子どもたちに大人気!!!//

名古屋芸術大学の学生さんがつくってくれました

ああ

▶Chapter 3  いろ と かたち

ここからは、もうひとつの展示室に移動します。

一番大きな作品(Chapter 4 で説明)以外は、版画作品です。

いろいろなかたちを見てもらおうと、ランダムに配置しています。

絵本に登場していたかたちや、よく登場する「Q」のようなかたち。いろいろと探してもらうと面白い・・・!

元永さんは、水たまりのかたちや壁の染み、傷など自然の中から

たくさんのかたちを見つけ出し、ヒントにしていました。

水たまりのかたちなんて、なかなかじっくり見る機会はないですよね。

意識をすると、身の回りに面白いかたちが溢れているのかもしれません。

 

ああ

▶Chapter 4 理屈のない世界

ここでは、唯一、具体参加当時の作品を展示しています。

具体は、1954年に結成された関西の前衛美術グループです。

リーダーは吉原治良(よしはら・じろう)で、グループのモットーは

「これまでにないことをすること」、「他人の真似をしないこと」でした。

グループのメンバーは、足で絵を描いた白髪一雄(しらが・かずお)、

木枠に貼ったハトロン紙(計42枚)のあいだを突っ走って紙を破いた村上三郎(むらかみ・さぶろう)がいました。

それを聞いた人は、きっと「???」「なにがアートなの???」となってしまうのではないでしょうか。

ですが、彼らの中には確たるものがありました。それは、「精神と物質」についてです。

「具体美術は物質を変貌しない。具体美術は物質に生命を与えるものだ。具体美術は物質を偽らない。

具体美術に於ては人間精神と物質とが対立したまま、握手している。物質は精神に同化しない。

精神は物質を従属させない。物質は物質のままでその特質を露呈したとき物語りをはじめ、絶叫さえする。

物質を生かし切ることは精神を生かす方法だ。精神を高めることは物質を高き精神の場に導き入れることだ。 」

(「具体美術宣言」『芸術新潮』1956年12月号)

物質(絵具や紙など)を何かの表現するための道具として扱うのではなく、

精神を表現するときの相棒として物質と向き合っていました。

物質性を強調する白髪さんの盛り上がった絵具、

自らの身体・精神と物質を衝突させた村上さん。

そういった視点でみると、彼らの作品はとても面白いんです。

さて、本チャプターで展示している《作品》をみて、

元永さんの物質との関わり方を感じてみてください。

元永展のみどころはまだまだありますが、

とても長く書きすぎてしまったようなので、また次回に。

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【開催中の展覧会】

元永定正展 おどりだすいろんないろとかたちたち

会期:2018年7月14日(土)~9月30日(日)

開館時間:10:00~19:00(入館は18:30まで)

休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

観覧料:一般800円 高大生600円 中学生以下無料

 

 

 

 

 

 

 

 

06. 7月 2018 · 清須市第9回はるひ絵画トリエンナーレ閉幕と美術館賞! はコメントを受け付けていません。 · Categories: はるひ絵画トリエンナーレ, 展覧会

2018年7月1日(日)をもちまして、清須市第9回はるひ絵画トリエンナーレが閉幕いたしました。

ご来館いただいたみなさま、誠にありがとうございました。

前回のブログでも触れましたが、今回は前回のトリエンナーレに比べてお客様の賛否が両極端に分かれたような気がしています(あくまで個人的な印象ですが)。

好きな作品、嫌いな作品、とても共感できる作品、まったく意味が分からない作品。

いろいろあって当然です。それが公募展の醍醐味でもあります。

美術館はさまざまな価値観を受け止め、生み出す場所でありたいと思っています。

ポジティブなものであれ、ネガティブなものであれ、何かしらみなさまの琴線に触れる体験となったならば、幸いです。

・・・

さて、入館者の投票によって展示作品(入賞、入選)28点から選出される「美術館賞」が決定しました。

干場 月花《青になるまで。》 96票

全投票数493票のうち約2割もの票を集めました。

本作は「きよす賞」とのダブル受賞(きよす賞は入選のなかから選出されていますので、合わせるとトリプル受賞!)となりました。

日常の何気ない風景を切り取り、目の覚めるような青緑色とダークな色味のコントラストで仕上げた新鮮な作品です。

干場さん、おめでとうございます!

・・・

今回は28点の作品すべてに1票以上の投票がありました。

それはどの作品にもそれぞれの魅力があり、また私たちの感性が千差万別であることを裏付けています。

正解のないアートだからこそ、自由に楽しみたいものです

 

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15. 5月 2018 · 清須市第9回はるひ絵画トリエンナーレ、審査会の様子。 はコメントを受け付けていません。 · Categories: はるひ絵画トリエンナーレ, 展覧会

過ごしやすい季節になり、はるひトリエンナーレの審査会がおこなわれた2月末が遠い過去のよう。。。

受賞作品展が5月4日より開幕しております。→展覧会詳細

各種広報媒体でもお伝えしている通り、第9回を迎えた本展、過去最高の応募点数が集まりました。

※はるひ絵画トリエンナーレとは何ぞやという方はこちら

怒涛の準備を終え、新たな顔ぶれの審査員が揃った審査会の様子を少しだけお届けいたします

 

2018年2月27日(火)・28日(水)@清須市春日B&G体育館

直接搬入・委託搬入で集まった作品は全部で1,200点以上。これらの作品をどうやって審査するかと言うと、

体育館を仮設パネルで仕切り、いくつか通路を設けて作品をずらっと立てかけ、

審査員が通路を歩きながら作品を見ていく、という方法。

第8回から採られた審査方法ですが、審査員が座って作品が流れていくという方式よりも、審査員自身のペースで作品を見ることができ、また近寄ったり離れたり、気になる作品を再度見ることが出来たりとメリットが多いのです。(座って見るより疲労も軽減されるようです。)

審査員は各自付箋を持ち、気になる作品に貼って投票していきます。

もちろん票が重なることもありますが、最初の段階では投票数ではなく、1票でも投票されていれば通過としました。単純な多数決になることを避け、できるだけ多くの作品に可能性を残すためです。

これを何度も何度も繰り返し、少しずつ上位作品を絞っていきました。(一次審査では、作品を並べる→審査→撤去のサイクルを36回!)

高北幸矢館長、岡﨑乾二郎さん、杉戸洋さん、加須屋明子さん、吉澤美香さん、5名の審査員それぞれが1点1点の作品と真剣に向き合っている様子がわかると思います。

1,200点以上という膨大な数の作品を数時間で見るという作業は大変過酷です。しかも作品の個性は十人十色、審査員たちの個性もまったく違います。

作品の中身はもちろん、通過条件などの細かい審査内容についても、その都度議論を重ねながら進めていきました。

 

こうして2日間にわたり、一次~十二次の工程を経て、大賞1点、準大賞2点、優秀賞5点、入選20点、佳作30点が選ばれたのでした。

 

今回の受賞作品は、例年よりも「とがっている」印象を受けるかもしれません。

展覧会が開幕し1週間ほど経ちましたが、「面白い」「斬新」といった意見もあれば、「よくわからない」「理解できない」といった声もあります。

明確な審査の方針があったわけではありませんが、終わってみると確かに、万人が納得するような作品というよりも、今までにない表現や新鮮さ、技術だけでない純真さ、粗削りであっても挑戦的な意思が感じられる作品が選ばれたように思います。上位であってもすべての審査員が推したわけではなく、作家の個性と審査員の個性のぶつかり合いのなかで組まれたチーム編成、のような感覚に近いのではないでしょうか。(ここらへんの詳細はぜひ展覧会図録の「座談会」をお読みください!)

自分だったらこの作品を大賞にするのに、とか、この作品のどこが良いんだろう?とか、審査員に代わって作品を鑑賞することができるのも公募展の面白さかもしれません。

会期中には来場者による「美術館賞」の投票も受け付けています。多種多様な作品28点のなかから、ぜひお気に入りの作品を選んでいただければと思います。

 

また、予想をはるかに超えた応募数に対し事務作業が追い付かず、受付確認や作品返送が遅れるなど応募者の皆さまには大変ご迷惑をおかけいたしました。

この場を借りて、お詫び申し上げます。

 

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【開催中の展覧会】

清須市第9回はるひ絵画トリエンナーレ

会期:2018年5月4日(金・祝)~7月1日(日)

開館時間:10:00~19:00(入館は18:30まで)

休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

観覧料:一般300円 中学生以下無料

 

 

 

16. 2月 2018 · 茅野市美術館との交流会 はコメントを受け付けていません。 · Categories: 未分類

茅野市美術館は、複合施設である茅野市民館のなかにある美術館です。

地元の作家に注目した展覧会企画はもちろん、複合施設であることを生かした取り組みや、地域へのアウトリーチなどチャレンジングな活動をおこなっていて、個人的に気になる美術館ではありました。

http://www.chinoshiminkan.jp/

そんな茅野市美術館から「ボランティアスタッフどうしで交流をしませんか?」というお誘いがあり、「うちでいいのか!?」と思いつつ、せっかくの機会に乗らせていただくことになりました。

茅野市美は毎年サポートメンバーを募集していて、実際にスタッフとして活動をする前にさまざまな講座を設けて美術館について学んでもらうのだそう。

連続講座のなかに「他の美術館を見学しよう」という回があり、そこで見学+ボランティアスタッフとの交流をおこなう機会にしているのだとか。

http://www.chinoshiminkan.jp/museum/2018/0121.html#hirogaru

当館のアートサポーターの存在を知った学芸員さんが声をかけてくださったわけですが、ボランティアスタッフのいる美術館がたくさんあるなかで、当館を選んでくださったのは嬉しい限りです

 

当日は大型バスで30人以上の方がご来館

アーティストシリーズ川邉耕一展を鑑賞後、当館のアートサポーターと交流会をおこないました。

部屋の密度がかなり高くなってしまいました・・・

2館の活動をスライドでご紹介し、その後はそれぞれのテーブルで座談。

茅野チームの人数と熱意に圧倒されていたはるひチームでしたが、座談の時間にはアートを介して集う同士として話に花が咲いていました

・・・

どの美術館も人手が足りているとはいえない状況の昨今、多くの館にボランティアで活動に携わるスタッフがいて、館の特色に合わせてさまざまなサポートをおこなっています。

こまごまとした雑務(だけどやっていただくととても助かる)のような裏方仕事からギャラリートークといったお客様相手の業務まで、その活動内容は幅広く、美術館にとって大きな存在であるといえます。

しかしあくまでもそれらは無償で、自発的におこなっていただいていること。美術館は日々のサポートに甘えるのではなく、感謝の気持ちを忘れず、今後も美術館を応援してもらえるように、努力をしていかなくてはならないのだと思います。

普段、他館のボランティアと関わる機会はまずないなかで、サポーターも学芸員も、貴重な経験をさせていただきました。

後日のサポーター活動日におこなった交流会の振り返りでは、「こういうところは、ここでも生かせるのでは?」という意見も。

今後ますます、アートサポーターがパワーアップしていくことを期待しています

 

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06. 1月 2018 · アーティストシリーズ Vol. 84 生川和美展 はコメントを受け付けていません。 · Categories: はるひ絵画トリエンナーレ, 展覧会

2018年1月6日(土)

あけましておめでとうございます。

今年も多くの方にアートの魅力を発信できるよう頑張っていきます!

さて、今年もやってまいりました。

そう!!

企画展「アーティストシリーズ」の時期です。

毎年冬に開催される展覧会になります。はるひ絵画トリエンナーレ(2007年までビエンナーレ)

入賞・入選した作家を取り上げるシリーズの第84弾となります。

つまり84人目!!

当館では昨年12月20日(水)より「アーティストシリーズ Vol. 84 生川和美展」を開催しています。

生川和美さんは、2015年に開催された「清須第8回はるひ絵画トリエンナーレ」で入選した作家です。

ああa入選作品《Rose tree》

鮮やかな色をしたバラの花、葉っぱの緑の上にふわふわと漂っているようなイメージを浮かばせます。

生川さんの作品は、写実的な表現なので「写真みたい!」と思われる方もいるかもしれませんが、

カメラのように、一点のみにピントを絞ってはいません。

画面全てに、または複数の箇所にピントを当てています。

というのも、生川さんは全ての花や葉は等価値だと考えているためです。

描かれている花のひとつひとつに思い出があるので、全ての花が主役となります。

作品制作には写真を用いていますが、膨大な写真を元に、自身の中でそれらを再構成して作品に落とし込んでいるため、

写真とは異なる、ちょっと違和感のある空間になっています。

「 デッサンをとるように写真を撮ります 

生川さんとお話をしているときに伺った興味深い言葉です。

今回の展示では、生川さんの表現の変遷をたどってもらおうと、ほぼ制作年順に並べてみました。

花のクロースアップを描いていた時期から、次第に距離をとって花を捉えるように。

視野がひらけてきた現れといえます。

そして、本日14時よりアーティストトークを開催しました。

作家本人の口から作品についてお話を伺える絶好の機会です。

たくさんの方にご参加いただきました。ありがとうございました。

アーティストトークでは、作品を描いていた頃のエピソードや、

モチーフを選ぶまでの過程(生川さんの場合、まず、頭のなかに色や雰囲気のイメージが浮かび、

そのイメージに合うモチーフを探しに行く)などを伺いました。

やはりアーティストトークの醍醐味といえば、作家の作品に対する思い入れを感じられるところです。

鑑賞者は作品を一瞬で見ようと思えば見ることができますが、作家はその作品に何か月または何年、何十年と時間をかけて向き合っています。

学芸員でさえ計り知れない思いが絵具層のなかに、または一本一本の線に込められているのです。

アーティストトークがはじまる前は緊張していた生川さんですが、終盤には緊張も解けたようで、とても楽しそうに話されていました。

アットホームで温かさに満ちた時間が流れていました。

生川和美展は1月17日(水)までです。

みなさまのお越しを心よりお待ちしております。

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【開催中の展覧会】

清須市はるひ絵画トリエンナーレ アーティストシリーズ Vol.84 生川和美展

会期:2017年12月20日(水)~2018年1月17日(水)

開館時間:10:00~19:00(入館は18:30まで)

休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

観覧料:一般200円 中学生以下無料

 

 

 

 

 

 

07. 12月 2017 · はるひ絵画トリエンナーレ Q&A はコメントを受け付けていません。 · Categories: はるひ絵画トリエンナーレ

清須市第9回はるひ絵画トリエンナーレ、12月25日まで応募受付中です。

お問合せの多い事項についてお知らせいたします。参考にしてくださいね。

 

Q.応募規格に「搬入出及び審査の際の作品保護のため、仮額等で額装すること」とありますが、どういうことですか?

A.作品を一時的に保管する際はまとめて立てて並べますので、保管時に作品画面が他の作品に接触しないよう、画面より高さのある額で保護していただく必要があります。

フック・ヒートン等の吊り金具も、立てて並べたときに他作品に接触する恐れがありますので付けないでください。

また審査は作品を壁に立てかけた状態でおこないますので、作品を自立させるためにも、額装をお願いいたします。

(作品画面の保護・自立が確実になされていれば額の素材や額装の方法は問いません。なお、入賞・入選し展示する際はご希望により額を取り外すことも可能です。)

 

Q.応募料は一律10,000円ですか?

A.はい。応募点数はお一人3点までとなっていますが、作品点数にかかわらず応募料はお一人10,000円です。

 

Q.応募票に口座名義を記入する欄がありますが、なぜ必要なのですか?

A.応募料のお振込みがなされたかどうかを、応募票にご記入いただいた口座名義と照らし合わせて確認します。

応募者本人の名義での口座をお持ちでない方などもいらっしゃることを考慮して、応募料をお振込みいただく口座名義のご記入をお願いしています。

 

Q.委託搬入って何?

A.遠方などの理由で応募者本人が作品を会場に搬入できない場合、輸送業者を利用して搬入する方法です。

業者の指定はありませんので、ご自身でご手配ください。なお輸送中の作品破損等については責任を負いかねますので、安全な梱包はもちろんのこと、必要な方は運送保険も検討されてもよいかもしれません。

(輸送・保険ともに応募者の負担となります。)

搬入日時と場所をよくご確認いただき、日付・時間指定でお送りください。指定日時(2018年2月23日(金)10:00-16:00)以外は受付不可です。

 

Q.委託搬出って何?

A.遠方などの理由で応募者本人が作品を搬出できない場合、輸送業者を利用して搬出する方法です。

主催者が搬出を委託するヤマトロジスティクス株式会社を通じて、応募者負担(着払い)で返送します。

料金等は社の規定に則しますので、ご不明点はヤマトロジスティクス株式会社中部美術品支店(TEL:0568-51-3961)まで直接お問い合わせください。

 

Q.応募後に作品点数の追加はできますか?

A.できません。

応募受付が完了した時点で受付番号を発番していきますが、同一応募者の作品1点ずつを通し番号で管理していますので、他の応募作品の受付に影響が出てしまいます。

逆に作品点数を減らすことは可能ですが、点数にかかわらず、応募後の内容変更は極力ご遠慮ください。

万一やむを得ない理由で内容を変更する場合は、事務局(清須市はるひ美術館:TEL052-401-3881)までご連絡をお願いいたします。

 

 

応募要項をよくお読みいただき、必要箇所に内容をご記入&2か所に切手貼付をお忘れなく、申し込みしてくださいね!

たくさんのご応募、お待ちしております!

http://www.museum-kiyosu.jp/triennale/index.html

 

 

 

 

 

26. 11月 2017 · はるひ絵画トリエンナーレ、もうすぐ応募受付開始です! はコメントを受け付けていません。 · Categories: はるひ絵画トリエンナーレ, 未分類

あの一大プロジェクトが3年ぶりに帰ってくる(絶賛てんやわんやで準備中)・・・そう、「トリエンナーレ」。

「トリエンナーレ」といえばアート界隈の方や東海のみなさまにとっては「あ〇ちトリエンナーレ」かもしれませんが、、、

当館にとって「トリエンナーレ」といえば「はるひ絵画トリエンナーレ」!です!!

開館当初から、当館の各事業として開催している全国公募展。

1999年の開館記念でおこなわれた「夢広場はるひ絵画展」からスタートし、おかげさまで今回第9回を迎えることとなりました。

応募受付は12月1日(金)からです。みなさんもう準備は整えられていますでしょうか!?(→詳細はこちら

知らない方、迷っている方のために、トリエンナーレに応募すべき理由を改めてお伝えします。

①確かな実績

8回の開催を重ね、高いレベルを備えた新進作家の登竜門として広く認知されています。応募数は右肩上がりに伸びており、前回の応募数は506名、1021点。厳しい審査をくぐり抜けた受賞者の多くが、現在国内外で活躍しています。

【過去のトリエンナーレ】

【過去の受賞者たち】

②豪華な審査員(←NEW!)

今回より審査員メンバーが大幅に変更することとなりました。これまでの先生方も豪華すぎましたが、今回もすごい。これだけのメンバーが揃うのは、これまで築いてきた実績があるからこそ。

画家、デザイナー、批評家、キュレーターと、多様な視点から幅広い領域をカバーされる方々ばかりです。

【開催概要】スクロールすると審査員のご紹介があります。

③表現技法不問(←NEW!)

はるひ「絵画」トリエンナーレと銘打っていますが、平面であれば基本的になんでもOKです。日本画、洋画、アクリル画、版画、ドローイング、写真、デザイン、染色、刺繍、切り絵、、、

昨今アートの領域横断的な表現が多いことへの対応です。展示するキャパや審査の関係で守っていただきたい点はありますので、細かい規定はご確認くださいね。

【応募規定】

④年齢制限なし

新進作家の発掘といえど、眠っている才能に年齢制限はありません。団体展などの所属も関係なし。真の実力を見出します。

⑤個展のチャンスがある

当館では、トリエンナーレで高い評価を受けた作家を個展形式でご紹介する「アーティストシリーズ」を毎年恒例の企画展として組み込んでいます。実力ある作家を発掘するだけでなく、育成・顕彰することも美術館の役割。受賞作以外の作品を展観することで、鑑賞者はより作家のことを深く知ることができますし、作家にとっても改めて自身の画業を俯瞰できる貴重な機会となっています。

12月20日からの「アーティストシリーズ」では第8回展の入選者のなかからご紹介します。

【生川和美展】 【川邉耕一展】 【野中洋一展】

 


 

この18年の間には本当にいろいろなことがありました(私が関わっているのはここ数年ですが…)。

2年に一度のビエンナーレ形式から3年に一度のトリエンナーレ形式に変わったり、審査員の何名かが交代されたり、スタッフが幾度か入れ替わったり、市町村合併で美術館が春日町立から清須市立になったり。

応募規約など細かいところも微妙に変遷していて、伝統と革新のバランスを保ちながら、その都度時代に即したよい公募展であろうと努力してきたことがわかります。

全国的に文化行政が厳しい風にさらされているなか、いろいろなピンチに遭遇しながらもなんとか継続してこられたのは、美術館に携わってきた多くの方々やトリエンナーレ関係者、そして作品を応募してくださる作家のみなさんや作品を見に来てくださるお客様のおかげであることを実感します。

アーティストシリーズと同時開催の収蔵作品展では、これまでの大賞作品を一堂に展示する予定です。

「現代アートはわからない」「知らない人の作品だから」と言わず、現代に生きる私たちだからこそ、現代にいままさに生きて描いている作家の作品を見るべきなんだと思います。

どうぞお楽しみに!&たくさんのご応募お待ちしております!

 

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29. 10月 2017 · モンデンエミコの刺繍日記 はコメントを受け付けていません。 · Categories: 展覧会, 未分類

企画展のタイトル「日常を綴る」は、「宮脇綾子展」だけでなく、同時開催の「モンデンエミコの刺繍日記」と共通のコンセプトです。

これまでにもたびたび開催されてきた宮脇綾子展を踏まえ、何か新しい切り口で作品の魅力を伝えられないだろうか?と考えていたとき、モンデンエミコというアーティストの存在が頭に浮かびました。

宮脇綾子とモンデンエミコ。二人に直接的な接点はありませんが、どちらも「手芸」をベースにする作家で、それぞれ異なる基本軸がありながら共通項がある。この二人の作品によって生まれる化学反応を見てみたいと思いました。

 本展のチラシも《刺繍日記》の1点に。

モンデンエミコは封筒や紙袋、チラシやレシートなど身の回りにある紙に刺繍をほどこした作品を《刺繍日記》と題し、約2年間、毎日1点ずつ作り続けています。

もともとは金属彫刻家で、刺繍とは程遠い世界に身を置いていました。

制作環境や家庭環境の変化にともない、作品づくりの手法を模索。たどりついたのが「刺繍」でした。

自分の専門分野である彫刻の世界を離れても、それでもなお表現せずにはいられない、強い欲求。

(睡眠時間を削りながら)毎日制作し続けることはとても大変なことですが、彼女にとっては一方でその苦労が作家としての矜持につながっています。

モンデンさんは、環境の制約を逆手にとり、限られた環境だからこそできることをオリジナルな表現に昇華させ、また「日記」という形をとることで何でもない日常を表現の題材にすることに成功しています。

画家にとっての表現ツールが筆と絵具であるように、モンデンさんの針と糸は彼女のコミュニケーション言語です。針で思考し、糸で発する。

日常とは、私たちの周囲を取り囲む空気のようなものです。当たり前に存在し、人生の99%はそれらで占められていて、改めて意識することなく、漂い流れていく。

しかしそれはポジティブに考えれば、私たちの心の持ちよう次第でどうにでもなる、とても柔軟で可能性に満ちた領域と言えるのかもしれません。

今回展示している宮脇綾子の《色紙日記》や旅行記などを見ていると、ただ毎日の出来事を綴っているという以上に、液状に流れる日常を掬い取り、丁寧に濾して一コマ一コマを結晶化させていくような、そんな印象を受けました。

嬉しいことであっても、悲しいことであっても、日常の小さな出来事を自らの心に留め置き、作品という形にあらわす。宮脇綾子とモンデンエミコの共通点だと思います。

 

当初、展覧会のタイトルを「日々是好日(にちにちこれこうじつ、またはひびこれよきひ)」にしようと考えていました。(抽象的すぎるということで、結局ボツ)

禅語のひとつで、損得や優劣、是非などにとらわれず、良いことがあっても悪いことがあっても一瞬一瞬ただありのままに生きれば、どんな日もかけがえのない一日となる、という意味だそうです。

モンデンさんの《刺繍日記》のなかに、偶然「日日是好日」とテキストが書かれた作品があり、ちょっと運命を感じてしまいました。

 

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24. 10月 2017 · 日常を綴る 宮脇綾子展 はコメントを受け付けていません。 · Categories: 未分類

アップリケと聞いて、みなさんはどんなイメージを持つでしょうか。

昔ズボンのひざが破れて繕ってもらったなあ・・・とか、お母さんにねだってかわいいワッペンを縫い付けてもらったなあ・・・とか。

どこか懐かしい響きです。アップリケ。(展覧会のチラシなどでは、原語の発音に近い「アプリケ」で統一しています。)

現在開催中の展覧会では、アップリケを制作手法としたことで知られる、宮脇綾子の作品をご紹介しています。

今回、彼女の作品を取り上げるにあたって強く意識したのが「日常性」です。

「日常を綴る」というタイトルにもなっていますが、取り上げるモチーフ、制作の姿勢、そしてアップリケという手法どれもが、身近で、親密で、あたたかい。

庭の草花を愛で、野菜の断面の美しさに驚き、食材としてまな板に上がった魚たちの表情に思いをはせる——何気ない日常のなかで、綾子さんは小さな喜びや驚きを積み重ねて生きてこられたのだろうと思います。

部位によって微妙に異なる色合いや絶妙な輪郭線のカーブなど、特徴をよくとらえていながらも、どこか歪で不格好なところも作品の魅力です。「世の中に同じようであって、同じものは二つない。」と本人が語っているように、一つ一つが個性的で完成された自然の造形を、さまざまな布を巧みに使い分けて表現しています。

アップリケや刺繍、編み物といった「手芸」は、家庭内での仕事や、手軽にできる趣味として位置付けられ、芸術の領域外に置かれてきました。

多様な表現が生まれている昨今のアート業界ですが、ようやく最近日の目を見るようになってきた工芸やデザインに比べても、まだ手芸は芸術として認められてはいないようです(「手芸」側からしても「芸術」であることを求めてはいないのかもしれません)。

綾子さんもおそらく芸術と手芸をめぐる複雑な関係性は多かれ少なかれ実感していたのでしょう、自らの作品を「芸術だと思ったことがない」としつつも、「でも、手芸家といわれるのもイヤ。」と言っていたりして、自身の作品に対する芸術性を否定しながらも、従来の手芸の範疇を超えて、表現を追求しようとしていたことがうかがえます。

また、東西を問わず古くから女性の生業であった「縫う」という行為は、どうしてもジェンダー論的な立場から語られがちです。綾子さんがアップリケという技法を選択したのも、嫁・母としての役割を果たす以上身に付けざるをえなかった針仕事の技術があったからこそですし、彼女が主婦としてできることだったからです。が、作品そのものにはそのような観点はあまり関係がありません。

自分の思いや考えを可視化し誰かに伝達するためのツール、というのが芸術のひとつの定義だとするならば、綾子さんの場合、その方法がアップリケだったということなのでしょう。

彼女の作品のファンが多いのは、アップリケという技術に親近感を覚えるからだけでなく、誰もが共感できる日常的で普遍的な感情――美しいものを見たときの喜びや面白い形に気づいた時の驚き――が直接感じられるからなのだと思います。

 

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13. 8月 2017 · 【特別編】学芸員の卵、参上! はコメントを受け付けていません。 · Categories: 展覧会, 教育普及

2017年8月13日(日)

こんにちは!博物館実習生Nです。

博物館実習生とは、言わば学芸員の卵というところです(自分で言っておいて恥ずかしいです)

実習生は学芸員になるため、実際に美術館の現場でその仕事を体験します。

清須市はるひ美術館には7月からおじゃましています。

もしかしたら、もうお会いしている人もいらっしゃるかもしれません…!

今までキッズアートラボのお手伝いやアートサポーターとの交流、

展示の工夫について教えていただく等々、多くの経験をしました。

実習生は事前に学校で講義を受けるのですが、現場に訪れると

学芸員の方がどのようなことを考えながらお仕事をしているのか

伺うことができ、発見ばかりです。

そして、本日は…こちら!

現在開催中の特別展「イラストレーター 安西水丸 ―漂う水平線(ホリゾン)―」展に

合わせて開催されたワークショップ「スノードームをつくろう!」のお手伝いをしました。

それぞれ自分の好きなオブジェを空き瓶にいれて、世界にひとつだけの

キラキラかわいいスノードームを作りました。

こちらのワークショップは人気のため、次回開催はすでに定員に達しております

実はワークショップ開催前に学芸員の方とスノードームの試作品をつくりました。

どうしたらスノードームが上手にできるのか、試行錯誤しました。

当日、参加者の皆さまにレクチャーできるように勉強することも

学芸員の仕事のひとつなのです。

学芸員の仕事のうち、普段私たちが目にする展覧会の企画・運営の仕事はほんの一部にすぎません。

実際は様々な活動をしており、突き詰めると奥が深いです。

私も学芸員になれるように精進します!

 

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