2014年8月9日(土)
全部で5種類合計9回実施する「ムナーリのワークショップ」
今回は4種類目の「さまざまなかたち」です
他の回と同様に、まずは展覧会鑑賞ツアーからスタート
作品鑑賞のルールを確認して、いざ出発!!
今回は、講師の田嶋さんと担当学芸員とが作品ごとで別れて解説を行いました。
田嶋さんのトークは、さすが生前のムナーリと交流があっただけに
お話される内容もリアリティがあり、熱い思いが伝わってきました
さて、展覧会鑑賞後は場所を移し、ワークショップ会場へ
「さまざまなかたち」というタイトルですが、一体どんなことをやるのでしょうか???
田嶋さんの話術で子どもたちも集中しています
突然、こんなに大きな紙が出てきました。
そして、その紙をビリビリ、 ビリビリ、破ってしまいます
みんな、「ぽかん」と見上げるばかり。
見本を見せてくれました。
そう、この適当に破った紙片を使って、どんなものに見えたか絵を描きます
同じ形でも人によってみんな違うはず。
紙を破っていいのは、田嶋さんだけ
床に並べられた紙片を1枚ずつ持っていき、絵を描き、完成したら2枚目へ。
もうみんなどの紙を取るのか決めているようで、どんどん身を乗り出して
いまかいまかと待ち構えています
お目当ての紙を取ったら、カラーペンで一斉に描き始めます
みんなどんな「かたち」に見えたのかな??
完成した子から前のグレーの大きな画用紙にぺたぺたと貼っていきます。
みんなの勢いは止まりません。次から次へと描いていきます。
同じような形でも電車に見える子がいれば、山に見える子もいたり
面白いですね
さらに、色がきれい!みんな自由です
次なる「かたち」を探す姿も真剣です
最終的に選んだもの以外でも、こうして捜し歩いている間に、
いろんな「かたち」を頭のなかで想像していることでしょう。
この「想像する」行為そのものが、ムナーリの作品の根底を支えているといってもいいのかもしれません
最後は一つずつどんな「かたち」なのか、描いた子に発表してもらいました
みんな、他の子の発想に興味津々
お父さんやお母さんたちも一緒に聞いてもらいました。
このプログラムは、通常の「お絵かき」とは少し違います。
普通は描きたいものが先にきて、そのために輪郭線や色を使って描いていきます。
でも、この「さまざまなかたち」はすでにある「かたち」を見て、
どんなものが「描けるのか(=見えるのか)」という思考順路になっているのです
ある程度の制限を与えられ、でもその中で自由な発想を展開する。
ムナーリらしいものの考え方が、このワークショップにもあらわれているようです
【開催中の展覧会】
会 期:2014年7月5日(土)~9月28日(日)
開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)
休 館 日:月曜日(月曜日が休日の場合は次の平日が休館)