2014年8月12日(日)
先週末に開催したムナーリのワークショップ後半編です。
「直接の映写」、ちょっと難しそう?なタイトルですね。
でもとっても面白いワークショップでしたよ
ワークショップの前に30分くらい、参加してくれるみんなと保護者の方とで展覧会鑑賞ツアーをしています
参加者が違うと返ってくる回答もさまざまで、お話するこちらもワクワク、ドキドキ楽しませてもらっています。
ワークショップの会場は美術館のお隣の清須市立図書館研修室
これからやるワークショップの内容を講師の田嶋さんに説明してもらいます。
田嶋さん、なんだか小さなフィルム?のようなものを見せてくれました。
これは「スライドマウント」と呼ばれているそうです
このマウントには透明の2つ折のフィルムが差し込まれていて、そのフィルの間にさまざまな素材を挟み込み、
スライドプロジェクターで投影してどんな色やかたちが映し出されるか見てみよう
というのが今回のワークショップの概要です。
材料は本当にたくさんの種類が用意されています
糸くずや布、お菓子の袋、カラーセロファン、たまねぎの皮、脱色した葉っぱ等々。
光を透過させたら美しいものや面白いものが集められています。
では、早速やってみましょう
スライドマウントの枠と透明フィルムを1セット取り、フィルムのサイズに合わせて材料を切ります
細かい作業なのでみんな真剣。他の人のことなど構っていられません
気に入った素材や色をみつけて、それらをうまく組み合わせてフィルムの中に収めます。
完成したら1枚ずつ挿入するスライドプロジェクターに差し込みます。
壁に映し出される映像を見て、「もっとこうしよう!」「あれも挟んでみようかな!」
と、よりお気に入りの1点を作るために確認していきました
スライドプロジェクター自体初めて見た参加者も多く、ゲームや携帯電話の画像で慣れきった目には
不鮮明でどこかたよりない画像に見えたかもしれません。
でも、逆にその素朴で味のあるスライド画像の温かみを知っていただける機会となったのではないでしょうか
最高の1点を作るまでの実験用として写真左のタイプのプロジェクターを使っていました。
スライドを入れる口が1つですね。
さて、いよいよ最後は写真右タイプのプロジェクターに全員の最高の1点を入れ、連続投影します。
学芸員の多くはおそらく学生時代を思い出すこのプロジェクター
今ではパワーポイントが主流となりほとんど見かけなくなりましたが、久しぶりに触って嬉しくなりました。
「ガチャン、ガチャン」という切り替えの音がいいんですよね
「なにこれ?!」「初めて見た!」と、飛びつく子どもたち。
田嶋さんに一枚ずつスライドを入れてもらいます
上映会の開始です
手のひらサイズで作っていたスライドがこんなにも大きく映し出されました。
自分で作っていたものがどれだかよくわからないくらい別物に
きれいですね
小さなものが大きく見える、光を透過することで色の重なりが見える、
ごく単純なことなのに、とっても不思議で楽しい体験でした。
保護者のみなさんもうっとり
最後はみんなに感想を聞きました
普通の遊びのなかではなかなか体験できない今回のワークショップ。
それぞれに新しい発見があったようでした
次回は9月15日(月・祝)です。
本展覧会最後のプログラムとなりました。
最終回の内容も午前「さまざまなかたち」、午後「直接の映写」です。
「直接の映写」はまだ若干名空きがあります。ご興味を持たれた方は是非ご参加ください
電話申込制(052-401-3881)です。
【開催中の展覧会】
会 期:2014年7月5日(土)~9月28日(日)
開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)
休 館 日:月曜日(月曜日が休日の場合は次の平日が休館)