2013年10月19日(土)
今日は、6月から4回開催している清須キッズアートラボの最終日。
市内の小学3~4年生11名が参加しました。
こうして集まるのも4回目なので、すっかり打ちとけてきました。
のびのびした子どもたちの様子を見るのは嬉しいものです。
まずは現在開催中の「歌舞伎 | 変身」展を一緒に鑑賞します。
歌舞伎役者を描いた錦絵や、歌舞伎の舞台裏の種明かしをした江戸時代の本など、
子どもたちは興味津々
それから、展示室で一番目を引く歌舞伎衣裳もじっくり観察しました。
金色に光るこの衣裳はどんな役の人が着ていたと思う?
そう、金持ちのおじさんの役! だから、金糸の刺繍がふんだんに施してあります。
こちらは遊女の中でも最高ランクの花魁(おいらん)の役が着ていた豪華な衣裳。
正月を表すしめ飾りや門松などがあしらわれているんですよ。
とっても変わった着物だね!でもこの華やかさで、うんと舞台栄えしたはず。
これは男の人の衣裳?それとも女の人の衣裳?
模様には、重たそうな雪をかぶった松がデザインされているよ。
![](http://museum-kiyosu.jp/blog/curator/wp-content/plugins/typepad-emoji-for-tinymce/icons/07/weep.gif)
![](http://museum-kiyosu.jp/blog/curator/wp-content/plugins/typepad-emoji-for-tinymce/icons/11/cherryblossom.gif)
赤い色は若い娘役の色なんですよ。
さぁ、息を呑むような美しい衣裳をみたところで、子どもたちに今日のテーマを話します。
「今日はそれぞれの舞台衣裳を作ってみよう!」
衣裳には、それを着る人の特徴をあらわす色や模様が使われていました。
一つひとつ意味があるんですね。
では、自分がこれから作る衣裳を着る人の性格を考えましょう。
キャラクター設定です。そして、そのキャラにふさわしい色や模様についてもアイディアを練ります。
イメージが固まったところで、実際に衣裳作りスタート
今日は、思い切って屋外に出ました。
と言っても、小雨が降ってきてしまったので、青空の下というわけにはいかなかったのですが、
それでもいつもと違う雰囲気に、子どもたちも心が躍るみたい。
長い和紙を半分に折って、真ん中に切込みを入れれば、
単純だけど服のかたちになります。
えりぐりの形は丸でも三角でもOK。
あとは、用意したリボン、色紙、布、スパンコールなどを自由に組み合わせて、装飾していきます。
針金の入った金色のテープを立体的に組んでお花を豪華にしたり、
フェルトを桜の花びらのかたちに切って散らしたり。
みんな、思い思いに楽しんで作っていました。
とくに、自分が絵を描いたりアップリケをつけたりしたものが
衣裳になるという感覚が面白かったようです。
完成後はみんなで記念写真をパチリ。
画用紙で麦藁帽子を作ったり、リボンでウエストをしばったり、
仕上げにも余念がなくて、思いっきりステキな衣裳が出来上がりましたね。
次に何かの舞台や映画などを見ることがあったら、
みんなはきっと、衣裳から役柄にも思いをはせてくれることでしょう。
開催中の展覧会。
貴重な歌舞伎衣装を見るだけでも一見の価値ありです。
ぜひお出かけください。
企画展 「歌舞伎 | 変身」
会期:2013年10月8日(火)~12月1日(日)
開館時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)