2013年10月17日(木)
今月もアートサポーターの活動日がやってきました。
前半は、現在開催中の展覧会「歌舞伎|変身」を学芸員の解説付きでじっくり鑑賞しました
本展では錦絵が57点展示してあります。いずれも国立劇場所蔵の貴重なものばかり
「変身」というテーマのもと選ばれた錦絵には、
例えば、七変化(へんげ)、八変化、十二変化といった変化物(へんげもの)を紹介した錦絵、
東海道四谷怪談のお岩のように人間が幽霊になったもの、
あるいは、『義経千本桜』の狐忠信や『伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』の
仁木弾正(にっきだんじょう)のように、人間が動物に化けるもの。などなど。
歌舞伎にはさまざまな「変身」が表現されています
錦絵のほかには、(株)三越伊勢丹所蔵の歌舞伎衣裳の展示も見所のひとつ
三越には昭和14年まで衣裳部があり、そこで数多くの役者の衣裳を作っていたそうです。
今回は、昭和初期のものを中心に展示してあります。
また、参考展示ということで鬘(かつら)の展示もご覧いただけます。
歌舞伎の鬘は、立役(男性役)で1,000種類、女形(女性役)で400種類もあり、
それぞれの役で鬘のかたちや飾りつけなどが決まっているのです
他にも、昭和時代を代表する写真家、木村伊兵衛(いへえ)の写真や、隈取を絹に転写した押隈など、
普段あまり見ることのできない展示作品の数々に、サポーターの皆さんの眼差しも真剣
今回は、特別に御園座さんから大道具も少しお借りして、展示してあります
大道具には様々な工夫が凝らされており、その仕掛けをじっくり見て、さわっていただけます。
また、そのスケールも客席から見ているだけでは伝わりにくいものばかり。
サポーターのみなさんも大道具の一つ一つの工夫や大きさに驚いていらっしゃいました
この後、いつものティータイムで一息入れて、次回以降の予定の確認等を行いました
次回からは、作家調べ&発表という勉強会を開催します。
10月~12月頃に近隣で開催している展覧会で見ることのできる作家を1名選んで
各自調べて発表する、というものです。
●「時代を代表する巨匠たち展」 @メナード美術館
●「日本画家が描いた西洋風景展」 @稲沢市荻須記念美術館
●「生誕130周年 彫刻家 高村光太郎展」 @碧南市藤井達吉現代美術館
以上の3つの展覧会の展示を見て各自担当を決めることになりました。
いずれも優れた日本近代画家や彫刻家ばかり
文献もたくさんあって調べ甲斐がありますね!!
みなさんの発表が今から楽しみです
企画展 「歌舞伎 | 変身」
会期:2013年10月8日(火)~12月1日(日)
開館時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)