猛暑の中、三重県立美術館で開催中の「サヴィニャック展」に行ってきた。
8月の館長アートトークの準備でもある。
入口の看板から、展示会場への案内、ロビーのSNS用エンターテイメントなど、サヴィニャックのキャラクターをうまく使って迎えてくれる。サヴィニャックマジックに包まれる楽しさだ。
サヴィニャックは20世後半のフランスのグラフィックデザイナーであるが、原画、リトグラフによるポスター、ポスターの掲示風景写真と完璧にコレクションされている。さすが芸術の国フランスである。
日本でもサヴィニャックと同評価の世界的グラフィックデザイナーは数十人レベルでいるが、これほどきちんと保存記録されていることはない。
ポスターコレクションそのものが、富山県美術館をはじめとするわずかの美術館でしかない。
それはともかく、「サヴィニャック展」は素晴らしかった。
ポスターの訴求力、街に掲示されることを前提とした楽しさ、明るさ、幸せさのすべてがアイデア、ユーモアに込められている。