- |過去の受賞者に次の質問に答えていただきました。
- ①応募動機
- ②受賞後の変化
- ③これから応募する方へのメッセージ
- ①応募動機
- 審査員にペインティングに造詣の深い先生方や、油絵にこだわりをもって制作なさっている先生方がいらしたこと。
- ②受賞後の変化
- ちょうど、精神的にも、キャリア的にも最も落ち込んでいたときでしたので、拾っていただいた捨て犬のような心持ちでした。
- ③これから応募する方へのメッセージ
- 公募系の懸賞展は、審査員の方のお眼鏡ひとつですので、受かるも落ちるも八卦。落ちてへこまず、受かって驕らずが大切かな?
- 優秀賞
- 《春終日》
- |作家略歴
- 1959年 岐阜県生まれ
- 1984年 名古屋芸術大学美術学部絵画科洋画コース卒業
- 現在、名古屋芸術大学美術学部絵画科洋画コース教授
- |展覧会歴
- 2014年 吉本作次個展 混沌的構築(ケンジタキギャラリー/愛知)
- 2018-2019年 ニュー・ウェイブ 現代美術の80年代(国立国際美術館/大阪)
- 2019年 吉本作次 風景画論(ケンジタキギャラリー/愛知)
- 2020年 化現の光(アートラボあいち/愛知)
- |パブリックコレクション
- 愛知県美術館 岐阜県美術館 三重県美術館 清須市はるひ美術館
- 豊田市美術館
- ①応募動機
- この公募展の審査員の先生方に観てもらいたかった。
- ②受賞後の変化
- いくつかの迷いが無くなり、視野が広がりました。
- ③これから応募する方へのメッセージ
- 自分らしさを大切にして下さい。
- 大 賞
- 《afterimage》
- |作家略歴
- 1973年 岐阜県生まれ
- 2001年 愛知県立芸術大学大学院美術研究科油画専攻修了
- |展覧会歴
- 2001年 中島葉子展(清須市はるひ美術館/愛知)
- 2002年 VOCA展2002(上野の森美術館/東京)
- |パブリックコレクション
- 清須市はるひ美術館
- ①応募動機
- 東海地方での絵画の公募展がほとんどなかったことから、喜んで応募しました。
- ②受賞後の変化
- 基本的には変わることはありませんでしたが、一定の評価を頂き、自信になりました。
- ③これから応募する方へのメッセージ
- 自分の世界観をしっかり見つめて、納得できる作品を作っていただきたいと思います。
- 大 賞
- 《Jiufeng》
- |作家略歴
- 1963年 愛知県生まれ
- 1991年 愛知県立芸術大学大学院美術科研修生修了
- 現在、高校非常勤講師、専門学校講師
- |展覧会歴
- 2014年 クインテット-五つ星の作家たち(損保ジャパン東郷青児美術館/東京)
- 2014-2019年 ながくてアートフェスティバル(長久手文化の家/愛知)
- 2018年 個展(ガレリアフィナルテ/愛知)
- |パブリックコレクション
- 清須市はるひ美術館
- ①応募動機
- 僕が出品したのは2005年に開催された第4回展でした。
当時絵は描いていたけれど、誰に、どうやって自分の作品を見てもらったらよいかわかりませんでした。そんな時たまたま友人に「出そうよ」と誘われて、自分の作品がたくさんの人に見てもらえるかもしれないと思い、出品することを決めました。
- ②受賞後の変化
- 初めて会う人に「作品知ってるよ」と言われることが増えました。僕は大学でも特に目立つような存在ではなかったのでそういうことがとても嬉しかったです。当時は研究生として大学に在籍していましたが、大学を出てからも制作活動を続けていこうと思うようになりました。
- ③これから応募する方へのメッセージ
- 応募される皆さんがんばって下さい!清須市はるひ絵画トリエンナーレへの出品が新たな出会いや活動の良いきっかけとなることを願っています。
- 大 賞
- 《街灯》
- |作家略歴
- 1981年 愛知県生まれ
- 2008年 愛知県立芸術大学大学院美術研究科油画専攻修了
- suzukimasaaki.com
- |展覧会歴
- 2018年 個展(ガレリアフィナルテ/愛知)
- 2019年 Grafting 接ぎ木(Art Space & Cafe Barrack、タネリスタジオ1F/愛知)
- 2019年 Grafting 接ぎ木(なえぼのアートスタジオ/北海道)
- |パブリックコレクション
- 清須市はるひ美術館 昭和シェル石油株式会社
- ①応募動機
- 応募した時期は、大学を卒業し社会に出て2年目から3年目でした。作品は作っていましたが、発表する予定もなく、何かのきっかけになればと考え、いくつかの公募展に応募していた時期です。応募した1つの大きな理由は、5人の審査員の中に2人の画家の方がいらした事です。5人の審査員による入選傾向を信用していた事もありましたが、なにより、作り手の目線で審査していただけるという心強さがありました。
- ②受賞後の変化
- この公募展に入選した年は、他の公募展でも入選し、展示にも少しずつですが声をかけていただけるようになった年でした。今思い出すと、いろんなきっかけがこの年にあり、大学を出て作品を作り続けていたことが、ささやかながら実を結び始めた時期だったのだと思います。
- ③これから応募する方へのメッセージ
- 応募する事で何かが変わります。入選したとしても、落選したとしても、何か思う事は絶対にあり、考え方や作品制作にほんの少しでも変化があります。その嬉しさや悲しさや憤りなどは、些細な積み重ねとなり、その積み重ねは作品作りに案外大切な事だと思います。もし、出品に迷っているのであれば、出品するしかないです!
- 優秀賞
- 《「電車が通ります。」》
- |作家略歴
- 1975年 三重県出身
- 2004年 愛知県立芸術大学大学院美術研究科油画専攻修了
- 現在、愛知県立芸術大学美術学部油画専攻准教授
- |展覧会歴
- 2015年 グループ展「頃合いの見計らい」猪狩雅則展(seesaw gallery+café/愛知)
- 2016年 GROUND2 絵画を語る―見方を語る(武蔵野美術大学美術館・図書館/東京)
- 2017年 落石計画第10期 クロニクル 2008−2020 ―痕跡と展開―(旧落石無線送信局/北海道)
- |パブリックコレクション
- 愛知県立芸術大学芸術資料館 清須市はるひ美術館
- ①応募動機
- 初めての応募は2005年で、情報を見つけた友人の誘いがきっかけでした。
- ②受賞後の変化
- 私は2005〜2009年の間に計3回応募しており、1回目の2005年の時には公募で入選した事自体が初めてだったので美術館に展示して頂けてとてもうれしかった事を覚えています。
その後の2回は卒業して働きながら絵を描く日々の中での応募で、時には制作活動を続ける事自体が大変な状況もありましたが、そんな中だからこそ“はるひ絵画トリエンナーレには何があっても出そう”と決めていた事が良い機会となりなんとかふんばることができていたと思います。
入選したら美術館に飾っていただけること、審査員の先生方や他の出品者の方と講評会でお会いできること、もしかしたら個展ができるかもしれないこと等、その後の展開やサポートの素晴らしさも夢が膨らむ魅力的なものでした。
また2009年には個展をさせて頂き、その際に美術館学芸員さんやスタッフの方々のこのトリエンナーレや絵画に対する情熱に触れたことが今でも制作の励みとなっています。
- ③これから応募する方へのメッセージ
- 仮額をつけるのを忘れないように!
(一度東京からの直接搬入で仮額を付け忘れて慌ててホームセンターに仮額用の木を買いに行きそこの駐車場で取り付けたという思い出があります。)
- 大 賞
- 《世界は大きな花束でもある》
- |作家略歴
- 1983年 京都府生まれ
- 2006年 武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業
- 2013年 武蔵野美術大学パリ賞を受けCité Internationale des Arts
(フランス)に1年間滞在
- 2018年 平成30年度ポーラ美術振興財団在外研修員としてベルギーにて研修
- |展覧会歴
- 2011年 VOCA展2011(上野の森美術館/東京)
- 2012年 ARKO2012 上田暁子(大原美術館/岡山)
- 2015年 個展「絵画が画家の寝顔を見る時」(第一生命南ギャラリー/東京)
- 2018年 個展「風穴」(Yuka Tsuruno Gallery/東京)
- |パブリックコレクション
- 大原美術館 清須市はるひ美術館
- Art Centre Kvilda Civic Association(チェコ) 喜多方市美術館
- ①応募動機
- 入選入賞作品を冊子で見ていて、この公募展で審査員の方々に自分の作品を見てもらうというのは重要なことだという思いがありました。
- ②受賞後の変化
- 受賞したことで作品や名前を広く知っていただくことができましたし、ある一定の「レベル」の絵を描けているという客観的な評価をいただけたので、それからは、そのレベルは底辺にして自分の絵を深めていこうという意識になったような気がします。受賞から8年ほどがたち、今は地元に戻って活動をしていますが、「大賞」という受賞歴には大変助けられています。
- ③これから応募する方へのメッセージ
- 地に足の着いた、信頼感の持てる公募展だと思います。今後も楽しみにしています。
- 大 賞
- 《contact》
- |作家略歴
- 1985年 長野県生まれ
- 2010年 愛知県立芸術大学大学院美術研究科油画専攻修了
- 現在、長野県在住
- |展覧会歴
- 2013年 源馬菜穂展(清須市はるひ美術館/愛知)
- 2014年 源馬菜穂展-CONTACT-(LIXIL Gallery/東京)
- 2016年 わたしの風景 上諏訪中学校+源馬菜穂(諏訪市美術館/長野)
- 2018年 シンビズム2 信州ミュージアム・ネットワークが選んだ20人の作家たち(辰野美術館/長野)
- |パブリックコレクション
- 清須市はるひ美術館
- ①応募動機
- 入選作品が、自由で新鮮で魅力的な公募展だったからです。
- ②受賞後の変化
- 受賞の喜びや大きな会場での個展は、作品への思いや興味を深め、絵を描くことがもっと楽しくなりました。
あきらめず長く続けてきたことを評価され、その責任の重さを感じますが、これからも失敗を恐れず少しずつでも前へ進んでいきたいと思っています。
- ③これから応募する方へのメッセージ
- 公募展(コンクール)は、制作するうえでとてもいい目標や刺激になると思います。出品するために真剣に作品に取り組むこと、そして完成させることによって、何かしら次へのヒントや答えが見つかります。私は1回の落選も含め、4回目の出品でこの度初めて受賞しました。ぜひ自信をもって、自由にのびのびと個性あふれる作品を出品してください。
- 大 賞
- 《光と希望》
- |作家略歴
- 1958年 大阪府生まれ
- 1982年 京都教育大学教育学部特修美術科卒業
- |展覧会歴
- 2015年 個展(清須市はるひ美術館/愛知)
- 2016年 個展(ギャラリースペースプリズム/愛知)
- 2017年 個展(くずはアートギャラリー/大阪)
- |パブリックコレクション
- 上野の森美術館 熊谷守一美術館 清須市はるひ美術館
- ①応募動機
- 友達に勧められ審査員の方々に生で絵を観てもらえると知り応募しました。
- ②受賞後の変化
- 作家としての責任が生まれ決着の支えにもつながりました。美術館での個展は初めてだったので制作にとっても良い経験になりました。バックアップしてくださった美術館の方々に今一度感謝を伝えたいです。
- ③これから応募する方へのメッセージ
- 私は完璧な完全な理想的な絵が出来たと自信を持って応募したのですが、その絵は落選しついでに出したもう一点が賞を取りました。これは決して良いことではないのかもしれませんが、作品がどう位置付けられるのかは作者は決められず、自分の絵を更地に出してどんな風に焼きあがるのか観るのも楽しいと思います。必ず応募してください。
- 大 賞
- 《遠吠え》
- |作家略歴
- 1993年 三重県生まれ
- 2018年 武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程美術専攻油絵コース修了
- |展覧会歴
- 2018年 バッピのピッチャー(武蔵野美術大学/東京)
- 2018年 YOUNG ARTIST EXHIBITION 2018(EUKARYOTE/東京)
- 2019年 田岡菜甫展 「全く同じ家」(清須市はるひ美術館/愛知)
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- |パブリックコレクション
- 清須市はるひ美術館