若山滋は、建築家であり、文筆家であり、研究家でもある。若山の思考領域は、建築・都市・文化・風土・文学・歴史など多岐にわたるが、よく読み込めばその全体が織りなす精妙な論理宇宙が、そして人間とは何かという問いかけが、姿を現す。曰く、―建築は、様式に従ってでもなく、機能に従ってでもなく、物語とともにつくられるのだ、という考えが蓄積された。そこに隠された物語によってこそ「建物」は「建築」となるのだ。モダニズムもまた、ひとつの物語であったのではないかー
若山は、名古屋工業大学において長いあいだ学生たちの教育と指導にたずさわってきた。本展では、若山の手がけた建築作品からその思考の全体像を紹介するとともに、現在建築界で活躍する弟子たちの作品を展示する。若山が設計した美術館全体に、模型、図面、文章、映像などを視覚的に展開することで、一人の人間の思考が時代を超えて受け継がれていく「物語」を表現する。
会 期 | 2020年9月19日(土)~11月23日(月・祝) |
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会 場 | 清須市はるひ美術館 |
開館時間 | 10:00~19:00 (入館は18:30まで) |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は開館、翌平日が休館) |
観覧料 | 一般500円(450円) 中学生以下無料 ※( )内は20名以上の団体料金 ※清須市立図書館貸出利用カード提示者450円 ※各種障がい者手帳提示者及び付添人1名は無料 |
主 催 | 清須市はるひ美術館 |
後 援 | 名古屋工業大学建築・デザイン分野、光鯱会 |
《不二の一文字堂》©新建築社 | 《高萩市立図書館》©新建築社 | 《名工大正門模型》©若山滋研究室 | ||||
関連イベント | |||||||||||||||
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ワークショップ
「つんで、くみたてて、家をたてよう!」 展示を参考にして、枝や葉、石など身近にある自然の素材を使い、ここちよい家を想像し建てます。
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トークセッションA
妹島和世
1956年茨城県生まれ。妹島和世建築設計事務所主宰、SANAA共同主宰。日本女子大学大学院修了後、伊東豊雄建築設計事務所勤務を経て、1987年妹島和世建築設計事務所を設立。 なお、ゲストとして大森晃彦氏(建築メディア研究所)も登壇いたします。 大森晃彦 1955年東京生まれ。『新建築住宅特集』および『新建築』編集長、取締役編集局長ほかを歴任。2010年株式会社建築メディア研究所を設立。 | |||||||||||||||
トークセッションB
加茂紀和子:1962年福岡県生まれ。みかんぐみ共同主宰。名古屋工業大学教授。
北川啓介:1974年愛知県生まれ。名古屋工業大学教授。 夏目欣昇:1970年愛知県生まれ。名古屋工業大学教授。 |
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トークセッションC
藤村龍至 |
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トークセッションD
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