喜多川歌麿《歌撰恋之部 深く忍恋》 『未刊 浮世絵美人名画撰』(アダチ版画研究所)より |
歌川広重《名所江戸百景 亀戸梅屋舗》 『広重の四季』(悠々洞出版)より |
江戸時代に隆盛した浮世絵の文化。約200年を経た現代では、その魅力を広く伝えるため、また日本が誇る高い技術力を継承するため、「復刻浮世絵」が制作されています。復刻浮世絵は、過去に生み出された浮世絵の複製ではありますが、画像を印刷した単なるコピーではなく、絵師が描いた版下絵をもとに、彫師が版木を彫り、摺師が摺るという木版画の工程を実際に経て再現されたものです。劣化の少ない鮮やかな色彩や雲母摺のきらめき、髪の毛の一本一本まで緻密に表現された彫りの技や、版木の厚みを感じさせる表面の凹凸など、浮世絵ならではの魅力を存分に味わうことのできる復刻浮世絵は、言うなれば、江戸時代の人々が見た当時の状態にきわめて近い作品であると言えます。
本展では、アダチ版画研究所と悠々洞出版から発行された復刻浮世絵のなかから、喜多川歌麿、歌川広重などの作品約50点を展示します。複製画を通して、浮世絵の面白さをお楽しみください。
会 期 | 2019年4月9日(火) ~ 4月14日(日) |
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時 間 | 10:00 ~ 19:00 (入館は18:30まで) |
観覧料 | 無料 |
会 場 | 清須市はるひ美術館 展示室2 |
主 催 | 清須市はるひ美術館 |
協 力 | 天野武蔵 |