素朴なアプリケ作品で知られる宮脇綾子(1905-1995)。3人の子どもを育てる主婦でもあった彼女は、戦後、40歳ごろから身の回りの古布や端切れを使った創作活動に没頭するようになりました。ものを大切にする心を義母から学び、戦争や貧困を経験したからこそ生まれた作品には、日々のささやかな喜びと生への感謝、驚きや好奇心といった人間の根源的な感情が満ち溢れています。本展では、アプリケ作品だけでなく、創作に使われた端切れや大切にしていた油単、作品のインスピレーション源であり一部ともなった記録帖などを通して、宮脇綾子という作家の「日常」に対する視線を浮かび上がらせます。
今回同時に取り上げるモンデンエミコ(1979-)もまた、針と糸を使い作品をつくりあげるアーティストですが、その表現は宮脇綾子と似ているようで少し異なります。生活と制作の間で悩みながらたどり着いた「刺繍」という方法によって、彼女は自身の「日常」そのものを創作活動とする術を得たといえるでしょう。
両者の共通項は、流れゆく「日常」を可視化し、留め置き、綴りだしていく行為、そして「つくること」と「生きること」との密接な重なりにあります。うれしいときも、悲しいときも、晴れた日も、雨の日も、「つくること」を通じてとらえた「日常」をテーマとする展覧会です。
会 期 | 2017年10月11日(水)~12月10日(日) | ||||||||||||
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会 場 | 清須市はるひ美術館 | ||||||||||||
開館時間 | 10:00~19:00 (入館は18:30まで) | ||||||||||||
休館日 | 月曜日 (祝日の場合は開館、翌平日が休館) | ||||||||||||
観覧料 | 一 般 500円 中学生以下無料 ※20名以上の団体料金450円 ※清須市立図書館貸出利用カード提示者450円 ※各種障害者手帳提示者および付添人1名は無料 【開催期間中限定】インターネット入館割引券 |
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主 催 | 清須市はるひ美術館 | ||||||||||||
後 援 | 愛知県、愛知県教育委員会、中日新聞社 | ||||||||||||
関連イベント |
ワークショップ
「ちょっととくべつな日常を縫ってみよう!」 あなたの日常を切り取った写真をもとに、針と糸を使って作品をつくります。
※携帯電話やデジカメであなたの「日常」を撮影してきてください。
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館長アートトーク
「アップリケ革命、 宮脇綾子の日々を紡いで行く幸福。」 当館館長高北幸矢が作品の魅力をわかりやすくお話しします。
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学芸員によるギャラリートーク
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