歌舞伎は、日本を代表する伝統芸能として、さまざまな変遷を経て発展してきました。江戸時代に花開き、当時は民衆の娯楽として広まりましたが、現在では歴史と伝統に裏打ちされた格式ある芸能とみなされています。
本展は、歌舞伎にみられる特徴のひとつ「変身」というテーマに着目し、歌舞伎の魅力に迫るものです。役者が役に扮する状態、ひとつの演目のなかで複数の役に変わる状態、人間以外の生き物に変化する状態、このように歌舞伎における「変身」を3つの視点でとらえていきます。
わたしたち現代人にとってもそうであるように、歌舞伎が誕生した当時においても「変身」は、ユーモアや夢そして願望であり、また一方で人間の憎悪や悲嘆の現れでもありました。歌舞伎が大衆芸能といわれ親しまれてきたのは、誰もが経験し感じる複雑な心境を歌舞伎独特の衣裳や舞台、息を呑む華麗な踊りや唄をとおして「見せる/魅せる」芸だったからではないでしょうか。
本展では、衣裳、錦絵、屏風、道具類をとおして、歌舞伎における「変身」について考え、歌舞伎の面白さの一端にふれていただけます。
会 期 | 2013年10月8日(火)〜12月1日(日) |
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会 場 | 清須市はるひ美術館 |
開館時間 | 10:00~19:00 (入館は18:30まで) |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は翌火曜日) |
観覧料 |
一 般 600円(550円) 中学生以下無料 ※( )内は前売 及び 20名以上の団体料金 ※前売券はローソン・ミニストップにて 10/7(月)まで販売(Lコード:42924) ※清須市立図書館貸出利用カード提示者 当日料金から50円引 ※各種障害者手帳提示者及び付添人1名は無料 |
割引情報 |
●展覧会期間中限定 ⇒インターネット割引券 600円 → 550円 ※リンク先のページをプリントアウトして受付までお持ちください。 ●リピーター割引(2回目以降の入館の方) 600円 → 300円 ※前回半券をご提示ください ●着物割引(着物着用の方) 600円 → 450円 上記の割引券は他の割引との併用はできません |
主 催 | 清須市はるひ美術館、中日新聞社 |
後 援 | 愛知県、愛知県教育委員会 |
協 力 | 株式会社御園座、株式会社名古屋三越 |
監 修 | 安田文吉、安田徳子 |
問合先 |
清須市はるひ美術館 〒452-0961 愛知県清須市春日夢の森1番地 TEL:052-401-3881 |
関連イベント |
トークイベント「文さんの歌舞伎談議:歌舞伎界のホープ中村児太郎と語る女形(おんながた)の魅力」 企画展「歌舞伎|変身」に合わせて、錦秋名古屋顔見世(御園座)に出演中の中村児太郎さんと安田文吉先生によるトークイベントを開催します。来春に十代目中村福助襲名を控え、現在の心境や日々の生活、公演中の御園座の舞台、そして歌舞伎の魅力についてなど、成駒屋の若きホープと第一線で活躍する歌舞伎研究者との楽しい対談です。この機会に是非ご参加ください。
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ワークショップ「隈取(くまどり)で変身!」 お好みの隈を自分で描いて布に転写!役者気分で隈取を体験してみませんか?
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