ロゴマーク
エコパリ
助成
一般財団法人地域創造
展覧会図録について

展覧会について エコパリ展のみどころ

キスリング≪オランダの娘≫

 1920-30年代のパリは、あらゆる芸術の中心地として世界的に注目され、才能あふれる若き画家や彫刻家が世界各地から集まりました。その中でも、“エコール・ド・パリ”(パリ派)と呼ばれた芸術家たちは、この時代に新しく試みられた、多様な芸術様式や理論に刺激を受けながらも、自らの感性や心情、民族性に基づいた、個々の表現を追求しました。彼らの多くは異郷の芸術家たちでしたが、ローランサンやユトリロなど、フランスで生まれ、独自の画風を展開した画家たちも含まれています。
 本展覧会では、国内屈指のエコール・ド・パリコレクションで知られる、北海道立近代美術館の所蔵作品から、パスキン、シャガールを中心に、キスリング、スーチン、藤田嗣治らの油彩・素描・版画作品と、札幌芸術の森美術館が所蔵する、アーキペンコ、ザッキン、リプシッツによる、エコール・ド・パリと呼ぶにふさわしい彫刻作品を紹介します。愛と自由に生き、時代を駆け抜けた“エコパリ”の芸術家たちの、個性あふれる創作世界をお楽しみください。

第1章 ジュル・パスキン
ジュル・パスキン《花束をもつ少女》
 エコール・ド・パリの花形作家、パスキンの画風は、ミュンヘンからパリにおける時代、アメリカ時代、真珠母色の時代と三つに分けることができます。第1章では、北海道立近代美術館の223点に及ぶパスキンコレクションの中から、油彩画を中心にその時代を特徴づける作品を選び、画風の変遷をご紹介します。
第2章 パリの芸術家たち
アンドレ・ドラン《マルティグ風景》
 「エコール・ド・パリ(パリ派)」とは、20世紀初頭にパリに集った一部の若い芸術家たちを指します。フランス国内だけでなく、オランダ、イタリア、北欧、東欧、日本にいたるまでその出自はさまざまでしたが、みな芸術の都パリで大成することを夢見て、男女の別なく互いに切磋琢磨していました。第2章では、エコール・ド・パリの作家たちによる個性あふれる世界をご紹介します。
第3章 『パリ1937』、シャガール『ダフニスとクロエ』 2つの版画集について
「パリ1937」 キスリング 《レオン=ポール・ファルグ 「モンパルナス」挿画》
 エコール・ド・パリの芸術家たちが活躍した時代のヨーロッパでは、挿画本が多く出版されました。第3章では、当時の著名な文筆家・画家たちが協演した『パリ1937』と、シャガールが試行を重ねて生み出した傑作『ダフニスとクロエ』の2つの版画集をご紹介します(大分市美術館ではシャガール『死せる魂』も出品)。
エコール・ド・パリ展 展覧会図録
展覧会図録
103ページ:B5変形(24.2x18.2cm)
オリジナルケース・手提げ紙袋付き
¥1,500円(税込)

お問い合わせは各館にご連絡ください。

(c) 2015 第16回共同巡回展実行委員会 All rights reserved.