22. 2月 2014 · 清須市・ヘレス市子ども絵画交換事業 はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2014年2月22日(土)

 

当館が建つ清須市は、スペインの南に位置するヘレス市と、友好姉妹都市を結んでいます。

両市は様々なかたちで交流を深めていますが、「子ども絵画交換事業」もその一つ。

互いに、子ども達が描いた絵を送りあって、文化の違いや風習の違いを学ぶ機会にしてきました。

今年で5年目になります。

 

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今日は、この絵画交換事業に応募した清須市内の小学5・6年生の中から、

優秀者80名を表彰する式が美術館で行なわれました。

 

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今回の清須市のテーマは「春」。

節分、ひな祭り、お花見などの季節の行事や、卒業式、入学式といった学校行事など、

身近な春のできごとを画用紙に表現してくれました。

 

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遠いスペインの国の人たちに、日本の風習を紹介するにはどんな場面がいいかなと

考えながら一生懸命描いたことが伝わってくる絵もありましたし、

普段のあたたかい家庭生活が垣間見えて、ほほえましく思う絵もありました。

 

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表彰式のあとは作品鑑賞。

壁のオレンジと黄色は、スペインの国旗の色にちなんでいます。

自分の絵を見つけて歓声を上げたり、記念写真を撮るご家族の姿があちこちに。

 

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受賞作品の中からいくつかピックアップして、

清洲中学校美術担当教諭の林絵理先生と、当館担当学芸員が講評をしました。

描いた本人に突撃インタビューして答えてもらう場面も。

 

桜を描いた作品が多かったので、心なしか展示室はピンクに染まっていました。

 

午後は清須市国際交流員のエリザベスさんが、展覧会の案内をしました。

ゲーム感覚で、小さい子どもたちの鑑賞を促します。

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小学校に上がる前の子どもたちが、楽しそうに絵を見ていました。

エリ先生からスペインのお話も聞かせてもらってましたね。

 

この展示は明日まで開催しています。

その後、優秀作品がスペインのヘレス市に送られます。

スペインの人たちは、私たちの「春」をどんなふうに感じるでしょうね。

 

 

 

【開催中の展覧会】

第5回友好姉妹提携都市 清須市・ヘレス市子ども絵画交換事業 子ども絵画展

会   期:2014年2月19日(水)~23日(日)

開館時間:10:00~19:00 (最終日は15:00まで)

主   催:清須市教育委員会

 

 

 

 

20. 2月 2014 · 第11回清須アートサポーター はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

2014年2月20日(木)

 

今日は月1回の清須アートサポーターの日でした

まずは、新しい展示をみんなで鑑賞します。

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現在開催中の展覧会は、

「清須市・ヘレス市子ども絵画交換事業 子ども絵画展」です。

ヘレス市はスペインの南部にあり、歴史の古い都市だそうです

そのヘレス市と清須市は友好姉妹提携を結んでいて、

5年前から両市の小学生が描いた絵画を交換し展示しています。

 

スペインの国旗のカラーを壁一面に展開した展示室は圧巻!

たくさんのこどもたちの作品がずらっと並んだ様子も、またまた圧巻!!

サポーターのみなさんとじっくり鑑賞しました

子どもの絵画は技術的には大人にはかないませんが、

色使いや発想は、大人には真似できない自由でのびのびしたところが魅力的でしたね

 

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鑑賞後、展示室からサポーターが集まる部屋へ移動しました。

最近行った展覧会の報告や、これから行こうと思っている展覧会の紹介などで盛り上がり、

みなさんの鑑賞への意欲はどんどん向上していっているように感じました

3月にはアートラボとアートサポーターのメンバーで(もちろん学芸員も一緒に!)、

愛知県美術館で開催される「印象派を超えて 点描の画家たち」展へ行きます。

その予習ということで、メンバーの1人が新聞を見せながらNHKの「日曜美術館」で学んだことなどを

他のメンバーに講義してくれました

 

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続いて、現在制作中の「清須市第8回はるひ絵画トリエンナーレ」のチラシ・ポスターのデザイン案を

見比べいろいろ意見を出し合いました。

文字や色の印象、全体のバランス、書体、等々・・・。

貴重な意見をありがとうございました

 

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さらに、今日は新しいアートサポーターを勧誘するための作戦会議も

この「清須アートサポーター」は清須市生涯学習講座の一環で開講している

「清須アートラボ」のメンバーの中から希望者のみ参加できる仕組みになっています。

なので、アートラボ最終日に毎年、サポーターのメンバーが勧誘する時間を設けて、

興味をもったアートラボメンバーが次年度よりサポーターとなるわけです

 

是非多くの仲間を増やして、アートサポーターの活動を盛り上げていきましょう

 

 

【開催中の展覧会】

清須市・ヘレス市子ども絵画交換事業 子ども絵画 展

会期:2014年2月19日(水)~2月23日(日)

開館時間:10:00~19:00

休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)

観覧料:無料

 

 

08. 2月 2014 · 打田宗平展 アーティストトーク はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2014年2月8日(土)

 

全国的に大雪だった今日、清須でもめずらしく3センチほどの積雪。

朝から、あたり一面真っ白で、桜の木々も、寒さに身を縮めているようでした。

 

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そんな中、開催中の展覧会「打田宗平展」のアーティストトークを開催しました。

悪天候の中でも、聞きに来てくださった皆様に感謝です。

 

Exif_JPEG_PICTURE←作品について語る打田さん

 

本展では、2006~2014年に描いた油彩画10点を展示しています。

その1点1点について打田さんが説明し、会場の来館者からコメントをもらう形式でトークは進みました。

 

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↑ これは《先駆者のゆくえ》という作品。

背丈を越える大きな画面に、打田さんのご自宅の台所を描いたものです。

でも、ダイニングテーブルの上にはなぜか孔雀が。。

このちょっと現実離れした幻想的な設定は、打田さんの作品に時々見られる特徴です。

打田さんは、ドイツの画家ミヒャエル・ゾーヴァが好きで、

その空想の入り混じった、ちょっぴり不思議な作品に触発されて描いたのだそうです。

 

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↑ こちらはずばり《富士山》。本展開幕直前に描きあげた、最新作です。

金の空にそそり立つ緑の山が鮮やかな作品。

これまでとはまた一風変わった画題、そして描き方になっています。

この作品が、今後のターニングポイントになるのでしょうか。

 

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↑ こちらは、「清須市第7回はるひ絵画トリエンナーレ」で優秀賞を受賞した《もう一つの神話》。

画面中央に、ひまわりが一本立っています。

自分の中のひまわりのイメージを逃すまいと、2日ほどで一気呵成に描きあげたんだそうです。

様々な角度から打ち込まれた筆が、画面全体を荒れ狂うように走っているのが分かります。

このエネルギーのほとばしりを、ぜひ体感していただきたい作品です。

 

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↑ こちらは4点からなる《通学路の丘》という大型作品。横9メートルに及びます。

通っていた大学から見た風景にインスピレーションを得て描いたそうです。

画面の隅々を満たす気迫が伝わってきます。

竜がひそんでいるらしいので、どうぞ探してみてください。

 

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作品を間において、言葉のやり取りをし、考えや思いを伝える。

その大切さを再確認できたアーティストトークでした。

作品を描いた作家も、それを見る人もお互いそれぞれの立場で発見があったはず。

 

アーティストシリーズに出品してくださった作家さんすべてに当てはまるのですが、

展示の際、どの作品をどういう順番で並べるのか試行錯誤したこと、

来館者に自分の作品をどのように説明するかを考えたこと、

そして展示された作品とじっと向き合って考えたこと、

それらを糧として、力強く次に進んでくれることを願っています。

 

 

 

 

【開催中の展覧会】

清須市はるひ絵画トリエンナーレアーティストシリーズ Vol.73 打田宗平 展

会期:2014年1月30日(木)~2月15日(日)

開館時間:10:00~19:00

休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)

観覧料:一般200円 中学生以下無料

 

 

 

 

30. 1月 2014 · 第10回アートサポーター はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

2014年1月30日(木)

 

今月もアートサポーターの集まりがありました

最初に、現在開催中の展覧会「打田宗平展」を、担当学芸員の解説を交えながら鑑賞しました。

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清須市在住作家さんということもあり、みなさん興味津々

大きなキャンバスを前に圧倒されつつも、思い思いの感想を口に出し、にぎやかな鑑賞となりました。

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富士山やクモ、自宅の台所や居間など、わたしちにもとても馴染み深いモチーフ

だけど、どこか不思議な感じがするのです。

打田さん独自の視点が入ったこれらの作品は、サポーターのメンバーも「どこか気になる存在」のようでした

 

作品を見ながら意見を交し合っていた様子が印象的でしたね

知らないうちに、サポーターのメンバーは鑑賞の楽しみ方を習得しているようでした。

 

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さて、いつもの場所へ移動して1時間くらいは雑談。

「雑談」といっても、もちろんアートサポーターですからアートについての雑談です

最近行った展覧会やアートスポット、これから始まる気になる展覧会などなど。

情報交換会のようなかんじです

実は学芸員もなかなか行けないようなところへ行ったり、

知らなかった展覧会などの情報も飛び交うなど、とても貴重な時間なのです。

 

このように、誰かに報告する場があると、それだけで展覧会の見方や情報収集のアンテナも

変わってくるんですよね

 

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情報交換会のあとは、前回に引き続き美術史の勉強会

今日の発表者は2名。高村光太郎と国吉康雄について。

 

高村光太郎は12月15日まで碧南市藤井達吉現代美術館で開催されていた展覧会と

メナード美術館で12月23日まで開催されていた「コレクション名作展Ⅴ」に展示されていたため調べてもらいました。

国吉康男もメナードのコレクション展に展示されていて、発表者が気になった作品を中心に調べてきてくれました。

 

メナード美術館のカタログを持参したり、10年近く前に開催された国吉康男展のチラシやポストカードを持参したり。

なんとかそれぞれの作家や作品の魅力を伝えようと工夫していました

「1人の作家や作品を調べると、もっともっといろんなことが知りたくなった」

こんな風におっしゃっていたメンバーの感想が嬉しかったです

 

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休憩タイムはみなさん持ち寄りのお菓子でいっぱい。

自宅で採れたみかんもありました。お菓子とお茶をいただきながら、またまたアート談義に花を咲かせました

 

月1回だけですが、こうしてみなさんと活動していく時間はとても貴重なものです。

清須市はるひ美術館をもっともっと盛り上げていこうという話し合いもしている最中です。

サポーターのみなさんの力も借りながら少しずつ成長していきたいと思います

 

 

【開催中の展覧会】

清須市はるひ絵画トリエンナーレアーティストシリーズ Vol.73 打田宗平 展

会期:2014年1月30日(木)~2月15日(日)

開館時間:10:00~19:00

休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)

観覧料:一般200円 中学生以下無料

 

 

 

 

25. 1月 2014 · 第16回館長アートトーク はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

2014月1月25日(土)

 

今年初めての館長アートトーク。

「円空の正体、祈りと創造」というテーマでお話しました。

 

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円空(えんくう)ってご存知でしょうか?

江戸時代、各地を旅しながら木彫りの仏をたくさん作ったことで知られる僧です。

現在でも、円空が彫った素朴で温かみのある仏さまが、お寺や個人宅に多く伝えられています。

 

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円空が生涯に作った仏の数は、半端ではありません。

なんと12万体もの仏像を彫ったとされています。

並外れて多作だったために、現存する像も多いんですね。

とりわけ、出身地である岐阜や、お隣の愛知には作例が多いんですよ。

 

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当館が位置する愛知県清須市にも、円空仏を大切に守り伝えているお寺・栄寿院があります。

スライドでお見せしているのが、その栄寿院さんにある合掌する円空仏。

にっこりと私たちに微笑みかけて、気持ちを和ませてくれます。

スライドの写真は、館長がこのトークの前に栄寿院さんにおじゃまして、

撮らせていただいたものです。

 

円空仏の魅力は、なんと言ってもそのお顔。

ふくよかでにこやか。悩みを吹き飛ばしてくれそうな表情です。

それに、彫りあとが残る木彫の素朴な肌合いと、大胆に簡略化した姿に

とっても親しみやすさを感じますね。

 

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この彫り方は、最初からこうだったわけではありません。

東北地方に多く伝わる初期の作品は、まだ硬直さがあり、

美しく形を整えようとする若き円空の意思が見て取れます。

しかし晩年に近づくにつれ、そうした職人的な几帳面な仕上げから自由になり、

荒削りだけれども味があり、あたたかみのある表現になっていくのです。

 

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このように、見る人を包み込むような表情はどこから生まれるのでしょうか。

館長は、その理由を、円空が手業より先に信仰がある人だったことに由来するのでは?と言っていました。

つまり、ものづくりの人・仏師である前に、祈る人・僧であったからなのではないかと。

 

その祈りが、幾体もの仏のかたちとなって生み出されるのですね。

年齢を重ねるにつれ、作品も堅さが取れ、魅力を増していく。

円空仏そのものが、なぞの多い円空自身の人となりや生き様を語っているようです。

 

 

次回の館長アートトークは以下の内容で開催します。

ぜひ、お気軽にご参加ください!

2月22日(土) 16:00~17:00

「田中一村、孤高なる人生と奄美の風土」

 

 

 

【開催中の展覧会】

清須市はるひ絵画トリエンナーレアーティストシリーズ Vol.73 打田宗平 展

会期:2014年1月30日(木)~2月15日(土)

開館時間:10:00~19:00

休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)

観覧料:一般200円 中学生以下無料

 

 

 

 

18. 1月 2014 · 第8回清須アートラボ はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

2014年1月16日(木)

 

今日は清須アートラボ第8回目でした。

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今回は美術史講座

お題は「ピカソって何で天才なの?! ~印象派から20世紀美術まで~」

という壮大なタイトル

 

ピカソの名前はもちろん知っているし、作品もなんとなく想像がつく

という方は多いはず。

でも、何でピカソがこんなにも有名で、すごい画家なのか、、、

実はよくわからないという声もよく聞きます。

 

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そこで、今回は「近代絵画の父」と呼ばれるエドゥアール・マネから20世紀初頭までの美術史を

駆け足でみていき、最後に「ピカソは何で天才なのか?!」というところを考えてみることにしました

 

キーワードは、「アヴァンギャルド/前衛」。

新しい美術が生まれては消え、また生まれる

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めまぐるしく美術が変わってきたこの時代を追うには、2時間という時間はあまりにも少ないのですが、

学芸員お手製テキストとともに、みなさんの感想や考えも聞きながら講座を進めていきました

 

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「ピカソって何で天才なの?!」という問題は簡単に説明できるものではありません。

でも、ピカソのすごさを知るためには、ピカソだけを勉強してもまったく理解できないのです。

ピカソ以前の芸術家たちの実践、そして作品を理解してこそようやくピカソのすごさがわかるもの

 

今日の講義は内容盛りだくさんの上に、猛スピードで駆け抜けていく感じになってしまったので、

みなさんがどこまで理解してくださったか心配ではありますが・・・

わからないところは、またいつでも質問してください

 

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そして、次回はいよいよ「清須アートラボ検定」です

この1年間の成果を十分に発揮してくださいね

 

今日はおつかれさまでした

 

 

 

【開催中の展覧会】

清須市はるひ絵画トリエンナーレアーティストシリーズ Vol.72 栗原 光 展

会期:2014年1月7日(火)~1月25日(土)

開館時間:10:00~19:00

休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)

観覧料:一般200円 中学生以下無料

 

 

 

 

15. 1月 2014 · 栗原光展 新聞掲載 はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2014年1月15日(水)

 

今朝の中日新聞朝刊の文化欄に、「栗原光展」が取り上げられました。

 

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展覧会の見どころがぎゅっと凝縮して書かれていますので、引用してご紹介します。

 

一昨年に開催された公募展「清須市第7回はるひ絵画トリエンナーレ」で優秀賞を受けた栗原の個展。この4年間で手がけた油彩27点を紹介している。対象、モチーフは、一貫して「水」。変幻自在な表情に引かれるのだという。

ただ、描き方の変化は著しい。激しく流れ落ちる滝、泡立つ滝つぼを描いた2010年の「臨界点」が重厚で具象画の趣を漂わせるのに対し、最新作「involution」(写真左端)は軽やかで自由だ。勢いのあるストローク、明るい色みが目を引く。

栗原は1987年、長崎県生まれで名古屋造形大卒。広い展示空間を使った大規模な個展は、今回が初めて。同時進行で描くという小品、大作が入り混じる展示からは、自分の絵、新しい可能性を追う若手らしい貪欲さがのぞく。

展示室はさながら、深い水槽のよう。フーッと呼吸をしたくなる空気が満ちている。本展が、新たな変化を呼び起こす契機となるか。愛知県春日井市在住。(宮)

 

 

 

【開催中の展覧会】

清須市はるひ絵画トリエンナーレアーティストシリーズ Vol.72 栗原 光 展

会期:2014年1月7日(火)~1月25日(土)

開館時間:10:00~19:00

休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)

観覧料:一般200円 中学生以下無料

 

 

 

12. 1月 2014 · 栗原光展 アーティストトーク はコメントを受け付けていません · Categories: はるひ絵画トリエンナーレ

2014年1月12日(日)

 

開催中の「アーティストシリーズVol.72 栗原光展」

今日は作家自ら作品についてお話しする、アーティストトークを開催しました。

 

Exif_JPEG_PICTURE←作品解説する栗原さん

 

展示室では、栗原さんの近作27点を展示しています。

ほぼテーマごとに分けて展示しているのですが、

展示空間の中での作品の大きさや色のバランスを考慮して配置してあるので、

厳密に制作年順というわけではありません。

 

ですが、アーティストトークでは、画風の変遷を分かりやすくお伝えするため、

栗原さんは展示室内をぬうようにして、制作年順に説明してくれました。

 

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栗原さんはここ3・4年、水をモチーフに描いています。上の写真はその契機となった作品。

大学4年生の時に描いた滝の絵です。

 

郷里・長崎にある「つがね落しの滝」を描いたものですが、これ以降、刻々と姿を変える

滝つぼの水の姿に魅せられて、下の写真の《cross section》3点を描きます。

こうなると、水を実際の姿に似せて再現的に描いたというより、

水を材料にして、イメージを膨らませて独自の世界を作っていますね。

 

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ほぼ同じ構図で、色味や筆づかいを少しずつ変えて描いています。

3作品のうち真ん中が、2012年の「清須市第7回はるひ絵画トリエンナーレ」で

優秀賞に選ばれた作品。

 

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同主題は、横が2メートルを超えるような大作でも挑戦しました。

画面が大きいので、思うような線がなかなか出せず、とても苦労したそうです。

 

 

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↑ 左の作品は、水に切込みを入れたような《slash》という作品。

大型の作品と、小画面の作品とを同時並行で描いていくという栗原さん。

それぞれの作品を描く時に意識した点や新しく試みたことを、

慎重に言葉を選びながら解説してくださいました。

 

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こちらは最新作の《involution》。

タイトルのとおり、水流が渦を巻くようなストロークが特徴。

 

作家自身が語る言葉に、皆さん興味深く聞き入っていました。

作品だけ見ていても分かりづらい、制作の背景などが生の声で聞けるのが

アーティストトークの醍醐味です。

合わせて作家さんのお人柄にも触れられる絶好の機会なんですよ。

 

今日はとりわけ参加者の皆さんの、栗原さんを応援する暖かい雰囲気が印象的でした。

スタッフ一同、栗原さんの今後のさらなる飛躍を期待しています

 

 

 

 

【開催中の展覧会】

清須市はるひ絵画トリエンナーレアーティストシリーズ Vol.72 栗原 光 展

会期:2014年1月7日(火)~1月25日(土)

開館時間:10:00~19:00

休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)

観覧料:一般200円 中学生以下無料

 

 

 

08. 1月 2014 · アーティストシリーズVol.72 栗原光展 はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2014年1月7日(火)

 

明けましておめでとうございます

今年もどうぞよろしくお願いいたします

 

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さて、新年初めての展覧会が、今日開幕しました

昨年末に引き続き、公募展で高く評価された作家を個展形式で紹介する展覧会、

「清須市はるひ絵画トリエンナーレアーティストシリーズVol.72 栗原 光 展」です。

 

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栗原光さんは1987年生まれの若手作家。

名古屋造形大学洋画コースを卒業後、愛知を拠点に活躍しています

今回は、ここ数年取り組んでいる、水をモチーフにした作品27点を展示しています。

 

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千変万化する水の表情にインスピレーションを得て描かれた作品の数々。

光を受けて輝いたり、しぶきを上げて流れ下ったり、渦を巻いたり。

そうした水をモチーフに、透明感のある色彩と、軽やかなタッチで表現しています。

 

本日は早速、地元のケーブルテレビから取材がありました。

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栗原光展は以下の時間に放送予定ですので、ご覧になれる方は是非チェックしてくださいね

クローバーTV

・1/9(木) デイリートピックス 【121ch】 7:00, 9:00, 12:00, 21:00

・1/11(土)~1/17(金)ウィークリートピックス 【121ch】 13:00, 22:00

 

それから、1月12日 (日)14:00~ 栗原光さん自身が作品について説明する

アーティストトークを開催します。

制作時のエピソードなど、興味深いお話が聞けるはずですので、ぜひこちらもぜひご参加ください。

お待ちしております

 

 

 

【開催中の展覧会】

清須市はるひ絵画トリエンナーレアーティストシリーズ Vol.72 栗原 光 展

会期:2014年1月7日(火)~1月25日(土)

開館時間:10:00~19:00

休館日:月曜日

観覧料:一般200円 中学生以下無料

 

 

 

28. 12月 2013 · 源馬菜穂展終了/新年に向けて・・・ はコメントを受け付けていません · Categories: その他

2013年12月28日(土)

 

昨日で今年最後の展示も終了しました。

今日は撤収作業です

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着々と作品は梱包されていきます。

源馬さん、素敵な展覧会をありがとうございました。

今後の活躍もますます期待しています

 

さて、清須市はるひ美術館の隣には清須市立図書館があります

みんさんご存知ですか?

昨年の7月にオープンしたまだ新しい図書館なんです。

その図書館の中に4畳半の畳スペースがあり、

今年の4月から名古屋芸術大学のみなさんの作品を展示するギャラリーコーナーとして活用しています

前々回の展示の様子をこちらでご覧いただけます。

 

新年1月~2月の展示はアートクリエイターコースの西村先生です

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普段は畳の空間なんですが・・・

今回はお正月らしく?!おめでたい赤いじゅうたんや板が運びこまれました。

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じゅうたんにはビニールを敷いて・・・

その上に何か黒いものが・・・???

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これ、なんだと思いますか?

正解は「黒板」です。家型をした黒板なんです

これは先生が2008年に制作した《家族の記憶♯9(イラク・チルドレン♯118)》という作品です。

 

この作品は参加型の作品で、家型の黒板に『わたしの夢/ぼくの夢』の絵をチョークで描きます

他の人の描いた絵でいっぱいになって描くところがなくなったら、前の人の絵を黒板消しで消して、

自分の夢を描きます。

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この本の著者で当時12歳だったシャーロット・アルデブロンちゃんのスピーチから、

先生はこの作品のヒントをもらったそうです

 

戦争が終わったはずのイラクでは、まだまだ毎日のように大勢の子どもたちが、

アメリカ軍の誤爆で命を落としたり、家族や家を失っていました。

この作品で自分の夢を描く場所がないから、簡単に黒板消しで誰かが描いた夢の絵を消すように、

戦争は簡単に敵を殺します。

でも、その敵だと思っている人にも、自分と同じように死んでしまったら悲しむ大切な家族や友達がいます。

もちろん、夢だってあります

 

夢を描くことは素晴らしいことです。

でも、その夢を簡単に消してしまうような人にはならないで欲しい。

きっと、先生はそんな思いでこの作品を制作されたのでしょう

 

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第1号の参加者は、アートクリエイターコース3年生の鈴木麻里子さん

11月~12月まで素敵な作品を展示してくださっていたお姉さんです。

夢は「サメ」になること

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とってもかわいいサメの絵をたくさん描いてくれました

さあ、今度はみなさんの番です。

図書館は新年は4日(土)から開館しています。

是非、一年の始まりに夢の絵を描きに来てください

(※美術館は1月7日(火)から開館です。)

 

2013年も清須市はるひ美術館、清須市立図書館をご利用いただきまして、ありがとうございました。

新年も職員一同、今まで以上に充実した展示や運営をできるようがんばっていきますので、

どうぞよろしくお願いいたします。

みなさま、どうぞ良い新年をお迎えください

 

 

【次回の展覧会】

清須市はるひ絵画トリエンナーレアーティストシリーズ Vol.72 栗原 光 展

会期:2014年1月7日(火)~1月25日(土)

開館時間:10:00~19:00

休館日:月曜日

観覧料:一般200円 中学生以下無料

 

 

 

 

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