15. 5月 2014 · 第2回清須アートサポーター はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

2014年5月15日(木)

 

今日は、今年度第2回目の「清須アートサポーター」活動日。

「清須アートサポーター」は、「清須アートラボ」受講修了生の中から、

清須市はるひ美術館の運営をサポートしてくださる方が集まっています。

 

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4月の初顔合わせをすませ、今月から活動が本格的にスタート。

サポーターは今年度、総勢25名に増えました!

多くの方が清須市はるひ美術館の活動に興味を持ってくださり、うれしい限りです。

 

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まずはいつものように、最近訪れた美術館を、紹介する情報交換からはじめました。

それぞれの興味に応じて、どんな美術館・展覧会に行ってきたかを報告するのです。

ポイントは、作品を鑑賞するだけでなく、展示、ショップ、案内などに関してどのような工夫がしてあったか、

当館にも取り入れられることはないか、といった観点で見てくること。

今日は、県外の三重県や、東京での展覧会に出かけてきたと紹介してくれました。

 

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それから、国外に飛び出して、スペインの美術館めぐりをしたサポーターも。

スペインの地図を示しながら、訪れた都市を説明してくれました。

エル・グレコが住んだことで知られるトレドの町は、オススメだそうですよ。

 

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その後、↑のプリントを配り、私たち学芸員から、サポーターの今後の活動内容を発表

担当する内容に応じて3つのチームに分けることで、

大所帯となったサポーターの活動をより活発に進めよう!というわけなのです。

 

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チームは以下の3つ。

広報チーム: 清須市はるひ美術館の活動紹介定期刊行物の企画・発行

イベント企画チーム: サポーター主催のイベントの企画・運営、清須市はるひ美術館主催のイベントのサポート

美術館運営チーム: 清須市はるひ美術館の展覧会や運営のサポート

 

みんなどれかのチームに所属しています。

チームごとに集まって、さっそく具体的に何から取り組むか、作戦会議です。

 

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他の美術館や図書館で実際に行われているワークショップやイベント、

また、発行されているニュースペーパーの情報を集めたり、

当館で夏に開催予定の特別展「ブルーノ・ムナーリ展」について情報収集したり。

 

さぁ、パワーアップしたサポーター活動がこれからどんな展開をするか、楽しみですね。

次回以降、またこのブログでお知らせしていきます。

 

 

 

 

【開催中の展覧会】

清須ゆかりの作家 鳥羽美花展 時空を超えて-辿りついた場所より

会   期:2014年4月12日(土)~6月8日(日)

開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)

休  館  日:月曜日(月曜日が休日の場合は次の平日が休館)

〈インターネット入館割引券〉

 

 

 

 

10. 5月 2014 · 第1回清須キッズアートラボ はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会, 教育普及

2014年5月10日(土)

 

清須市生涯学習講座の一環として、

市内在住の小学3・4年生向けに行っている「清須キッズアートラボ」。

固定メンバーで年4回連続開催しています。

今日は、新メンバーを迎えてはじめての回でした。

 

15名の子どもたちも初顔合わせということで、お互い自己紹介することに。

大人の世界では、自己紹介には「名刺」が欠かせませんよね。

まずは学芸員が手作りの「名刺」を見せて、自分の名前を紹介しました。

 

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次は、みんなの番。まずは自分の「名刺」を作るところからはじめましょう。

 

といってもただ紙に名前を書くわけではありません。

新聞やチラシ、雑誌など印刷物の活字を切り抜いて、作るのです。

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ひらがなでも、カタカナでも、漢字でもかまいません。

一文字一文字、紙面をくまなく見て、自分の名前に使われている文字を探します。

 

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見つけたらはさみで切り取って、台紙に糊ではりつけます。

文字はできるだけカラフルで、大きさが違っているほうが面白い名刺になります。

1時間ほど熱中して、それぞれ1~3枚の個性的な名刺ができあがりました。

 

中には、なかなか活字になっていない文字があって、

みんなで手分けして探してあげる場面もありましたね。

 

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できたら名刺を持って、みんなの前で自己紹介です。

ちょっぴり恥ずかしそうだけれど、みんなどこか誇らしげです。

 

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例えばおなじ「あ」という文字でも、細かったり太かったり、

デザインがいろいろあることに気づいたかな。

できた名刺を交換し合って、お友達になった子もいました。

 

このあと、場所を美術館展示室に移し、みんなで一緒に絵を鑑賞して楽しみました。

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「まずは静かにじっくり絵を見てね」の掛け声で、

子どもたちは画面を食い入るように見つめます。

しばらくして、「この絵には何が描かれている?」と問いかけると、

ハイハイっと手が上がります。

「自転車がある」「服がたくさん吊ってある」「青い鳥が飛んでる」「燃えてる!」

子どもたちは自由な発想で、見えた形をさまざまなものに見立てます。

観察が深まってくると、描かれた場面は洋服やさんで、時間は夜だ、

などと次第に輪郭ができ上がってくるのです。

 

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2点目もみんなでじっくり観察します。

「船がある」「崩れそうな家がある。津波が来たんじゃないか?」

「船長さんが座ってる」「バーベキューしてる」

一人のこの発言が、他の子どもたちを刺激し、新たな観察を引き出します。

 

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最後は大作に挑みました。

ここでもみんな細かな観察を披露してくれました。

言葉にはならないけれど、長い長い時の流れと、

人々がかつてそこにいたであろう雰囲気をちゃんとつかんでいました。

人知を越えた圧倒的な何ものかに対する畏怖の念を感じたようです。

 

 

今回は「この絵はこういう場面を描いた作品だよ。」というようなことは一切紹介しませんでした。

なので、中には未解決のままの、もやもやした感じが残った子がいたかもしれません。

そのもやもやは、絵を見ることに積極的だったからこそ残るものです。

 

絵の見方に正解はない。ただ、自分の感覚をフルに使うことが求められる。

それは、遊びに近い感覚かもしれません。

 

子どもたちには子どもたちなりの自由な絵の見方があっていい。

自分で「あれは何だろう?」と思って、主体的に観て、考えることが大切なのです。

そこから、いろんな世界が広がってきます。

 

 

 

【開催中の展覧会】

清須ゆかりの作家 鳥羽美花展 時空を超えて-辿りついた場所より

会   期:2014年4月12日(土)~6月8日(日)

開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)

休  館  日:月曜日(月曜日が休日の場合は次の平日が休館)

〈インターネット入館割引券〉

 

 

 

 

08. 5月 2014 · 朝日新聞に作品紹介記事が掲載されました はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2014年5月8日(木)

 

開催中の鳥羽美花展が、朝日新聞夕刊の「美博ノート」の欄に

3週連続で取り上げられました。

展示作品の中から記者さんが3点を取り上げて、詳しく紹介しています。

作品の魅力が凝縮された記事ですので、以下転載してご紹介したいと思います。

 

 

4月23日(水)

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《オリエンタルドリーム》1998年 3曲屏風の一部

愛知県清須市出身の鳥羽美花は、日本の伝統的な型染めの技法でベトナムの移りゆく風景を20年にわたって描いてきた染色画家だ。中国の支配や、フランスの植民地時代、そしてベトナム戦争。「風景がこの国の変遷を見てきたんだと思う瞬間があった」と鳥羽は話す。

この初期の作品では、鳥たちを強い日差しから守る、布がかけられた鳥かごがずらりと軒に下がる様子を描いた。ベトナムには、年配の男性たちが朝の公園で大切に飼っている鳥を鳴かせ合う風習があり、ハノイの街には鳥や鳥かごを売る店がたくさんある。宙吊りの宮殿のように見えたという鳥かごには鳥はいない。生命を一切描かないことが、風景の中のざわめきや匂いをより鮮明にしているのだ。

 

 

4月30日(水)

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《香河》1998年 2曲屏風

朝のサイゴン川が、市場で売るバナナや野菜を運んできた舟で埋め尽くされている。舟には自転車や竿(さお)などさまざまなものが積まれて、家のようだ。

ホーチミンのありふれた朝の風景は、トラック輸送の発達により20年後の今では見ることはできない。染色画家の鳥羽はベトナムを訪れた当初から「ここは変わる」と直感し、作品として残した。懸命に働き、勉強する人々の姿から、この国の発展が当時から容易に予想できた。

ベトナムでの展覧会は5回開催され、会場には学生も訪れる。精緻(せいち)な職人技で染め上げた絹地を屏風(びょうぶ)の形で展示する作品は反響を呼んだ。しかし何より自分の目ではもう見ることができない母国の景色が彼らの心を捕らえたのかも知れない。

 

 

5月7日(水)

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三部作《辿りついた場所》2013年 4曲屏風

2~15世紀にベトナム中南部で栄えたチャンパ王国の聖地ミーソンに点在する遺跡を表現したインスタレーション。

この地を訪れた染色画家の鳥羽は、この盆地独特の蒸し暑さに日本の夏を思い出し、同時に王国の長い戦乱やベトナム戦争で破壊され続けた遺跡の女神やハスの花の台座のレリーフなどが昇華していくように感じたという。シャープな線や点を出すことのできる刀で、細部まで精緻に彫り込んでいる。昼から日暮れにかけて、レンガ造りの建物を照らす日の色あいが変わる3点の屏風(びょうぶ)を互い違いに並べることで、遺跡の間を通っていくような印象を与えている。

 

 

 

【開催中の展覧会】

清須ゆかりの作家 鳥羽美花展 時空を超えて-辿りついた場所より

会   期:2014年4月12日(土)~6月8日(日)

開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)

休  館  日:月曜日(月曜日が休日の場合は次の平日が休館)

〈インターネット入館割引券〉

 

 

30. 4月 2014 · 平成26年度 第1回清須アートラボ はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

2014年4月30日(水)

 

今年で4年目を迎える清須アートラボ。

本年度もたくさんのご応募をいただきありがとうございました

応募者全員を当選にしてしまいたい気持ちを抑え、抽選で15名のみなさんを選ばさせていただきました。

本日は初日。初顔合わせです。

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まずは、館長の挨拶から。

清須アートラボに参加するみなさんへ、一年間一緒に楽しく、そして深く、

アートに触れることの素晴らしさを、館長らしい熱い言葉で語りました。

みなさん、期待でいっぱいのきらきらした表情が印象的でした

4月です。新しいことを始めるフレッシュな気持ちがこちらにも伝わってきました

 

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館長の挨拶の後は、学芸員も交えて、一人ずつ自己紹介をしていただきました

お名前、住んでいる地域、志望動機などなど。

みなさん、年齢もさまざま、お仕事もさまざま。

 

もちろん、美術への接し方もさまざまです

ほとんど美術館に行ったことのなかった人や、時々行くけど何が楽しいのかわからないという人から、

仕事も子育てもひと段落ついたから、新しいことを始めてみたい!という人まで。

 

一年後、みなさんが少しでも「美術館って楽しいところ」、そんな風に思ってもらえるよう、

これから一年がんばっていきたいと思います

 

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そんなわけで、今日の締めくくりは、現在開催中の「鳥羽美花展」を担当学芸員が解説しました。

普段は見ることのできない屏風の裏側まで・・・

これぞアートラボの特権

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2階の型紙や制作工程の展示では、質問も飛び交い、みなさんの「知りたい!」という意欲全開でした。

美術作品は見て楽しむことはもちろんですが、「何故だろう?」と疑問をもつこともとても重要です

だって、アートはわからないことだらけ。当然です。

「何故だろう?」から出発して、いつのまにかいろんなことを感じ、考えられるようになるのです。

 

新年度のアートラボのみなさん、一年間どうぞよろしくお願いします

 

 

【開催中の展覧会】

清須ゆかりの作家 鳥羽美花展 時空を超えて-辿りついた場所より

会   期:2014年4月12日(土)~6月8日(日)

開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)

休  館  日:月曜日(月曜日が休日の場合は次の平日が休館)

〈インターネット入館割引券〉

 

 

26. 4月 2014 · 鳥羽美花展アーティストトーク はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2014年4月26日(土)

 

本日、鳥羽美花さんご本人によるアーティストトークを行ないました。

以前から鳥羽さんのファンだった方や、今回初めてその作品をご覧になる方など、

50人以上のお客様においでいただきました。

 

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鳥羽さんはこれまでベトナムの国立美術博物館やフエ王宮、薬師寺などで展示されてきましたが、

当館のようなコンクリート打放ち、白い壁の近代的な建物に作品を飾ることはほとんどなかったそうです。

今回の展示に当たっては、弧を描いた扇形の展示室をどのように活かすかを考え、

まるでベトナムの街をめぐるような展示構成としたことを説明。

「ぜひご一緒に旅をしましょう」と、お客様を展示室にいざないました。

 

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途中、「今日は特別にお見せしようと思って持ってきました」と、

鳥羽さんが小さな型紙を取り出しました。

画面全体の構図を決定する大きな型紙とは別に、

この小さな型紙を反復して使用することで、画面に地模様のような、

影のような小さな点々をつけているのだそうです。

これによって、景色に深みが出て、大気のゆらぎまで感じられますよね。

展覧会では見えない、そうした制作の裏側も惜しみなくご紹介。

 

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それから、作品の舞台となったベトナムの都市の事や、制作の動機となった出来事、

ベトナムで展覧会をした際の現地の人の反応なども、ていねいにお話くださいました。

 

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ライフワークとしているベトナムの風景のほかに、本展では、日本の古都を描いた作品も展示しています。

引き算の美学、余白の美を尊ぶ日本のモチーフを制作することで学ぶことも多く、

結局、それがベトナムの風景を制作する時にも役立つのだとか。

 

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最後に2階の、型染め制作工程を解説したコーナーへ。

ここには、鳥羽さんが実際に使われた大きな型紙が何枚も展示されています。

 

型染め技法では、この型紙を使って模様を作り出していきます。

型紙を切り取ったところが、最終的には白く残ります。

絹の上に型紙を置き、そのの上から糊(のり)を塗るので、

型紙が切り取られた場所には糊がついて、防染になるというわけなのです。

 

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染める際に使う道具も特別に披露してくださいました。

動物の毛をつかった刷毛、糊置きの際に使う、もみの木のへらなど。

この木べらは、今はもう作る職人さんがいなくなってしまったとのこと。

 

型染めを下支えする様々な職人技が、時代の波にもまれ、いまや風前の灯となっている。

そんな厳しい現状にも思いを馳せる時間となりました。

 

鳥羽さんの作品世界を出発点として、ベトナムの歴史や日本が誇るべき伝統文化にも触れられる展覧会。

二重三重にお楽しみいただけること間違いありません。

 

次回のアーティストトークは5月25日(日)14時からを予定しています。

ぜひお出かけください。

 

 

【開催中の展覧会】

清須ゆかりの作家 鳥羽美花展 時空を超えて-辿りついた場所より

会   期:2014年4月12日(土)~6月8日(日)

開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)

休  館  日:月曜日(月曜日が休日の場合は次の平日が休館)

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25. 4月 2014 · テレビ取材 はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2014年4月25日(金)

 

開催中の「鳥羽美花展」、おかげさまでお客様から大変好評いただいています。

メディアからの取材も相次いでいます。

 

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こちらは名古屋テレビの取材。

カメラの前で、展覧会の構成や見どころをお話になる鳥羽さんです。

 

ご覧くださった方もいらっしゃることと思います。

4月12日(土)、早速夕方のニュースで展覧会の開幕が報じられました。

 

 

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こちらは地元のケーブルテレビであるクローバーTVの取材の様子です。

今回、日本初公開となる最新作《辿りついた場所》の魅力をお話されている鳥羽さん。

 

3部作《辿りついた場所》は、壁に吊るされた平面ではなく、自立する屏風仕立てです。

細長い清須市はるひ美術館の展示空間を活かし、その屏風を互い違いに配置することで、

建物の間を実際に歩いているかのような感覚にさせてくれます。

 

クローバーチャンネルをご覧になれる方は、ぜひ以下の番組をチェックしてくださいね

4月26日(土)「デイリートピックス」(121ch) 7:00、9:00、12:00、18:00、21:00~

5月3(土)~9日(金)「ウィークリートピックス」(121ch) 13:00~、22:00~

 

 

 

【開催中の展覧会】

清須ゆかりの作家 鳥羽美花展 時空を超えて-辿りついた場所より

会   期:2014年4月12日(土)~6月8日(日)

開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)

休  館  日:月曜日(月曜日が休日の場合は次の平日が休館)

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23. 4月 2014 · 中日新聞文化面で取り上げられました はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2014年4月23日(水)

 

開催中の「清須ゆかりの作家 鳥羽美花展 時空を超えて―辿りついた場所より」が、

本日の中日新聞朝刊、文化面で取り上げられましたので、ご紹介します。

 

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(抜粋)

ベトナムの喧騒や川を描いた作品群を、町を通り抜けるように進むと、初の連作「辿りついた場所I~III」=写真=に行き着く。ベトナム中部のミーソン遺跡が題材。国を超えて普遍的な「祈る」場所を描く。20年前から日本の型染めの技法で、急速に発展し変わりゆくベトナムを描いてきた鳥羽が辿りついた集大成であり、伝統技法に不可欠な材料が減っていく危機を制作で守ろうとする決意でもある。

2メートルを超える型紙を精密に彫りこみ、染め上げられたシャープな線の交錯が、寺院の壁面をより重厚に見せる。同時に、立ち込める湿気とともに揺らぎ、消えていくようなはかなさも感じる。

過去の作品では慎重に色を調整していた鳥羽が原色の緑や赤の染料を布に直接載せた。補色がより動きを生む。経験がなしえた挑戦。新たな出発も予感させる。(村)

 

 

 

【開催中の展覧会】

清須ゆかりの作家 鳥羽美花展 時空を超えて-辿りついた場所より

会   期:2014年4月12日(土)~6月8日(日)

開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)

休  館  日:月曜日(月曜日が休日の場合は次の平日が休館)

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17. 4月 2014 · H26年度 第1回清須アートサポーター はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

2014年4月17日(木)

 

今日から清須アートサポーターは新体制になりました!

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サポーター発足から3年目を迎える今年度。

新規サポーターが9名加わり28名の大所帯となりました

今日は、現在開催中の「鳥羽美花展」を担当学芸員の解説を交えて鑑賞し、

その後、いつもの活動場所へ移動しました。

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サポーターのみなさんには、展覧会の内容や作品、作家について良く理解していただけるよう

展覧会が変わるごとに担当学芸員が案内しています

また、展示の工夫や作品の借用、搬入出時の様子など、

学芸員の仕事についても知っていただけるような裏話もお伝えしています

 

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展示室からサポーターの活動場所へ移動し、まずは自己紹介から。

やや緊張しつつも、各自の持ち味が出た自己紹介タイムとなりました。

このメンバーでこれから清須市はるひ美術館を盛り上げていってくださるかと思うと、

とても心強い仲間が増えた気分です

 

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自己紹介がおわり、年間の活動予定やもろもろ事務連絡が済んだらティータイム

第1期生が率先してお茶の準備をしてくださいました。

人数も増えて準備が大変いつもありがとうございます。

お茶とお菓子があると会話も弾みます

 

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ティータイム後は、夏の特別展「ブルーノ・ムナーリ」について担当学芸員から紹介しました。

特別展では、毎年サポーターのみんさんにはいろいろな面でサポートしていただいています

そのためには、まずは展覧会のことを良く知っていただく必要があります。

近々勉強会も開きたいと思っています

一緒にいい展覧会になるようにがんばりましょう

 

そして、28名という大所帯となったサポーター。

これまで以上に活発な活動を期待しています

 

 

 

【開催中の展覧会】

清須ゆかりの作家 鳥羽美花展 時空を超えて-辿りついた場所より

会   期:2014年4月12日(土)~6月8日(日)

開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)

休  館  日:月曜日(月曜日が休日の場合は次の平日が休館)

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12. 4月 2014 · 清須ゆかりの作家 鳥羽美花展 開幕 はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2014年4月12日(土)

 

本日、「清須ゆかりの作家 鳥羽美花展 時空を超えて―辿りついた場所より」が開幕しました。

 

開会式の様子を少しご紹介しましょう。

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鳥羽美花さんは挨拶で、これまでの歩みと展覧会にかける思いをお話されました。

学生時代に京都で染色を学び、20年前にベトナムを訪れた時、その風景と熱気に心を揺さぶられ、

以来ベトナムの風景をモチーフに制作してきたこと、

その20年間の集大成として、日本初公開となる作品《辿りついた場所》という

一つの到達点に、文字通り「辿りついた」こと、

そして、今回の展覧会が、今まで支えてくれた地元の方に少しでも恩返しになれば、

とお話されました。

 

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テープカットの後、展示室をオープン!

お客様に作品をご覧いただきました。

 

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日本の風景を主題にした作品と、ベトナムの風景を表現した作品、計約20点が並びます。

どれも人の背丈を越えるような大きさで、屏風仕立てになっているものが多くあります。

その緻密な描写、圧倒的なスケール、そして色彩の鮮やかさに、

観る人はすっかり魅了されてしまいます。

 

 

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展示室では鳥羽さんご本人による、作品解説を行いました。

作品一つひとつ丁寧に、どのような情景を染め描いたものなのか、

どのような技法を使ったのか、その説明には多くの方が熱心に耳を傾けていました。

 

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展示室の最奥には、日本初公開となる最新作《辿りついた場所》3部作(写真右)が展示されています。

ベトナムの世界遺産であるミーソン遺跡を作品化したものです。

作品を前にすると、あたかも実際に遺跡の中を巡り歩いているかのような気分になります。

 

鳥羽美花さんのこれまでの制作を一望にできる本展覧会。

途中、下記の日程で作品入れ替えを行います。

(前期)4月12日(土)~5月11日(日)

(後期)5月13日(火)~6月8日(日)

代表作が一堂にそろうこの機会。前期・後期ともをぜひお見逃しなく

 

 

 

【開催中の展覧会】

清須ゆかりの作家 鳥羽美花展 時空を超えて-辿りついた場所より

会   期:2014年4月12日(土)~6月8日(日)

開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)

休  館  日:月曜日(月曜日が休日の場合は次の平日が休館)

〈インターネット入館割引券〉

 

05. 4月 2014 · 貸ギャラリー展示⑥ はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2014年4月5日(土)

 

 

貸ギャラリー展示 第5週目は、「吉田 勲作品展」((展示室1)と、

矢橋喜徳・よしゑ写真展 四季の詩Ⅲ」(展示室2)による展示です。

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「吉田勲作品展」(展示室1)は、人形職人の経歴がある吉田さん(90歳)による

造花盆栽や陶芸の作品展です。

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職人引退後に趣味で陶芸や造花を使った盆栽を始めたそうですが、

吉田さんのお人柄が感じられるような温かみのある作品が並んでいます。

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また、動物表情や篭の網目などがとても丁寧に表現されています。

作品点数は、なんと75点もあります

現在も精力的にご活躍されている吉田さんの

エネルギッシュな作品をどうぞご高覧下さい。

 

 

つぎに、「矢橋喜徳・よしゑ写真展 四季の詩Ⅲ」(展示室2)は、

写真愛好家の矢橋ご夫妻による展示です。

写真歴10年のご夫妻は、現在も全国各地に足を運んで写真を撮っています。

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なんといっても展示にとても工夫されていて、

訪れた方が思わず「ほ~」と声をこぼしてしまいます。

たとえば、苗木城から見た景色を360度のパノラマ写真を

木枠を使って、このように( ↓ )上から吊るして、360度眺められるように展示しています。

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ほかにも掛け軸風にアレンジした作品もあり、

お子様から大人の方まで年齢問わず楽しめる写真展です。

 

吉田さんと矢橋さんご夫妻は、ほぼ毎日、受付にいらっしゃいます。

どうぞご本人と作品について語り合ったりして楽しいひとときをお過ごしください。

どちらの展示も6日までです。

※最終日は16時までですので、お気をつけください。

 

 

 

【開催中の展覧会】

吉田勲作品展

会   期:2014年4月1日(火)~6日(日)

開館時間:10:00~18:00(最終日16:00まで)

 

矢橋喜徳・よしゑ写真展 四季の詩Ⅲ

会   期:2014年4月1日(火)~6日(日)

開館時間:10:00~18:00(最終日16:00まで)

 

 

 

 

 

 

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