10. 7月 2014 · ムナーリのワークショップ「テクスチャー」 はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2014年7月10日(木)

 

今日は台風8号の接近で、さすがに美術館に来館されるお客様は少ないようです

先週末の賑やかな美術館からは一転、静かな一日でした。

さて、今日は先週末に実施したワークショップ「テクスチャー」についてご紹介します。

 

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午前も午後も参加してくれた子がいたので、説明する作品も午前とは少し変えてみました

ムナーリの作品は子どもたちの想像力をかき立てる作品ばかりで、

こちらの質問にも次から次へと答えが返ってきて楽しい鑑賞会になりました

 

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鑑賞会の後は、お隣の図書館の研修室に移動して「テクスチャー」というワークショップを行いました。

テクスチャー(texture)とは、一般的には「質感、手ざわり、触感、生地」などと訳しますが、

まさにそうしたモノの質感を利用したワークショップです

 

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10円玉の上に紙を置いて、鉛筆などで擦ると模様が浮き出てくることは多くの人が知っていますよね。

その原理を利用して、ワークショップでは、身近にある素材やホームセンター等で売っているようなものを、

上からカラフルな色で擦りだします

色を重ねてもいいし、素材を代えて模様と模様を重ねてみても面白いです。

そんな説明をしながら、いくつかの例を見せていただきました。

 

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変わった素材がたくさんあり、また、擦る楽しさもあり、ワークショップ会場内はひたすら擦る音が響いていました

でも、このワークショップは擦りだしからさまざまな模様や色の組み合わせを楽しむことが目的ではありません。

 

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自分たちで作り出した模様や色を使って、一枚の絵をつくります

普段は絵を描いても色を塗りつぶしたりしますが、今日は擦りだした模様や色を利用します。

 

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見本はこんな感じです

きりんの肌や魚のうろこの表現に、擦りだしの模様を利用したり、

人物の洋服や髪の毛の表現も擦りだしの特徴が生かされています

 

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みんなも素敵な作品を作っていました。

虹も擦りだしの模様や色を使うと、本物の虹っぽい淡い雰囲気が出ていますね。

魚もうろこや尾っぽの部分がそれっぽいです

 

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最後は有福さんからのコメントタイムです。

みんなに優しく話しかけながら、何をどんな風に工夫したのか、

どんなところが良い点か、丁寧なコメントをいただけました

 

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後ろでずっと子どもたちの様子を見守っていらっしゃった保護者の方も、熱心にコメントを聞いてくださいました

参加してくれた子どもたちは、身近な材料を利用して、新しい表現方法を学んだではないでしょうか。

ムナーリは新しいことをひらめく天才でした

ムナーリのワークショップも、造形作品を作ることだけが目的ではなく、発想の豊かさを育む場でもあります。

是非、その意志を引き継いで、

造形だけでなくどんなことにも柔軟な思考と視野を持った大人になってもらえればと思います

 

 

【開催中の展覧会】

特別展 ブルーノ・ムナーリ アートのなかの遊び

会   期:2014年7月5日(土)~9月28日(日)

開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)

休  館  日:月曜日(月曜日が休日の場合は次の平日が休館)

〈インターネット割引券〉

 

 

 

 

 

 

08. 7月 2014 · ムナーリのワークショップ「コラージュ」 はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2014年7月8日(火)

 

ムナーリ展3日目です。

今日は6日(日)に開催したワークショップをご紹介します。

ムナーリのワークショップ「アートとあそぼう」は、本展覧会で5種類実施します

展覧会2日目にあたる6日(日)は、午前に「コラージュ」、午後に「テクスチャー」をおこないました。

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まずは、講師の有福一昭さん(こどもの城)をご紹介し、展覧会についてやムナーリについての説明を

簡単にした後、みんなで展覧会を鑑賞しました

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学芸員と一緒にムナーリの作品を体験した子どもたち。

いつも美術館で見る作品とはどこか違った様子にすぐに反応して、とても楽しそうに鑑賞してくれました

 

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場所をワークショップの会場へ移します。午前の部は「コラージュ」。

このワークショップでは、様々な素材を切り貼りして作品をつくります

キラキラした紙、ざらざらした紙、トレーシングペーパーのような薄いものから、

ダンボールのように厚いものまであります。

さらに、部屋の壁紙や穴が空いた紙など、「紙」と一言で言ってもたくさんの種類の紙が配布されました

 

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いろんなタイプの紙の中から、まずは自分の気に入った紙を3枚選んでみよう

ということで、みんな立ち上がって、「これでもない、あれでもない」と必死に選んでいる姿が印象的でした。

 

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紙を選んだら、いよいよ制作にとりかかります。

どんな作品にしようかな?と時間をかけて考える子もいれば、

すぐにひらめいて早速、制作に取りかかる子もいました

動きだしたら、みんなもくもくと紙を切ったり貼ったり、集中しています。

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使っている素材は、基本的には茶色や白っぽい色ばかり。

つまり、色彩がない素材を使って、どれだけ自分の思い描いている世界を作れるか、

というトレーニングにもなるのです

参加してくれた子どもたちは、色がなくても、それぞれの素材の質感などを利用して

面白い作品を作れることを実感したのではないでしょうか

 

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完成作品は壁に貼り付けて、みんなが見れるようにしました。

最後に、講師の有福さんから一点一点丁寧にコメントをいただき、参加者も大満足

素材にたくさんの種類があることで、表現の幅もずいぶん広がることを体験できましたね。

 

他にもまだまだたくさんのワークショップを実施しますので、

是非、いろいろ参加してみてください!

 

 

【開催中の展覧会】

特別展 ブルーノ・ムナーリ アートのなかの遊び

会   期:2014年7月5日(土)~9月28日(日)

開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)

休  館  日:月曜日(月曜日が休日の場合は次の平日が休館)

〈インターネット割引券〉

 

 

 

 

06. 7月 2014 · オープニングイベント:ワークショップ「木をつくろう」 はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2014年7月6日(日)

 

昨日は無事に特別展「ブルーノ・ムナーリ アートのなかの遊び」の初日を迎えることができました。

初日からかけつけてくださった多くのムナーリファンの皆様、関係者の皆様、ありがとうございました

そして、オープニングイベントとして開催したワークショップ「木をつくろう」も大盛況でした!

今日はワークショップ「木をつくろう」の様子をご紹介します。

 

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展覧会期中、ムナーリが考案したワークショップは全部で5種類開催しますが、

この「木をつくろう」だけは、展覧会初日の1回のみ。

そのせいもあってか、あっという間に定員に達してしまいました

 

参加したみんなは、講師の有福一昭さん(こどもの城)の説明に一生懸命耳を傾けていました。

壁には茶色の紙が何枚も貼ってあります。しかも、幅がそれぞれ違うようです。

わたしたちが普段目にしている「木」の特徴を、優しい口調で説明しながら、

有福さんは一番幅の広いものを選び、もう一度壁に貼り直しました

「木の幹の一番下の部分は、一番太いよね」という感じで。

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続いて、木は生長していくと2本に分かれて、その分かれた2本はさらに2本に分かれて・・・

そんな話をしながら木の構造を参加者に理解してもらいます。

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ひととおり説明が終わったら、早速、みんなで木をつくってみましょう!ということで・・・

二人一組で木の幹を運びます

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しっかりテープでつないでいきます。

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少しずつ幹は細くなり、枝になっていきます。

みんなで丁寧につなぎ合わせた木は・・・

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ずいぶん大きく生長しました

さて、次は何をやるのかな???

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ポスカと白い紙。有福さんがスラスラと絵を描き始めました。

葉っぱかな?木の実かな?お花かな?

そう!木は幹だけじゃないので、葉っぱや木の実を加えて素敵な木を完成させます

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みんなそれぞれ個性的な葉っぱを描いて、はさみで切っていきます

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ウルトラマン(?!)まで登場しました。

どんどんカラフルな木になってきて、葉っぱを描いて貼り付けるのが楽しくてしょうがない!という感じ

木の幹に直接描いている子もいましたね

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さあ、だいぶ出来てきました。

あっという間に、葉っぱでいっぱいの木になり、虫や鳥もところどころに描いてくれていました

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楽しい木ができて完成かな?と思ったところで次なるお話がありました。

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みんなで木を持ってみよう!

まずは、おへその高さまで。続いて、胸の高さまで。

木はどんどん起き上がっていきます

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頭の位置まで持っていったら、「少し風が出てきたよ!」の一声で、みんなで木をゆっくり揺らします

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「風がどんどん強くなってきたよ!」の掛け声に合わせて、木は上下に大きく揺れ始めます

みんなで作った木を、小さく、大きく揺らしました。

風が止んで、また床に木を置いて、おしまい。

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このワークショップの内容はムナーリが書いた『木をかこう』という本にまとめられています

最後は、有福さんがみんなに『木をかこう』を読み聞かせながら、

身近な木を観察してこのワークショップを考え出したムナーリさんのことを紹介して終わりました。

 

あっという間の1時間30分のワークショップでした。

木の生長を実感しながら、独創的な木を30人という大人数で作り上げていくワークショップは、

個人で何かを作り上げるものとは全く別で、ダイナミックであり協同作業から生まれる楽しさを

子どもたちは感じることができたのではないでしょうか

 

会期中、ムナーリのワークショップはまだまだ続きます。

すでに予約でいっぱいの回もありますが、受付中の回もたくさんありますので、

興味をもたれた方は、是非お電話でご予約ください

予約:052-401-3881

ワークショップ詳細はホームページをご覧ください。

 

 

【開催中の展覧会】

特別展 ブルーノ・ムナーリ アートのなかの遊び

会   期:2014年7月5日(土)~9月28日(日)

開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)

休  館  日:月曜日(月曜日が休日の場合は次の平日が休館)

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05. 7月 2014 · 特別展「ブルーノ・ムナーリ アートのなかの遊び」開会式 はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2014年7月5日(土)

 

特別展「ブルーノ・ムナーリ アートのなかの遊び」初日を迎えました

今日は、開会式の様子をご紹介します。

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美術館入口横の看板です。今回の展覧会の広報物でお馴染みのカラフルな色彩です。

遠くからでもすぐにわかるインパクトのある看板に仕上がりました

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朝から続々とご招待のお客様にご来館いただきました。

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当館のアートサポーター(左写真)や博物館実習生(右写真)もいつもと違う装いで開会式に参列します。

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階段をのぼっているのは、美術館の裏手にある夢の森保育園年長クラスのみなさんです。

今日の開会式とワークショップに特別ご招待させていただきました。

みんなお揃いのスモッグでかわいらしいですね

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開会式が始まりました。

館長の挨拶が始まり、やや緊張気味のかわいらしいゲストたち。

最後までお話を聞けるか保護者のみなさんは心配しながら後ろから見守っていらっしゃいました

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清須市教育委員会 齊藤教育長(左写真)の挨拶、日本ブルーノ・ムナーリ協会 岩崎代表(右写真)の挨拶と

それぞれのお立場から、本展覧会の趣旨や魅力を語っていただきました

とりわけ、岩崎氏のお言葉は、まるでムナーリからのメッセージを代弁してくださっているかのような内容で、

大変心に残るスピーチでした

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テープカットは、館長、教育長はじめ、主催者の中日新聞一宮総局長、日本ブルーノ・ムナーリ協会岩崎代表、

こどもの城センター事業運営部有福課長、そして夢の森保育園の園児代表2名でおこないました

 

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テープカット後はいよいよ展示室オープンです。

入口の天井からはカラフルな入口サインをかけてみました。

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展示室内には、平面作品から立体作品まで全部で約200点以上の作品が展示されています。

みなさんとても楽しそうに鑑賞していて、担当者としてはほっと一安心

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館長と子どもたちのこんな微笑ましい光景も見られました。

そして、岩崎さんも来場者に丁寧にムナーリの魅力について説明してくださいました

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子どもも大人もとても熱心に鑑賞している姿が印象的でした。

ムナーリの作品は、もちろん子どものことを考えて作られたものが多数あります。

ですが、本来は大人にもわかってもらいたい、そんな強い思いがあったはずです。

ですから、ひとつひとつの作品や解説は、大人にこそ惹きつけられるものがあるのではないでしょうか

 

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展示室を出るとショップコーナーも充実しています

ムナーリの書籍や遊具、そのほか玩具やデザイン系のグッズなど

楽しいアイテムをたくさん取り揃えております。

展覧会と合わせてお楽しみください

 

 

【開催中の展覧会】

特別展 ブルーノ・ムナーリ アートのなかの遊び

会   期:2014年7月5日(土)~9月28日(日)

開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)

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05. 6月 2014 · 第3回アートサポーター はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会, 教育普及

2014年6月5日(木)

 

清須アートサポーターの第3回目。

今日はまず、7月から始まる特別展「ブルーノ・ムナーリ アートのなかの遊び」について、

担当学芸員から説明をしました。→展覧会HPはこちら

サポーターの皆さんには、この特別展にいろいろな形でかかわり、サポートしていただく予定です。

 

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刷り上ったばかりのチラシを配り、会期中予定している様々なイベントを紹介。

ムナーリは、遊びを通してさまざまな発見をし学んでいくことを大事にし、

たくさんのワークショップを行った人です。

展覧会では関連イベントでその一部を体験してもらうことができます。

 

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今日は特別に、ムナーリの考え方に想を得たプログラムを開発・実践してこられた、

元愛知県児童総合センター長の田嶋茂典さんにお越し頂き、

サポーターのみなさんにお話していただきました。

 

ムナーリが取り組んだ仕事。ムナーリとの出会い。展覧会を企画して日本に招聘したこと。

それから、ムナーリに大いに影響を受けて編み出した様々なプログラムについて。

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↑こちらは愛知県児童総合センターで実際に行われている「あそびプログラム」の様子です。

ムナーリならこういう風に考えただろうなということを組み込んで、

参加者の反応を見たりして少しずつ改良しながらプログラムをつくっていくそうです。

 

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田嶋さんは、センターが日ごろ重視しているポイントをレジュメにまとめ、分かりやすく説明してくれました。

一見無駄なことでも実はそれが重要であること、また、

不自由なルールを作るからこそその中で工夫し創造していくのだ、というお話は、

何も遊びに限ったことではなく、普段の生活の中でもとても大事なことなんだろうなと思いました。

 

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サポーターたちもぐいぐい引き込まれ、熱心に聞き入っていました。

田嶋さんは、愛知県児童総合センターでの経験を生かし、

現在でも各地の児童館や美術教育の現場へ招聘され、理論と実践を多くの人に伝えていらっしゃいます。

話すのもお上手なのですが、それ以上に熱いハートが聴く側の心を捉えるのだと感じました。

 

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こちらは、今回のムナーリ展の関連イベントで実施するプログラムです。

左は「ひかり・いろ・かたち」というプログラム。“どんどん” “にゅるり” “ひゅーひゅー”といった擬音語や擬態語を、

さまざまな色やかたちの素材で表現します。

右は「ひもでかお」というプログラム。長いロープで決められた範囲の床に顔を作ります。

 

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休憩中も田嶋さんの熱いトークは続きました。

田嶋さんは、愛知県児童総合センターで、ムナーリが開発したプログラムをそのまま模倣するのではなく、

いくつかご紹介したように、ムナーリの考え方を解釈した上で、田嶋流にムナーリの世界を広げてきた方なのです。

そんな「ムナーリイズム」を本展覧会に来館くださる多くのお客様、そして、サポーター、私たち美術館スタッフに

浸透させてくださることを期待しています!

 

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ティーブレイクのあとは、サポーター全員でムナーリ展のポスター、チラシの仕分け作業を行いました。

これから各美術館、図書館などの文化施設、教育施設へ発送します。

遊び心たっぷりのデザインに仕上がっています。

お手に取ってぜひ、その「しかけ」を楽しんでくださいね。

 

 

 

【開催中の展覧会】

清須ゆかりの作家 鳥羽美花展 時空を超えて-辿りついた場所より

会   期:2014年4月12日(土)~6月8日(日)

開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)

休  館  日:月曜日(月曜日が休日の場合は次の平日が休館)

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04. 6月 2014 · 第3回清須アートラボ はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

2014年6月4日(水)

 

今年度3回目の清須アートラボ。

今日は「ミュージアム鑑賞ツアー」と言って、他の美術館の展覧会にお邪魔してきました。

愛知県陶磁美術館で開催中の特別企画展

「桃山・江戸の華やぎ 古唐津・古武雄」(6月15日まで)です。

 

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清須から陶磁美術館までは、電車を乗り継いで1時間とすこし。

初めてのミュージアム鑑賞ツアーにしてはちょっと冒険かな?と思う遠出となりました。

 

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展示解説をしてくださったのは、この展覧会を担当された学芸員の佐久間さん。

まずは「古唐津(こがらつ)」と「古武雄(こだけお)」という焼き物の定義からお話が始まりました。

 

両方とも佐賀県で作られた陶器です。

「古唐津」は豊臣秀吉が天下人として活躍した1580年代から、

江戸時代初期の1620年代にかけてつくられた焼き物。

「古武雄」はその後の江戸時代を通じて生産されます。

(現在ではつくられていません)

 

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「古唐津」と「古武雄」の違いは何でしょう?

両方ともたくさんのバリエーションがあるので単純には言えないのですが、

「古唐津」は素朴で、こげ茶色の素地のほか、色味は灰の釉薬(ゆうやく)の白と、

鉄絵の具の黒褐色がほとんどです。枯淡の趣といったらいいでしょうか。

一方の「古武雄(こだけお)」はサイズが大振りで、絵には野太さがあります。

そして緑色が加わり、より華やか。

 

一つひとつの作品を一緒に観てまわり、特徴を丁寧にお話くださいました。

 

唐津焼のコレクターたちは陶片もこよなく愛し、欠けた部分の絵柄を想像で補ったり、

割れ目の土の表情を観察したり、いろんな楽しみがあることも知りました。

古い器にあまりなじみのなかった参加者も、「へぇ~」「ほぉ~」とうなって、

そんな楽しみの世界があるのだと感心しきり。

 

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焼き物の魅力や鑑賞のポイントに気づけた有意義な時間でした。

 

アートサポーターのメンバーにはこれをきっかけに、

どんどん美術館めぐりの面白さにハマってくれたらと思います。

今年度はあと3回ミュージアム鑑賞ツアーを予定しています。

ぜひお楽しみに。

 

 

 

 

【開催中の展覧会】

清須ゆかりの作家 鳥羽美花展 時空を超えて-辿りついた場所より

会   期:2014年4月12日(土)~6月8日(日)

開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)

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25. 5月 2014 · 鳥羽美花展 アーティストトーク2 はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2014年5月25日(日)

 

「清須ゆかりの作家 鳥羽美花展 時空を超えて―辿りついた場所より」

今日は鳥羽美花さんによるアーティストトークの2回目。

1回目は、前期展示期間中の4月26日に行いました。

5月13日から始まった後期展示では初めての開催です。

前回を上回る、なんと80名ほどのお客様にお越しいただき、会場は熱気に包まれました。

 

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まずはエントランスロビーで、鳥羽さんご自身がこれまでの作家活動と、この展覧会のコンセプトをご説明。

今回の展覧会の副題は、鳥羽さんの発案によるものです。

鳥羽さんは1994年に初めてベトナムを訪れ、風景やそこに住む人々に魅了されて以来20年、

一貫してベトナムの風景を型染め技法を使って染め描いてこられました。

 

「気づいたら20年経っていた。」

その20年間の集大成である三部作《辿りついた場所》を日本初公開する展覧会が本展なのです。

 

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展示室に入り、作品一点一点について、丁寧にベトナムでの取材地や制作動機について語ります。

その言葉は聞いている人を暖かく包み込む音楽のようにやさしいけれど、

芯の強さを感じさせる、凛とした響きがあります。

 

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後期展示では季節に合わせ、ベトナムの雨をテーマとした《雨上がり》《モンスーン》といった作品が新しく加わりました。

たたきつけるように降る雨、霧雨のような細い雨。

肌にまとわりつく湿度の高い空気まで感じることができます。

 

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↑こちらが本邦初公開となる三部作《辿りついた場所》。

展示室の奥に互い違いに立てて置き、インスタレーションとして展示してあります。

モチーフはベトナム中部にある世界遺産のミーソン遺跡。

まるで遺跡の中を歩くような感覚で、鑑賞していただけます。

 

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一番右の屏風は、一般的な屏風の広げ方とは違うのにお気づきになりますか?

通常4曲屏風は、上から見るとM字に折りたたんだり広げたりするようになっていますが、

これだけは一部ジグザグを逆にして広げています。

こうすることで、観る方の視線を誘導して、遺跡にたどり着きやすくしているのです。

自然に最奥へといざなわれている感じ。

屏風の置き方ひとつで、いろんな空間演出が可能になることを今回鳥羽さんから教わりました。

 

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今日は特別に、鳥羽さんのご配慮により屏風の裏側もご覧いただきました。

表具師さんに作品の遺跡のイメージを伝えたところ、古代裂(こだいぎれ)という古い織物をダーツにして貼り、

こんなすてきな表具に仕立ててくださったそうです。

見えないところになんとも粋な職人技ですね。

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引き続きもう一つの展示室でも作品解説していただきました。

お客さまが入りきらないほどの盛況ぶり。

 

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最後に2階で、型染めの制作工程をご覧いただきました。

《辿りついた場所》を制作する際に実際に使った型紙を約10点吊るして展示しています。

実物を見れば、型彫りがいかに根気が要る作業なのかが伝わってきて圧倒されます。

 

作品世界に浸り、また鳥羽さんのお人柄にふれてファンになられた方も大勢いらっしゃることでしょう。

そんな方に朗報です。

鳥羽さんは現在、建仁寺の襖絵52面を染め上げるプロジェクトを進行中です。

今秋11~12月には、完成に先駆けてその一部が建仁寺で公開予定。

これからまたどんな世界を私たちに見せてくれるのか、楽しみですね。

詳細は鳥羽美花さんの公式HPをご覧ください。→こちら

 

 

 

 

【開催中の展覧会】

清須ゆかりの作家 鳥羽美花展 時空を超えて-辿りついた場所より

会   期:2014年4月12日(土)~6月8日(日)

開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)

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24. 5月 2014 · 第20回館長アートトーク はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

2014年5月24日(土)

 

館長アートトークも今日でなんと20回目を迎えることができました。

いつもご参加いただいている皆様、本日初めてご参加いただいた皆様、

ありがとうございます

 

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さて、今回の館長アートトークは「愛の画家シャガール、その幻想世界」というタイトルです。

現在、愛知県美術館とメナード美術館でシャガール展を開催中ということもあり、

この地域ではシャガールブーム到来でしょうか。

熱心なシャガールファンや美術好きの方々もたくさんお集まりいただいていたようです。

 

まずは、シャガールの生い立ちや性格などをざっと振り返ります。

なかなかのイケメン、そして愛妻家。素敵ですね~

 

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シャガールの原点ともいえる初期の作品も登場。

右の写真は出産の場面をリアルに描いています。

シャガールは生涯を通して「愛」「幸福」「平和」をテーマに制作に取り組みました。

 

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シャガールの代表作ともいえるニューヨーク近代美術館所蔵《私と村》(左)と《誕生日》(右)。

左は同時代の芸術運動キュビスムの影響が見られる作品です。

右の作品は一人目の妻ベラとの新婚生活の幸せいっぱいの様子が描かれています。

浮遊する人物像はシャガールの特徴的な描き方ですね

 

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こんな感じで、どんどんシャガールの作品を見ていきました。

97歳という長寿だったシャガールは、作品も数多くあります。

そのいずれにも「愛」「幸福」「平和」のテーマが込められていて、見ているこちらも

なんともいえない幸福感に包まれる、そんな力を持った作品だと改めて感じました

 

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こちらはパリ・オペラ座の天井画です。右の壁面には愛知県美術館のシャガール展ポスターを貼ってみました。

愛知県美術館の今回のシャガール展はこの天井画を中心に、オペラの衣裳なども展示された、

これまでにないシャガール展となっています。

ちなみに、メナード美術館ではシャガールの版画作品を見ることができますよ

 

当館館長アートトークを聞いてから、愛知県美術館やメナード美術館へ行かれる予定の方も

何人もいらっしゃいました。

みなさん予習はばっちりできましたか?

 

本プログラムは一人でも多くの方に「美術っておもしろい!」と思っていただける

きっかけになればという思いから始めました。

今後も、さまざまなテーマに取り組み、みなさまを美術の面白さ、奥深さへの入口へご案内いたします

 

次回は、6月14日(土)16:00-17:00

「線の彫刻家ジャコメッティ、限界の造形・精神性」です。

ご興味のある方は是非一度ご参加ください

前日までお電話で受付けております(清須市はるひ美術館:052-401-3881)

 

 

【開催中の展覧会】

清須ゆかりの作家 鳥羽美花展 時空を超えて-辿りついた場所より

会   期:2014年4月12日(土)~6月8日(日)

開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)

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21. 5月 2014 · 第2回清須アートラボ はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

2014年5月21日(水)

 

今日は清須アートラボ美術史講座の初回でした。

清須アートラボは、美術史講座と近隣美術館見学を月替わりで開催しています

今月は、名画鑑賞(日本美術史編①)「マンガの原型!絵巻の世界にご案内」というタイトルで

絵巻について勉強をしました。

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絵巻は、奈良時代に中国から伝わったといわれていますが、その後、日本で物語や説話文学と結びついて、

独自の発展と洗練をみせていきました。

その背景には、日本固有の絵画様式「やまと絵」の成立が重要な役割を担ったのですが、

では、「やまと絵」ってどんな絵なの?!というところから話を始めてみました

スクリーンに映された2つの画像を見比べながら、それぞれの特徴を記述してもらいました。

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作品の特徴を書く。

一見単純な作業のように思えますが、これは美術作品を見るときにはとても役に立つトレーニングです。

見えたこと、気がついたことを言葉にするというのは、なかなか難しいのです

受講生の皆さんも「えー?!」と言いながらも、がんばって特徴を書いてくれていましたね。

そして「やまと絵」の特徴をしっかり理解した上で、数々の絵巻の画像を見ていきました。

 

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日本最古の絵巻、『源氏物語絵巻』は日本人であれば誰もが知っていると言ってもいい作品のひとつかもしれません。

作品の内容もさることながら、随所に見られる絵巻独特の表現技法も確認していきました

「俯瞰描写(ふかんびょうしゃ)」「吹抜屋台(ふきぬけやたい)」「作り絵」「引目鉤鼻(ひきめかぎばな)」など。

 

amakiminomaki178 伴大納言絵巻2

『信貴山縁起』や『伴大納言絵巻』では、物語の展開を担う主要人物が、絵巻を開き、巻くことを繰り返すなかで、

何度も画面に登場する「反復描写(はんぷくびょうしゃ)」や

ひとつの画面に同一人物が複数回登場する「異時同図法(いじどうずほう)」

という技法についてもお話しました。

 

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みなさん一生懸命メモを取ったり、質問をしてくださったり。とてもいい雰囲気の講座でした

ちなみに、みなさんに配布したテキストは、各回担当学芸員が講座の内容に合わせて作成しています。

自宅でもテキストを見ながら講座の内容が思い出せるよう、カラー図版もなるべくたくさん入れてみました。

みなさんの関心をより深められるお手伝いができたら嬉しいです!

 

さて、来月は美術館見学です。

愛知県陶磁美術館で開催中の「古唐津・古武雄」展を見学します!

普段はなかなか見ることのない九州の焼き物の展覧会です。

学芸員さんの解説も楽しみですね

 

 

【開催中の展覧会】

清須ゆかりの作家 鳥羽美花展 時空を超えて-辿りついた場所より

会   期:2014年4月12日(土)~6月8日(日)

開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)

休  館  日:月曜日(月曜日が休日の場合は次の平日が休館)

〈インターネット入館割引券〉

 

 

 

 

19. 5月 2014 · 休館日の美術館で はコメントを受け付けていません · Categories: その他

2014年5月19日(月)

 

今日は休館日です。

お客様のいないこの日を利用して、当館では額装作業を行いました。

 

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カンバスに描かれた西村有さんの油絵作品2点。《庭園》と《竹林を抜けていく風景》。

これらは、当館のコレクション展で眼にされた方もいることでしょう。

 

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過去には、↑ こんな風にカンバスのまま展示もしました。

額縁がない方が、お客様には作品に集中して鑑賞していただけるという利点があります。

ただ、生のままのキャンバスは、移動時の振動や衝撃に弱く、傷みやすいという難点も。

 

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作品を長期間にわたってより安全に維持するためには、額で保護するのが一番。

ということで、少しずつ収蔵作品の額装を進めているのです。

 

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額の裏側には、保存性が高く、作品により安全な中性のボードを取り付けます。

これにより、作品の裏側からの衝撃を軽減し、ほこりがたまってカビの元になるのを防ぎます。

急激な温湿度の変化もおさえることができ、保存性が向上するのです。

ただ、残念ながらこのボードは日本では生産されておらず、輸入に頼っているのが現状だそうです。

 

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額の取り付けが終わったら、保存用のダンボールとのすきまに、クッションとなる材質をあてがいます。

作品の四つ角と、荷重のかかる下辺に挿入して出来上がり。

 

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当館では、作品は1点1点、段ボール箱に入れて、収蔵庫に保管しています。

 

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作品の色味にあわせて、左側の作品には少し白みがかった乳白色の額を、

右側の作品には、木地のままの額を選びました。

 

(左)Exif_JPEG_PICTURE (右)Exif_JPEG_PICTURE

微妙な違いかもしれませんが、額の色味は作品の印象にかかわるのでとても大事なんですよ。

 

さて今回は、額の取り付け作業の合間に、じっくりと作品を観察する時間が持てました。

《庭園》にはとってもかわいらしい魚が泳いで(飛んで?)います。

展示室ではなく、自然光が降り注ぐ明るい作業場では、その魚たちを描いた筆のタッチまで克明に見る事ができました。

 

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これらの作品は、またコレクション展で展示する機会もあるかと思います。

その際は、ぜひ、こんな愛くるしい魚にも眼を向けてくださいね。

 

そして、展覧会に行った時には、時々額縁を観察してみるのもいいかもしれません。

 

 

 

【開催中の展覧会】

清須ゆかりの作家 鳥羽美花展 時空を超えて-辿りついた場所より

会   期:2014年4月12日(土)~6月8日(日)

開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)

休  館  日:月曜日(月曜日が休日の場合は次の平日が休館)

〈インターネット入館割引券〉

 

 

 

 

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