08. 1月 2015 · 第10回清須アートサポーター はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

2015年1月8日(木)

 

今日は、年が明けて第一回目のアートサポーターの活動がありました。

まずは、現在開催中の『アーティストシリーズVol.75 木下令子展』の見学会からスタート

 

アーティストシリーズ第二弾となる今回の展示では、

当館が主催した直近の公募展、第7回清須市はるひ絵画トリエンナーレにて

優秀賞を受賞した木下令子さんを取り上げています。

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優秀賞を受賞した作品《fixing》から解説をスタート。

木下さんの作品の特徴のひとつであるエアブラシを使った初期作品です。

エアブラシで仕上げたぼんやりとした背景の上に、

赤や白の絵具のしみのような色班がかさなり、

ピントのずれたカメラ越しの風景のような印象を与えます

 

展示は、2011年から2014年までの年代順。

この《fixing》から、布の皺や古本の頁などを取り入れた最新作まで、

人と人との日常のやり取りやその痕跡、思い出せそうで思い出せない記憶などをモチーフに、

何もないようでいて、その実確かに存在するものを求めて制作を続けてきた木下さんの軌跡が追える構成です

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繊細で、ほっとするような温かい作品ばかり。

サポーターさん達にも、じっくりと間近で作品を鑑賞してもらいました。

 

見学会を終えたら、通常のサポーター活動へ。

まずは、最近行った展覧会の情報交換

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・大原美術館の常設展

・メナード美術館の「コレクション名作展2014」

大原美術館はコレクションが豪華で、美術館自体も巨大すぎないため作品を間近に鑑賞できるとのこと

また、教育普及プログラムも充実していて、

小学生や地元の人たちが気軽に入ってくる「地域の美術館」という印象を持ったそうです。

収蔵作品の質と量が充実しているメナード美術館は、

清須からの距離も近く飲食スペースも充実しているため、

気軽に訪れることが出来るのも魅力のようです

 

情報交換の後は、班毎に分かれての活動です。

まずは、「広報チーム」。

昨年秋、めでたく創刊号を発行した「アートサポーター便り」

この勢いのまま次号を春ごろに発行すべく、

1月に行われる第8回清須市はるひ絵画トリエンナーレの模様や、

審査結果などを伝えてはどうか等、紙面の内容を話し合いました。

 

「美術館運営チーム」が取り組んでいるのは、最寄駅から美術館までのウォーキングマップの作成。

前回の活動では、実際に清洲駅から美術館まで歩き、

目印になるもの・春日地区らしさを感じさせるものを探しました

徒歩20分の距離を歩いてみたい!と思わせるにはどんな地図が良いか、

他の美術館のウォーキングマップも参考にしながら智恵を出し合います。

 

そして、「イベント企画チーム」。

昨年12月に記念すべき第一回親子ワークショップ、

「クリスマスソックスをつくろう!」を企画・実施しました。

今日は、その振り返りと次のワークショップについて話し合います。

前回は広報期間が短かったため、その反省を活かし、

次回はより告知に力を入れたい。

参加人数は多くはなかったものの、その分参加者一名につき

サポーターが二、三人で手厚く教えることが出来た、など。

これらの反省点を活かし、記憶が新しいうちに次回のワークショップを実施するのが目標です

次回は4月頃の開催を目指しています

 

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なかなか学芸員だけでは補いきれない美術館の運営に、

それぞれのプロジェクトを通して、サポーターさん達が熱心に取り組んでくれています。

これからも目に見えるかたちで、

活動の成果を発信してゆきますのでご期待ください

 

 

【開催中の展覧会】

清須市はるひ絵画トリエンナーレ アーティストシリーズ Vol.75 木下 令子 展

会期:2015年1月6日(火)―1月24日(土)

開館時間:10:00―19:00

休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

観覧料:一般200円、中学生以下無料

 

 

 

 

 

 

07. 1月 2015 · 第8回清須アートラボ はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

2015年1月7日(水)

 

新年、明けましておめでとうございます。

年の初めの今日は、気分も新たに、清須アートラボの第8回目を開催しました。

少しでも美術の見方、楽しみ方をお伝えしたいと始めた講座です。

 

美術講座として今回取り上げたのは、

西洋美術史のなかでも燦然と輝く、ルネサンスの幕開けとなった、

ボッティチェリの《ヴィーナスの誕生》です

 

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ご存知の方も多いと思いますが、海で生まれたヴィーナスが、貝に乗り、西風に吹かれて陸にたどり着いたところ。

このヴィーナスは一糸まとわぬ姿で、全身で優美なS字曲線を描いて立っています。

 

さて、ルネサンスとは、「古典古代の再生」を意味します。

つまり、ルネサンスの芸術家たちは古代ギリシア・ローマ文化を再評価し、

ギリシア彫刻のポーズや質感を取り入れて、新たな絵画作品を創り出しました。

 

《ヴィーナスの誕生》は、ギリシア神話の女神であるヴィーナスを、

堂々たるスケールで、裸体像として描いた、ルネサンスで初めての作品です。

約1000年続いた中世の間、不吉なものとして隠避されてきたギリシアの神像に生命を吹き込み、

瑞々しい裸体像として再生させたのです。

まさしく、ルネサンスという新しい時代の幕開けとなった、記念すべき作品と言えるでしょう。

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では、その新しい絵画を描く時にヒントになったのは何だったのでしょうか。

それは、古代の彫像の「恥じらいのヴィーナス」(左上)のポーズだったり、

先輩格の画家が描いた「キリストの洗礼」(右上)のポーズだったりします。

 

ボッティチェリは、すでにあるギリシア彫刻やキリスト教絵画を良く学び、

それらをミックスし、当代風にアレンジして、独自の新境地を切り拓いたのですね。

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↑ それからこちらは、同じくボッティチェリの名高い傑作 《春》という作品。

こちらも中央にヴィーナスがいますが、裸体ではなく衣装をまとっています。

ヴィーナスの周りには、この女神にまつわる神々が一堂に集まり、華やかな様子。

 

この《春》の登場人物たちも、先輩の芸術家の作品を元に、構想が練られたと考えられます。

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例えば、↑ ヴィーナス(左上)は、当時たくさん作られていたマリア像(右上)がヒントになっています。

右側の作品は、あくまで参考資料としての例ですが、

少し奥まったところでアーチ型の構造物の中に収められている姿が共通していますよね。

 

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また、旧約聖書の登場人物ダヴィデ(右上)の姿が、ボッティチェリの作品では

ギリシア神話の神であるメルクリウス(左上)に姿を変えて、受け継がれています。

 

このように美術史は、たくさんの芸術家によって人物やモノの姿勢・形態が受け継がれていく歴史でもあります。

意味や内容の違うものを別の事物に応用した結果、思わぬ効果を上げ、

私たちの目を楽しませてくれることもしばしば。

作品鑑賞の醍醐味は、

芸術家たちが何をヒントに作品を制作したのかを探ることでもあります。

 

では、裸体のヴィーナスが描かれた《ヴィーナスの誕生》と、

着衣のヴィーナスが描かれた《春》と、どうして2つあるのでしょうか

 

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↑ こちらはボッティチェリの作品から約30年後に描かれたティツィアーノの《聖愛と俗愛》という作品。

着衣のヴィーナス(左)と、裸体のヴィーナス(右)の二人が描かれています。

着衣のヴィーナス(地上のヴィーナス)は、世俗的で物質的な愛を表し、

裸体のヴィーナス(天上のヴィーナス)は、それよりも高位の、精神的で貞節な愛を表します。

地上と天上の、異なるヴィーナスが融合するのが最高の美徳だとされ、

ルネサンスの時代、二人のヴィーナスを描くことが流行したのです。

 

そうしたことから、ボッティチェリの《ヴィーナスの誕生》と《春》は、それぞれ、

天上のヴィーナスと、地上のヴィーナスを描いていると考えられています。

 

絵画は、描かれた対象の表現を鑑賞する楽しみ、

描かれた史実や物語を知る楽しみ、そしてベースとなった思想に触れる楽しみなどがあり、

いろんな切り口で楽しめるものです。

 

次回は愛知県美術館で開催される「ロイヤル・アカデミー展」を見に行きます。

みなさん、それぞれに好きな作品を見つけて、楽しんでもらえたらなと思います。

こちらもどうぞお楽しみに。

 

 

 

【開催中の展覧会】

清須市はるひ絵画トリエンナーレ アーティストシリーズ Vol.75 木下 令子 展

会期:2015年1月6日(火)―1月24日(土)

開館時間:10:00―19:00

休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

観覧料:一般200円、中学生以下無料

 

 

 

04. 1月 2015 · 第27回館長アートトーク:日本画家秋野不矩、インドに魅せられて。 はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

2015年1月4日(日)

 

今回の館長アートトーク(12月20日開催)でとりあげたのは、

日本画家・秋野不矩(あきの ふく)

 

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50歳を過ぎてから出会ったインドに惹かれ、

従来の日本画の枠を超えた力強い作品を多くのこしています。

不矩の存命中に設立された秋野不矩美術館には、大作がずらり。

 

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藤森照信氏による建築は、

木や土など自然の気配がのこる気持ちのいい空間です

 

さて、秋野不矩という少し変わったこの名前。

不矩の本名は「秋野ふく」ですが、

やわらかい印象の平仮名の代わりに、彼女が選んだ画号は「不矩」。

使われている漢字「矩」は、「ものさし、定規」を意味します。

型にはまることなく、創造的にありたいという画家の意思を感じさせますね。

 

そんな画号を反映してか、不矩は日本画の伝統的な主題である、

花鳥風月に興味がもてなかったようです

新しい日本画を求め試行錯誤していた不矩は、

インドで日本画を教えてみないか?という誘いに応じ、一年間インドに滞在

 

インドという土地の持つ力強さ、人々の暮らし、風習に魅了され、

その後インドを題材にした作品を多く発表してゆきます。

 

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ヒンドゥー教の神像や、祈りをささげる女性。

濁流の中をゆったりと泳ぐ牛の姿。

どこまでも広がる地平と、乾燥して赤茶けた大地。

天竜川の山間の町に生まれた不矩にとって、

初めて見たであろう情景を、鮮やかな色彩で力強く描いています

 

そして最後にスライドに映し出されたのは、《オリッサの寺院》。

写真ではわかりませんが、実物はなんと縦7メートル・横12メートルもの大きさです。

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横長の支持体をめいっぱい使った、迫力ある構図。

その細部をよく見てみると…

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日本画の伝統技法を彷彿とさせる、箔押しが用いられていますね

日本画家として、これまでにない日本画を生み出したい。

不矩の情熱が結実した大作です。

 

2001年に93歳で亡くなるまで精力的に活動した、

不矩の生涯に思いを馳せながらの館長アートトークでした。

当日はあいにくの雨でしたが、

色鮮やかで力強い作品からパワーをもらうことが出来たのではないでしょうか

次回の館長アートトークは1月24日(土)16時~、

「情熱の画家ゴッホ、その人生と名画」です。

ふるってご参加ください!

電話申込:052-401-3881

※前日までにお申込みください。

 

 

【開催中の展覧会】

清須市はるひ絵画トリエンナーレ アーティストシリーズ Vol.75 木下 令子 展

会期:2015年1月6日(火)―1月24日(土)

開館時間:10:00―19:00

休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

観覧料:一般200円、中学生以下無料

 

 

 

 

 

13. 12月 2014 · 三浦高宏展 アーティストトーク はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

現在、当館展示室2で開催中の『アーティストシリーズVol.74 三浦高宏展』。

アーティストトークが本日開催されました

 

アーティストシリーズとは、

はるひ絵画トリエンナーレで高く評価された作家から厳選して

個展形式で紹介する展覧会です。

三浦さんは、2012年に行われた清須市第7回はるひ絵画トリエンナーレにて

準大賞を受賞されました

今回の展覧会では、東京藝術大学在学時の作品から、

トリエンナーレ受賞の前後作、

そして最新作である2014年の作品に至るまで、

作家の表現活動の軌跡を追うことができます

 

そして、本日は三浦さん自身によるアーティストトーク!

作家から直接制作活動について聞けるということで、

多くの方が参加されました

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会場に入ってすぐ目にはいる《足》は、大学在学時の作品

まずはこの作品から説明をはじめ、自分の中でどう意識が変化していったか、

「現実主義」と「ドキュメンタリズム」という

キーワードをつかって説明してゆきます。

作家は、「レアリスム」という言葉が、特に日本の芸術界において

含意しがちな「写真のようにリアルな」作品、「写実主義」ではなく、

マネやクールベにつらなる現実主義としての絵画を追及したい、といいます。

また、現代に生きる作家として、

画像処理やCGなどのテクノロジーに背を向けるのではなく、

それらを制作活動に取り込みつつも、

コマンド・ゼット―すでに出した指示や処理を「元に戻す」機能、が通用しない、

絵具の蓄積としての絵画、不可逆的な絵画を追求しようとしています

 

個々の作品についてもじっくり説明してくれます。

皆さん興味津々

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質疑応答では、多くの方が手を挙げて質問してくれました。

作品の構図の問題、

モチーフについて、

自分の気に入った作品について、

アーティストと直接言葉を交わせる機会とあって、

皆さん思い思いの質問をされます。

そうした忌憚ない意見をうけて、

作家も自らの制作活動を改めて言語化し、

ふりかえる機会となるのではないでしょうか。

和やかな雰囲気ながらも、充実したアーティストトークになりました

 

三浦高宏展は今月、12月27日(土)までの開催です。

会期が短くなっておりますので、見逃さないよう是非足をお運びください。

 

【開催中の展覧会】

清須市はるひ絵画トリエンナーレ アーティストシリーズ Vol.74 三浦 高宏 展

会期:2014年12月7日(日)―12月27日(土)

開館時間:10:00―19:00

休館日:月曜日

観覧料:一般200円、中学生以下無料

 

 

 

 

 

10. 12月 2014 · 清須アートサポーター主催親子ワークショップ:クリスマスソックスをつくろう! はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

アートサポーター・イベント企画班による、

記念すべき第一回目のワークショップ

『親子ワークショップ:クリスマスソックスをつくろう!』がついに開催されました!

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企画からサポーターが意見を出し合い、

今回は親子向けのワークショップを実施することになりました

ワークショップの日程が12月ということも考慮に入れた、

クリスマス・ソックスをつくってデコレーションしてみよう!という企画

特大の模造紙、クラフト紙でソックスをつくり、

そこにリボンや折り紙、型抜きパンチでとりどりの模様にくりぬいた型紙をはって、

思い思いにデコレーションしてゆきます

 

まずは、始まる前の作戦会議。

サポーターと学芸員で当日の流れを確認します。

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サポーターさんのアイディアで、参加者用の名札を作ることに。

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可愛いです…!

ヒイラギの形に切り抜かれた飾りがいいアクセントに。

これなら子どもたちも進んで名前を書いてくれますね。

 

そうしているうちに、参加者が集まってきました。

いよいよワークショップのスタートです

最初にワークショップの簡単な説明。

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クリスマスソックスは、もともと西欧の風習で、

クリスマスの時期に壁や暖炉の前に靴下を吊り、

その中にお菓子やプレゼントを入れて、贈りあうためのもの

今回は布ではなく折り紙でソックスを作ってゆきます。

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ソックスをどう折るか、まずはサポーターが実演。

サポーターが机の周りに待機しているので、

わからないところ・難しいところは、手伝ってもらえます

 

さすが子どもは飲み込みが早い!

さっそく2,3個ソックスを作り、靴底をつくる作業にとりかかります。

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ソックス本体ができたら、お待ちかねのデコレーション

色とりどりのリボンやビーズ、折り紙が用意されています

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↑は、サポーターさんの持ってきてくれた型抜きパンチ。

ハートや雪の結晶、蝶々など子どもたちの心をつかむ模様がいっぱいです

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型抜きした模様をソックスにはりつけたり、

折り紙で折ったクリスマス・リースをかざったり、

試行錯誤しながら、みんな思い思いのデコレーションを楽しんでいる様子

 

そしてついに完成

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赤のソックスに、金銀の雪の結晶をあしらったクリスマス・リースを合わせた子。

キラキラ光るビーズを結んで、かわいらしくデコレーションした子。

しわが特徴的なクラフト紙のソックスに、やわらかい毛糸や本物のどんぐりを飾った子。

それぞれの個性がはっきりわかる、素敵な作品になりました

 

 

アートサポーターによる初めての企画イベントだった、

今回の親子ワークショップ。

サポーターの皆さん、本当にお疲れさまでした

やってみる前は手探りの連続でしたが、

今回のワークショップを終えて、

達成感と成果、そして今後に向けての課題も得られたのではないでしょうか。

記憶が新しいうちに、次のワークショップに向けて定期的に動き出したいですね。

そうやって少しずつ、ノウハウを蓄積していければとおもいます

 

今後のアートサポーターの活動に、ご期待ください

 

 

【開催中の展覧会】

清須市はるひ絵画トリエンナーレ アーティストシリーズ Vol.74 三浦 高宏 展

会期:2014年12月7日(日)―12月27日(土)

開館時間:10:00―19:00

休館日:月曜日

観覧料:一般200円、中学生以下無料

 

 

 

 

 

 

23. 11月 2014 · 第26回館長アートトーク:陶芸家 川喜田半泥子、その多様で豊かな人生。 はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

2014年11月22日(土)

 

第26回館長アートトークが行われました。

テーマとなったのは、陶芸家・川喜田半泥子。

愛知県陶磁美術館にて、彼の生涯をとりあげた展覧会も開催中です

HPはこちら→『川喜田半泥子物語』

 

みなさんはこの明治から昭和を生きた実業家/陶芸家をご存知でしょうか?

「半泥子」…“はんでいし”と読ませるこの名前。

本名ではありません。

これは彼の号であり、「半分は泥んこになって夢中になる子どものように、

もう半分は冷静に作品を見つめる大人として」制作に打ち込みたいという姿勢をあらわしています

 

江戸時代から続く津の繊維問屋の長男として生まれた半泥子。

幼いころの半泥子の姿が残っていますが、

当時としては大変めずらしい洋服を着て写真におさまっています

裕福な旧家に生まれ、子どものころから美術品・骨董品にふれて、

ものをみる眼を養っていきました。

とはいえ、半泥子は若いうちから陶芸家としての道を歩んだのではなく、

最初は実業家として華麗なるキャリアをスタートさせます

20代半ばにして百五銀行の頭取に就任。

銀行の規模を拡大し、さらには県議会議員も務めました。

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こちらは半泥子が頭取時代に通勤につかっていた車!

なんと陶磁美術館での展覧会に現物が展示されています。

 

主に陶芸家として名を成した半泥子ですが、

陶芸以外にもさまざまなジャンルで制作を行いました。

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たとえば、こちらの写真。

野に咲くアザミに蝶がとまった一瞬をうつしとったかに見えますが…

その実、美しい構図を求め、活けたアザミに蝶の標本をあてがいながら

じっくりと室内で撮影されたようです。

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鮮やかな色彩で描かれた、壷に活けられた花々

半泥子は油絵もたしなんでおり、近代洋画の大家・藤島武二に師事しました。

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こちらの書も半泥子の手になるもの。

ゆったりとした、堂々たる作風で、作者の人柄が垣間見えるようですね

 

 

さて、いよいよ半泥子の陶芸作品を見てみましょう。

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半泥子は特に茶碗や水指など、茶道にまつわる道具を多く制作しましたが、

それらの作品の「銘」に非常にこだわっています。

茶碗の景色を四季や花鳥風月にみたてた美しい銘があったり、

かと思えば、思わずぷぷっと吹き出してしまいそうなお茶目なネーミングをすることも

たとえば…

古伊賀の名品で「破袋(やぶれぶくろ)」という銘のついた水指があります。

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オリジナルはこちら。

枯れた景色で、破格の美という言葉がふさわしい作品です。

これをモデルに半泥子が作ったのがこれ↓

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なんでしょう…味があるというか何というか…

オリジナルと比べ下半身がぼてっとして垢抜けないものの、愛嬌がある作品です。

この作品に半泥子がつけた銘が、その名も「欲袋」!

こうしたちょっとユーモラスな銘の付け方も半泥子作品の魅力です

 

半泥子の人となりを感じられる作品がスライドに映るたび、

参加者の皆さんもほーっと感心したり、笑ったり。

洒脱で文人という名にふさわしい半泥子の人生を紹介した今回の館長アートトーク。

終始和やかな雰囲気で幕を閉じました。

 

次回の館長アートトークは12月20日(土)16時~17時、

テーマは「日本画家秋野不矩、インドに魅せられて」です。

電話申込:052-401-3881

※前日までにお申込みください。

 

 

【開催中の展覧会】

生誕100年 前衛を駆け抜けた画家 岡田徹展

会期:2014年10月5日(日)―11月30日(日)

開館時間:10:00―19:00

休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

観覧料:一般500円、中学生以下無料

 

21. 11月 2014 · 第8回清須アートサポーター はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

2014年11月20日(木)

 

当館の運営を支えてくれている、アートサポーターの活動。

まずはいつものように、最近行った展覧会の情報交換から始まりました。

 

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・パラミタミュージアム(三重)の「上村松園・松篁・淳之 三代展」「浅野弥衛展」

・京都国立博物館の「鳥獣戯画展」

・奈良国立博物館の「第66回正倉院展」

 

パラミタミュージアムでは、作品について質問をするとスタッフさんが丁寧に

答えてくれて、とても充実した時間が過ごせたそうです。

京博と奈良博の展覧会は大変な盛況ぶりで、

入るまでの待ち時間が長いので、それを考慮して訪れた方がいいですよとのことです。

 

ひとしきり情報交換をしてお茶を飲んだあと、3つのチームに分かれ、

それぞれが取り組んでいるプロジェクトを進めました。

 

まず「広報チーム」は10月末に、記念すべき「アートサポーター便り」創刊号を出しました

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開催中の展覧会やイベントの見どころがコンパクトにまとめられています。

これを機に一大決心をして、パソコンと格闘。

試行錯誤して作ってくださった広報チームの皆さん、本当にありがとうございます!

この成果は美術館のほか、隣の清須市立図書館にも置いてありますので、

ぜひ手に取って読んでみてくださいね。

今日は第2号の紙面の企画を話し合っていました。

 

そして「イベント企画チーム」。こちらも初のイベントを企画しました

来月には早速、以下の要領で工作ワークショップを行います。

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12月7日(日)10:00~12:00 「クリスマスソックスをつくろう!」

参加費:100円  申込み:先着15名

場所:清須市はるひ美術館

イベント企画チームのメンバーたちは、何度も試作品を作り、

参加者に満足してもらえるものをと張り切って準備しています。

クリスマスのオーナメントを親子で楽しく作ってみませんか。

興味をもたれた方は、ぜひお気軽にお申込みください。

TEL:052-401-3881(清須市はるひ美術館まで)

 

それから「美術館運営チーム」。今日は天気もよく、美術館の外に繰り出しました。

美術館からJR清洲駅まで歩いて、道中を観察。

 

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というのも、最寄り駅のJR清洲駅から歩いて約20分の道のりが、

美術館を訪れるお客様から、とても分かりづらいとのお声を頂戴することが多く、

少しでもそのストレスを軽減したいと思ったからです。

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自分たちの足で実際に歩き、道中の目印になるものはないか、この地区らしさを感じさせる景観はないか、

歩いていて楽しくなるようなものはないか、みんなで探しました。

 

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途中、こんなマンホールを見つけましたよ。

近くを流れる五条川と、桜、そしてこの地区の特産「宮重大根」のキャラクター、

「だいちゃん」があしらわれています。

 

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来月はこの調査を元に、駅から美術館まで歩いてみよう!と思わせる

地図を作っていく予定です。

さあ、今後どんなものができ上がるのかお楽しみに。

 

サポーターの3つのチームはそれぞれに大きな一歩を踏み出しました。

ますます美術館にとって欠かせない存在になっています。

 

 

 

【開催中の展覧会】

生誕100年 前衛を駆け抜けた画家 岡田徹展

会期:2014年10月5日(日)―11月30日(日)

開館時間:10:00―19:00

休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

観覧料:一般500円、中学生以下無料

 

 

16. 11月 2014 · 岡田徹展 ギャラリートーク はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2014年11月16日(日)

 

開催中の岡田徹展。

今日は、担当学芸員によるギャラリートークを行いました。

会期中3回目のギャラリートークで、最も多くのお客様に来ていただきました。

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展示室1では1930年代~60年代の作品を、

展示室2では1970年代~2002年の作品という風に、年代を追って展示しています。

 

ご遺族から2007~2014年の間に当館へ作品をご寄贈いただき、

現在、美術館としては最も多い計21点をコレクションしています。

本展ではこれに加え、現存する岡田の最も古い作品群を所蔵する岐阜県美術館より

初期作品5点をお借りして展示を構成しています。

 

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これらは戦前・戦中の作品。

1930年代、当時最先端の美術運動だったシュルレアリスムが日本にもたらされると、

若き岡田も熱心に研究し、ダリの影響を感じさせる作品を描いています。

 

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戦中、シュルレアリスム弾圧事件が起こり、岡田は特高警察に作品を没収され、

ついに返却されませんでした。

また、同じく美術文化協会に所属していた友人の画家は検挙されてしまいました。

自由な制作が許されないこうした過酷な戦争体験を経て、

岡田は戦後、反権力、反戦をテーマとして描いていくこととなります。

 

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↑「カラスのシリーズ」は岡田の作品の中で最もよく知られた連作です。

岡田にとってカラスは、黄泉の番人であり、人々を導く知恵者でもありました。

カラスとほおずきは、彼岸のイメージを幻想的に彩るモチーフとして共によく登場します。

 

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↑今回ポスターやチラシのメインビジュアルとして使用しているこちらの作品は、

「原爆幻想シリーズ」の一つ。

一見、良く晴れ渡ったさわやかな青空のようですが、よく見ると、

手前では奇岩が空からバラバラと落ちてきているという凄惨な場面です。

奇岩の一つひとつは絶叫する顔であったり、肢体であったり…。

私たち見る者の心をざわつかせ、想像をかきたてる作品です。

 

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↑こちらは88歳の時に描き、絶筆となった《呪縛》。

おそらくは未完ですが、却って制作の過程を垣間見ることが出来る貴重な作品です。

様々なものが行く手を阻もうとするなか、もがき苦しみつつも前進しようとする人間。

生(せい)そのものを描いた作品のように思えます。

 

岡田徹は70年にわたる長い画業において、5~10年くらいの周期で、

描くモチーフや描き方をめまぐるしく変えています。

一方で、生涯一貫して人間の愚かさを主題にし、告発し続けました。

本展は、各時期に手がけたシリーズを通して、

画家としての軌跡をご覧いただける貴重な機会です。

ぜひ一度ご覧になり、闘い続けた一人の画家の生き様に思いを馳せてみませんか。

 

 

 

【開催中の展覧会】

生誕100年 前衛を駆け抜けた画家 岡田徹展

会期:2014年10月5日(日)―11月30日(日)

開館時間:10:00―19:00

休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

観覧料:一般500円、中学生以下無料

 

 

 

 

12. 11月 2014 · 第7回清須アートラボ はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

2014年11月12日(水)

 

今日は、当館から最も近くの美術館である

稲沢市荻須記念美術館にお邪魔してきました。

お目当ては、現在ここで開催されている特別展「小磯良平展」です。

HPはこちら→小磯良平展

 

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小磯良平(1903-88)は、荻須記念美術館がコレクションの主軸としている

荻須高徳(1901-86)の東京美術学校(現・東京藝術大学)時代の同級生。

ともにフランスに渡り絵を学んでいます。

特別展の小磯良平作品と、常設展の荻須高徳作品を、

比較しながら同時に見られる貴重な機会とあって、

アートラボのメンバーはとても楽しみにしていました。

 

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展示室に入る前に、担当学芸員の河合さんが、小磯良平の画業について

展覧会に出品されている作品を中心にお話くださいました。

 

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小磯良平は、気品のある女性像を得意とした画家です。

1903(明治36)年、モダンな洋館の立ち並ぶ神戸の裕福な家に生まれ、

1922(大正11)年、東京美術学校に入学。

同級生には、荻須のほか、猪熊弦一郎もいました。

きら星のごとき作家たちを輩出した時代だったのですね!

中でも小磯は東京美術学校を首席で卒業しているので、群を抜いていたはず。

 

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まだ若い在学中に、《T嬢の像》が帝展で特選を獲得するという前代未聞の快挙を経て、フランスへ留学。

印象派以降の比較的新しい時代の表現だけでなく、

ヨーロッパの古典的な技法を積極的に学んでいます。

2年後に帰国してからは、安定感のあるピラミッド構図に、

光を受けた物質の質感を巧みに表現する作品を数多く制作しました。

 

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戦後は母校の東京藝術大学で教鞭をとり、

当時学部長だった伊藤廉(いとう・れん)とともに、

初めて版画教室を創設するなど、意欲的に後進の育成に取り組みます。

伊藤廉は名古屋出身の画家で、現在、碧南市藤井達吉現代美術館で

回顧展を開催中ですので、こちらもぜひ訪れてみてください。

HPはこちら→伊藤廉展

 

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小磯良平は自分の考えを押し付けず、個性を伸ばす教育方針の持ち主で、

学生たちにとても慕われたそうです。

都会的でおしゃれな雰囲気をまとった女性像を多く描いた小磯良平と、

人物は描かないものの、町並みによってその存在を感じさせる風景を描いた荻須高徳。

じっくりと二人の画家の軌跡に思いをはせることのできる展覧会でした。

 

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荻須の復元されたアトリエへと続くアプローチを歩きながら、

美術館に隣接する公園を眺めることもできる気持ちのいい美術館です。

まだの方はぜひ、小磯良平展(12月7日まで)にお出かけになってみてください。

 

 

 

 

【開催中の展覧会】

生誕100年 前衛を駆け抜けた画家 岡田徹展

会期:2014年10月5日(日)―11月30日(日)

開館時間:10:00―19:00

休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

観覧料:一般500円、中学生以下無料

 

 

 

 

21. 10月 2014 · 第25回館長アートトーク:シュールレアリズムの騎士ダリ、その奇想。 はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

2014年10月18日(土)

 

第25回館長アートトークのテーマはシュールレアリスムの奇才、ダリ。

ナルシシズムに満ちた独創性と、強迫観念にも似た緻密さで超現実の世界を描きました。

その影響力は絶大で、

開催中の企画展「前衛を駆け抜けた画家 岡田徹展」で取り上げている岡田徹も、

特に戦前の作品においてダリの影響が見られる作品を遺しています

 

 

アートトークの冒頭は、10分で語る美術史!

美術史ってなんだろう?どの時代にどんな作品があったのかしら?

興味をもって美術史をひもとこうとすると、とかく通史は長い!そして重い…

そんな時、それぞれの時代を特徴付ける「祈り」「貨幣経済」「写真の登場」「産業革命」などのキーワードを

おさえて美術史を概観できれば、展覧会をおとずれた時、作品鑑賞の幅がひろがります

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こちらは配布資料の一部。館長自作の「10分で語る美術史」。

 

 

続いて、アートトークの真打・ダリの講演へ。

サルバドール・ダリは、スペインのカタルーニャ地方フィゲラスの裕福な公証人の息子として生まれました。

少年時代から絵に興味を持っていたダリは、首都マドリッドの美術学校で学んだのち20代前半の多感な時期にパリに赴きます。

新進気鋭のシュルレアリストたちと知り合ったのもこの時期。

それからしばらくして、詩人ポール・エリュアールの妻だったガラと知り合います。

恋に落ちた二人は逃避行の末、ガラはエリュアールと離婚し、ダリと再婚。

ガラはその後、生涯を通じてダリのミューズ、創作の源となり続けました

 

 

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こちらはダリの肖像(写真)。

ダリといえば、撫で付けた髪型、上向きにピンと整えられた口髭を思い浮かべる方も多いかもしれません

ダリは芸術家としての自己を演出することに非常にこだわった作家でした。

トレードマークの口髭も、そうしたセルフ・プロデュースの一環だったのかもしれません。

 

 

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スライドに見入る受講者の方々。

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ダリの作品には、やわらかく溶けたチーズのような独特のフォルムが繰り返し登場します

これは一体何を描いているのでしょう…??

少なくとも現実にはこんな物体は存在しそうにありません。

まさに「シュール」な、現実離れした画家の空想の産物に思えます。

ここで、シュルレアリスムが生まれた時代背景を考えてみたいと思います

 

写真の登場以降、それまで西洋絵画の伝統であった、自然をいかに二次平面である絵画に再現するか、

という方向性は一端終着点をむかえてしまいます。

また、発展をつづけてきたかに見えた西欧文明とその核をなす理性至上主義も、

世界大戦や社会の不安定化によって求心力を失いつつありました。

そんな時代背景のなか、それまで反理性としてかたすみに追いやられてきた夢や無意識に光をあてようという動きが起こります。

シュールレアリスムもそうした動きの中、産声をあげました

夢や無意識にインスピレーションを求めたシュルレアリストたちの描く作品には、現実のものとは思えない不可思議なモティーフが登場します。

しかし、彼らは現実とは別の世界にあるものとしてそれらを描いたのではなく、

むしろ意識―無意識、現実―夢の関係と同様に、現実と地続きの世界、「超現実」としてとらえていました。

彼らにとって夢や無意識は、普段現実世界の下層にとじこめられている超現実が姿をあらわす場所でした。

 

そう考えてみると、ダリの作品にしばしば登場する摩訶不思議なモティーフは、

現実離れしたファンタジーではなく、むしろ日常や個人的体験に端を発しているのかもしれません

 

 

 

次回の館長アートトークは11月22日(土)16時~17時、

テーマは「陶芸家 川喜田半泥子、その多様で豊かな人生」です。

半泥子は「東の北大路魯山人、西の川喜田半泥子」と評された趣味人で、財界で名を成したのち陶芸をきわめます。

芸術の秋、芸術と文化に情熱を注いだ半泥子の生涯に思いを馳せてはいかがでしょうか

電話申込:052-401-3881

※前日までにお申込みください。

 

 

【開催中の展覧会】

生誕100年 前衛を駆け抜けた画家 岡田徹展

会期:2014年10月5日(日)―11月30日(日)

開館時間:10:00―19:00

休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

観覧料:一般500円、中学生以下無料

 

 

 

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