25. 3月 2015 · 第10回清須アートラボ はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

2015年3月11日(水)

 

今年度最後となる第10回清須アートラボ。

受講生のみなさんには、これまでの総まとめとして「清須アートラボ検定」に挑戦していただきました

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絵巻、伊藤若冲、アンリ・マティス、ボッティチェリについて、ラボで学んだことを思い出しながら、真剣に問題に取り組むみなさん・・・

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当初は「美術検定4級程度」の難易度に設定していましたが、学芸員がそれよりも少し難しく作ってしまったかも・・・

みなさん頭をひねらせながらも、解答用紙を埋めていらっしゃいました

 

問題を解き終わった後は、復習を兼ねて答え合わせ

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あ~そうだそうだと記憶が戻り、うなずかれる方も。

さて、全問正解できたでしょうか

 

1年を通してアートラボで学んだことをきっかけに、さらにアートに対する関心を深めていただければ幸いです

ラボでご紹介した作品を実際に目にしたとき、豆知識や見るべきポイントをちょっと思い出していただければ、

鑑賞がさらに魅力的なものになるかもしれません

参加いただいた受講者のみなさま、ありがとうございました

 

2015年度も、清須アートラボを開催いたします。

美術講座とミュージアム鑑賞ツアーを通して、アートを楽しみながら学びましょう

※申込み詳細は「教育プログラム」ページ、「清須市生涯学習講座」をご覧ください。

 

 

 

14. 3月 2015 · 第30回 館長アートトーク:飛べなくなった人、石田徹也の苦悩の絵。 はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

2015年3月14日(土)

 

今年度最後となる館長アートトークのテーマは、現代社会の闇をひたすらに描いた夭逝の画家、石田徹也

31歳の若さで事故死しましたが、そのあまりに短い生の時間を予兆していたかのように、膨大な数の作品を残しました

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1973年に静岡県で生まれた石田徹也。

画家として活躍したのは、バブル崩壊後の1990年代から2000年代はじめです。

世の中が大きく動き、価値観が変わり、人々のなかに不安や孤独感が渦巻いていた時代でもあります

石田徹也が描くのは、そんな社会に生きていた名もなき「普通の人々」。

自画像ともいわれる、無表情の青年やサラリーマンが登場します。

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↑ 代表作のひとつ、《飛べなくなった人》

大人になるにつれて、社会のいろいろなしがらみにとらわれて、身も心も羽ばたけなくなってしまった人。

夢も希望もなく、ただ過ぎていく無機質な時のなかで機械のように生きる人。

心に傷を負い、誰にも干渉されない自分だけの世界に閉じこもる人。

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石田徹也の作品には、現実にはありえないことが描かれていますが、

現代に生きる誰もが共感できる、現実を突きつけられるような感覚があります。

そこで表現された痛みや苦しみは強烈で、なかには目を覆いたくなるようなものも・・・

 

22歳にして公募展のグランプリを受賞するなど、気鋭の画家として早くから注目されていましたが

世間からの評価に奢ることなく、黙々と制作を続けました。

とにかく描き、思考を繰り返した石田徹也の作品は、今もなお私たちの心に深く突き刺さります

 

2015年度最初の館長アートトークは4月25日(土)16時~、

テーマは「女流画家三岸節子、不屈の花世界。」です。

電話申込:052-401-3881

※前日までにお申込みください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

25. 2月 2015 · 第29回 館長アートトーク:アルチンボルドのだまし絵、そしてマニエリスム。 はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

2015年2月21日(土)

 

第29回目の館長アートトークのテーマは、

「だまし絵」、そしてマニエリスムを代表する画家「アルチンボルド」です

マニエリスムって・・・?

いまひとつピンと来ない方も、「だまし絵」、そしてトリックアートといえば馴染みがあるのではないでしょうか。

2009年に名古屋市美術館で開催された「視覚の魔術―だまし絵」展は、

異例の22万人の入場者数を記録するなど、大盛況

ふだん美術館はあまり訪れないけれど、

この展覧会には足を運んだという人も多かったのではないでしょうか。

現在、好評だったこの展覧会の第二弾として、

「だまし絵II」展が3月22日まで同館で開催中です。

 

さて、現代でも多くのファンを持つだまし絵というジャンルですが、

その元祖ともいうべき作家が、ジュゼッペ・アルチンボルドです。

16世紀、美術史上ではマニエリスムと呼ばれる、ある特徴・傾向をもった様式が登場していました。

この時期は、1月のアートラボでもとりあげたボッティチェッリに代表される、

調和のとれた普遍的な美を特徴とするルネサンスの後の時代。

ルネサンス期に完成された人体美を模倣し、これでもかと強調してみせる作品が見られました。

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たとえば、パルミジャニーノ《長い首の聖母》という作品。

ちょっと見づらいですが、タイトル通り、

聖母の首や体が蛇のように長くねじれていますね。

誇張され、デフォルメされた人体表現もマニエリスムの特徴の一つ。

こうしたマニエリスムの代表的作家といわれる、アルチンボルド。

どんな作品を残しているのかというと、、、

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いかがでしょう。見たことがある方も多いのではないでしょうか?

目を凝らして見ると、眉がインゲン豆だったり、唇が果物だったり、

農作物や花、草木で人間の顔をかたどっています。

同じマニエリスムを代表する作家とはいえ、先ほどのパルミジャニーノの作品と比べて、

アルチンボルドの作品はあまりにも特異。

人の目をだますようなしかけ、奇想、トリックを絵の中に忍び込ませています

たとえば、下の作品を見てみましょう。

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人の手がお盆のふたをとると、中には美味しそうな食べ物が盛られています。

しかし、この絵をぐるりと180度回転してみると・・・

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大きな鼻をした男の顔が現れました。

こうした、人をあっと驚かせるような仕掛、アイディアこそ、

アルチンボルドの作品の魅力の一つではないでしょうか。

 

草木などのモチーフを巧みに組み合わせ、人物を作るというアルチンボルドの手法、

実は日本の浮世絵版画にも見ることができるんです。

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歌川国芳によるこちらの浮世絵。

人の体が重なったり、組み合わさったりして、顔を作り上げていますね。

パズルを組み合わせるように、物と物を組み合わせて別のモチーフを作ったり、

人の目を驚かす仕掛を絵の中にしのばせるしゃれっ気は万国共通なのかもしれません。

 

 

次回の館長アートトークは3月14日(土)16時~、

テーマは 「飛べなくなった人、石田徹也の苦悩の絵。」です。

31歳という若さで亡くなるまで、ひたすら制作に没頭した画家の生涯を辿ります。

電話申込:052-401-3881

※前日までにお申込みください。

 

 

 

 

24. 1月 2015 · 第28回館長アートトーク:情熱の画家ゴッホ、その人生と名画 はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

2015年1月24日(土)

 

今日の館長アートトークのテーマは、情熱の画家ゴッホ

美術史にくわしくない方でも一度は名前を聞いたことがあるのでは・・・?

うねるような筆づかいと、あざやかな色彩は一度見たら忘れられないインパクトがあります。

そんなゴッホの作品、現在名古屋ボストン美術館で開催中の「華麗なるジャポニスム展」で見ることができます。

 

今回から清須市立図書館との連動企画として、

館長アートトークのテーマにちなんだ本を会場に置いてもらうことになりました

アートトークを聞いて、もっと知りたい!と興味を持った人にさらに理解を深めてもらえるよう、

会場にはゴッホの人生や弟との手紙のやり取り、描かれたモチーフ、さらには絵本にいたるまで関連本がずらり。

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関連書籍は、アートトークの後借りることもできますよ。

 

さて、今回のテーマであるフィンセント・ファン・ゴッホ。

オランダ出身の彼はヨーロッパ各地を転々とした後、画家をめざしパリにやってきます。

ゴッホといえば、まばゆい黄色や紫がかった青など、

あざやかな色彩を用いた作品を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?

しかし若かりし頃のゴッホの作品は暗い色調のものが多く、

テーマも労働の苦しさや貧困を連想させるモチーフを描いたものが目立ちます。

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↑こちらの作品で描かれたのは農夫たちの食事の風景。

食べているのは、じゃがいもです

簡素な室内と服装、そして重めのマチエールと色合いが貧しいながらも地に足をつけて生きる農夫の姿を際立たせる良品ですが、

残念ながらあまり人気が出なかったそう。

一方、当時のパリを席巻していたのは、

明るく軽やかな色彩と筆触で風景や都市の現代生活を描いた印象派でした

一向に作品が売れないゴッホも、印象派が描いたモチーフや技法を取り入れた作品を制作しています。

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印象派風の筆触分割に取り組んだり、

モチーフを複数の視点でとらえ、画面上に再構成するセザンヌの技法を試したり、

ルノワールが明るい幸福感をもって描いたムーラン・ド・ラ・ギャレットを描いてみたり、

当時もてはやされていた作品をいろいろと模倣しています。

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同じく当時のパリで一大ブームとなっていた、日本の浮世絵版画。

ゴッホも北斎や広重の浮世絵にちなんだ作品を残しています。

 

こうして流行の作品を多く模倣したゴッホですが、その良さが光るのは、

(恐らく貧乏な彼にとって身近であっただろう)じゃがいもなどの作物を描いた静物画。

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特に籠に入ったじゃがいもを描いた右端の作品は、

獲れたてのじゃがいものみずみずしさが薄ピンクや紺色で描かれ、

輝くばかりの色彩にあふれた作品を制作する南仏時代を予見させます。

 

作品が売れないゴッホ。パリを離れ、南フランスに居を移します。

南仏の強烈な光の影響なのか、

この頃から画面に鮮やかな色彩があふれ始めます。

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麦畑や、太陽を背に種を蒔く農夫を描いた作品は、

ゴッホが若いときから取り組んできた労働や農民といったモチーフを、

南仏滞在でつかんだ光あふれる鮮やかな色彩で表現した集大成ともいうべき作品です。

しかし、ゴッホは徐々に精神の均衡を崩してゆきます。

自分の耳を切り落として精神病院に収容され、

一時回復の兆しを見せたものの、最後は拳銃自殺を遂げました。

彼の死後、その劇的な生涯はある種伝説化し、

皮肉なことに生前売れなかった作品の値段も高騰します。

 

37年間の生涯を駆け抜けたゴッホ。

画家独自の試みと、売れるため当時人気のあった名画を積極的に模倣したという点をあわせて見ることで、

新たなゴッホ像が浮かび上がってくるのではないでしょうか。

 

次回の館長アートトークは2月21日(土)16時~、

テーマは「アルチンボルドのだまし絵、そしてマニエリスム」です。

電話申込:052-401-3881

※前日までにお申込みください。

 

 

【開催中の展覧会】

清須市はるひ絵画トリエンナーレ アーティストシリーズ Vol.76 井上雅夫展

会期:2015年1月27日(火)―2月14日(土)

開館時間:10:00―19:00

休館日:月曜日

観覧料:一般200円、中学生以下無料

08. 1月 2015 · 第10回清須アートサポーター はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

2015年1月8日(木)

 

今日は、年が明けて第一回目のアートサポーターの活動がありました。

まずは、現在開催中の『アーティストシリーズVol.75 木下令子展』の見学会からスタート

 

アーティストシリーズ第二弾となる今回の展示では、

当館が主催した直近の公募展、第7回清須市はるひ絵画トリエンナーレにて

優秀賞を受賞した木下令子さんを取り上げています。

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優秀賞を受賞した作品《fixing》から解説をスタート。

木下さんの作品の特徴のひとつであるエアブラシを使った初期作品です。

エアブラシで仕上げたぼんやりとした背景の上に、

赤や白の絵具のしみのような色班がかさなり、

ピントのずれたカメラ越しの風景のような印象を与えます

 

展示は、2011年から2014年までの年代順。

この《fixing》から、布の皺や古本の頁などを取り入れた最新作まで、

人と人との日常のやり取りやその痕跡、思い出せそうで思い出せない記憶などをモチーフに、

何もないようでいて、その実確かに存在するものを求めて制作を続けてきた木下さんの軌跡が追える構成です

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繊細で、ほっとするような温かい作品ばかり。

サポーターさん達にも、じっくりと間近で作品を鑑賞してもらいました。

 

見学会を終えたら、通常のサポーター活動へ。

まずは、最近行った展覧会の情報交換

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・大原美術館の常設展

・メナード美術館の「コレクション名作展2014」

大原美術館はコレクションが豪華で、美術館自体も巨大すぎないため作品を間近に鑑賞できるとのこと

また、教育普及プログラムも充実していて、

小学生や地元の人たちが気軽に入ってくる「地域の美術館」という印象を持ったそうです。

収蔵作品の質と量が充実しているメナード美術館は、

清須からの距離も近く飲食スペースも充実しているため、

気軽に訪れることが出来るのも魅力のようです

 

情報交換の後は、班毎に分かれての活動です。

まずは、「広報チーム」。

昨年秋、めでたく創刊号を発行した「アートサポーター便り」

この勢いのまま次号を春ごろに発行すべく、

1月に行われる第8回清須市はるひ絵画トリエンナーレの模様や、

審査結果などを伝えてはどうか等、紙面の内容を話し合いました。

 

「美術館運営チーム」が取り組んでいるのは、最寄駅から美術館までのウォーキングマップの作成。

前回の活動では、実際に清洲駅から美術館まで歩き、

目印になるもの・春日地区らしさを感じさせるものを探しました

徒歩20分の距離を歩いてみたい!と思わせるにはどんな地図が良いか、

他の美術館のウォーキングマップも参考にしながら智恵を出し合います。

 

そして、「イベント企画チーム」。

昨年12月に記念すべき第一回親子ワークショップ、

「クリスマスソックスをつくろう!」を企画・実施しました。

今日は、その振り返りと次のワークショップについて話し合います。

前回は広報期間が短かったため、その反省を活かし、

次回はより告知に力を入れたい。

参加人数は多くはなかったものの、その分参加者一名につき

サポーターが二、三人で手厚く教えることが出来た、など。

これらの反省点を活かし、記憶が新しいうちに次回のワークショップを実施するのが目標です

次回は4月頃の開催を目指しています

 

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なかなか学芸員だけでは補いきれない美術館の運営に、

それぞれのプロジェクトを通して、サポーターさん達が熱心に取り組んでくれています。

これからも目に見えるかたちで、

活動の成果を発信してゆきますのでご期待ください

 

 

【開催中の展覧会】

清須市はるひ絵画トリエンナーレ アーティストシリーズ Vol.75 木下 令子 展

会期:2015年1月6日(火)―1月24日(土)

開館時間:10:00―19:00

休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

観覧料:一般200円、中学生以下無料

 

 

 

 

 

 

07. 1月 2015 · 第8回清須アートラボ はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

2015年1月7日(水)

 

新年、明けましておめでとうございます。

年の初めの今日は、気分も新たに、清須アートラボの第8回目を開催しました。

少しでも美術の見方、楽しみ方をお伝えしたいと始めた講座です。

 

美術講座として今回取り上げたのは、

西洋美術史のなかでも燦然と輝く、ルネサンスの幕開けとなった、

ボッティチェリの《ヴィーナスの誕生》です

 

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ご存知の方も多いと思いますが、海で生まれたヴィーナスが、貝に乗り、西風に吹かれて陸にたどり着いたところ。

このヴィーナスは一糸まとわぬ姿で、全身で優美なS字曲線を描いて立っています。

 

さて、ルネサンスとは、「古典古代の再生」を意味します。

つまり、ルネサンスの芸術家たちは古代ギリシア・ローマ文化を再評価し、

ギリシア彫刻のポーズや質感を取り入れて、新たな絵画作品を創り出しました。

 

《ヴィーナスの誕生》は、ギリシア神話の女神であるヴィーナスを、

堂々たるスケールで、裸体像として描いた、ルネサンスで初めての作品です。

約1000年続いた中世の間、不吉なものとして隠避されてきたギリシアの神像に生命を吹き込み、

瑞々しい裸体像として再生させたのです。

まさしく、ルネサンスという新しい時代の幕開けとなった、記念すべき作品と言えるでしょう。

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では、その新しい絵画を描く時にヒントになったのは何だったのでしょうか。

それは、古代の彫像の「恥じらいのヴィーナス」(左上)のポーズだったり、

先輩格の画家が描いた「キリストの洗礼」(右上)のポーズだったりします。

 

ボッティチェリは、すでにあるギリシア彫刻やキリスト教絵画を良く学び、

それらをミックスし、当代風にアレンジして、独自の新境地を切り拓いたのですね。

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↑ それからこちらは、同じくボッティチェリの名高い傑作 《春》という作品。

こちらも中央にヴィーナスがいますが、裸体ではなく衣装をまとっています。

ヴィーナスの周りには、この女神にまつわる神々が一堂に集まり、華やかな様子。

 

この《春》の登場人物たちも、先輩の芸術家の作品を元に、構想が練られたと考えられます。

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例えば、↑ ヴィーナス(左上)は、当時たくさん作られていたマリア像(右上)がヒントになっています。

右側の作品は、あくまで参考資料としての例ですが、

少し奥まったところでアーチ型の構造物の中に収められている姿が共通していますよね。

 

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また、旧約聖書の登場人物ダヴィデ(右上)の姿が、ボッティチェリの作品では

ギリシア神話の神であるメルクリウス(左上)に姿を変えて、受け継がれています。

 

このように美術史は、たくさんの芸術家によって人物やモノの姿勢・形態が受け継がれていく歴史でもあります。

意味や内容の違うものを別の事物に応用した結果、思わぬ効果を上げ、

私たちの目を楽しませてくれることもしばしば。

作品鑑賞の醍醐味は、

芸術家たちが何をヒントに作品を制作したのかを探ることでもあります。

 

では、裸体のヴィーナスが描かれた《ヴィーナスの誕生》と、

着衣のヴィーナスが描かれた《春》と、どうして2つあるのでしょうか

 

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↑ こちらはボッティチェリの作品から約30年後に描かれたティツィアーノの《聖愛と俗愛》という作品。

着衣のヴィーナス(左)と、裸体のヴィーナス(右)の二人が描かれています。

着衣のヴィーナス(地上のヴィーナス)は、世俗的で物質的な愛を表し、

裸体のヴィーナス(天上のヴィーナス)は、それよりも高位の、精神的で貞節な愛を表します。

地上と天上の、異なるヴィーナスが融合するのが最高の美徳だとされ、

ルネサンスの時代、二人のヴィーナスを描くことが流行したのです。

 

そうしたことから、ボッティチェリの《ヴィーナスの誕生》と《春》は、それぞれ、

天上のヴィーナスと、地上のヴィーナスを描いていると考えられています。

 

絵画は、描かれた対象の表現を鑑賞する楽しみ、

描かれた史実や物語を知る楽しみ、そしてベースとなった思想に触れる楽しみなどがあり、

いろんな切り口で楽しめるものです。

 

次回は愛知県美術館で開催される「ロイヤル・アカデミー展」を見に行きます。

みなさん、それぞれに好きな作品を見つけて、楽しんでもらえたらなと思います。

こちらもどうぞお楽しみに。

 

 

 

【開催中の展覧会】

清須市はるひ絵画トリエンナーレ アーティストシリーズ Vol.75 木下 令子 展

会期:2015年1月6日(火)―1月24日(土)

開館時間:10:00―19:00

休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

観覧料:一般200円、中学生以下無料

 

 

 

04. 1月 2015 · 第27回館長アートトーク:日本画家秋野不矩、インドに魅せられて。 はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

2015年1月4日(日)

 

今回の館長アートトーク(12月20日開催)でとりあげたのは、

日本画家・秋野不矩(あきの ふく)

 

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50歳を過ぎてから出会ったインドに惹かれ、

従来の日本画の枠を超えた力強い作品を多くのこしています。

不矩の存命中に設立された秋野不矩美術館には、大作がずらり。

 

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藤森照信氏による建築は、

木や土など自然の気配がのこる気持ちのいい空間です

 

さて、秋野不矩という少し変わったこの名前。

不矩の本名は「秋野ふく」ですが、

やわらかい印象の平仮名の代わりに、彼女が選んだ画号は「不矩」。

使われている漢字「矩」は、「ものさし、定規」を意味します。

型にはまることなく、創造的にありたいという画家の意思を感じさせますね。

 

そんな画号を反映してか、不矩は日本画の伝統的な主題である、

花鳥風月に興味がもてなかったようです

新しい日本画を求め試行錯誤していた不矩は、

インドで日本画を教えてみないか?という誘いに応じ、一年間インドに滞在

 

インドという土地の持つ力強さ、人々の暮らし、風習に魅了され、

その後インドを題材にした作品を多く発表してゆきます。

 

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ヒンドゥー教の神像や、祈りをささげる女性。

濁流の中をゆったりと泳ぐ牛の姿。

どこまでも広がる地平と、乾燥して赤茶けた大地。

天竜川の山間の町に生まれた不矩にとって、

初めて見たであろう情景を、鮮やかな色彩で力強く描いています

 

そして最後にスライドに映し出されたのは、《オリッサの寺院》。

写真ではわかりませんが、実物はなんと縦7メートル・横12メートルもの大きさです。

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横長の支持体をめいっぱい使った、迫力ある構図。

その細部をよく見てみると…

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日本画の伝統技法を彷彿とさせる、箔押しが用いられていますね

日本画家として、これまでにない日本画を生み出したい。

不矩の情熱が結実した大作です。

 

2001年に93歳で亡くなるまで精力的に活動した、

不矩の生涯に思いを馳せながらの館長アートトークでした。

当日はあいにくの雨でしたが、

色鮮やかで力強い作品からパワーをもらうことが出来たのではないでしょうか

次回の館長アートトークは1月24日(土)16時~、

「情熱の画家ゴッホ、その人生と名画」です。

ふるってご参加ください!

電話申込:052-401-3881

※前日までにお申込みください。

 

 

【開催中の展覧会】

清須市はるひ絵画トリエンナーレ アーティストシリーズ Vol.75 木下 令子 展

会期:2015年1月6日(火)―1月24日(土)

開館時間:10:00―19:00

休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

観覧料:一般200円、中学生以下無料

 

 

 

 

 

10. 12月 2014 · 清須アートサポーター主催親子ワークショップ:クリスマスソックスをつくろう! はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

アートサポーター・イベント企画班による、

記念すべき第一回目のワークショップ

『親子ワークショップ:クリスマスソックスをつくろう!』がついに開催されました!

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企画からサポーターが意見を出し合い、

今回は親子向けのワークショップを実施することになりました

ワークショップの日程が12月ということも考慮に入れた、

クリスマス・ソックスをつくってデコレーションしてみよう!という企画

特大の模造紙、クラフト紙でソックスをつくり、

そこにリボンや折り紙、型抜きパンチでとりどりの模様にくりぬいた型紙をはって、

思い思いにデコレーションしてゆきます

 

まずは、始まる前の作戦会議。

サポーターと学芸員で当日の流れを確認します。

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サポーターさんのアイディアで、参加者用の名札を作ることに。

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可愛いです…!

ヒイラギの形に切り抜かれた飾りがいいアクセントに。

これなら子どもたちも進んで名前を書いてくれますね。

 

そうしているうちに、参加者が集まってきました。

いよいよワークショップのスタートです

最初にワークショップの簡単な説明。

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クリスマスソックスは、もともと西欧の風習で、

クリスマスの時期に壁や暖炉の前に靴下を吊り、

その中にお菓子やプレゼントを入れて、贈りあうためのもの

今回は布ではなく折り紙でソックスを作ってゆきます。

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ソックスをどう折るか、まずはサポーターが実演。

サポーターが机の周りに待機しているので、

わからないところ・難しいところは、手伝ってもらえます

 

さすが子どもは飲み込みが早い!

さっそく2,3個ソックスを作り、靴底をつくる作業にとりかかります。

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ソックス本体ができたら、お待ちかねのデコレーション

色とりどりのリボンやビーズ、折り紙が用意されています

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↑は、サポーターさんの持ってきてくれた型抜きパンチ。

ハートや雪の結晶、蝶々など子どもたちの心をつかむ模様がいっぱいです

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型抜きした模様をソックスにはりつけたり、

折り紙で折ったクリスマス・リースをかざったり、

試行錯誤しながら、みんな思い思いのデコレーションを楽しんでいる様子

 

そしてついに完成

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赤のソックスに、金銀の雪の結晶をあしらったクリスマス・リースを合わせた子。

キラキラ光るビーズを結んで、かわいらしくデコレーションした子。

しわが特徴的なクラフト紙のソックスに、やわらかい毛糸や本物のどんぐりを飾った子。

それぞれの個性がはっきりわかる、素敵な作品になりました

 

 

アートサポーターによる初めての企画イベントだった、

今回の親子ワークショップ。

サポーターの皆さん、本当にお疲れさまでした

やってみる前は手探りの連続でしたが、

今回のワークショップを終えて、

達成感と成果、そして今後に向けての課題も得られたのではないでしょうか。

記憶が新しいうちに、次のワークショップに向けて定期的に動き出したいですね。

そうやって少しずつ、ノウハウを蓄積していければとおもいます

 

今後のアートサポーターの活動に、ご期待ください

 

 

【開催中の展覧会】

清須市はるひ絵画トリエンナーレ アーティストシリーズ Vol.74 三浦 高宏 展

会期:2014年12月7日(日)―12月27日(土)

開館時間:10:00―19:00

休館日:月曜日

観覧料:一般200円、中学生以下無料

 

 

 

 

 

 

23. 11月 2014 · 第26回館長アートトーク:陶芸家 川喜田半泥子、その多様で豊かな人生。 はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

2014年11月22日(土)

 

第26回館長アートトークが行われました。

テーマとなったのは、陶芸家・川喜田半泥子。

愛知県陶磁美術館にて、彼の生涯をとりあげた展覧会も開催中です

HPはこちら→『川喜田半泥子物語』

 

みなさんはこの明治から昭和を生きた実業家/陶芸家をご存知でしょうか?

「半泥子」…“はんでいし”と読ませるこの名前。

本名ではありません。

これは彼の号であり、「半分は泥んこになって夢中になる子どものように、

もう半分は冷静に作品を見つめる大人として」制作に打ち込みたいという姿勢をあらわしています

 

江戸時代から続く津の繊維問屋の長男として生まれた半泥子。

幼いころの半泥子の姿が残っていますが、

当時としては大変めずらしい洋服を着て写真におさまっています

裕福な旧家に生まれ、子どものころから美術品・骨董品にふれて、

ものをみる眼を養っていきました。

とはいえ、半泥子は若いうちから陶芸家としての道を歩んだのではなく、

最初は実業家として華麗なるキャリアをスタートさせます

20代半ばにして百五銀行の頭取に就任。

銀行の規模を拡大し、さらには県議会議員も務めました。

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こちらは半泥子が頭取時代に通勤につかっていた車!

なんと陶磁美術館での展覧会に現物が展示されています。

 

主に陶芸家として名を成した半泥子ですが、

陶芸以外にもさまざまなジャンルで制作を行いました。

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たとえば、こちらの写真。

野に咲くアザミに蝶がとまった一瞬をうつしとったかに見えますが…

その実、美しい構図を求め、活けたアザミに蝶の標本をあてがいながら

じっくりと室内で撮影されたようです。

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鮮やかな色彩で描かれた、壷に活けられた花々

半泥子は油絵もたしなんでおり、近代洋画の大家・藤島武二に師事しました。

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こちらの書も半泥子の手になるもの。

ゆったりとした、堂々たる作風で、作者の人柄が垣間見えるようですね

 

 

さて、いよいよ半泥子の陶芸作品を見てみましょう。

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半泥子は特に茶碗や水指など、茶道にまつわる道具を多く制作しましたが、

それらの作品の「銘」に非常にこだわっています。

茶碗の景色を四季や花鳥風月にみたてた美しい銘があったり、

かと思えば、思わずぷぷっと吹き出してしまいそうなお茶目なネーミングをすることも

たとえば…

古伊賀の名品で「破袋(やぶれぶくろ)」という銘のついた水指があります。

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オリジナルはこちら。

枯れた景色で、破格の美という言葉がふさわしい作品です。

これをモデルに半泥子が作ったのがこれ↓

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なんでしょう…味があるというか何というか…

オリジナルと比べ下半身がぼてっとして垢抜けないものの、愛嬌がある作品です。

この作品に半泥子がつけた銘が、その名も「欲袋」!

こうしたちょっとユーモラスな銘の付け方も半泥子作品の魅力です

 

半泥子の人となりを感じられる作品がスライドに映るたび、

参加者の皆さんもほーっと感心したり、笑ったり。

洒脱で文人という名にふさわしい半泥子の人生を紹介した今回の館長アートトーク。

終始和やかな雰囲気で幕を閉じました。

 

次回の館長アートトークは12月20日(土)16時~17時、

テーマは「日本画家秋野不矩、インドに魅せられて」です。

電話申込:052-401-3881

※前日までにお申込みください。

 

 

【開催中の展覧会】

生誕100年 前衛を駆け抜けた画家 岡田徹展

会期:2014年10月5日(日)―11月30日(日)

開館時間:10:00―19:00

休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

観覧料:一般500円、中学生以下無料

 

21. 11月 2014 · 第8回清須アートサポーター はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

2014年11月20日(木)

 

当館の運営を支えてくれている、アートサポーターの活動。

まずはいつものように、最近行った展覧会の情報交換から始まりました。

 

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・パラミタミュージアム(三重)の「上村松園・松篁・淳之 三代展」「浅野弥衛展」

・京都国立博物館の「鳥獣戯画展」

・奈良国立博物館の「第66回正倉院展」

 

パラミタミュージアムでは、作品について質問をするとスタッフさんが丁寧に

答えてくれて、とても充実した時間が過ごせたそうです。

京博と奈良博の展覧会は大変な盛況ぶりで、

入るまでの待ち時間が長いので、それを考慮して訪れた方がいいですよとのことです。

 

ひとしきり情報交換をしてお茶を飲んだあと、3つのチームに分かれ、

それぞれが取り組んでいるプロジェクトを進めました。

 

まず「広報チーム」は10月末に、記念すべき「アートサポーター便り」創刊号を出しました

サポーター便り1

開催中の展覧会やイベントの見どころがコンパクトにまとめられています。

これを機に一大決心をして、パソコンと格闘。

試行錯誤して作ってくださった広報チームの皆さん、本当にありがとうございます!

この成果は美術館のほか、隣の清須市立図書館にも置いてありますので、

ぜひ手に取って読んでみてくださいね。

今日は第2号の紙面の企画を話し合っていました。

 

そして「イベント企画チーム」。こちらも初のイベントを企画しました

来月には早速、以下の要領で工作ワークショップを行います。

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12月7日(日)10:00~12:00 「クリスマスソックスをつくろう!」

参加費:100円  申込み:先着15名

場所:清須市はるひ美術館

イベント企画チームのメンバーたちは、何度も試作品を作り、

参加者に満足してもらえるものをと張り切って準備しています。

クリスマスのオーナメントを親子で楽しく作ってみませんか。

興味をもたれた方は、ぜひお気軽にお申込みください。

TEL:052-401-3881(清須市はるひ美術館まで)

 

それから「美術館運営チーム」。今日は天気もよく、美術館の外に繰り出しました。

美術館からJR清洲駅まで歩いて、道中を観察。

 

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というのも、最寄り駅のJR清洲駅から歩いて約20分の道のりが、

美術館を訪れるお客様から、とても分かりづらいとのお声を頂戴することが多く、

少しでもそのストレスを軽減したいと思ったからです。

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自分たちの足で実際に歩き、道中の目印になるものはないか、この地区らしさを感じさせる景観はないか、

歩いていて楽しくなるようなものはないか、みんなで探しました。

 

まんほーる

途中、こんなマンホールを見つけましたよ。

近くを流れる五条川と、桜、そしてこの地区の特産「宮重大根」のキャラクター、

「だいちゃん」があしらわれています。

 

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来月はこの調査を元に、駅から美術館まで歩いてみよう!と思わせる

地図を作っていく予定です。

さあ、今後どんなものができ上がるのかお楽しみに。

 

サポーターの3つのチームはそれぞれに大きな一歩を踏み出しました。

ますます美術館にとって欠かせない存在になっています。

 

 

 

【開催中の展覧会】

生誕100年 前衛を駆け抜けた画家 岡田徹展

会期:2014年10月5日(日)―11月30日(日)

開館時間:10:00―19:00

休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

観覧料:一般500円、中学生以下無料

 

 

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