24. 8月 2013 · 第11回館長アートトーク はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

2013年8月24日(土)

 

館長アートトークの11回目。

今回は、現在開催中のあいちトリエンナーレにちなんで、

「トリエンナーレとは何か? アートの源力として。」と題してお話しました。

 

 

「トリエンナーレ」ってご存知でしょうか?

カタカナが出てくると、いまいちよく分からなくなりますが、難しいことはありません。

もともとの意味は「3年に1度」というイタリア語。

それが、3年に1度開かれる国際的なアートの祭りをさす言葉として、今や世界中で使われています。

 

 

あいちトリエンナーレは今年で2回目。

世界各地で開かれているアートの祭りは、古いものだと100年以上続いているものも。

これから私たちが、この地元の芸術祭を育てていかなければいけませんね。

 

 

あいちトリエンナーレでは、76組のアーティストが作品を展示しています。

たくさんの作品を見るコツは、自分の感覚で、いい作品、よくない作品を判断すること。

なんといっても、通常の美術館での展覧会と違って、

このトリエンナーレでは、「評価の定まっていない作品」も多く展示されるんです。

 

だから、展示されている作品のよさが分からない私が悪いのかも、なんて思わなくていい。

作品は玉石混交。たくさんの中から1点でも、これはすごい

と思える作品を見つけられたら最高だ、という気分で見てください。

 

それから、「評価の定まっていない作品」ということは、

「こんなの今まで見たことない」という新鮮な作品に出会えるかもしれないということ。

そんな予期せぬ出会い、新しい発見ができることが、トリエンナーレの醍醐味なんですよ。

 

 

 

あいちトリエンナーレは「都市の活性化」をうたっています。

活性化。それは、経済の活性化だけではありません。

人が新しい作品、見たことない作品に出会って、新たな人とつながって、ドキドキわくわくする、

心が高揚して、人が元気になること。それこそが「都市の活性化」につながるのです。

人間には、生きていくうえで、ドキドキわくわくする祭りが必要で、

それを提供してくれるのが、この「あいちトリエンナーレ」なんです。

 

ぜひ、心躍るものとの出会いを求めて、みなさんも街にくり出してみてくださいね。

 

 

なお、あいちトリエンナーレの並行企画事業として、高北幸矢館長の個展を開催中です。

10月6日まで、古川美術館分館の為三郎記念館にて、

ツバキをテーマにした「落花、夏の夢。」をご覧いただけます。

数奇屋建築の瀟洒な雰囲気をいかした、ツバキでの空間演出。

お抹茶と和菓子もあわせてお楽しみください。

展覧会情報はこちら

 

 

 

 

 

【開催中の展覧会】

「リサとガスパール&ペネロペ展」

会   期:2013年7月6日(土)~9月29日(日)

開館時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)

休  館  日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

〈インターネット入館割引券〉

 

 

 

 

23. 8月 2013 · 館長アートトーク 新チラシは桔梗色 はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

2013年8月23日(金)

 

当館の「高北幸矢館長アートトーク」。

毎月だいたい第4土曜日に開催しているのですが、ご存知でしょうか?

 

 

館長が、絵画やファッション、建築など、アートにまつわるいろんな分野を選んで、

面白い部分を抽出し、分かりやすく、そして楽しくお話する会です。

時には、実際の作家さんとの交流を通して得られた体験談が盛り込まれることも。

1時間でコンパクトに、その画家や作品の魅力が聞けるとあって、好評です。

 

このたび、今秋から来春にかけての半年分のテーマが決定しました。

スケジュールはこちら

 

そして、新しいチラシも出来上がりました

↑ この紫は「桔梗(ききょう)色」というそうです。

桔梗は秋の七草のひとつ。季節感が感じられていいですよね。

色のチョイスやデザインは、もちろん館長自ら手がけたものです。

 

8月の館長アートトークは明日、24日(土)16:00~17:00 に開催。

「トリエンナーレとは何か?アートの源力として」と題して語ります。

 

初心者の方でも十分楽しんでいただける講座ですので、

ぜひお気軽にご参加ください。

夕方のひと時が、ぐっと充実した時間になります。

ご家族やご友人へのおしゃべりのネタにもグッド

 

 

 

【開催中の展覧会】

「リサとガスパール&ペネロペ展」

会   期:2013年7月6日(土)~9月29日(日)

開館時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)

休  館  日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

〈インターネット入館割引券〉

 

 

 

 

21. 8月 2013 · 学芸員実習 歴史資料編 はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

2013年8月21日(水)

 

今年度受け入れている博物館実習生は5人。

いつもは美術館で展覧会の実務に関わりながら、現場の仕事を体験していますが、

今日は清須市春日公民館に出かけ、市の歴史民俗資料を扱っている小出さんにお話をうかがいました。

 

学芸員と一口に言っても、歴史系、美術系、生物系など専門は多岐にわたります。

今日はその歴史系のお仕事について学んでもらおうという回です。

 

はじめに、歴史民俗資料のなかでも、古文書の扱いについてお話がありました。

1点ずつハケで掃除をして、台帳のもととなる調査カードに資料名、年代、形態などを記入して整理しています。

 

 

例えばどんな文書資料があるか、ということで、

実際に保存してある大日本帝国発行の証券などを見せてくれました

めずらしい資料に、実習生も真剣なまなざし。

 

そうした文書は、丁寧に1点ずつ資料の情報を手書きした封筒に入れて、保管しています。

この封筒や封筒の束を入れるダンボールは、長期間の保存に適した「中性紙」でできたもの。

特注品です。

 

 

それから、展示解説パネルを作成するときに気をつける点を聞いたり、

文書資料の複写、記録台帳なども見学。

 

 

次に、出土した史料の保管場所へ。

清須市は、弥生時代に全国屈指の大きな集落がつくられ、1,000人ほどの人々が住んでいました。

また、戦国時代、信長が清須城を拠点にしていたことでも知られます。

そうした歴史の厚みがあり、発掘調査によって得られたたくさんの史料は、

1点ずつビニール袋に小分けして、出土場所によってきちんと分類されています。

 

清須城で使われた、金箔を貼った瓦も!

これは、信長の息子、信雄の代に、安土城に倣って作られたそう。

キラキラと光って、さぞ豪華だったことでしょうね~。

 

棚にずらりと並んでいるのは民具。

生活用具や農機具など、市内で使われていたものが歴史の証人として集められています。

 

 

最後に清須市歴史資料展示室へ。

ここは、清須市立図書館の一角にある、オープンしてまだ1年の新しいスペース。

現在、企画展「戦争中の暮し ―銃後の清須の女性と子どもたち―」を開催中(9/29まで)です。

 

特別に、ガラス展示ケースを開けて見せてくれました。

実習生はおじいちゃん・おばあちゃん世代の暮しを、「モノ」を通して身近に感じてくれたことと思います。

 

歴史資料を扱うのも、美術作品を扱うのも、

基本的には「モノ」に語ってもらう、というスタンスは同じです。

「モノ」をじっくり観察して、調査結果を展示という場でどのような文脈で見せるか、

それが学芸員の仕事だということを感じ取ってもらえたのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

【開催中の展覧会】

「リサとガスパール&ペネロペ展」

会   期:2013年7月6日(土)~9月29日(日)

開館時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)

休  館  日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

〈インターネット入館割引券〉

 

 

 

 

08. 8月 2013 · 第4回清須アートラボ はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

2013年8月8日(木)

 

今日の清須アートラボは、日本美術の講座を行いました。

「日本絵画史上最大の画派、狩野派徹底解剖!」という、恐るべき気合の入ったテーマ。

 

とはいえ、狩野派(かのうは)という画家集団についてのイロハを

分かりやすくお伝えする内容です。

 

狩野派は室町時代から江戸時代まで、連綿と続く画家たちの一大グループです。

よって、狩野派の絵師は、かなりたくさんいますが、

今回は中でも重要な次の4人にしぼってお話しました。

 

・狩野正信(かのう・まさのぶ)

・狩野元信(かのう・もとのぶ)

・狩野永徳(かのう・えいとく)

・狩野探幽(かのう・たんゆう)

 

元信以下は、おじいちゃんと孫の関係です。一族で次々と俊才を輩出したんですね。

それが長く続いた秘訣でしょうか。

 

ただ、どんな俊才でも、まったくゼロから作品を作り上げることはできません。

かならず、当時の基本的な画題や筆づかいをを習得して、その上で独自性を発揮しているのです。

だから、その画家が目にしたであろう当時の作例と比較することが大事。

アートラボのメンバーに、印象の違いなどを話してもらいました。

 

さて、狩野派はよく、大寺院の襖絵を描きました。

お寺のどういう役目を持った部屋に描くかによって、描くモチーフが変わります。

また、 描き方、筆の使い方も、部屋によってふさわしいものに変えているんです。

だから、その襖絵の位置を、建築とあわせて見ていきます。

 

時には、違う画家が同じようなモチーフを描いていることも。上の写真はツルです。

樹木や花鳥、そして岩や山などには、描き方に「型」があって、

それを応用しながらバリエーションをつけているのが分かります。

 

それに、狩野派、と一口に言っても、時代状況によって画風は変わります。

こちらは戦国武将が、覇を争っていた頃に描かれた有名な《唐獅子図屏風》。

猛々しさが伝わってきますね。

 

皆さん、お配りしたプリントに、たくさんメモを書き込みながら、熱心にきいてくれました。

 

知っているようで実はあまり知らない、日本最大の画派「狩野派」。

狩野派は400年もの間君臨し続けたので、あちこちのお寺やお城に作品を残しています。

近い所では、最近公開された「名古屋城本丸御殿」で、再現された狩野派の仕事ぶりが見られますよ。 

 

 

次回は来月。

大好評の「ミュージアム鑑賞ツアー」で、メナード美術館にお邪魔する予定です。

お楽しみに!

 

 

 【開催中の展覧会】

「リサとガスパール&ペネロペ展」

会   期:2013年7月6日(土)~9月29日(日)

開館時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)

休  館  日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

〈インターネット入館割引券〉

 

 

 

 

 

07. 8月 2013 · 作品の管理と観察 はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

2013年8月7日(水)

 

今年、博物館実習生を計7日間にわたって受け入れています。

ちょうど折り返し地点ににあたる先日は、実習生を収蔵庫へ案内しました。

 

収蔵庫はまさに美術館の心臓部。

スタッフ以外は立ち入ることができません。

 

なんといっても、収蔵庫は大切な作品を保管する場所です。

温度と湿度の管理をし、毎日記録をつけて、作品を守っています。

 

 

それから、作品の状態を把握する「調書」をつける体験をしました。

作品をじ~っくり観察して、どこかに傷はないか、絵の具のはがれはないか、

破れやシミはないかなど、細かくチェックしていくのです。

 

 

実習生たちは作品にへばりつくようにして目を凝らし、記録していきます。

集中力のいる作業です。

 

時にはこうしてLEDライトを当てると、表面の状態がよくわかるんですよ。

 

 

根気のいる作業ですが、作品をよく観察することはとっても大事なこと。

作品は生き物なので、安定した環境の収蔵庫に保管してあっても、少しずつ変化していきます。

できるだけ最新の状態を知っておいて、

作品になるべくダメージを与えないよう気を使わなければなりません。

 

私たちも、あらためて作品をつぶさに見るということの大事さを感じました。

美術館の仕事をお伝えしながら、同時に原点に立ち返らせてもらえる博物館実習となりました。

 

 

 

【開催中の展覧会】

「リサとガスパール&ペネロペ展」

会   期:2013年7月6日(土)~9月29日(日)

開館時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)

休  館  日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

〈インターネット入館割引券〉

 

 

 

 

 

27. 7月 2013 · 第10回館長アートトーク ピカソの人生とゲルニカ はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

2013年7月28日(土)

 

どなたでも気軽に参加していただける人気講座

「館長アートトーク」の10回目を開催しました。

 

テーマは、誰もがその名を知っている美術界の巨匠 ピカソと、

その最高傑作である《ゲルニカ》です。

 

まずはピカソの名前に注目してトークが始まりました。

ピカソという名前は、スペインでも珍しいそうです。

 

でも、一度聞いたら忘れられない強い個性と、発音のしやすさから言って、抜群の名前で、

ピカソの名が世界中に広まっていくのを強烈に後押ししたはず、と分析。

ピカソのブランディングに大きく貢献しているってわけですね。

ピカソは絵がうまかったことはもちろん、世渡りも上手でした。

当時急速に拡大していたアメリカの美術市場を見据えて、

どんどん売れる絵を描いていきます。

 

その制作意欲の旺盛なことといったら、毎日2・3点完成させていくほどのペースです。

世界中の多くの美術館にも収蔵されました。

(清須市はるひ美術館には1点もないですけどね。

でも当館は、未来のピカソの作品を一生懸命集めています!

 

ピカソの作品は、よく知られているように、とっても高価です。

オークションで○○億円で落札された!なんて話も飛び交います。

 

でも気をつけなければならないのは、それは作品の「美術品」としての価値であって、

「美術」としての価値ではないということ。

高いからよい作品、安いから悪い作品、という風には簡単に結びつかないということなんです。

 

とりわけピカソの作品は、投機の対象となりました。

買った値段よりさらに高く売ることで、利益を稼ぐ金もうけの道具にもなっていたということ。

ピカソはそんなこともちゃーんと分かった上で、上手に世渡りしたんです。

 

ただ売れる絵をたくさん描いたというだけの画家なら、それまでなのですが、

ピカソにはピカソにしか成しえない偉業があります。

 

それが、彼の最高傑作《ゲルニカ》。

1937年に起きたスペインの内戦で爆撃を受けた、ゲルニカという街が題材です。

ピカソは戦争の悲惨さを、キュビスムの様式に、強い反戦の気持ちをこめて描きました。

 

館長は「この作品があるから、僕はピカソを尊敬してやまないのです。」としめくくりました。

 

 

 

次回館長アートトークもぜひお気軽にご参加ください。

お申込は前日までにお電話で(美術館 TEL:052-401-3881)

日 時:8月24日(土) 16:00~17:00

テーマ: 「トリエンナーレとは何か?アートの源力として。」

会 場:清須市立図書館 2F研修室

参加費:無料

 

 

【開催中の展覧会】

「リサとガスパール&ペネロペ展」

会  期:2013年7月6日(土)~ 9月29日(日)

開館時間:10:00~19:00(入館は18:30まで)

休  館  日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

〈インターネット入館割引券〉

 

 

 

 

15. 7月 2013 · 第2回清須キッズアートラボ はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

2013年7月14日(日)

 

昨日、清須キッズアートラボ、今年度の第2回目を開催しました。

市内の小学3・4年生15名が登録しています。

今はちょうど「リサとガスパール&ペネロペ展」開催中なので、

まずは絵本原画を鑑賞することから始めました。

 

みんな「原画」って知ってる

みんながよく読む絵本は、印刷してたくさん作ることができるけど、

それは全部、世界に一つしかない絵を元に刷っているんだよ。

たった一つの大事な絵が「原画」なんです。

 

「リサとガスパール」や「ペネロペ」の原画は、ほぼ原寸大で印刷され、絵本に仕上っているよ。

『リサのおうち』の原画には、パリに実際に建っている、

ポンピドゥー・センターというモダンな建物が描かれています。

建物には、工事中かな?と思うくらい、たくさんのパイプが張り巡らされています。

そのパイプの中が、快適なリサのおうちっていう設定。

 

こちらは「ペネロペ」。『ペネロペ ようちえんへいく』の原画には、

不思議な紙が貼り付けてあるよ!? どうして?

答えは、絵本を見ると分かります。

そこの部分が動くしかけなんだね!

 

絵本が動く! これには大人だってワクワクするものです。

みんな一気に絵本の世界に引き込まれていきました。

 

じゃあ、飛び出す絵を実際に作ってみましょう!

使うのは画用紙2枚。

台紙の上に背紙を直角に立てて貼り、立体的な世界を作り出します。

背紙はどんな形に切ってもOK。

テーマは「あったらいいな、こんな場所」

自分が見てみたい風景、見たことのない世界を、想像をふくらませて自由に描きます。

 

テーマを発表するなり、すぐさま「思いついた!」「決めた!」と声が上がりました。

子どもたちの目が輝き、さっそく手を動かし始めます。

まず、鉛筆で下描きをして構想を練ります。

ハンモックのかかっている遊園地、宝石でできた町、大好きなネコがたくさんいるまち…

どんどん夢は膨らみます。

 

下描きができたら、水彩絵の具で色ぬり。

絵の具を水で薄くといて、透明感のある色合いが出ていますね。

 

まだ描き足りない様子でしたが、いよいよ最終段階。

台紙の上に、立ち上がる背紙を貼ります!

 

大きなお城が建ったり、空想のおうちができたり、大空に浮かぶ白い雲だったり、

雨降りに赤い傘という映画の一シーンのような場面だったりと、

それはそれはステキな想像の世界が生まれました。

 

完成作品をもって集合写真!

絵の世界って楽しいね。みんないい笑顔でした。

 

次回は、名古屋芸術大学のキャンパス探検です。

とっておきの体験がまっているはずなので、ぜひお楽しみに。

 

 

「リサとガスパール&ペネロペ展」

会   期:2013年7月6日(土)~9月29日(日)

開館時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)

休  館  日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

〈インターネット入館割引券

 

 

 

11. 7月 2013 · 博物館実習生、大活躍!! はコメントを受け付けていません · Categories: リサとガスパール&ペネロペ展, 展覧会, 教育普及

2013年7月11日(木)

 

「リサとガスパール&ペネロペ展」、今日で5日目です

さすがに平日は、土日に比べたら静かな美術館。

でも、これも夏休み前まで!

ゆっくり見たい方、実は今がいちばんオススメの時期なんです

お早めにいらしてくださいね

 

さて、今日は展覧会初日の博物館実習生の様子をご紹介します。

 

受付や開会式のお盆持ちという大役を堂々と務めてくれました

 

 

開会式前にはリサとガスパールのきぐるみスタッフとの打合せ(写真左)

開会式中はきぐるみのアテンド(写真右)

 

 

開会式後は展示室内やフリースペースでの案内係

作品とお客様の安全を見守る大切なお仕事ですね

 

2階のオープン展示スペースでは、ぬりえ、おりがみ、読書、写真撮影に映像のコーナーまであります

おりがみコーナーでは初級編と上級編の2つの折り方に挑戦できます。

上級編はとくに難しく、さっそくお客様から質問を受けていました

マスターしたての実習生。しっかりと説明できていましたね

 

 

この日は、きぐるみと写真撮影会がありました

お客様をご案内したり、リサとガスパールを誘導したり、

お客様のカメラで撮影したり・・・

とにかく大忙し

でもみんなで力を合わせてトラブルもなくスムーズに進めてくれました

 

とびきり明るい実習生4名(この日は残念ながら1名欠席でした)で、

はい!チーズ

 

展覧会初日、みんなのおかげでいいスタートが切れました!

残りの実習日もがんばりましょう

 

 

 

「リサとガスパール&ペネロペ展」

会   期:2013年7月6日(土)~9月29日(日)

開館時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)

休  館  日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

〈インターネット入館割引券〉

 

 

 

 

30. 6月 2013 · 第9回館長アートトーク:横尾忠則のタブー。イラストレーターから画家への転身。 はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

2013年6月30日(日)

 

館長アートトークも昨日で9回目が終了しました。

デザイナーでもある館長が語る横尾忠則論。

非常にわかりやすく楽しく、そして充実した内容でした

  

まずはいつものように、導入的なお話から。

横尾忠則とはいったいどんな人物なのか?!

ということを、ホワイトボードを使いながらの熱い説明

 

「横尾忠則はミーハーである」

と、こんな大胆な発言から横尾さんの魅力をこれでもかっ!というくらいの解説。

いやはや、館長の横尾忠則氏への敬愛ぶりが伝わってきました

 

「ミーハー」というのはデザイナーやイラストレーターにはとても大切なこと。

デザイナーやイラストレーターは誰が見ても「わかる」ものを作らなければならない。

横尾忠則はそれを見事にやってのけた人物

 

 

横尾さんの作品がどうわかりやすいのか、画像を見ながら確認していきました

伝えたいことをとにかくダイレクトに絵や文字、色で表現しています

 

 

人気絶頂の横尾さんは、お芝居のポスターも数多く手がけたそうです。

右の写真はちょっとエロティックな作品?!

こんな「タブー」に踏み込んだ横尾さん

でも、その「タブー」を許されるほど世間は横尾忠則の作品を認めていたそうです

右の作品は海外の数多くの美術館がこぞってコレクションしたもの。

 

 

こんな画像もありました

ポスターやチラシの原稿です。

昔は今のようにコンピューターのない時代でしたらか、すべて手描きで、色も文字で色指定していたそうです

デザイナーの館長ならではの詳しい説明で、参加者も「へ~」と興味深く聞いていらっしゃいましたね。

また、横尾さんは写真をトレースして人物等を描いていたという裏話も

 

 

実は横尾さん、映画にも出演されていたのです

大島渚監督の「新宿泥棒日記」。館長も10代の頃見て、また最近も見る機会があったそうで、

熱のこもった感想でしたね。

また、横尾さんはサンタナやビートルズなどのレコードジャケットも手がけています

非常に贅沢な仕様で、このジャケット欲しさにレコードを購入していた人も多かったのでは?!

 

 

イラストレーターとしての横尾さんの仕事ばかりが目立ちますが、こんな油彩画も描いていらっしゃったのです

とにかく、いろんなことに挑戦した横尾忠則。

いまなお進化し続ける現役のアーティストである、ということが非常によくわかるトークでした。

 

館長が話しながら書き留めていったキーワードの数々

これを見るだけでも、エネルギッシュで留まるところを知らない、そんな印象を受けますね。

 

今日は用意したお席もほぼ埋まっていました。

この館長アートトークもだいぶ認知されてきた証拠でしょうか?!

是非次回以降もご参加ください

 

次回は、7月27日(土)

「ピカソの人生とゲルニカ」です。

参加ご希望の方は、前日までに電話かFAXでお申込みください

 

 

 

【開催中の展覧会】

清須市はるひ美術館収蔵作品展 自然を描く

会期:2013年6月19日[水]~6月30日[日]

時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)

休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

 

 

 

 

 

 

29. 6月 2013 · 博物館実習がはじまりました。 はコメントを受け付けていません · Categories: 教育普及

2013年6月29日(土)

 

今年も博物館実習がはじまりました!

博物館実習というのは、大学で学芸員資格を取得するための必修科目の1つ。

美術館・博物館等で決められた期間、現場体験を通して実践的な勉強をするものです

 

今年は名古屋芸術大学1名、名古屋学芸大学2名、愛知学院大学1名、愛知県立大学1名、

計5名の大学生のみなさんを受け入れました。

今年は昨年以上に学生さんたちの大学での専攻がバラエティに富んでいて、

どんな実習になるか今から楽しみです

 

 

今日は初回ということで、午前中は自己紹介や館長の挨拶からはじめました。

実習生のみなさん同士も初対面なので、この時間はとっても重要

 

みんなそれぞれの志を持って、この実習に臨んでくださっていることがわかり、

我々学芸員も自分の学生時代を思い出し、フレッシュな気持ちになりました

 

館長の挨拶では、アートの重要性、美術館の重要性、

そして当館のような小規模館の役目や意義、そんなことを中心としたお話でした

続いて、事務長からは当館の成り立ちや指定管理者制度について、

公園・図書館・美術館という3つの施設の連携についてのヴィジョン、

日々の運営や社会人としての心構え等々、事務長の視点から多岐にわたる話をしてもらいました

 

 

前半は挨拶やお話が多く、まだちょっと緊張気味の実習生。

続いて、この夏開催の特別展「リサとガスパール&ペネロペ展」について、

担当学芸員から詳しい内容や運営の話がありました

 

実習生には、ワークショップ等のイベントで運営側に廻っていただくので、

みんな真剣にメモを取っていました

去年の「渡辺おさむ展」でも、実習生は大活躍でした!

今年もそれぞれの能力を活かして、美術館運営の厳しさや面白さを肌で感じていただきたいです

 

 

話ばかりではさすがに疲れてしまいますよね

ということで!早速、美術館の仕事を少し体験してもらいました。

チラシの発送作業です

当館では、職員やアートサポーターのメンバーで手分けしてやることの多いこの作業。

地味だけど、とても大切な仕事のひとつ

こんなにたくさんの紙を数えることは日常ではなかなか経験できないはず。

最初はちょっと不慣れな手つきでしたが、

数え終わる頃には、だいぶ早く数えられるようになっていましたね

 

 

今日は夕方から毎月恒例の「館長アートトーク」開催日。

せっかくの機会なので、実習生も参加しました。

でも、今日はお客様ではありません!

 

椅子を並べたり、パソコンをセットしたり、会場までの誘導サインを設置したり、

プリントを配布したりと大忙しでした

でも、なんとなく美術館の仕事をわかっていただけたのではないかな?と思います。

 

次回の実習日は特別展の開会式の日!

式典やイベントが盛りだくさんの一日。ここでも実習生は大活躍する予定!

実習生のみなさん、がんばりましょうね

 

 

 

【開催中の展覧会】

清須市はるひ美術館収蔵作品展 自然を描く

会期:2013年6月19日[水]~6月30日[日]

時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)

休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

 

 

 

 

 

 

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