10. 1月 2015 · 木下令子展 アーティストトーク はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2015年1月10日(土)

 

現在開催中の『アーティストシリーズVol.75 木下令子展』。

出展作家によるアーティストトークが行われました

 

アーティストシリーズとは、

当館が開館以来継続して開催してきた公募展で、高い評価を得た作家を個展形式により紹介する企画です。

現在出展中の木下令子(きのした れいこ)さんは、

2012年の公募展、第7回清須市はるひ絵画トリエンナーレにて優秀賞を受賞された作家さんです

 

優秀賞を受賞した2011年の作品《fixing》から、2014年の最新作に至る全33点が一堂に会しています。

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14時から始まったアーティストトーク。

木下さんによるトークに入る前に、簡単にアーティストトーク&木下さんの経歴についてご紹介

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木下さん自身による制作の裏側が聞けるとあって、たくさんの方が参加してくれました!

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木下さんの作品の特徴のひとつは、制作技法にエアブラシを取り入れていること。

そんなエアブラシを使って制作された、最初期の作品《fixing》からトークがスタート。

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エアブラシ特有の、ぼんやりした、筆触がわからない背景。

白く浮かび上がっているのは、髪の長い人の後姿

その上から、ドリッピングされたり絵筆で描かれた色班が、しみのように重なり、

まるでレンズ越しにみえるピントのずれた風景のような、不思議な景色を作っています。

この《fixing》が優秀賞を受賞したことで、エアブラシという技法をもっとつきつめてみよう、

そう決心がついたと言います。

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2012年以降は、布のしわが画面に登場します。

もともと画布にしわが寄るのがストレスだったという、木下さん。

ある日、アトリエに丸まって捨てられていた紙を広げて見たところ、

しわが寄った紙の中に、文字がぼんやりと判別できたそうです。

そんな体験から得た感覚をヒントに、布にあえてしわを寄せ、

その痕跡をエアブラシによって浮かび上がらせる制作スタイルへと変わってゆきます。

吊るしたり、地面においてしわを寄せた布に、外側から徐々にエアブラシで絵具を定着させ、

ひきのばして木枠に固定すると、平面でありながら非常に立体的でオールオーヴァーな画面が現れます

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また、この頃から制作に取り入れる素材も多様化。

たとえば、印画紙という光を受けて変色する紙や、日焼けしてぼろぼろになった古本、何かを包んでいた包装紙。

こうした素材を使い、時間の経過そのものや、誰かの手元にあったという由来や痕跡、

そして人と人との日常のやり取りを想起させるような作品を制作しています

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それぞれの作品について、丁寧に説明してくれた木下さん。

トーク終了後も、参加者の方が質問をされていました。

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『木下令子展』は1月24日(土)までの開催です。

忘れていた昔の体験や、見落としがちな日常のやり取りを思い出し、

ふりかえるきっかけを与えてくれるような作品がたくさん出品されています。

どうぞ足をお運びください

 

 

【開催中の展覧会】

清須市はるひ絵画トリエンナーレ アーティストシリーズ Vol.75 木下 令子 展

会期:2015年1月6日(火)―1月24日(土)

開館時間:10:00―19:00

休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

観覧料:一般200円、中学生以下無料

 

 

13. 12月 2014 · 三浦高宏展 アーティストトーク はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

現在、当館展示室2で開催中の『アーティストシリーズVol.74 三浦高宏展』。

アーティストトークが本日開催されました

 

アーティストシリーズとは、

はるひ絵画トリエンナーレで高く評価された作家から厳選して

個展形式で紹介する展覧会です。

三浦さんは、2012年に行われた清須市第7回はるひ絵画トリエンナーレにて

準大賞を受賞されました

今回の展覧会では、東京藝術大学在学時の作品から、

トリエンナーレ受賞の前後作、

そして最新作である2014年の作品に至るまで、

作家の表現活動の軌跡を追うことができます

 

そして、本日は三浦さん自身によるアーティストトーク!

作家から直接制作活動について聞けるということで、

多くの方が参加されました

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会場に入ってすぐ目にはいる《足》は、大学在学時の作品

まずはこの作品から説明をはじめ、自分の中でどう意識が変化していったか、

「現実主義」と「ドキュメンタリズム」という

キーワードをつかって説明してゆきます。

作家は、「レアリスム」という言葉が、特に日本の芸術界において

含意しがちな「写真のようにリアルな」作品、「写実主義」ではなく、

マネやクールベにつらなる現実主義としての絵画を追及したい、といいます。

また、現代に生きる作家として、

画像処理やCGなどのテクノロジーに背を向けるのではなく、

それらを制作活動に取り込みつつも、

コマンド・ゼット―すでに出した指示や処理を「元に戻す」機能、が通用しない、

絵具の蓄積としての絵画、不可逆的な絵画を追求しようとしています

 

個々の作品についてもじっくり説明してくれます。

皆さん興味津々

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質疑応答では、多くの方が手を挙げて質問してくれました。

作品の構図の問題、

モチーフについて、

自分の気に入った作品について、

アーティストと直接言葉を交わせる機会とあって、

皆さん思い思いの質問をされます。

そうした忌憚ない意見をうけて、

作家も自らの制作活動を改めて言語化し、

ふりかえる機会となるのではないでしょうか。

和やかな雰囲気ながらも、充実したアーティストトークになりました

 

三浦高宏展は今月、12月27日(土)までの開催です。

会期が短くなっておりますので、見逃さないよう是非足をお運びください。

 

【開催中の展覧会】

清須市はるひ絵画トリエンナーレ アーティストシリーズ Vol.74 三浦 高宏 展

会期:2014年12月7日(日)―12月27日(土)

開館時間:10:00―19:00

休館日:月曜日

観覧料:一般200円、中学生以下無料

 

 

 

 

 

16. 11月 2014 · 岡田徹展 ギャラリートーク はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2014年11月16日(日)

 

開催中の岡田徹展。

今日は、担当学芸員によるギャラリートークを行いました。

会期中3回目のギャラリートークで、最も多くのお客様に来ていただきました。

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展示室1では1930年代~60年代の作品を、

展示室2では1970年代~2002年の作品という風に、年代を追って展示しています。

 

ご遺族から2007~2014年の間に当館へ作品をご寄贈いただき、

現在、美術館としては最も多い計21点をコレクションしています。

本展ではこれに加え、現存する岡田の最も古い作品群を所蔵する岐阜県美術館より

初期作品5点をお借りして展示を構成しています。

 

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これらは戦前・戦中の作品。

1930年代、当時最先端の美術運動だったシュルレアリスムが日本にもたらされると、

若き岡田も熱心に研究し、ダリの影響を感じさせる作品を描いています。

 

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戦中、シュルレアリスム弾圧事件が起こり、岡田は特高警察に作品を没収され、

ついに返却されませんでした。

また、同じく美術文化協会に所属していた友人の画家は検挙されてしまいました。

自由な制作が許されないこうした過酷な戦争体験を経て、

岡田は戦後、反権力、反戦をテーマとして描いていくこととなります。

 

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↑「カラスのシリーズ」は岡田の作品の中で最もよく知られた連作です。

岡田にとってカラスは、黄泉の番人であり、人々を導く知恵者でもありました。

カラスとほおずきは、彼岸のイメージを幻想的に彩るモチーフとして共によく登場します。

 

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↑今回ポスターやチラシのメインビジュアルとして使用しているこちらの作品は、

「原爆幻想シリーズ」の一つ。

一見、良く晴れ渡ったさわやかな青空のようですが、よく見ると、

手前では奇岩が空からバラバラと落ちてきているという凄惨な場面です。

奇岩の一つひとつは絶叫する顔であったり、肢体であったり…。

私たち見る者の心をざわつかせ、想像をかきたてる作品です。

 

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↑こちらは88歳の時に描き、絶筆となった《呪縛》。

おそらくは未完ですが、却って制作の過程を垣間見ることが出来る貴重な作品です。

様々なものが行く手を阻もうとするなか、もがき苦しみつつも前進しようとする人間。

生(せい)そのものを描いた作品のように思えます。

 

岡田徹は70年にわたる長い画業において、5~10年くらいの周期で、

描くモチーフや描き方をめまぐるしく変えています。

一方で、生涯一貫して人間の愚かさを主題にし、告発し続けました。

本展は、各時期に手がけたシリーズを通して、

画家としての軌跡をご覧いただける貴重な機会です。

ぜひ一度ご覧になり、闘い続けた一人の画家の生き様に思いを馳せてみませんか。

 

 

 

【開催中の展覧会】

生誕100年 前衛を駆け抜けた画家 岡田徹展

会期:2014年10月5日(日)―11月30日(日)

開館時間:10:00―19:00

休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

観覧料:一般500円、中学生以下無料

 

 

 

 

05. 10月 2014 · 岡田徹展オープン! はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2014年10月5日(日)

 

本日、企画展「生誕100年 前衛を駆け抜けた画家 岡田徹展」がオープンしました!

岡田徹(おかだ・てつ, 1914-2007年)氏は名古屋で生まれ、シュルレアリスム絵画を追求し、

戦後の名古屋の画壇を、力強く引っ張った画家として知られています。

 

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オープンに先立って行われた、開会式の様子をご紹介します。

 

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まずは当館館長が挨拶に立ちました。

「前衛を駆け抜けた画家」というタイトルについて、

岡田徹氏の生き様と重ね合わせてつけたことを紹介しました。

 

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教育長からは、今秋岡田徹氏のご遺族から清須市はるひ美術館へ、

作品12点を寄贈していただいたことが紹介されました。

2007年、ご遺族からすでに9点ご寄贈いただいていたのと合わせると、

公立美術館の中では最多の、21点を収蔵することとなりました。

 

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次に、岡田徹氏ご長男の奥様季美枝さんより、お言葉を頂戴しました。

ご夫妻は、千葉のご自宅に「岡田徹絵画館」を開いて、

とても素敵な空間で作品を公開されています。

 

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最後に岡田徹氏が40年以上にわたり代表を努めた団体「美術文化協会」代表の浅野輝一さんが登壇。

岡田徹氏の文章を引用し、どのように絵画と向き合ったかという貴重なお話をいただきました。

 

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テープカットのあと、展示室の扉を開けて、いよいよ中へご案内です

 

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70名を越えるたくさんの関係者の方々がお越しくださいました。

 

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展示室では、現存する最も古い作品《黄昏による暗示》(1936年)から、絶筆となった《呪縛》(2002年)まで、

年代を追って26点の作品を展示しています。

 

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岡田徹氏はとても精力的に活動した画家で、社会情勢や文明、人間のあり方を問う作品を制作しました。

その時々の興味に沿って、テーマも画風も約5年をサイクルに刷新されていきます。

今回の展覧会では、その画風の変遷を、ひと通り辿れるようになっています。

 

生誕100年の節目に、改めてこの画家の生き様を振り返ってみると、

私たちに大切なメッセージを送ってくれているように感じます。

 

皆さんもこの気候のよい時期にお出かけになり、

ぜひ作品と対話をしてみてくださいね。

 

 

【開催中の展覧会】

生誕100年 前衛を駆け抜けた画家 岡田徹展

会期:2014年10月5日(日)―11月30日(日)

開館時間:10:00―19:00

休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

観覧料:一般500円、中学生以下無料

 

 

 

18. 9月 2014 · ムナーリのワークショップ「直接の映写」 はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2014年9月18日(木)

 

会期中、合計9回のプログラムを組んだムナーリのワークショップも

9月15日(月・祝)の「直接の映写」で最終回でした。

最終回も定員いっぱいまで申込みがありました

 

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まずは展覧会鑑賞タイム

今回の参加者はいつも以上に元気いっぱいのメンバーで、

こちらの質問にもどんどん手を上げて答えてくれました

作品を見ていろんなことを考え想像する力、そしてそれを言葉にする力。

美術作品を鑑賞するうえではとても大切なことですよね

 

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鑑賞後は本題のワークショップ会場へ移動し、内容を説明します

「直接の映写」の詳しい内容は前回のブログをご覧ください。

さまざまな素材をスライドマウントの中に挟みこみ、それをスライド映写機で大きなスクリーンに投影します

 

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スライド映写機を見たことも触ったこともない子どもたちに、

どんな構造で映像が映し出されるのか、実際に触っているところを見せながら説明しました。

コンピューターが主流の現代において、おそらくほとんど見ることのない機械でしょう。

みんな、とても興味深そうに聞いてくれていました

 

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では、実際に投影するためのスライドを作ってみましょう

ということで、まずは学芸員が実演してみました。

前回のブログにも書きましたが、材料は本当にたくさんの種類があります

糸くずや布、お菓子の袋、カラーセロファン、たまねぎの皮、脱色した葉っぱ、紐等々。

光を透過しやすいものや、拡大すると面白そうなものなど集められています。

 

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やり方がわかったら、早速、みんな集中し始めました

拡大するとどんな風に見えるんだろう?と想像しながら、自分の好みの色や形、模様を作っていきます。

 

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アートサポーターのみなさんの指導のもと、一枚だけ入れられるスライド映写機で自分のスライドをチェック

「あれ?想像したのと違うな~」とか「おっ!思った以上にいいじゃん!!」など、

自分の予想通りには映らないスライドを見て大盛り上がり

 

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そして、いよいよ本番です

各自お気に入りベスト3を選んで映写機のなかに入れていきます。

まずは、全員のスライドを順に見ていきます

きれいなものや面白いものなど、どれも素敵なスライドばかりでした

 

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ひととおり全員のスライドを見た後は、今度は一枚ずつじっくり見ていきました。

誰が作ったのかを聞いて、作者に作品のタイトルをつけてもらったり、どんな音がするのかを聞きました。

でも、自分が作ったはずの作品なのに、どれが自分のだかわからない人も実は大勢いたのです・・・

小さいものが大きくなる。

ただそれだけなのに、与える印象はずいぶん異なることを体験しました

 

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最後にムナーリさんが機械に関心を持ち、そしてそれを作品やワークショップに

積極的に取り入れていったお話をして終わりました。

iPadやパソコン、ゲームなどで遊ぶことが普通の現代の子どもたちにとっては、

新鮮な遊びのワークショップだったのではないでしょうか

 

これで全9回のプログラムがすべて終了しました。

展覧会開幕前からご予約もたくさんあり、

ムナーリの人気ぶりや保護者の方々の関心の高さを改めて実感しました。

 

清須市はるひ美術館としても、今回の経験を活かして、

日頃のワークショップのなかにムナーリの考えていた「遊び」の要素を取り入れていきたいと思います

ご参加いただいた皆様ありがとうございました

 

 

 【開催中の展覧会】

特別展 ブルーノ・ムナーリ アートのなかの遊び

会   期:2014年7月5日(土)~9月28日(日)

開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)

休  館  日:月曜日(月曜日が休日の場合は次の平日が休館)

〈インターネット割引券〉

 

 

 

 

 

17. 9月 2014 · ムナーリのワークショップ「さまざまなかたち」 はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2014年9月17日(水)

 

先週末はイベント続きでした

今日は、15日(日)の午前中に開催した「さまざまなかたち」というワークショップの様子をご紹介します。

実は、このワークショップはすでに8月9日に第1回目を実施しています。

1人でも多くの方にご参加いただけるよう、ムナーリのワークショップは「木をつくろう」以外、

すべて各2回実施することにしたのです

 

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2回目とはいえ、参加者はみんな違う子どもたちなので、毎回異なる反応で楽しませてもらっています

今回もまずは美術館での注意事項の確認や、ブルーノ・ムナーリについてので簡単な説明から始めました。

 

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入口の「触覚の小径」では、みんな大はしゃぎ目を閉じて、そ~っといろんな素材を触っていきます。

展示室でもしっかりお話を聞いてくれていましたね

 

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展覧会鑑賞後は、いよいよ本題の「さまざまなかたち」です。

 

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白いケント紙をビリビリ破る姿にみんなびっくり

「何をやってるの?!」そんな様子の子どもたち。

 

ワークショップの具体的な内容は前回のブログで詳しく説明したので、ここでは簡単に紹介すると、

適当に破られた紙のかたちを見て、何かに見えたらその見えたモノを描くという内容です

とってもシンプルなワークショップ。

でも、これが子どもたちは病みつきになるのです

 

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太さの違うポスカでどんどん描いていきます

 

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描いた作品は、前の壁にどんどん貼り付けていきます。

高いところはアートサポーターのみなさんにお願いしました。

みんな競争するように、次から次へとさまざまなかたちを見つけて描いていきます

 

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最後にみんながどんなかたちを描いたのか聞いていきました

ひたすら「キツツキ」にこだわる子や、マニアックなまでにJRの車体を熟知して描いている子、

必ず自分の作品には自画像とサインを入れる子。

また、線路にこだわり、線路を描いては他のみんなの作品と合体させる子などなど。

今回はなかなか個性的なメンバー揃い

 

どんなかたちも見方次第でいろんなものに見える、その型にはまらない自由さを、

参加してくれたみんなには、いつまでも持ち続けてもらえたらいいなと思います

 

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終了後は保護者のみなさんも近くに来て記念撮影

ムナーリのワークショップは基本的には作った作品を持ち帰ることはしません。

ワークショップは「お土産」を持ち帰るのではなく、「記憶」を持ち帰るもの

ムナーリはそんなふうに考えていたそうです。

主催者であるわたしたちも、ワークショップをとおして、

ムナーリからいろいろなことを教わっているような気がしました。

 

 

 

 【開催中の展覧会】

特別展 ブルーノ・ムナーリ アートのなかの遊び

会   期:2014年7月5日(土)~9月28日(日)

開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)

休  館  日:月曜日(月曜日が休日の場合は次の平日が休館)

〈インターネット割引券〉

 

 

 

 

15. 9月 2014 · ワークショップ&ミニライブ「ハンドメイド・ミュージック♪」② はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2014年9月15日(月)

 

ムナーリ展のイベントの中でも多くのお問合せをいただいたララトーンのミニライブ

ララトーンは名古屋を中心に国内外を飛び回るアーティストですが、

ここ3年以上ライブ活動を休止していました。

それが・・・なんと!

今回、ムナーリ展のために3年以上の沈黙を破って「ミニ」とはいえ、ライブをしていただけることになりました

ララトーンのファンにとってはちょっとした事件なのです

もちろん、ファン以外の方にとっても貴重な機会になること間違いなし!

 

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午前中、機材のセッティングや音あわせの風景です

スピーカーやミキサーなどの機材は、市内業者の小林電機さんのご好意で提供していただきました。

右写真に写っているのが小林電機のご主人です!今回は本当にお世話になりました!!

 

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しばらくしてから他のメンバーも合流

ララトーンはショーンさんと淑美さんの二人組みですが、

今回は、「Qu-ki」というバンドの落合さんと、「skrew kid」の土江さんが加わりバンド編成でのライブ

これもまたいつものララトーンと違って楽しみなのです

あれ?ドラムをたたいているのは、ちびっ子ドラマーかな??

 

 

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会場でリハーサルをしている間、美術館の外では整理券配布の行列が

ララトーンの人気ぶりがよくわかりますね。

 

13:30~14:30の楽器を作るワークショップが終了してから30分後にライブが始まります。

スタッフは会場準備、誘導等で大慌てでもなんとか無事にお客様を会場にお通しすることができました

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ざっと200名近くのお客様が会場に集まりました!

2階にこんなにお客様が入るのは、当館始まって以来初めてなのでは

 

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さあ、ライブが始まりました。

はじめは、ショーンさんの演奏に他の3人が口笛をそえる、ささやかで温かい曲から始まりました

1曲目でお客様の心をいっきに掴んでしまいました。さすがはララトーンです。

その後も何曲か楽しい音楽を聴かせてくれました

 

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ライブ途中には、お客様にも楽器を渡して一緒に演奏する場面も見られました。

 

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こんなふうに、ワークショップで作った楽器を鳴らしながら演奏を楽しむ姿も!!

ララトーンのライブは聴くだけでなく、一緒に参加して楽しむライブ。

 

さらに、ショーンさんは発明家

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ターンテーブルの上にはレコード盤ではなく・・・

おもちゃのベルが4本ついた木の板をのせて回転させます。

その上には、マイクスタンドから吊るした球体がぶらさがっていて、

回転するたびにベルと球体があたってきれいな音が鳴ります

 

あるいは・・・

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リコーダー?と思いきや、口の部分にホースをつけてフットポンプとつなげます。

ポンプを足で踏んで空気を送り込むことで、リコーダーの音色を奏でるという「装置」

 

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さまざまな音色、楽器、パフォーマンスであっという間の30分。

聴いている私たちを飽きさせない、楽しいライブでした

ララトーンのライブをとおして、音楽は自由なんだ!そんなことを強く思いました。

そして、その自由さこそが、ムナーリの創造活動と通じる部分であり、

今回、ムナーリ展の関連イベントとしてララトーンにお願いした最大の理由でした

 

3年以上のブランクがあるなか、ライブ出演を快諾いただいたララトーンのお二人、

そして、ララトーンと共に、素敵な音楽を届けてくださった落合さん、土江さん、

本当に素晴らしいライブをありがとうございました

そして、お集まりいただいたたくさんのお客様もありがとうございました

 

 

 【開催中の展覧会】

特別展 ブルーノ・ムナーリ アートのなかの遊び

会   期:2014年7月5日(土)~9月28日(日)

開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)

休  館  日:月曜日(月曜日が休日の場合は次の平日が休館)

〈インターネット割引券〉

 

 

14. 9月 2014 · ワークショップ&ミニライブ「ハンドメイド・ミュージック♪」① はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2014年9月14日(日)

 

今日は、名古屋在住音楽ユニットLullatone(ララトーン)のお二人による

ワークショップ&ミニライブ「ハンドメイド・ミュージック♪」を開催しました

まずはワークショップの様子からご紹介します。

 

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ワークショップでは2種類の楽器を作ります。

1つはプラスチックコップや風船を使って「マラカス&太鼓」。

もう1つははがき、輪ゴム、ストロー、ボタンを使った「カスタネット&ギロ」。

ワークショップは午後からなので、午前中は準備に専念できました。

 

ララトーンはアメリカ人のショーンさんと日本人の淑美さんご夫婦で音楽活動をされています

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あれ?小さな男の子?!

お二人のご長男・ニコ君もお手伝いをしてくれましたとっても助かりました。

 

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左の写真が、「マラカス&太鼓」、右の写真が「カスタネット&ギロ」の材料です

 

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今日は大勢のお客様が来てくださると信じて、アートサポーターに助っ人に来てもらいました。

まずは、みんなで楽器を作って、参加者に教えられるよう勉強会です。

サポーターも童心にかえり、おおはしゃぎ!しっかりマスターしてもらいました

 

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さあワークショップが始まりました

先着100名と謳っていたため、始まる前からとにかくたくさんの人が集まってくださいました。

ショーンさんの自己紹介の後、これからみんながやるワークショップについての説明です

 

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まずは「マラカス&太鼓」です。

風船を半分に切って、それをビーズやちぎった折り紙を入れたプラスチックコップの上から被せます。

ちなみに、右の写真のお二人がララトーンご夫妻です

 

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バチは竹串に消しゴムを小さく切ったものを刺せば完成!とっても簡単

「カスタネット&ギロ」はハガキに短めのストローを4本等間隔に接着し、ハガキの真中で折ります。

折って重なる部分にボタンをつけてぱたぱたするとカスタネットみたい

ストローの部分は割り箸でこすると・・・たちまちギロのような音が出ます。

 

ということで、やりたくてうずうずしていたみんなは、説明が終わると一斉に楽器づくりに取り掛かりました

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わりと簡単にできてしまうこの楽器。

お父さんやお母さんと一緒に作っている姿をよく見かけましたね

みんんな上手にできたかな??

 

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アートサポーターも大活躍!(スタッフ証を首から提げている方々です)

随時参加形式を取っていたので、来る人来る人に丁寧な説明をしてくれて、本当に助かりました!

いつもありがとうございます

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2階は満員御礼状態が続きました!!ありがとうございます

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だいたいみんなが完成したら、せっかくなので楽器を鳴らしてみよう!ということに

今回作った楽器は1つで2種類の楽器になるようなものでしたが、

実際は使い方を工夫すればもっともっとたくさんの音が出せるのです。

そこで、ショーンさんは、参加したみんなに「どんな使い方があるか発見してください!」

と呼びかけました。

 

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こんなふうに1人ずつ、個性的な楽器の使い方を紹介してくれました。

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それを見て「なるほど~」「へ~」と言いながら、みんなで真似をしてみました。

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続々新しい使い方を開発してくれて、会場内は大盛り上がり

「この楽器だからこうやって使う」という固定概念にとらわれず、自由な発想を大事にする今回のワークショップ。

それは、まさにムナーリが目指したものと共通するのです

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最後は全員でショーンさんの掛け声に合わせて演奏して終わりました。

とっても楽しいワークショップでした!

そして、この後はミニライブ。「作った楽器も持ってきてね。」というアナウンス。

一緒に演奏できるのかな??楽しみですね

 

 

 

 

 【開催中の展覧会】

特別展 ブルーノ・ムナーリ アートのなかの遊び

会   期:2014年7月5日(土)~9月28日(日)

開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)

休  館  日:月曜日(月曜日が休日の場合は次の平日が休館)

〈インターネット割引券〉

 

 

 

 

09. 9月 2014 · あそびプログラム「ひかり・いろ・かたち」 はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2014年9月9日(火)

 

今日は、前回の続きで先週末に開催したあそびプログラム「ひかり・いろ・かたち」の紹介です

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アートサポーターもだいぶワークショップに慣れてきた様子。

田嶋さんに積極的に質問をする場面もよく見られるようになりました

今回のプログラムは、大勢のお客様が入れ替わり参加するので、美術館スタッフだけでは人手が足りません。

アートサポーターの力無しではできなかったことを、プログラムが終了した今、改めて実感しています

 

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さて、今回のプログラムの内容はというと・・・

まず、茶色のBOXの中から一枚カードを引きます。

BOXの中には「ぽたぽた」「ざーざー」「がちゃがちゃ」「ぱたぱた」等々。

さまざまな擬音語や擬態語が書かれたカードがたくさん入っています。

その引いたカードに書かれた擬音語や擬態語を、右の写真にある材料を使って表現します。

材料は、2枚の10cm四方程度のアクリル板に挟み込みます。

 

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そして、材料を挟み込んだアクリル板を実物投影機に乗せ、プロジェクターとつないで大きく壁に映します

小さなサイズで作っていたものを、自分の身体よりも大きなサイズで見るときの驚きと発見を体感します。

また、音(擬音語・擬態語)を形に変える作業を通して、

目に見えない音と目に見える形との関係性を考える機会にもなります

 

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この回も大勢の方が開始時刻前から集まってくださいました!

さあ、うまくできるかな??

 

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小さなカードに書かれた音をセロファンや紐、紙切れ、布などの素材で表現するなんて、

これまでにやったことのない体験でも参加者のみなさんは、特に抵抗もなくサクサクと製作されていました。

これを大きな画面で見るとどんな風に見えるのでしょうか??

 

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では、見てみましょうまずは実物投影機の上にアクリル板を置きます。

この段階でも本物よりはだいぶ大きいですが、画面に余白もずいぶんあります。

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これを、どんどん、どんどん拡大していきます!

布の繊維の編まれ方までよくわかるほど大きくなりました。

これには参加者のみなさんも「おぉ!」とひときわ大きな喚声があがりました。

掌で作っていたときには想像もできなかったサイズです。綺麗ですね~

 

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拡大して見たアクリル板は、準備しておいたライトテーブルに乗せてしばし鑑賞できるように展示しておきました。

透過性の高い素材を使っているため、光をあてるととても綺麗に見えます。

 

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お父さん、お母さんも真剣です

「大人が真剣になれる遊びは、子どもも真剣になれる!」

「遊びは子どものためだけでなく、大人のためでもある!」

「まずは、大人が率先して遊びに参加しなければ、子どもは楽しくない!」

愛知県児童総合センターの考え方です。素晴らしいですね。

本当にそのとおりだと思います

 

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おもしろい形ができましたね。これを拡大すると右の写真のようになりました。

こんな風に、「ひかり」を使って「いろ」や「かたち」で遊ぶこのプログラムは、

ムナーリが来日したときに実施した「ダイレクト・プロジェクション」というワークショップから

ヒントを得て考えだされたそうです。

 

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参加者の残していってくださった作品たちは、それぞれとても個性的で綺麗でした

 

これで、あそびプログラムは全て終了しました。今回は5種類を実施しましたが、愛知県児童総合センターでは、

まだまだたくさんのプログラムを開発・実施しています。

是非、愛知県児童総合センターへもお出掛けいただき、真剣に遊びと向き合ってみてはいかがでしょうか。

 

田嶋さん、そして愛知県児童総合センターのみなさん、多くのサポートやご協力ありがとうございました

 

 

 【開催中の展覧会】

特別展 ブルーノ・ムナーリ アートのなかの遊び

会   期:2014年7月5日(土)~9月28日(日)

開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)

休  館  日:月曜日(月曜日が休日の場合は次の平日が休館)

〈インターネット割引券〉

 

 

 

07. 9月 2014 · あそびプログラム「よめない文字」 はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2014年9月7日(日)

 

ムナーリ展会期中に開催している愛知県児童総合センターのあそびプログラムも

今日が最終回となりました

午前は「よめない文字」、午後は「ひかり・いろ・かたち」というプログラムを実施しました

まずは、午前の報告から・・・

 

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いつものように、当館のアートサポーターが今日も助っ人に集まってくれました

元愛知県児童総合センター長の田嶋さんの指導のもと、今日のプログラムについて学びます。

 

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ムナーリの作品にこのようなものがあります

どちらの作品も《未知の国の読めない文字》というタイトルがついています。

今回のプログラムは、この作品からヒントをもらい考えられたもの

 

この作品は、ムナーリが作った想像上の文字です

え?文字??」と思われる方も多いはず。全く解読できません

でも、「文字」なので何かを伝えようとしているはず・・・

そこで、この作品を鑑賞するわたしたちは、一見解読できない未知の国の読めない文字が伝えていることを

心で読み取ろう!という作品です

 

今日のプログラムは、自分たちでこの「未知の国のよめない文字」を作ってみるというもの

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材料はいたってシンプル。

短冊状の白い紙に、それより小さな黒い紙が1人1セット渡されます。

あとは、はさみで好きなように黒い紙を切って自分だけのオリジナルの文字を作ります。

 

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大人も子どももみんな夢中になってオリジナルの文字を制作中。

どれもこれも「文字?」というものばかりで面白いです

平面だけでなく立体の文字まで登場したり、

参加者によって随分表現方法が異なっていたところも興味深かったですね

 

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完成した作品はこんなふうに、縦書き、横書きで分けて展示していきました。

文字のような模様のような・・・とても素敵な作品がずらっと並びました

 

 

 

 【開催中の展覧会】

特別展 ブルーノ・ムナーリ アートのなかの遊び

会   期:2014年7月5日(土)~9月28日(日)

開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)

休  館  日:月曜日(月曜日が休日の場合は次の平日が休館)

〈インターネット割引券〉

 

 

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