18. 12月 2015 · アーティストシリーズVol.80 大山紗智子展 はコメントを受け付けていません · Categories: はるひ絵画トリエンナーレ, 展覧会

2015年12月17日(木)

 

今年度4人目のアーティストシリーズは、

「清須市第8回はるひ絵画トリエンナーレ」にて優秀賞を獲得した大山紗智子さん。

愛知県立芸術大学大学院に通う学生です。

 

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今回の個展では、「よくある運命」というサブタイトルで、

昨年・今年の2年間に制作した15点を出品しています。

 

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大山さんの作品には、人々の日常生活に戦闘機が突如出現するという場面がよく描かれます。

ただ、戦闘機の出現という異常な事態にもかかわらず、画中の人々は驚いている様子もなく、

入浴をしたり、食事をしたり、遊んだり、休息したりと、もっぱら日々の営みに没頭しています。

なぜでしょうか。

 

12月12日(土)、アーティストトークにて、大山さんが作品について語ってくださいました。

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戦闘機は、大山さんが愛好するプラモデルなのだそうです。

同時に、彼女にとっては、身近な人の死の象徴でもあります。

つまり、わたしたちの生の営みに突如出現するプラモデルは、

われわれに寄り添う、死の存在でもあるのです。

 

死はいつ私たちを襲うかもしれない。

けれど、それをことさらに恐れ、騒ぎ立てるのではなく、淡々と毎日を過ごしていきたい、

そんな思いがこめられています。

 

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大山さんの作品は、タイトルを一ひねりしてあったり、

よく見ると人が穴に落ちていたり、浴槽から脚だけが出ていたりと、

見る人をクスリと笑わせる部分があります。

テーマの重さは前面に出さず、ユーモアをもって人の営みを捉えているのです。

まるで、「人生は滑稽だ」と言っているかのよう。

 

そして、戦闘機の出現に驚くでもなく、目の前の用事を粛々とこなす人間の姿は、

現代社会の縮図にも見えてきます。

日々どこかで起こる事件を、新聞やテレビ、SNS等で見聞きしてはいても、

他人事に深入りすることなく、我が事にのみ心をくだいている。

そんな人間の様子を、「人間ってこうしたものだ」とやや離れた所から肯定的に見ているのが、

大山さんの作品世界のような気がします。

 

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ただ、最新作では、戦闘機が出現しない作品も。

色味も、赤茶と紺を基調にしたものから、紫がかった寒色を多く使ったものへと変化しています。

これら最新作では、物語性が引っ込んだ代わりに、

色や形をキャンバスにどのように配置するかという、造形的な実験が目を引きます。

 

今後の展開がとても楽しみな大山紗智子さん。

ぜひ、会場に足を運んで、大山ワールドを味わってくださいね。

12月27日まで開催中です。

 

 

 

【開催中の展覧会】

清須市はるひ絵画トリエンナーレ アーティストシリーズ Vol.80 大山紗智子展

会期:2015年12月10日(木)―12月27日(日)

開館時間:10:00―19:00

休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

観覧料:一般200円、中学生以下無料

03. 12月 2015 · アーティストシリーズVol.79 矢島史織展 はコメントを受け付けていません · Categories: はるひ絵画トリエンナーレ, 展覧会

2015年11月29日(日)

 

アーティストシリーズ3人目、矢島史織さんの展覧会を開催しています

矢島さんは清須市第8回はるひ絵画トリエンナーレで準大賞を受賞されました

受賞作《Monster》は、トリエンナーレ会期中の来場者の投票によって「美術館賞」にも選ばれています

《Monster ♯1》2015年

 

展覧会のタイトルは、「ひかりのなかの永遠」。

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矢島さんは、「光と影」をテーマに作品を制作してきました。

きっかけは木漏れ日のピンホール現象を見たこと。

無数の楕円形の光が地面に落ちて揺れ動いている光景に感動したそうです

はじめは目に映った景色そのものを表現していましたが、次第にテーマは「目に見えない光と影」へ。

人間の心のなかにある輝きと闇のようなものを、コップや家といった身近なものに映し出していきました

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今回の展示では、2009年から2015年までの22点の作品をご紹介しています。

注目は、最新作の《Monster》シリーズ!

受賞作品をきっかけとして、5作目まで制作されています。

子どもの成長をあらわしたこのシリーズ。繊細な筆遣いと色合いでありながら、生のエネルギーがみなぎるような画面は、矢島さんにとって新たな境地となる表現です

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今日おこなわれたアーティストトークでは、作品の制作背景や内容について、丁寧にお話ししていただきました。

矢島さんの作品は墨や岩絵具、膠(にかわ)、胡粉(ごふん)といった日本画の材質を使って描かれていますが、

なかなか扱いが難しいのだそう

それでも、自分の表現したいものに適しているからこそ、

こういった材質にこだわって作品を創り続けているんですね

キラキラと輝く岩絵具の質感、墨のにじみ、和紙のしっとりとした滑らかさを感じるような作品たちは、

どれも温かみがあり、見る人の気持ちを穏やかにしてくます。

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先日発表されたばかりの「シェル美術賞2015」でも、準グランプリを受賞された矢島さん!

今後の活躍がますます期待されます

12月5日(土)までの会期となっております。どうぞお見逃しなく

 

 

【開催中の展覧会】

清須市はるひ絵画トリエンナーレ アーティストシリーズ Vol.79 矢島史織展

会期:2015年11月18日(水)―12月5日(土)

開館時間:10:00―19:00

休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

観覧料:一般200円、中学生以下無料

 

 

 

 

11. 11月 2015 · アーティストシリーズVol.78 原賢二展 はコメントを受け付けていません · Categories: はるひ絵画トリエンナーレ, 展覧会

2015年11月11日(水)

 

季節はすっかり秋ですね。

日中はまだ暖かいですが、朝晩は冷えてくるようになりました。着るものに困りますね。。

美術館入口の花壇には秋の草花が綺麗に咲いております

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さて、現在開催中の展覧会は、

清須市はるひ絵画トリエンナーレ アーティストシリーズ Vol.78 原賢二展 です!

今年度のアーティストシリーズ、2人目の作家さんになります

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今年おこなわれた第8回清須市はるひ絵画トリエンナーレでは、《ティツィアンとティントレット》が優秀賞を受賞しました

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この作品、ぱっと見ただけでは(よく見ても)わかりにくいのですが、実は写真を使っています

手前のワイングラスに焦点が当てられていて、その後ろにいる2人の人物はかなりぼんやり。

プリントした写真のうえから筆で絵具が重ねられているので、写真なのか絵画なのかわからなくなってくるような、

不思議な画面が作り出されているのです

 

今回の展覧会タイトルにもあるように、原さんは「絵画と写真の枠組み」というものを意識して制作に取り組んでいます。

芸術表現を(便宜的に)隔てている「絵画」や「写真」といったジャンル、

1枚の画面という限りある表現媒体、作品をおさめる額縁・・・など、いろいろな意味での「枠組み」を、

分割・解体したり、横断したり、重ねたり、強調したり、再構築したりして模索しています

その表現方法はほんとうにさまざま。

今回は新作を含め44点の作品が展示されていますが、同じ人が描いたとは思えないほどバラエティ豊かです。

あえてカオスな展示にすることで、これまで自分がやってきたことを全体として見てほしい!との意向です

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先日はアートサポーターの鑑賞会のなかで一つ一つ詳しく解説していただきました

不思議なインパクトがある作品を見ながら、「どうなってるの?」「どうやって描いているの?」と直接本人に話を聞くことで、

面白さが増していたようです

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11月14日(土)14時から、原賢二さんによるアーティストトークがあります。

最終日ですので、ぜひこの機会をお見逃しなく!

 

【開催中の展覧会】

清須市はるひ絵画トリエンナーレ アーティストシリーズ Vol.78 原賢二展

会期:2015年10月28日(水)―11月14日(土)

開館時間:10:00―19:00

休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

観覧料:一般200円、中学生以下無料

 

 

 

10. 10月 2015 · アーティストシリーズVol.77 興津眞紀子展 はコメントを受け付けていません · Categories: はるひ絵画トリエンナーレ, 展覧会

2015年10月10日(土)

 

今年行われた「清須市第8回はるひ絵画トリエンナーレ」にて、

高く評価された作家さんを個展形式でご紹介するアーティストシリーズ。

7日から、興津眞紀子展が始まりました。

今年度のアーティストシリーズでは、

興津さんの展覧会を皮切りに、順次4名の作家さんをご紹介します。

 

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興津さんは、「清須市第8回はるひ絵画トリエンナーレ」の大賞受賞者。

《光と希望》(写真下)が最高賞に選ばれました。

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今年の2月頃、審査結果を受けて学芸員から興津さんへ、

この秋から始まるアーティストシリーズは、

ぜひとも大賞受賞者である興津さんの個展から始めたいとお願いしましたら、

別所での展覧会スケジュールを変更し、

当館の個展に向けて全力で挑んでくださいました。

 

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興津眞紀子展では《光と希望》のほか、15点を展示しています。

 

ところで、このアーティストシリーズでは、

はるひ絵画トリエンナーレで評価を受けた作家の最新作が見られる、

というのが一つの大きな魅力です。

 

つまり、展示の予定が決まると、作家は可能な限り、新たな作品作りに取り組みます。

ただ、展示室の壁面長は合計すると60メートルほどありますので、新作だけでは埋まりません。

どのくらい前までさかのぼって、過去に描いた作品もとりまぜて展示を構成するか、

その際、どんなテーマで見せるのか、そういったことも、作品制作と並行して練り上げます。

 

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興津さんは、展覧会まで半年しかないという短い期間に、新作をなんと11点も描いたそう。

いかに短期間に集中力を高めて描いていたかが窺えます。

本展ではそうした新作のうち、9点を展示しています。

 

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それから、展覧会サブタイトルは「光と希望」とつけました。

これは、大賞作品《光と希望》から取ったものです。

「この作品が私にとって文字通り〈光と希望〉となりました。」と語る興津さんの言葉が、

今回の展覧会の性格を最もよく言い当てていると思います。

 

 

さて、今日は作家自身が作品解説をするアーティストトークを開催しました。

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1点1点、何を試みた作品なのか、集まったお客様に丁寧に説明してくれました。

興津さんは絵を描き始めて40年ほど。その間、一貫して追求してきたのは「透明感」です。

そもそも学生時代に、ガラス板に反射して映る像と、

ガラス板越しに透けて見える物とを画面上に統合しようとしたのが始まりなのだとか。

 

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今回展示している2010年以降の作品では、その「透明感」を出すために、

画面に水滴や植物のシルエット、太陽に照らされて輝く水面などを配して、

手前から奥へと続く、空間の深さを作り出しています。

 

メインは、写真下の作品4点です。全て同じ大きさのキャンバス(162×162cm)に描かれています。

《光と希望》(写真下:左から2番目)のシリーズとして描いた新作。

《光と希望》がどういう作品だったのか、確かめるために描いたと言います。

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《光と希望》の受賞は、実は興津さんにとっては予想外だったそう。

なぜなら、それまで描いてきた、きっちり計算された構築的な画風と違い、

ラフな線や、偶然できた絵具の飛沫を活かした作品だったから。

これまで積み上げてきたものではない、別の側面を評価されて戸惑ったのですね。

 

はるひ絵画トリエンナーレに向けて制作していた作品が失敗し、締切が迫り、

時間のない中で、2作目として思い切って描いたことで、何かが吹っ切れたのでしょう。

それに、失敗した1作目があったおかげで、描きたいものが頭の中で整理されていたことが

結果的に功を奏したのかなと分析されていました。

 

 

作品解説をしながらも、興津さんの視線は決して過去に向いてはいませんでした。

作品ごとに更なる課題を見つけ、「次はこうしてみたい」と意欲を語る興津さん。

 

今後ますます、興津さんの作品世界は深化していきそうで楽しみです。

 

 

【開催中の展覧会】

清須市はるひ絵画トリエンナーレ アーティストシリーズ Vol.77 興津眞紀子展

会期:2015年10月7日(水)―10月24日(土)

開館時間:10:00―19:00

休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

観覧料:一般200円、中学生以下無料

 

 

 

 

23. 8月 2015 · 花になろう!蝶になろう! はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会, 教育普及

2015年8月23日(日)

 

今日はダンスワークショップ「花になろう!蝶になろう!」を開催しました。

 

「ミッフィーのたのしいお花畑」展は、そのタイトルの通り、

ディック・ブルーナの絵本の中から、お花や植物が出てくる場面を中心に紹介する展覧会。

ミッフィーの生まれたオランダは、チューリップなどお花で有名ですね!

 

今日のダンスは、実際に身体を使って

お花や蝶の出てくる絵本の世界に飛び込んでみよう!という企画です。

 

 

まずは展示室へ。ディック・ブルーナが描いた『はなのほん』を紹介します。

残念ながら邦訳が出ていないのですが、

ブルーナの絵本の中で最もシンプルな一冊とされ、ファンも多くいます。

 

 

「チューリップ、タンポポ、すずらん。このお花、知ってるかな?」

「花びらはどんな形?」

「花はどっちをむいて咲いている?」

問いかけに、子どもたちは思い思いに答えます。

 

花にはいろんな形や色があることが分かったら、

いよいよ場所を移してダンスワークショップスタート!

 

講師は舞踊家のこかチ ちかこさん。

Dance Workこかチの生徒さんがアシスタントに加わります。

 

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はだしになって、まずは準備運動!

 

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キュッとと小さくなったり、上下左右にぐーんと伸びたり。

ゆらゆらゆれて、体がほぐれてきたら、

一列になって前の人の肩をもち、、1匹の巨大なムカデになりました。

 

 

 

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前の人の動きに合わせて立ったり座ったり。

体で伝言ゲームをしているみたいです。

 

 

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ムカデの次はおもちゃになってみました。

ぬいぐるみや怪獣、ロボットに粘土、たくさんのかわいいおもちゃがいっぱいです。

大きな口の怪獣は「ガオー」と言いながら火を噴いたり、

粘土はこねられてごろごろと床の上を転がり お隣の粘土とくっついちゃったり。

 

 

 

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いよいよ次は、お花チームと蝶チームにわかれて踊ります!

お花チームは、種から芽が出で葉っぱを広げ、茎を伸ばして、

とうとうお花を咲かせました!

 

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蝶チームは、たまごから出てきた幼虫が、さなぎになり、

とうとう羽根を広げた蝶が誕生しました!

 

 

 

 

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蝶はひらひら飛んでお花までたどり着き、おいしい蜜をもらいます。

お礼に蝶はお花を誘って大空の旅にでました。

 

途中、突然の雨に風も強くなって雨宿り。

雨が止んだら外にでて、また元気いっぱいに旅をしました。

 

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みんなで空の大冒険をして、ワークショップはおしまい。

「もっとやりたーい」という声があがって、アンコールも。

 

みんな、初めてのお友達といっしょに即興で体を動かして、楽しみましたね。

今日は、たくさんのかわいいお花や蝶に出会えました。

 

ミッフィーのシリーズをはじめとするディック・ブルーナの絵本は、

シンプルな線と物語ゆえに、想像の翼を大きく広げることが出来ます。

いろんなことを想像しながら読んでもらえると嬉しいです。

 

 

 

【開催中】

ミッフィーのたのしいお花畑 ディック・ブルーナが描くお花と絵本の世界展

会   期:2015年7月4日(土)~9月30日(水)

開館時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)

休 館 日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌平日が休館)

観 覧 料:一般800円、高大生700円、中学生以下無料

 

 

21. 8月 2015 · 「エコール・ド・パリ ーパリに咲いた異邦人の夢ー」展@新見美術館 はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2015年8月21日(金)

 

片道3時間ほどかけて、岡山県北西部にある新見美術館へ行ってきました

8月21日から始まる、「エコール・ド・パリ -パリに咲いた異邦人の夢-」展の準備と開会式に出席するためです

この展覧会は、新見美術館、大分市美術館(大分県)、はつかいち美術ギャラリー(広島県)、清須市はるひ美術館を巡回するもの。

開幕直前、スタート館である新見に各館から担当者が集まりました

エコール・ド・パリ(略して「エコパリ」)って、聞いたことありますか?

「パリ派」という意味で、20世紀初頭のパリで活躍した、一部の芸術家たちに名付けられました

「派」といっても共通した理念や画法があるわけではありません。

芸術の都パリで自らの表現を切り拓いていった多種多様な芸術家たちの総称で、

その多くがフランス以外の国からやってきた野心的な異邦人でした

 

シャガールやマリー・ローランサン、藤田嗣治の名前はご存知の方も多いのでは

強烈な個性、独特の哀愁が日本ではとりわけ好まれています。

 

今回の展覧会に出品する作品は全て、北海道立近代美術館と札幌芸術の森美術館からお借りしています。

エコール・ド・パリの代表的な画家・彫刻家の作品が一堂に会する

(しかもなかなか行けない北海道の美術館からやってくる!)この機会、見逃せませんよ~

公式ウェブサイト→http://ecopari.jp/

  

左:ジュル・パスキン《白いリボンの少女》1928年、右:キスリング《籠、パイナップル、リンゴ、メロン》1922年

 

総合開会式では、新見市長からもご挨拶。

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お客さんもさることながら、報道関係者がたくさん。。

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テープカットで展示室が開かれ、みなさん思い思いにエコパリの世界に浸っていました

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オープニングイベントとして、講演会やピアノコンサートも開催充実した幕開けとなりました

 

はるひ美術館での会期は来年2016年1月9日から。

開催に向けて引き続き準備を進めていきますので、どうぞお楽しみに

 

 

【開催中】

ミッフィーのたのしいお花畑 ディック・ブルーナが描くお花と絵本の世界展

会   期:2015年7月4日(土)~9月30日(水)

開館時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)

休 館 日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌平日が休館)

観 覧 料:一般800円、高大生700円、中学生以下無料

09. 8月 2015 · ミッフィーといっしょに写真をとろう! はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2015年8月9日(日)

 

今日はミッフィーが美術館にやってきました。

「ミッフィーのたのしいお花畑」展に合わせて、

お花の模様がついた青いワンピースを着てくれています。

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このワンピースはミッフィーの大のお気に入り。

絵本『うさこちゃんのたんじょうび』に「いちばん だいすきな きれいなふく」として登場します。

 

撮影会「ミッフィーといっしょに写真とをとろう!」は、8月1日と9日の両日開催。

11時~、14時~、16時~の1日3回、各回30組限定で、

ミッフィーといっしょにカメラに収まることができます。

大人気のイベントとあって、学芸員もスタッフも総出でお客様をお迎え。

それでも手が足りないので、当館のアートサポーターさんにもお願いして万全の体制を整えます。

 

果たして、10時の開館と同時に続々とお客様がいらっしゃいました。

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整理券を手に入れようと並んだお客様の列が、手前から奥へずっと続いています。

回によっては、定員を超えて整理券をお取りいただけなかった方々も。

(ごめんなさい!

でも、ミッフィーの姿は見ていただけたことと思います。

 

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ミッフィーがステージに姿を現すと、会場から歓声が上がります。

ふわふわのミッフィーの手をにぎって撮影する子どもたちも。

 

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中には、ユニークなポーズをとって会場を沸かせてくれる子もいました。

 

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いっしょに写真を撮った後は、ミッフィーにお礼のご挨拶。

ひしっと抱きつく場面もあって、撮る人も見ている人も、終始笑顔が絶えない撮影会となりました。

 

ファミリーで撮影される方も多く、

夏休みの楽しい思い出になったことでしょう。

ご来館いただいた皆様、ありがとうございました!

 

 

 

【開催中】

ミッフィーのたのしいお花畑 ディック・ブルーナが描くお花と絵本の世界展

会   期:2015年7月4日(土)~9月30日(水)

開館時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)

休 館 日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌平日が休館)

観 覧 料:一般800円、高大生700円、中学生以下無料

 

 

 

 

08. 8月 2015 · きみいろ の はな ひらく(大人向け) はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会, 教育普及

2015年8月8日(土)

 

「ミッフィーのたのしいお花畑」展が花をテーマとしていることから 企画した、

工作ワークショップの「きみいろ の はな ひらく」。

午後は大人を対象に、ちょっぴり妖艶な、バラのポップアップカードを制作しました。

 

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講師は午前に引き続き、平塚 啓さん。

平塚さんは、しかけ絵本技師であり、一級建築士でもあります。

 

 

↑ 2014年のおおしま国際絵本コンクールにて『はな ふる めぐる』が優秀賞を獲得。

ページをめくると、ひまわり、コスモス、梅など、合計9種類の花が立ち上がるしかけです。

 

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そのうちの一つがこちら↑のバラ。

1枚1枚の花びらの形、その重なり具合、ピンと立った紙の張り具合、そして紙の鋭いエッジによって、

凛としたバラの雰囲気がよく表わされています。

 

今日のワークショップでは、このバラを作ってみよう!ということで、平塚さんにご用意いただいたのは、

細かいギザギザまで再現してあるバラの葉っぱ(左)と、花びらの輪郭線が描かれた赤い紙(右)。

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赤い紙には、平塚さんによって計算しつくされた花びらが寸分の無駄な隙間もなく印刷されています。

何しろ花びらだけで大小合わせて10枚を超えるので、これを切り取るだけでも一仕事。

 

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さぁ、参加者のみなさん、集中して刃物と格闘です。

小さな花びら1枚1枚が優雅な曲線を描いているので、その曲線に沿って丁寧にハサミを入れていきます。

それから、あとで花びら同士を接合して組み立てるため、ごく小さな差し込み穴をカッターで開けていきます。

切り抜き作業に、黙々と30分ほどかけたでしょうか。

 

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パーツがそろったら、次は組立作業です。

先ほど開けた差し込み穴に、別の花びらを組み込んだり、

花びらの端をを山折り谷折りにして、接着剤で固定したり。

文章で書くと簡単なようですが、これがかなり繊細な作業で、出来上がりを思い描く想像力をも要します。

 

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参加者の皆さんは各自のペースで作り方解説シートを見ながら進めますが、

不安な部分は、平塚さんが直接丁寧に教えてくれました。

 

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花びらを中心から1枚ずつ増やして、徐々にバラの姿になっていきます。

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最後に花びらの外側に葉っぱをアレンジして、とうとう完成!
素敵なバラが花開きました
大切な人へのメッセージカードにしてもよし、おうちに飾るもよし。
色々と楽しめそうですね。
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この夏はるひ美術館で博物館実習をしている学生も無事完成させましたよ。
さいごにおまけ。
平塚さんはこんな作品も作っています。しかけ絵本『100 SHEEP』 
中を開くとなんと!
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本当に100匹の羊が組み体操のように重なっています。なんたるボリューム
そして、ほんわかしたイメージの羊には似合わぬ体育会系のがんばり。
会場は、びっくりして笑いが起きました。
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真上から見るとこんな具合。
紙を交差させて羊を組み立てていることがお分かりいただけるでしょうか。
本を閉じると、ちゃんと羊たちもぺったんこになってきれいにしまわれるから不思議ですね。
この作品は、第19回紙わざ大賞展(2009年)で優秀賞を受賞しています。
なお、平塚さんは8月30日まで、
ギャラリー・スペースプリズム(名古屋市東区泉1-14-23 ホワイトメイツビル1F)にて作品を展示しています。
ぜひ足を運んでみてくださいね。
詳しくはこちら →平塚啓ホームページ

 

 

【開催中】

ミッフィーのたのしいお花畑 ディック・ブルーナが描くお花と絵本の世界展

会   期:2015年7月4日(土)~9月30日(水)

開館時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)

休 館 日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌平日が休館)

観 覧 料:一般800円、高大生700円、中学生以下無料

08. 8月 2015 · きみいろ の はな ひらく(子ども向け) はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会, 教育普及

2015年8月8日(土)

 

今日は、「ミッフィーのたのしいお花畑」展にちなんで、お花のポップアップカード作りを開催。

自分色の花を咲かせてもらおうというイベントです。

 

予約申込み開始日、朝から美術館の電話(それも1回線しかない!)が鳴りやまず、

あっという間に定員まで埋まってしまいました。

あまりの人気ぶりにスタッフも嬉しい悲鳴を上げました。

 

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講師は平塚 啓さん ↑  しかけ絵本技師であり、一級建築士でもいらっしゃいます。

建物の設計の延長でしょうか、ご自分で飛び出す絵本も設計、制作され、

各地でワークショップを依頼されている方です。

 

 

参加者にはまず、6枚の花びらと、しべのパーツが描かれたポップアップカードの台紙が配られました。

右側が見本。花びらを切り取り線に沿って切り、

その真ん中にしべを立てて糊付けし、台紙に貼って閉じたり開いたりできるようにします。

 

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今日の参加者の半分が小学校に上がる前の小さな子どもたち。

でも、平塚さんは保護者の方に呼びかけます。

多少ぎこちなくても、できるだけ子どもたち自身にやらせてあげてくださいと。

 

これ、とっても大事なことなんですよね。

横で見ているとつい大人はあれこれと手を貸してあげたくなるのですけれど、

失敗も含めて子どもたちにはとても貴重な経験になります。

時には忍耐強く待つというのが、育てることにつながるのですね。

 

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はさみを使い慣れている子もいない子も、それぞれのペースで花を切り取ります。

 

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しべを貼り付けるところはコツが必要。

小さいパーツですが、糊をつけたらギュッと押さえてしばらく待ちます。

 

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組み立てたら、いよいよ色を塗ります。絵具とパレットが机に配られました。

花びらから塗り始める子もいれば、まず下の台紙に色をつける子も。

 

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初めて絵具を使った子もたくさんいましたが、すぐに要領をつかんでしまいました。

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花びらの裏側までちゃんと色をつけています。

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背景をカラフルに塗り分けたり、

 

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折り紙を貼り付けてアレンジ

 

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いろいろな花が、文字通り花開きました。

 

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ミッフィーのキャラクターたちに囲まれて、完成作品を手に記念写真を撮る姿も。

世界に二つとない、鮮やかな花がいくつも咲きましたね。

 

 

 

 

 

【開催中】

ミッフィーのたのしいお花畑 ディック・ブルーナが描くお花と絵本の世界展

会   期:2015年7月4日(土)~9月30日(水)

開館時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)

休 館 日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌平日が休館)

観 覧 料:一般800円、高大生700円、中学生以下無料

 

 

 

30. 7月 2015 · アリス・スチュワードソンさんの作品(清須市立図書館たたみギャラリー) はコメントを受け付けていません · Categories: その他, 展覧会

2015年7月30日(木)

 

美術館お隣の清須市立図書館の一角、たたみが敷かれた小さなスペース。

そこになにやら不思議なものが

牛乳パックに空き缶、あずきバー、デコポン・・・

 

実はこれ、全て陶器で作られた作品なのです

作ったのはアリス・スチュワードソンさんというイギリス人の女性です

昨年の4~7月、留学生として名古屋芸術大学陶芸コースに在籍していたときの作品とのこと。

(現在はイギリスに帰られているそうです)

 

日本にやってきた彼女は、日常のなかでたくさんの不思議な文化に出会いました。

スーパーマーケットで売っているコーヒー牛乳の紙パックやコーヒーの缶、果物を保護するための発泡スチロールのクッションなど、

わたしたち日本人にはなんてことないものですが、彼女の目にはとても魅力的に映ったようです

とくにびっくりしたのがあずきバー!

今まで食べたことのない、甘い豆の味に日本独自の文化を感じ取ったのだとか。

あずきバーのでこぼこ部分や、箱のへこみかたなど、陶器とは思えないリアルな表現

 

スチュワードさんは、日本で見つけた不思議で素敵なものを、自分の専門領域の陶芸で表現しています。

陶芸といえばお茶碗や湯のみなどのイメージがありますが、あずきバーを陶芸で作ってしまうなんて、面白いですよね

もともとこのスペースに敷かれている畳ともマッチして、なんだか食べたくなってきます・・・

 

このスペースでは、名古屋芸術大学の学生さんたちの作品を不定期で展示しています。

今回の展示期間は決まっていませんが、しばらくはご覧になれますので、美術館・図書館にお立ち寄りの際はぜひのぞいてみてください

 

 

【開催中】

ミッフィーのたのしいお花畑 ディック・ブルーナが描くお花と絵本の世界展

会   期:2015年7月4日(土)~9月30日(水)

開館時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)

休 館 日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌平日が休館)

観 覧 料:一般800円、高大生700円、中学生以下無料

 

 

 

 

 

 

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