11. 7月 2016 · ワークショップ「あなたのミュシャ・スタイル」 はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会, 教育普及

2016年7月11日(月)

 

今回は、先日開催したワークショップ「あなたのミュシャ・スタイル」の模様について

このワークショップ、イベントのタイトルだけでは何をするのかわかりませんね。

まずミュシャ・スタイルとはなんぞや。

ミュシャの作品(おもにパリ時代のグラフィックデザイン)には、独特の「型」のようなものがあります。

明確に定義されているわけではありませんが、誰が見ても「これはミュシャの作品だ」あるいは「ミュシャっぽい」と思うような、ミュシャ作品らしい特徴を備えているということです(当然といえば当然なのですが)。

ミュシャが活躍していた当時からそれは「ミュシャ・スタイル」=ミュシャ様式 という言葉で呼ばれ、グラフィックデザインの流行として、“ミュシャもどき”のような多くの模倣作品が作られるまでに普及していたのでした。

ミュシャ・スタイルの特徴にはいくつかのポイントがあり、「パーツの組み合わせ」というのはキーワードの一つです

ミュシャの作品にはほとんどと言ってよいほど女性・植物・装飾文様のモチーフが登場しますが、それらは画面全体としてあらわされるというよりは、一つ一つ独立したパーツとして存在し、そのパーツの組み合わせによって画面が構成されています。

ミュシャ・スタイルが多くのデザイナーに模倣された背景には、個々のパーツに分解することができ、さらにその組み合わせによって無限にバリエーションを作ることができるミュシャ・スタイルの応用のし易さが影響していたのではないかと考えられます

そんなミュシャ・スタイルの特徴を生かしたのが今回のワークショップ

実際にミュシャの作品をパーツごとに分解して切り取り、それらを組み合わせて新たな作品を作る、というものです

手順はいたって簡単。色画用紙を台紙に、何種類もの作品から好きなパーツを切り取って貼り付けていくだけ

台紙の形も自由、ということにしましたが、あまり大きすぎると散漫なデザインになってしまうので、作品の画像シートはハガキサイズにしました。

どの作品にどんなモチーフが描かれているか、まずじっくりと作品を観察しながら、どのパーツを切り取るかアイデアをひねっているみなさんの様子が印象的でした

装飾フレームだけ切り取ってみたり、植物の装飾文様の一部を切り取ってみたり、人物モチーフを切り取ってみたり・・・

こちらはスタッフが用意したパーツのサンプルと制作例。本当にパーツを取り出せるんだということが実感できます。。

切り取ってからどのように配置するかということも肝ですね。みなさんかなり熱中して黙々と作業されていました

完成した作品の数々同じパーツを使っていても、まったく異なるデザインができあがっていますね。台紙の色や形によっても印象が変わってきます。

切り取り方もみなさんそれぞれオリジナリティーがあって、こんな作品にこんなモチーフが描かれていたのか!という新しい発見もありました

単純な作業ではありますが、性別・年齢を問わず楽しんでいただけたようです

このワークショップは同じ内容であと3回開催いたします。

(7月31日(日)、8月13日(土)、8月28日(日))

各回随時電話申込を受け付けておりますので、ぜひお気軽にご参加ください

 

・・・以下余談。

世の中のミュシャの受容度はどんなものかと日々検索エンジンやSNSなどを徘徊(?)してみたりしますが、インターネット上で「ミュシャ風」と検索すると驚くほどたくさんの「ミュシャ風イラスト」が出てきます。アニメキャラクターや少女漫画風の人物がパロディ化されているようなものがクオリティ高く表現されていたりして、オタク文化と結びつけられることも多いミュシャが日本人(特に若い世代!)に好まれる理由がちょっとわかるような気がします

これもミュシャ・スタイルの新たな形なのでしょうね

100年以上を経てもなお現代人に愛されるミュシャの魅力、おそるべし。

 

特別展「アルフォンス・ミュシャ デザインの仕事」

会  期:2016年6月25日(土)~9月25日(日)

開館時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)

休  館  日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌平日が休館)

観  覧  料:一般800円、高大生600円、中学生以下無料

 

 

 

 

29. 6月 2016 · 「アルフォンス・ミュシャ デザインの仕事」 はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2016年6月29日(火)

 

特別展「アルフォンス・ミュシャ デザインの仕事」が6月25日にオープンしました

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ミュシャという芸術家、ご存知でしょうか?

名前を知らなくともどこかで絵を見たことがある、という人はきっと多いはず

淡い色彩で描かれた美しい女性や曲線的な柔らかい造形は、100年以上を経た今もなお、多くの人々を引き付けています。

黄道十二宮

19世紀末から20世紀初頭のヨーロッパで興ったアール・ヌーヴォーの潮流のなかで活躍したミュシャは、ポスターをはじめとするデザインの仕事において才能を発揮しました。

もともと油絵画家を目指していたミュシャ不本意な形でデザイナーとしての画業をスタートさせましたが、ポスターデザインのデビュー作《ジスモンダ》で一躍脚光を浴び、グラフィックデザイン全般、食器、ジュエリー、家具、室内装飾丸ごと、などさまざまなデザインの依頼を受けるようになります。

そもそも「デザイン」という概念が認識され始めたのもこのころです。普段何気なく使っている言葉ですが、改めて考えてみるとその定義は難しい。

広い意味では、日々の暮らしをより良いものに整えることや、問題を解決するための手立て、というとらえ方ができます。

(詳しくは講演会「“デザイン”ってそもそも何なの?」にて!)

鑑賞を主目的とする絵画や彫刻などの芸術とは異なり、情報を効果的に伝達したり、手に取って使ったり、身に着けたりすることを目的とするデザインは、人の暮らしに溶け込んでいます。

作り手の個人的な感情よりも、どんなデザインが見やすいか、目を引くことができるか、心地よいか、使いやすいかといった受け手の感触を第一に考えて作られるため、ある意味で客観的で科学的なところがあります。

デザイナーというのはそういったことをさりげなく潜ませながらデザインしていくわけですが、ミュシャももちろん例外ではありません。

街を歩く人々が注目するようなデザイン、媒体のモノとしての特徴を考慮したデザイン、誰が見ても美しく快く感じるようなデザインを研究・分析し、展開させていたのです。

 

***

日本ではこれまで何度もミュシャの展覧会が開かれてきましたが、初期から晩年までの作品を通してミュシャ像を俯瞰するような回顧展形式がほとんどで、テーマを絞った展示はあまりなされていません。

本展では、芸術家というよりも、職業デザイナーとしてのミュシャに焦点を当てることで、作品を見る視点に(ちょっとだけ)新鮮さを感じていただければ・・・ということを狙いとしています

「ポスター」、「装飾パネル」、「雑誌・挿絵」といったように媒体ごとでカテゴライズして展示しておりますので、ポスターのイメージが強いミュシャですがほかにもいろいろな仕事をしていたことがわかるのではないかと思います

出品作品のほとんどが個人コレクターの所蔵品ですので、なかなか見る機会のないマニアックな作品が多いのも見どころ

ミュシャファンの方も初めての方も、ぜひぜひお越しください

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特別展「アルフォンス・ミュシャ デザインの仕事」

会  期:2016年6月25日(土)~9月25日(日)

開館時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)

休  館  日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌平日が休館)

観  覧  料:一般800円、高大生600円、中学生以下無料

 

 

 

04. 5月 2016 · 新年度 はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会, 教育普及

2016年5月4日(水)

 

新年度・・・といっても早くも1ヶ月が過ぎてしまいました。

世はゴールデンウィークまっただなか。お天気もよくお出掛け日和です

 

私事ですが、はるひ美術館に来てようやく1年が過ぎ、

徐々に「はるひ民」になっているのかなぁとしみじみ思います。

(周りの方々にはもう何年もいるみたい、と言われますが…)

 

4月はバタバタしているうちにあっという間に終わってしまったので、ここでちょっと振り返り。

 

清須ゆかりの作家 中川幸作写真展 命が煌めく瞬間

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今年度1発目の企画展です!これまで2人の作家を取り上げてきた「清須ゆかりの作家」シリーズ第3弾。

清須市在住の写真家である中川幸作さんは、おもに人物写真を撮り続けています

節談説教師・祖父江省念をはじめ、伝統工芸などに携わる職人、画家、彫刻家、音楽家や、

俳優、ダンサー、指揮者、オペラ歌手などの舞台芸術家、そして「きんさんぎんさん」も被写体になっています。

作品総数はなんと145点!

展示作業は夜遅くまで続きましたが、中川さんは誰よりもアクティブに動き回っておられました

重いカメラや機材を担いで日本中飛び回る中川さんやっぱり体力が違います。

よく笑い、よくしゃべる、とても素敵なお人柄です。

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表情や動きの一瞬の煌めきを捉えた作品の数々。

指揮者の振るオーケストラの音色を聞いたり、画家の描いた作品を見たりすることがあっても、

それらを生み出す人の表情というのはあまり意識することがないのではないでしょうか?

今回の展示では中央に不思議な立体物も。ぜひ間近でご覧ください。

 

清須アートラボ

毎年恒例の生涯学習講座、清須アートラボ今年は15名の方にご参加いただくこととなりました。

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第1回はオリエンテーション。

館長のお話やメンバーの自己紹介をしたあと、中川幸作展の鑑賞会もおこないました。

緊張気味のみなさんでしたが、これから仲良くなっていくことでしょう

1年間同じメンバーで活動するというのは市の生涯学習講座のなかでも異色(なはず)。

美術講座やミュージアム鑑賞ツアーを通して自らの知識や経験を蓄えることも大切ですが、

それらの体験を仲間と共有することが何よりも醍醐味なのではないかと思います

 

清須アートサポーター

今年度のアートサポーターの活動も始まりました。

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美術館のさまざまな活動をお手伝いしていただいているボランティアのみなさん。

アートラボを卒業された有志の方々がメンバーとなっています。

昨年度のアートラボ受講生からも数人仲間入りして、総勢23名。活動場所が少々手狭になってまいりました…

「美術館運営チーム」「イベント企画チーム」「広報チーム」に分かれて活動していますが、

新メンバーも加入しましたのでチーム替えもおこないました。

新しい風を感じながら、初回からみなさん活発に議論していて、大変たのもしいです!!

今後の活動が美術館にどう生かされていくのか、乞うご期待です。

 

 

今年度は中川幸作展にはじまり、6月18日(土)・19日(日)には清須市4中学校美術部展、

夏の特別展には「アルフォンス・ミュシャ デザインの仕事」展、

秋の企画展にはアートアニメーションの「榊原澄人展」が控えております!

それぞれよい展覧会にできるよう、せっせと準備中です。ぜひぜひお越しください。

 

 

 

【開催中】

清須ゆかりの作家

中川幸作写真展 命が煌めく瞬間

会   期:2016年4月23日(土)~6月14日(火)

開館時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)

休 館 日:月曜日

観 覧 料:一般300円、中学生以下無料

 

 

 

 

20. 2月 2016 · 第41回館長アートトーク:マリー・ローランサン、華やかなマドンナ画家。 はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会, 教育普及

2016年2月20日(土)

 

前回に引き続き、今回もエコパリ展に関連した作家がテーマです。

マリー・ローランサンはエコール・ド・パリの芸術家のひとりで、パリ生まれの女性画家

やわらかく丸みをおびた身体にパステルカラーのドレスをまとい、どこか物憂げな表情を浮かべた女性像などで人気を集めています。

現在、碧南市藤井達吉現代美術館でも展覧会が開催されていますね!

(美術館サイト→マリー・ローランサン 愛と色彩のシンフォニー

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ここ最近で最多の参加者です!ローランサン人気、おそるべし

 

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ローランサンはお針子の母に育てられ、名門女学校にも通いますが、画家として生きる道を諦めきれず、母の反対を押し切って前衛芸術の世界に足を踏み入れます

モンマルトルの共同アトリエ「バトー・ラヴォワール(洗濯船)」で交流したのは、ジョルジュ・ブラックやピカソなどキュビストたちでした。

詩人のギヨーム・アポリネールとも出会い、恋人関係に。ローランサンの画業に大きな影響を与えます

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あえて形を単純化・平面化して、稚拙にも思えるような画面に仕上げるのは、素朴派アンリ・ルソーからの影響です。

伝統的な写実絵画からは程遠い表現技法は、当時の前衛芸術家たちの目には新しく魅力的なものとして映ったようです

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やがて作品にはキュビスム的な要素が入り込んできます。が、その難解な理論には興味を示さず、自分らしい表現をつくりあげるうえでの一要素として、表面的に摂取していたといえます

存在感のある建物の輪郭線が画面を分割しながらも、グレーやピンクの淡くくすんだ色調はローランサンらしいやわらかさを感じさせます。

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第一次大戦後に、現代の私たちがイメージする「ローランサンらしい」画風が確立されます。

細く幾何学的だった人物の身体はふっくらと肉感を持ち、黒く鋭い輪郭線は消え、パステルカラーの色面で画面が構成されているのがわかります。

灰色を基調としながらも、ピンクや水色などの割合が増してより明るく華やか、フェミニンな印象に

当時の上流階級のご婦人方はこぞってローランサンに肖像画を注文したのだとか

まさに、女性による、女性のための、女性らしい作品として受け入れられていたのでしょう

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今回は館長独自の視点として、東山魁夷や東郷青児も取り上げられました。

東山魁夷が描いた白馬シリーズや、東郷青児が描いた物憂げな少女は、どことなくローランサンの作品を思わせる独特の美しさによってファンを得ています。

直接的な影響関係というよりは、多くの人々が理屈抜きで「なんだかいいな」「部屋に飾りたいな」と思うような作品の「愛されポイント」のひとつとして、「ローランサン風」という特徴が共通しているということなのかもしれません。

 

変遷の過程がなかなか面白いマリー・ローランサンの作品。エコパリ展では初期と晩年の二作品を展示しています

同じ作家の作品の画風の違いなどもぜひ比較してみてください

 

【開催中】

北海道立近代美術館・札幌芸術の森美術館コレクションによる

エコール・ド・パリ -パリに咲いた異邦人の夢-

会   期:2016年1月9日(土)~2月28日(日)

開館時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)

休 館 日:月曜日

観 覧 料:一般700円、中学生以下無料

 

 

14. 2月 2016 · 染め花でつくるバラのコサージュ はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会, 教育普及

2016年2月14日(日)

 

次々と開催しております、エコパリ展のイベント。

今回はワークショップ「染め花でつくるバラのコサージュ」です。

講師は「染め花horry」の矢野仁代さんです。

イベントを企画するにあたり、展覧会に合ったワークショップを何かできないだろうか~と思い悩んでいたところ、矢野さんの染め花作品を見つけ、これだとひらめきました。

矢野さんはいろいろな染め花作品を制作されていますが、儚げな造形や美しくくすんだ色合いがどこかエコール・ド・パリの作品と通じるところがあって、とても魅力的です

身に着けられるコサージュは、形に残る展覧会の思い出にもなるのではと思い、講師をお願いするに至りました

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染め花というのは、染料で染めた布でつくった植物のこと(つまり、造花です)

本来は布を染める段階から作業が始まりますが、今回は手軽なワークショップということで、矢野さんが1人ずつにキットを準備してきてくださいました。

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何種類かの花びら、がく、葉、飾りのリボンなどのパーツを組み立てていきます

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まずは芯に最初の花びらのかたまりを貼り付けて、つぼみのようなバラの核を作ります。

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次に大輪に咲く花びらのニュアンス付け。5~6枚重なっている花びらの端にボンドを少しつけて、すぐに手のひらでこすり合わせて、あえて「しわ」や「めくれ」を付けます。

そのままでもきれいな花びらですが、この一手間を加えることで華やかさが全然違ってくるんですね

みなさん「ここまでやっていいの…?」とおそるおそるこすっていましたが、思い切ってゴシゴシとしたほうが全体的にきれいなバランスになるようです。

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大きさが少しずつ異なる花びらの束にボリュームが出ました

重なっている花びらはそれぞれ生地の素材も違っていて、それらを組み合わせることで独特の味わいが生まれるんだとか。

すこしだけ濃いピンク色に染められた部分がポイントになっています

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だんだんと花の形が見えてきて・・・

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茎や葉、がく、リボン、ブローチピンも取り付けて、完成です!

手作りとは思えないクオリティ、みなさんすばらしいです一番外側の花びらの位置やしわの付け方などでそれぞれの個性が出ます。色は白とピンクから選んでいただきましたが、どちらも素敵に仕上がりました

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落ち着いた色とデザインなので、どんなお洋服にも合いやすそうです

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10人という少人数制のワークショップで、それぞれのテーブルではわきあいあいと会話も弾ませながら作業を進めている様子がみられました

1時間半ほどで作り上げたコサージュたち、美術館の思い出になれば幸いです

 

【開催中】

北海道立近代美術館・札幌芸術の森美術館コレクションによる

エコール・ド・パリ -パリに咲いた異邦人の夢-

会   期:2016年1月9日(土)~2月28日(日)

開館時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)

休 館 日:月曜日

観 覧 料:一般700円、中学生以下無料

 

 

 

 

 

 

07. 2月 2016 · バイオリン・コンサート はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会, 教育普及

2016年2月7日(日)

 

今日は名古屋出身のバイオリニスト、中川香さんと松本一策さんをお招きして、エコパリ展関連イベントとして「バイオリン・コンサート」を開催しました

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中川さんは武蔵野音楽大学音楽学部器楽学科を首席で卒業。現在はセントラル愛知交響楽団団員としてご活躍されています。

松本さんは信州大学理学部物理科学科を卒業後、愛知県立芸術大学へ進学。卒業後は自主企画のコンサートをはじめ、レッスン、依頼演奏やアマチュアオーケストラの指導など、後進の育成にも力を入れています。

今回はエコール・ド・パリ展にちなんで、同時代の音楽家やフランスの映画音楽などを中心に、全部で10曲(+アンコール1曲)演奏していただきました

1. ジュ・トゥ・ヴ (サティ)
2. シェルブールの雨傘 (ルグラン)
3. Where is your heart (オーリック)
4. 2台のヴァイオリンのためのソナチネ (オネゲル)
5. 亡き王女のためのパヴァーヌ (ラヴェル)
6. ハバネラ (ビゼー)
7. 月の光 (ドビュッシー)
8. 愛の賛歌 (モノー)
9. 私の心はヴァイオリン (ラパルスリー)
10. ツィガーヌ (ラヴェル)

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先着50名のイベントでしたが、立ち見も出るほど大勢のお客様にお越しいただきました

エコパリの芸術家たちが生きた時代、同じくパリで活動していた音楽家としてよく知られているのはエリック・サティやモーリス・ラヴェル。

少し上の世代にはクロード・ドビュッシーなどがいます。

オネゲル、オーリックは「フランス6人組」と呼ばれる作曲家集団のなかの2人で、彼らはモンパルナスの画家のアトリエで、美術と音楽のコラボレーション企画などもおこなっていたそうです

諸芸術が花開いた20世紀初頭のパリにおいて、絵画や彫刻だけでなく、音楽の世界にも新しい波がもたらされたことがうかがえますし、彼らがアトリエやカフェなどで芸術談義を交わしていたのだろうか・・・と妄想が膨らみます

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ご夫婦でもあるお二人。息ぴったりの演奏で、会場がパリの空気に包まれました

聞きなれた美しい旋律のメロディーもあれば、20世紀らしい個性的な調性の音楽もあり、エコパリ展の雰囲気をより深く味わっていただけるようなラインナップでした

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とくに、超絶技巧を要するラヴェルの「ツィガーヌ」は圧巻の一言!弾き終わるとみなさんの感嘆のため息が洩れました

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音楽家や曲のエピソード、練習の裏話などのトークも交えながらの楽しい1時間となりました

展覧会と合わせて、余韻に浸りながらお帰りいただけたのではないでしょうか?

 

残すところ会期もあと20日ほど。

まだ・・・という方も、もう一度!という方も、ぜひぜひお越しくださいませ。

 

【開催中】

北海道立近代美術館・札幌芸術の森美術館コレクションによる

エコール・ド・パリ -パリに咲いた異邦人の夢-

会   期:2016年1月9日(土)~2月28日(日)

開館時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)

休 館 日:月曜日

観 覧 料:一般700円、中学生以下無料

 

 

 

 

 

 

 

31. 1月 2016 · 「まるでパリじゃん!」 はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会, 教育普及

2016年1月30日(土)、31日(日)

 

エコパリ展のビッグイベント、「まるでパリじゃん!」が1月30日(土)、31日(日)の2日間をかけて開催されました

グラフィックデザイン、アートディレクション、イベント企画など幅広く活動するユニット、holidayの堀出隼さんによる似顔絵イベントです

堀出さんはいわゆる「似顔絵師」ではなく、さまざまな活動の内の一つとして、出会った人たちの似顔絵をその場で描く似顔絵イベントを各地でおこなっています。

(※holidayについてはこちら→http://we-are-holiday.com/

今回はエコール・ド・パリ展の内容に合わせ、モンマルトルやモンパルナスの街角にいるような似顔絵画家をヒントに、お客様がまるでパリの下町にいるかのような気分を少しでも味わっていただきたく、堀出隼もといCROQUIS MONSIEUR(クロッキームッシュ)として似顔絵を描きまくっていただきました!

ちなみに「まるでパリじゃん!」というタイトルも堀出さんのアイデアです。(ダジャレになっているの、気がつきましたでしょうか?)

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似顔絵はムッシュが手にしているトリコロールのカードに描きます。油性ペンで一発勝負。一人当たり5分ほどで完成させます。

(手前のカンヴァスはディスプレイですが、ムッシュの息子さんが2歳のときに描いた作品とのこと。)

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開館直後からたくさんの方にご来場いただき、瞬く間に予約でいっぱいに・・・

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お一人の方もいれば、カップルやご家族も。なかには「1枚は一人で描いてもらって、2枚目は家族と!」というお客様もいました

性別も年齢層もさまざまで、「美術館で似顔絵」という企画に興味津々。

しかしいざ始まるとけっこう緊張するもので・・・ スタッフも合間に描いてもらったのですが、誰かにずっと見つめられたり、5分間とはいえ目の前の人と言葉を交わさずじっと目を合わせたりというのは思っていたよりもどぎまぎしてしまうことがわかりました。これもひとつのコミュニケーションですね。

 

恥ずかしがりながらもモデルを努めたみなさん。

完成した似顔絵を目にすると思わず歓声と笑顔が!

とても特徴をとらえていて、名前もかっこよくデザインされています

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終日予約は途切れることなく、最終的に2日間で約80人の方に参加していただきました

展覧会を見たついでに寄っていかれた方、イベントを目当てに来られた方、みなさんがとても充実した表情で館をあとにされるのを見て、スタッフも大変嬉しかったです

エコール・ド・パリ展をちょっと異なる視点から楽しんでいただけたのではないでしょうか。

 

描き続けて腱鞘炎になってしまったムッシュも、「楽しかった!」と言いながら帰っていきました。

参加していただいたみなさま、堀出さん、本当にありがとうございました!

 

次のイベントは2月7日(日)14:00~のバイオリン・コンサートです。

名古屋出身のバイオリニスト、中川香さんと松本一策さんによるデュオをお楽しみいただけます。

★料金無料(要観覧料)

★先着50名(当日13:30から整理券配布)

 

 

【開催中】

北海道立近代美術館・札幌芸術の森美術館コレクションによる

エコール・ド・パリ -パリに咲いた異邦人の夢-

会   期:2016年1月9日(土)~2月28日(日)

開館時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)

休 館 日:月曜日

観 覧 料:一般700円、中学生以下無料

 

 

 

 

 

 

 

23. 1月 2016 · 第40回館長アートトーク:エコール・ド・パリ 藤田嗣治、困窮からパリの寵児へ はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会, 教育普及

2016年1月23日(土)

 

2016年最初の館長アートトークのテーマは「藤田嗣治」。

現在当館で開催中の「エコール・ド・パリ -パリに咲いた異邦人の夢-」展に作品が展示されている作家の一人です。

展覧会と合わせてご来場いただいた方が多かったようで、いつもより密集度高めです

藤田嗣治の人気の高さもうかがえますね

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エコール・ド・パリのなかでもとくにその名が知られる藤田嗣治。

東京美術学校(現在の東京藝術大学)卒業後、1913年に渡仏。

ピカソやモディリアーニなど当時の前衛美術の最先端にいた芸術家たちと交流しながら独自の画風を築き上げ、1920年代にはフランス国内で高い評価を得るようになります。

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この独特の風貌、見覚えある方もいらっしゃるかもしれません。

おかっぱ頭に丸眼鏡、両耳にリングのピアスをつけて粋なスーツを着こなす藤田は、当時のパリでもかなり個性的だったようです

(上映中の映画「FOUJITA」ではオダギリジョーが藤田を演じていますが、完璧に再現されていますね・・・!)

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藤田をフランス語表記にすると FOUJITA になることから、頭の「FOU」をとって「FOUFOU(フーフー=お調子者)」という愛称でも親しまれていました。

奇抜な格好をしたり、ユーモラスな愛称をつくったりすることは、彼にとって自己表現のひとつであったと言えます。

モンマルトルやモンパルナスにヨーロッパ中から大勢の芸術家の卵たちが集まってきた1920年代。遠い東の異国からやってきた名もなき日本人画家が、芸術の都パリでいかにして生き抜いていくかということは、非常に重要な問題だったでしょう。芸術家としての技術はもちろん、自分を売り込むための自己プロデュース力も必要になってきます。藤田はその点で突出した才能を見せ、一躍パリの寵児になったのです

 

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彼の作品の代表的な特徴といえば、乳白色の肌の裸婦です。特殊なメディウムの配合でつくり出されたなめらかで艶やかな肌の色は唯一無二のもの。

藤田は終生、自らの表現技法について誰かに教えることはなかったのだとか(近年研究が進み、タルク(ベビーパウダーの材料)を使用していたことが指摘されています

またその乳白色を際立たせているのが、日本画で使用する面相筆と墨を使って描かれた繊細な輪郭線です。

浮世絵をはじめ日本の文化がフランスで流行していたことは有名ですが、藤田は日本人という自分のアイデンティティを強みにして、作品表現に生かしていた部分もあったのでしょう

 

その後、世界恐慌から第二次世界大戦へと続く激動の時代に入り、藤田は日本に帰国します。

フランスで確立したスタイルだけでなく、そのときの興味関心や描く対象によってさまざまな画風を見せていることから、藤田の類稀なる芸術センスと技量がうかがえます

 

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戦中は軍からの要請で、戦地の様子を伝えたり兵士たちや国民の戦意を高揚させたりするような「戦争画」を手がけています。

こういった作品に対して今なおさまざまな意見がありますが、当時の日本に生きる画家として戦争に向きあい、彼ができることをやった結果であるということは言えそうです。

 

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戦後、藤田をはじめとする戦争画家たちは戦犯として糾弾されることとなります。彼はそのような日本の美術界に見切りをつけ、再びフランスへ。フランス国籍を取得し、キリスト教に改宗して洗礼名「レオナール」を授かります。

晩年は教会建築にも携わり、フランス人「レオナール・フジタ」として生涯を終えました。

 

美しい女性や可愛らしい子どもの絵だけではない、藤田の多様な作品。

いまだ謎めいている部分も多く、魅力は尽きません

 

今回のエコパリ展では藤田作品を3点展示。

独自の画風を確立する以前の初期の作品と、最晩年の作品になります。

貴重なラインナップなので、ぜひこの機会をお見逃しなく

 

【開催中】

北海道立近代美術館・札幌芸術の森美術館コレクションによる

エコール・ド・パリ -パリに咲いた異邦人の夢-

会   期:2016年1月9日(土)~2月28日(日)

開館時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)

休 館 日:月曜日

観 覧 料:一般700円、中学生以下無料

 

 

 

17. 1月 2016 · エコール・ド・パリ -パリに咲いた異邦人の夢- はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2016年1月17日(日)

 

エコール・ド・パリとは。

1920~30年代のパリで活躍した芸術家たちの総称で、「パリ派」という意味です

文化の中心地のパリには、当時世界中から多くの芸術家たちが押し寄せていました。

彼らは異邦人として差別を受けたり貧困にあえいだりしながらも、前衛的な芸術に魅せられ、

それぞれ独自の個性を発展させていきます。

なかにはフランス人も含まれていますが、異邦人の芸術家たちと共同アトリエやカフェで交流し、

同じく新しい表現を追求していました

今回の展覧会では、パスキン、シャガール、ローランサン、ユトリロ、モディリアーニ、キスリング、ルオー、ヴラマンク、藤田嗣治・・・などなど総勢17人の画家・彫刻家の作品を展示しています。

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作品はすべて、北海道立近代美術館と札幌芸術の森美術館からお借りしています

なかでも北海道立近代美術館が誇る日本有数のパスキン・コレクションは必見です

 

解説パネルや展覧会図録、オリジナル紙袋にはそれぞれの作家の似顔絵イラストが(好評です!)

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個性的な面々と合わせて作品をお楽しみください

 

2階オープン展示室では、「ピンナップ・パリマップ!」と題したミニワークショップを常時実施しています

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大きなパリの地図に、おすすめスポットや思い出のエピソードなどを書き込んだマスキングテープやふせんをぺたぺた貼って、世界にひとつだけのパリマップをみんなでつくろう!という企画です

すでにけっこうマニアックな情報が集まっています。。!

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展覧会を見たあとに、ぜひお立ち寄りください

パリの異邦人気分を味わっていただければと思います

 

★そのほかにもイベントいろいろ。詳しくはこちらをご覧ください。

 

2月1日(月)に展示替をおこない、前後期合わせて67点を展示いたします。

半期しか見られない作品もありますので、どうぞお見逃しなく!

 

【開催中】

北海道立近代美術館・札幌芸術の森美術館コレクションによる

エコール・ド・パリ -パリに咲いた異邦人の夢-

会   期:2016年1月9日(土)~2月28日(日)

開館時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)

休 館 日:月曜日

観 覧 料:一般700円、中学生以下無料

 

 

 

 

 

 

 

 

17. 1月 2016 · エコール・ド・パリ -パリに咲いた異邦人の夢- 【展示作業】 はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2016年1月17日(日)

 

年があけてすっかり日にちが経ってしまいました。本年もどうぞよろしくお願いいたします

2016年最初の展覧会は、

「北海道立近代美術館・札幌芸術の森美術館コレクションによる エコール・ド・パリ -パリに咲いた異邦人の夢-」展

です!

岡山県の新見美術館、大分県の大分市美術館、広島県のはつかいち美術ギャラリーから巡回して、

ついに当館にやってきました

まずは搬入・展示作業の様子を少しだけ。

梱包された作品が展示室に運び込まれたところ。

点数はもちろんわかっていますが、この物量に「本当にうちに入りきるのだろうか・・・」とちょっと不安になりました

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大きい作品は2~3人がかりで慎重に運びます。(このなかにはシャガールの作品が。)

輸送中の傷や異常がないか作品をチェックしながら開梱し、展示プランに沿って仮置きしていきます。

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作品間隔や並び順を調整して、壁掛け作業へ。

展示室がだんだん完成形に近づいていくのを見るのはわくわくします

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キャプションや解説パネル、章バナーなども取り付け、最後にライティング作業

100年ほど前の作品もありますので、光による傷みをできるだけ抑えるため、1点ずつ照度を測りながら照明を当てていきました。

 

今回の展覧会は、これまで当館ではあまり展示する機会のなかったジャンルのものです。

どのような印象になるか、実際に展示してみないとわからない部分が大きかったのですが、

作品をお借りした北海道立近代美術館、札幌芸術の森美術館からのアドバイスや、

他館での展示風景を参考にしながら、なんとか形にすることができました

じっくりと鑑賞を楽しんでいただけるのではないかなと思います。

 

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みなさまぜひお越しください

 

【開催中】

北海道立近代美術館・札幌芸術の森美術館コレクションによる

エコール・ド・パリ -パリに咲いた異邦人の夢-

会   期:2016年1月9日(土)~2月28日(日)

開館時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)

休 館 日:月曜日

観 覧 料:一般700円、中学生以下無料

 

 

 

 

 

 

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