08. 1月 2014 · アーティストシリーズVol.72 栗原光展 はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2014年1月7日(火)

 

明けましておめでとうございます

今年もどうぞよろしくお願いいたします

 

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さて、新年初めての展覧会が、今日開幕しました

昨年末に引き続き、公募展で高く評価された作家を個展形式で紹介する展覧会、

「清須市はるひ絵画トリエンナーレアーティストシリーズVol.72 栗原 光 展」です。

 

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栗原光さんは1987年生まれの若手作家。

名古屋造形大学洋画コースを卒業後、愛知を拠点に活躍しています

今回は、ここ数年取り組んでいる、水をモチーフにした作品27点を展示しています。

 

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千変万化する水の表情にインスピレーションを得て描かれた作品の数々。

光を受けて輝いたり、しぶきを上げて流れ下ったり、渦を巻いたり。

そうした水をモチーフに、透明感のある色彩と、軽やかなタッチで表現しています。

 

本日は早速、地元のケーブルテレビから取材がありました。

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栗原光展は以下の時間に放送予定ですので、ご覧になれる方は是非チェックしてくださいね

クローバーTV

・1/9(木) デイリートピックス 【121ch】 7:00, 9:00, 12:00, 21:00

・1/11(土)~1/17(金)ウィークリートピックス 【121ch】 13:00, 22:00

 

それから、1月12日 (日)14:00~ 栗原光さん自身が作品について説明する

アーティストトークを開催します。

制作時のエピソードなど、興味深いお話が聞けるはずですので、ぜひこちらもぜひご参加ください。

お待ちしております

 

 

 

【開催中の展覧会】

清須市はるひ絵画トリエンナーレアーティストシリーズ Vol.72 栗原 光 展

会期:2014年1月7日(火)~1月25日(土)

開館時間:10:00~19:00

休館日:月曜日

観覧料:一般200円 中学生以下無料

 

 

 

23. 12月 2013 · 源馬菜穂展 アーティストトーク はコメントを受け付けていません · Categories: はるひ絵画トリエンナーレ, 展覧会

2013年12月23日(月・祝)

 

昨日、開催中の展覧会「清須市はるひ絵画トリエンナーレアーティストシリーズVol.71 源馬菜穂展」のイベント、

アーティストトークがありました!

源馬さん自らが展示作品について、そして数年間を振り返るとても貴重なイベントとなりました

Exif_JPEG_PICTURE ←源馬菜穂さんと2007年制作の《somewhere》

今回の個展は2007年の作品から最新作までを展示するもの。

特に2011年までの作品はその後の制作に大きな影響を与えた選りすぐりの数点のみ

トークの前半はそれらについてゆっくり、丁寧にコメントしていただきました

 

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このあたりの作品が2009年~2011年制作

2007年で試みた風景と人物を同一画面に描く方法から、徐々に今の源馬さんらしさが構築されていく様子がよくわかります。

 

左の写真右側の白が基調の作品《flat》は、トーキョーワンダーウォール2009でトーキョーワンダーウォール賞を受賞した作品

この頃から描きたい内容と描き方が自分の中で確立してきたそうです。

その隣の緑が基調の作品《step》からは、周囲の自然を描くことを意識し始め、

当館の公募展で大賞を受賞した《contact》では、制作中に聴いていた音楽からも影響を受け、

自然と音楽と自分の気持ちをうまく融合させるような作品を描けるようになったそうです

 

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こんな風に、ご自身の制作活動と作品とを照らし合わせながら、

優しい口調でみなさんにわかりやすくお話くださっていました

 

展示室には2012年の作品がありません。何故でしょうか

実は、だいぶ自分の描き方が見えてきた2010年以降、

源馬さんはその先どんな風に描いていけばいいか随分悩まれたそうです。

今振り返れば、2007年から2010年までは少しずつ少しずつ階段を登り、2010年の《contact》でようやく扉を開けた感じ。

でもその先がまったくみえず、2011年からは、まるで匍匐(ほふく)前進をしている気分、と当時の様子を振り返っていました。

つまり、「もがいていた」というわけですね

2012年は制作から少し離れて、自分を客観的に見たり、絵画以外のものに触れる機会をつくっていたそうです

 

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そして2013年。

こちらの予想をはるかに上回る数の作品を仕上げてきてくださいました

2010年~2011年の描き方は余分な絵具の塗り重ねなどを避けて、必要最小限の絵具しか使っていませんでした。

そのため、一筆一筆にかかるプレッシャーがとても大きくなっていったそうです

そうなると、「何を描きたいか」よりも「どうやって描くか」の方が強くなってきてしまい、描けなくなってしまいました

そこで、2013年は「何を描きたいか」をより強く持つようにし、失敗を恐れず描くようになったそうです

 

まずは、小さな作品から取り組みました。

また、それまでは油絵具のみの制作でしたが、画材を変えて取り組むことにも挑戦したそうです

水彩画や紙に油彩、2013年の途中からテンペラ絵具も使うようになったそうです。

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このあたりの作品からテンペラ絵具という古典技法を使うようになりました。

それが、源馬さんの絵画ととても相性が良かったようで、その後の作品のほとんどに、

テンペラ絵具を使用しています

また、今までの源馬さんの作品にはあまり見られなかった土色系の色も登場してきました。

 

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2013年には80号1点、100号2点、130号1点という大型の作品にも意欲的に取り組み、

さらに今後の展開が楽しみになってきました

 

予定時間を20分ほどオーバーしてしまいましたが、とても充実したアーティストトークになりました。

ご参加いただいた30名ほどのお客様も大満足のご様子

 

当館開館以来続いている「アーティストシリーズ」では、数年前からこのように作家さん自身の言葉で、

作品や制作について説明していただく場を設けています。

それは、鑑賞者にとっても美術館にとっても充実した時間ですが、

何よりも、ご本人が自分を振り返る貴重な機会にもなっていると信じています

 

年明けは「栗原光展」「打田宗平展」が続きます。

展覧会だけでなく、アーティストトークもお楽しみください

 

 

 

【開催中の展覧会】

清須市はるひ絵画トリエンナーレアーティストシリーズ Vol.71 源馬菜穂展

会期:2013年12月8日(日)~12月27日(金)

開館時間:10:00~19:00

休館日:月曜日

観覧料:一般200円 中学生以下無料

 

 

 

19. 12月 2013 · 清須市はるひ絵画トリエンナーレアーティストシリーズVol.71 源馬菜穂 展 はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2013年12月19日(木)

 

今月8日(日)から始まりました「清須市はるひ絵画トリエンナーレアーティストシリーズVol.71 源馬菜穂展」、

会期も半ばが過ぎました

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当館では、3年に一度「清須市はるひ絵画トリエンナーレ」という絵画の公募展を開催しています。

「アーティストシリーズ」は、その入賞者の中からさらに選抜された数名の方が個展を開催するものです

今年度は、直近の「清須市第7回はるひ絵画トリエンナーレ」で大賞を受賞した源馬菜穂さんから始まり、

年明けには優秀賞受賞の栗原光さんと打田宗平さんの個展が続きます

 

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入口はこんな感じです

源馬さんは、愛知県長久手市在住で、現在は母校の愛知県立芸術大学で非常勤講師をされながら、

制作活動を続けています

 

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こちらが、大賞受賞作品 《contact》です。

源馬さんの作品の特徴でもある、さわやかな色彩と勢いのある筆さばきが、

とても顕著に現れている作品です

今回の展覧会では、2010年に制作されたこの作品の前後を見ることができる構成になっています。

つまり、こうした描き方になるきっかけとなった作品から、大賞受賞作品を経て、少しずつ変化しながら、

最新作までの変遷を見ていただけるというわけです

 

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右側の壁面にかけられた作品が、今のスタイル、

つまり風景と人物を一緒に描くきっかけとなった2007年の作品《somewhere》です。

 

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展示室の半分くらいのスペースは今年描いた作品です。

展示点数28点のうち、2013年の作品はなんと20点!新作がたくさんあります

興味深いのが、それまで描いていた大地と地平線、中央に人物の構図という、

源馬さんのスタイルが少しずつまた変化してきているところです

今までよりも、もっと抽象と具象を行き来している、そんな印象を受けました。

また、「山」という新しいモチーフも登場しています

 

2007年の作品からスタートして、約6年間の作品をこのように並べたのは今回が初めてだそうです。

源馬さん自身も改めて自分の作品の変遷を見るいい機会になったとおっしゃていました

展覧会は今月27日(金)までです!

源馬さんの作品は見ているとなんだか心地よい気持ちになれる、そんな優しくてすがすがしい作品です。

是非、実物をお楽しみください

 

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こちらは展示作業の様子です。

黒い服の女性が源馬さんです。作品に登場する人物にもどことなく似ている

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展示プランを考えるのに、こんなマケットも作成してこられました

ミニチュアサイズの作品や鑑賞者がなんだかかわいらしいですね。

 

 

 

【開催中の展覧会】

清須市はるひ絵画トリエンナーレアーティストシリーズ Vol.71 源馬菜穂展

会期:2013年12月8日(日)~12月27日(金)

開館時間:10:00~19:00

休館日:月曜日

観覧料:一般200円 中学生以下無料

 

 

 

 

 

 

 

 

04. 11月 2013 · 歌舞伎衣裳の秘密 はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会, 教育普及

2013年11月4(日)

 

昨日から今日にかけて、当館はイベントづくし。

今日は昨日の午後のイベントの様子をお知らせいたします

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午後の講師も美濃歌舞伎博物館相生座館長の小栗さんと相生座サポーターのお二人。

レクチャー前に帯の準備中です

歌舞伎の衣裳では、とにかくスピードが肝心なため作り帯を用意するそうです。

 

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本日も大勢のお客様にお集まりいただきました!

着物姿の方もちらほら

お着物の方が館内を歩いていらっしゃると、華があっていい雰囲気でした

 

相生座は歌舞伎衣裳を4,000着も所蔵しているそうです。

古いものもたくさんあるけれど、小栗さんやサポーターのみなさんで

ひとつひとつ丁寧に直しながら使っているそうです

江戸時代のものや、一部江戸時代の布で繕った衣裳もあるそうです。

 

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いろいろお話いただいた後、いよいよ歌舞伎衣裳の着付け実演です。

モデルは当館学芸員です

彼女が着付けてもらっているのは、いわゆる一般的な娘役の衣裳。

歌舞伎衣裳の着付けは時間が勝負!

そのため、通常の着物の着方よりも簡略化されていたり、大胆な着方になっていたりします

 

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最後に帯を締めます。

左写真の帯を締めたあと、右写真の先ほどレクチャー前に小栗さんたちが準備をしていた

作り帯を差し込みます。とっても簡単

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こんな感じです。

あっという間に出来上がり!!

モデルの学芸員いわく、通常の着物よりは着心地はいいそうです。

歌舞伎衣裳は、動きやすく負担が少ない着方によって、役者が演技しやすくなっています

 

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続いて男性の衣裳。

モデルは清須市在住のアーティスト、打田宗平さん。今日は特別にモデルをお願いしました!!

 

なんだか派手な衣裳

これは四天(よてん)と呼ばれる衣裳で、広い袖と短い裾が特徴です。

主役級の人物が着るものと捕手や軍兵が着るものと2系統ありますが、今回は主役級のもの!

「四天」は衣裳を指す以外に、捕手や軍兵が着ることからそれらの役柄を示す言葉にもなっています。

 

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あれっ?!せっかく豪華な衣裳を隠すように袴姿に変身??

 

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すると、小栗さんがモデルの背後に廻って留め糸をほどき始めました

この衣裳は「早変り」用の衣裳。

白い着物から一瞬にして先ほどの豪華な衣裳に変わるのです。

 

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両肩にある丸い玉状のものを掴み、それを思いっきり引っ張ると・・・

あっという間に下に着ている衣裳が出てきました

 

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早変りの後、こんな風に広げて見せたりします

真っ白でおとなしい雰囲気から、金色で豪華絢爛な衣裳への変身ぶりは、

見かけは草食系だけど、実は肉食系だった男性の衣裳、そんな風に捉えることもできますね!

 

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小栗さんから所作の指導が入ります。

二人揃って「はい、ポーズ!」 なんちゃって役者気取り?!似合ってますよ!!

 

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せっかくなので、お客様の中から1名ずつモデル体験をしてもらいました。

 

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四天は女性が着てもかっこいいですね

 

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その後も楽しい衣裳の話や舞台の裏話。

また、私たちが一般的に想像する歌舞伎は「大歌舞伎」といいますが、

それとは別の地歌舞伎や地芝居と呼ばれる地方に根付いた民衆の歌舞伎について

大変興味深いお話も聞かせていただきました

 

愛知県や岐阜県はこの地歌舞伎や地芝居がとても盛んな地域なんです。

是非、みなさん積極的に見に行かれることをオススメします

実は展覧会担当者も、今年の夏初めて相生座で地歌舞伎体験をしました。

いままで想像してきた江戸時代の歌舞伎の雰囲気がそこにあるように感じました

 

小栗さん、サポーターのお二人、今日は一日本当にありがとうございました。

そして、これからも歌舞伎をどんどん盛り上げていってください

 

 

 

【開催中の展覧会】

企画展 「歌舞伎 | 変身」

会期:2013年10月8日(火)~12月1日(日)

開館時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)

休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

 

 

 

03. 11月 2013 · 隈取で変身! はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会, 教育普及

2013年11月3日(日・祝)

 

今日は午前ワークショップ、午後レクチャーとイベント続きの一日でした。

まずは、午前のワークショップ「隈取で変身!」について。

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今回、講師をお願いしたのは美濃歌舞伎博物館相生座館長の小栗幸江さんです。

小栗さんは「地歌舞伎(じかぶき)」と呼ばれる東濃地域に伝わる歌舞伎を後世へ残し、

広めようと精力的に活動されています

小栗さん自身が役者も演奏もこなし、化粧から着付け、衣裳制作などなんでも出来るマルチぶり

 

今日の隈取(くまどり)はオーソドックスな「一本隈(いっぽんぐま)」という種類の隈に挑戦です。

さてさてどんな仕上がりになるか、参加者のみなさんはやや緊張気味の様子で

小栗さんの説明に耳を傾けていました

 

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隈取は歌舞伎の代表的な化粧法を指します

白粉(おしろい)をしっかり顔に塗って、その後、紅などで隈を取っていきます。

※隈は「描く」ではなく「取る」と言うそうです。

 

相生座サポーターのお二人が今日は応援にかけつけてくださいました

ワークショップの前に小栗さんと3人で白粉の下準備です。

 

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隈取はお化粧ですので、女性が普段お化粧をするときと基本的には同じような行程で進んでいきます。

まずは、下地クリームの役目を果たす下地油を顔につけます

手の温度で油を柔らかくして、ムラにならないよう満遍なく顔全体に馴染ませるのがコツ

この下地油を適当に塗ってしまうと、白粉がうまくのらないそうです。

 

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下地を塗り終わったら、次は眉毛を消す作業

肌色の固形ファンデーションのようなもので眉毛を上から大胆に消していきます。

隈取は顔を大きく見せることもポイントなので、眉毛を本来の位置よりも高い位置に描くことで、

顔を大きく見せる工夫がされているそうです

 

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眉毛を消したら、続いて白粉を顔に塗ります。

まずは顔の周りから、どんどん内側を塗りつぶしていきます。

ゆっくり塗っていると乾いてしまうので、ささっと、スピード感をもって塗らなければなりません

 

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白粉が塗れたら、今度はパフで水分を取り除きつつ、白粉が顔に馴染むようたたいていきます。

なんだか、それっぽくなってきましたね~

 

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みなさんもお手本に倣って挑戦中

「これでいいのかな?」「なんか変じゃない??」「難しい~!」など、さまざまな声が飛び交っていました。

 

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白粉を塗り終わったら、いよいよ赤い筋を入れていきます

赤色の筋は「正義」「勇気」を表わし、また筋肉の盛り上がり、血管の高潮を表してもいます。

正義の味方、ヒーロー役に用いられます。

一方、黒や藍色系統の隈は悪役、特にスケールの大きな適役に使用されます。

このように隈取は色や種類によって人物の特性を表しているのです

 

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今日はみなさん正義の味方の顔になれるわけですね!

おそるおそる筆を入れていきます・・・

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小栗さんのお手本を参考にしつつ、自分たちの顔とにらめっこ。

女性陣は普段のお化粧とは全く異なるメイクなので、それはそれは違和感があるようでした。

 

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最後は黒色で目に筋を入れ、眉毛をきりっと描いて完成!

 

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隈取を布に転写したものを「押隈(おしぐま)」といいます。

歌舞伎役者さんの押隈はたいてい絹を使いますが、

今日のワークショップでは目の詰まった木綿を使用しました。

 

顔に布をあて、上から力いっぱい顔をこすっていきます。

すると・・・立派な押隈が完成です

 

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みなさん、とてもかっこいい押隈ができましたね。

余白に自分の名前、今日の日付や展覧会名・美術館名などを書き込み、

額に入れて飾るのもいいですね!

 

1時間30分程度で完成した今回のワークショップですが、

役者さんたちは実際は数分で手早く仕上げてしまうそうです

 

今日は見学者の方も少しいらっしゃいましたね

隈取を生で見る機会はなかなかあまりありませんので、貴重な体験でした。

次回歌舞伎を見るときは、隈取にも注目して見てみたいですね

 

 

【開催中の展覧会】

企画展 「歌舞伎 | 変身」

会期:2013年10月8日(火)~12月1日(日)

開館時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)

休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

 

 

 

29. 10月 2013 · 大向こうって何だろう?! はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2013年10月29日(火)

 

先週の土曜日、企画展「歌舞伎|変身」関連イベント、「大向こうって何だろう?!」を開催しました

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こちらが講師の波多野洋七さんです。ビシッとお着物で登場。かっこいいですね!

なんと波多野さん、大向こう歴50年以上

若いときから芝居三昧だとか。自己紹介も、きまっていましたよ。

白波五人男という盗賊5人のお話に出てくる親分・日本駄衛門(にっぽんだえもん)の台詞調で、

「問われて名乗るもおこがましいが、生まれは~」と始まり、

集まったお客様たちの心をしっかり掴んでいました

 

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レクチャーは、まず「大向こうとは?」という説明から始まりました

「大向こう」という言葉の意味について

本来、昔の芝居小屋の安価な立見席のことを指します。今の三階席や幕見席にあたる席。

ここに陣取った芝居好きは、いい芝居やいい役者に接した感激や、

「しっかりせい!」という叱咤の心を、掛け声に託して舞台に伝えるようになったそうです。

そのうちにその掛け声や掛ける人のことも、「大向こう」と呼ぶようになったということです。

 

声を出すタイミングはいつなのか

「絶対」という決まりはないのですが、だいたい次のようなときがかけやすいそうです。

①見得のとき、ツケ打ちに合わせる。

②花道から出てきたとき。(ただし、絶対にかけてはいけない演目も2つある)

③幕切れの柝(き)の音がするとき。

など。他にも細かくはいろいろあるそうです。

 

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会場からもたくさんの質問が飛び交いました

●「大向こう」に資格はいるのか?

●どうやったら「大向こう」になれるのか?

●素人は掛け声をかけてはいけないのか?

●「大向こう」としてやってはいけないことは?

などなど・・・

とにかく、みなさん「大向こう」への疑問がいっぱい

そのひとつひとつに波多野さんは丁寧に答えていらっしゃいました。

 

さまざまな質問を受ける中、やはり「大向こう」とは実践してこそ解るもの。

ということで、波多野さんから参加者の皆さんに「やってみましょう!!」との誘い。

会場内はどよめきましたが、半信半疑でみなさん波多野さんの勢いにおされていた様子・・・

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配布されたプリントは、白波五人男の台本の一頁です

5人の盗賊がそれぞれ自分の素性を語りつつ名前を名乗る場面ですが、

この台詞を参加者のみなさん自身に置き換えて、前に出て披露するというもの。

役者の役をやらない人たちが、「大向こう」の掛け声をかけます

役者に扮する人は、掛けてもらいたい屋号も考えます

 

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最初の役者はこちらの男性。

日本駄衛門の台詞で自己紹介。屋号は「最上屋」です。

波多野さんが参加者のみなさんへ「大向こう」のタイミングを伝授。

 

男性が右手に持つ扇子は傘の代わりです。

まずは傘を上げて、みなさんの前に止まった瞬間に「待ってました!」の掛け声

役者は最後に自分の名前を名乗るときに一呼吸起きます。

その間で屋号を掛けます。ここでは「最上屋!」でしたね。

 

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こちらの女性(実は当館のアートサポーターさんです!)は、台詞の言い回しも波多野さんから伝授され、

緊張しつつも、堂々とした役者ぶり。

旦那様のご職業にちなんで、なんと屋号は「鉄筋屋」

 

大向こうさんが掛ける掛け声の中には屋号のほかにも、

その役者さんが住んでいる町名を掛けることもあったり、

場面の雰囲気に合わせて「色男!」とか「いってらっしゃい!」など、

まるで同じ舞台で演じている役者のような掛け声を掛けることもあるほど柔軟で面白いのです

 

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大学生のお姉さんや、小学生の女の子も挑戦してくれました

とってもかわいらしい役者姿は、おもわずたくさん声をかけたくなってしまいました。

 

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こちらの女性は、なんと日本舞踊の西川流・西川菊織(にしかわきくおり)さん。

普段も男性役を演じることが多いそうで、さすが日本駄衛門の台詞調での自己紹介は

かっこよかったですね

 

他にもいろいろな方が役者に挑戦してくださり、みなさんの大向こうの掛け声も慣れてきたのか、

後半はタイミングもばっちり!大きな声でまるで芝居小屋にいるような雰囲気でした

 

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役者をやってくださった方々の中から5名のみ、

大歌舞伎の役者さんたちから波多野さんが貰ったという手ぬぐいがプレゼントされました

 

「大向こう」は、とにかくやってみなければわからない!

でも、やみくもにやっては役者さんの邪魔になる。

あくまでも大向こうは芝居の脇役。役者さんより目立ってはいけません。

それでいて、役者さんを引き立てる重要な役割も担っています

 

芝居を愛し、芝居を心から楽しむことができる人であれば、

誰にでも「大向こう」はできます。

そんな風に波多野さんはおっしゃっていました。

 

今日、イベントに参加されたみなさん。是非、次は本物のお芝居で実践しましょう

波多野さん、実践に基づいた素晴らしいレクチャーをありがとうございました

 

 

【開催中の展覧会】

企画展 「歌舞伎 | 変身」

会期:2013年10月8日(火)~12月1日(日)

開館時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)

休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

 

 

 

19. 10月 2013 · 第4回キッズアートラボ はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会, 教育普及

2013年10月19日(土)

 

今日は、6月から4回開催している清須キッズアートラボの最終日。

市内の小学3~4年生11名が参加しました。

こうして集まるのも4回目なので、すっかり打ちとけてきました。

のびのびした子どもたちの様子を見るのは嬉しいものです。

 

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まずは現在開催中の「歌舞伎 | 変身」展を一緒に鑑賞します。

歌舞伎役者を描いた錦絵や、歌舞伎の舞台裏の種明かしをした江戸時代の本など、

子どもたちは興味津々

 

それから、展示室で一番目を引く歌舞伎衣裳もじっくり観察しました。

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金色に光るこの衣裳はどんな役の人が着ていたと思う?

そう、金持ちのおじさんの役! だから、金糸の刺繍がふんだんに施してあります。

 

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こちらは遊女の中でも最高ランクの花魁(おいらん)の役が着ていた豪華な衣裳。

正月を表すしめ飾りや門松などがあしらわれているんですよ。

とっても変わった着物だね!でもこの華やかさで、うんと舞台栄えしたはず。

 

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これは男の人の衣裳?それとも女の人の衣裳?

模様には、重たそうな雪をかぶった松がデザインされているよ。

そう、これを着ていた人は、寒い冬を耐えるように、苦労を耐え忍ぶ役柄だったのです。
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こちらは全面に桜が散らされた着物。

赤い色は若い娘役の色なんですよ。

さぁ、息を呑むような美しい衣裳をみたところで、子どもたちに今日のテーマを話します。

「今日はそれぞれの舞台衣裳を作ってみよう!」

 

衣裳には、それを着る人の特徴をあらわす色や模様が使われていました。

一つひとつ意味があるんですね。

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では、自分がこれから作る衣裳を着る人の性格を考えましょう。

キャラクター設定です。そして、そのキャラにふさわしい色や模様についてもアイディアを練ります。

 

イメージが固まったところで、実際に衣裳作りスタート

今日は、思い切って屋外に出ました。

と言っても、小雨が降ってきてしまったので、青空の下というわけにはいかなかったのですが、

それでもいつもと違う雰囲気に、子どもたちも心が躍るみたい。

 

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長い和紙を半分に折って、真ん中に切込みを入れれば、

単純だけど服のかたちになります。

えりぐりの形は丸でも三角でもOK。

 

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あとは、用意したリボン、色紙、布、スパンコールなどを自由に組み合わせて、装飾していきます。

 

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針金の入った金色のテープを立体的に組んでお花を豪華にしたり、

フェルトを桜の花びらのかたちに切って散らしたり。

 

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みんな、思い思いに楽しんで作っていました。

とくに、自分が絵を描いたりアップリケをつけたりしたものが

衣裳になるという感覚が面白かったようです。

 

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完成後はみんなで記念写真をパチリ。

画用紙で麦藁帽子を作ったり、リボンでウエストをしばったり、

仕上げにも余念がなくて、思いっきりステキな衣裳が出来上がりましたね。

 

次に何かの舞台や映画などを見ることがあったら、

みんなはきっと、衣裳から役柄にも思いをはせてくれることでしょう。

 

開催中の展覧会。

貴重な歌舞伎衣装を見るだけでも一見の価値ありです。

ぜひお出かけください。

 

 

 

【開催中の展覧会】

企画展 「歌舞伎 | 変身」

会期:2013年10月8日(火)~12月1日(日)

開館時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)

休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

 

 

 

 

 

13. 10月 2013 · 文さんの歌舞伎談議「歌舞伎界のホープ中村児太郎と語る女形の魅力」 はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2013年10月13日(日)

 

企画展「歌舞伎|変身」ではさまざまなイベントをご用意しておりますが、

本日、その第一弾を開催しました

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歌舞伎役者で現在、御園座で公演中の中村児太郎(なかむらこたろう)さんをお招きして、

歌舞伎研究で著名な南山大学教授、安田文吉(やすだぶんきち)先生との対談をおこないました。

事前申込制で、定員を100名としましたが、応募開始からあっという間に予約はいっぱい

 

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対談は、中村児太郎さんのおうちが代々受け継いできた「女形(おんながた)」の魅力について

児太郎さんの女形はお父様の福助さんに負けず劣らず美しいのです!

現在、金山の日本特殊陶業市民会館で御園座「錦秋名古屋顔見世」でご覧いただけます

 

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安田先生がリードするなか、質問に対して明確に、時にユーモアも交えながら

私たちの知らない歌舞伎界の興味深いをお話をしてくださった児太郎さん

 

「歌舞伎座は小さいときから僕の遊び場でした」

「親よりも周囲の方々に育てられたような子ども時代」

「大道具の人にもいろいろ教わりました」

なんと、My金槌(かなづち)までお持ちだとか

 

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身振り手振りで稽古や舞台のお話も真剣にお話くださいました。

私たちの知ることのない歌舞伎の裏話なども盛りだくさん

そして、さすが歌舞伎役者さんです。

何気ない動きひとつとっても人を惹きつける魅力があるんですね。

その上、お話もとっても楽しい

 

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立ち上がってこんな風に所作を披露してくださる場面も?!

もうみなさん感動のあまりおもわず拍手

サービス精神旺盛でお話が上手なところは、お父様譲りでしょうか

会場内は終始笑いが絶えなかったのがとても印象的でした。

 

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児太郎さんのトークもさることながら、やはり安田先生の天真爛漫な笑顔や巧みな話術は、

間違いなくその場の空気を作り上げてくださったと思います。

先生、ありがとうございました

 

児太郎さんは普段は青山学院大学に通う大学生

学業と役者業との両立で本当に忙しい毎日だそうです

でも、お話を伺っているとその忙しい生活でも充実した様子が見て取れました。

年明けの3月にはいよいよ中村福助襲名です

これからの歌舞伎界をどんどん盛り上げていってほしいですね!

応援しています!!本日はお忙しいなか本当にありがとうございました。

 

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お集まりいただいたみなさま、これを機に歌舞伎に美術に積極的に参加いただければ幸いです

10月、11月とイベント盛りだくさんです。奮ってご参加ください。

 

 

【開催中の展覧会】

企画展 「歌舞伎 | 変身」

会期:2013年10月8日(火)~12月1日(日)

開館時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)

休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

 

 

 

08. 10月 2013 · 企画展「歌舞伎|変身」始まりました! はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2013年10月8日(火)

 

企画展「歌舞伎|変身」本日開幕です

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江戸時代から続く日本の伝統芸能「歌舞伎」。

いまではすっかり、歴史と伝統に裏打ちされた格式ある芸能のひとつとしてみなされています。

「敷居が高くて歌舞伎はちょっと・・・」という方も多いのでは

そんな高尚な歌舞伎も、実は昔は大衆芸能として庶民に親しまれていました

 

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本展は、歌舞伎にみられる特徴のひとつ「変身」というテーマに着目し、

錦絵、衣裳、写真、屏風、かつら、隈取等の展示を通して、

歌舞伎の魅力や面白さの一端に触れていただける内容となっています

 

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御園座さんからお借りした大道具(1階、2階に展示)やショップも充実しています

芸術の秋、日本の伝統芸能の魅力を是非ご堪能ください。

 

会期中、さまざまなイベントも開催します。

各種割引もあります詳しくは展覧会HPをご覧ください。

 

歌舞伎初心者大歓迎!

皆様のご来館心よりお待ちしております。

 

 

 

【開催中の展覧会】

企画展 「歌舞伎 | 変身」

会期:2013年10月8日(火)~12月1日(日)

開館時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)

休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

 

 

16. 9月 2013 · 三輪哲スペシャルトーク「親子で楽しむ絵本の魅力」 はコメントを受け付けていません · Categories: リサとガスパール&ペネロペ展, 展覧会

2013年9月16日(月)

 

今日は「リサとガスパール&ペネロペ展」関連イベントとして、

絵本にまつわる、スペシャルトークを開催しました。

 

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お話くださったのは、日本で初めて子どもの本専門店「メルヘンハウス」を

名古屋に設立された三輪哲(みわ・てつ)さん。

お店を立ち上げたのが1973年だったので、今年でなんと、まる40年

現在も多くの人たちに愛され続けているお店です。

 

今日は、たくさんの絵本を実際に示しながらお話が進みました。

 

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客席にはお子さんもちらほら。

三輪さんは、子どもたちに読み聞かせをするように語りかける場面も。

子どもは身を乗り出すように聞いていました。 

 

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三輪さんは、まだ「読み聞かせ」という言葉もなかった時代に、

お店にやってくる子どもを捕まえては「本を読んであげるよ」といって

絵本の世界にいざなっていたそうです。

 

そうして、子どもの反応を観察することからすべてが始まっています。

いい絵本は、子どもの素直な反応で分かるんだそう。

 

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長年、直に子どもと絵本に関わってきた経験から、

子どもの高い観察力や想像力に驚かされた豊富なエピソードが飛び出します。

 

何度も何度も同じ絵本を読んでとせがむ子ども。

読むたびに、あるページをじ~っくり見つめる子ども。

絵本の主人公になりきっている子ども。

子どもは全身全霊をかけて絵本を見ています。

そんな子どもたちに、いい加減な本は渡せないんです。

 

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子どもは、絵本をパスポートに、日常から非日常へと旅します。

だから絵本は、現実の生活に役に立つかどうかではなく、

子どもの琴線に触れ、想像力を豊かにはぐくむかどうかで選んでほしい。

子どもが心から喜ぶ本を読ませてあげてほしい。

 

三輪さんは終始その軽妙なトークで場を和ませ、リアルな体験談で聴衆をひきつけていました。

ユーモラスな中にも、芯の通った、大事な話を聞かせてもらい、

改めて、幼少期に出会う絵本の大切さを感じたひと時でした。

 

現在開催中の「リサとガスパール&ペネロペ展」では、

お父さん・お母さんが、子どもに絵本を読み聞かせている場面をよく見かけます。

 

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こうして、子どもたちが絵本を通して想像力の羽を思いっきり伸ばし、

はばたいていってくれますように。 

 

 

 

【開催中の展覧会】

「リサとガスパール&ペネロペ展」

会   期:2013年7月6日(土)~9月29日(日)

開館時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)

休  館  日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

〈インターネット入館割引券〉

 

 

 

 

 

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