10. 5月 2014 · 第1回清須キッズアートラボ はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会, 教育普及

2014年5月10日(土)

 

清須市生涯学習講座の一環として、

市内在住の小学3・4年生向けに行っている「清須キッズアートラボ」。

固定メンバーで年4回連続開催しています。

今日は、新メンバーを迎えてはじめての回でした。

 

15名の子どもたちも初顔合わせということで、お互い自己紹介することに。

大人の世界では、自己紹介には「名刺」が欠かせませんよね。

まずは学芸員が手作りの「名刺」を見せて、自分の名前を紹介しました。

 

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次は、みんなの番。まずは自分の「名刺」を作るところからはじめましょう。

 

といってもただ紙に名前を書くわけではありません。

新聞やチラシ、雑誌など印刷物の活字を切り抜いて、作るのです。

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ひらがなでも、カタカナでも、漢字でもかまいません。

一文字一文字、紙面をくまなく見て、自分の名前に使われている文字を探します。

 

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見つけたらはさみで切り取って、台紙に糊ではりつけます。

文字はできるだけカラフルで、大きさが違っているほうが面白い名刺になります。

1時間ほど熱中して、それぞれ1~3枚の個性的な名刺ができあがりました。

 

中には、なかなか活字になっていない文字があって、

みんなで手分けして探してあげる場面もありましたね。

 

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できたら名刺を持って、みんなの前で自己紹介です。

ちょっぴり恥ずかしそうだけれど、みんなどこか誇らしげです。

 

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例えばおなじ「あ」という文字でも、細かったり太かったり、

デザインがいろいろあることに気づいたかな。

できた名刺を交換し合って、お友達になった子もいました。

 

このあと、場所を美術館展示室に移し、みんなで一緒に絵を鑑賞して楽しみました。

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「まずは静かにじっくり絵を見てね」の掛け声で、

子どもたちは画面を食い入るように見つめます。

しばらくして、「この絵には何が描かれている?」と問いかけると、

ハイハイっと手が上がります。

「自転車がある」「服がたくさん吊ってある」「青い鳥が飛んでる」「燃えてる!」

子どもたちは自由な発想で、見えた形をさまざまなものに見立てます。

観察が深まってくると、描かれた場面は洋服やさんで、時間は夜だ、

などと次第に輪郭ができ上がってくるのです。

 

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2点目もみんなでじっくり観察します。

「船がある」「崩れそうな家がある。津波が来たんじゃないか?」

「船長さんが座ってる」「バーベキューしてる」

一人のこの発言が、他の子どもたちを刺激し、新たな観察を引き出します。

 

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最後は大作に挑みました。

ここでもみんな細かな観察を披露してくれました。

言葉にはならないけれど、長い長い時の流れと、

人々がかつてそこにいたであろう雰囲気をちゃんとつかんでいました。

人知を越えた圧倒的な何ものかに対する畏怖の念を感じたようです。

 

 

今回は「この絵はこういう場面を描いた作品だよ。」というようなことは一切紹介しませんでした。

なので、中には未解決のままの、もやもやした感じが残った子がいたかもしれません。

そのもやもやは、絵を見ることに積極的だったからこそ残るものです。

 

絵の見方に正解はない。ただ、自分の感覚をフルに使うことが求められる。

それは、遊びに近い感覚かもしれません。

 

子どもたちには子どもたちなりの自由な絵の見方があっていい。

自分で「あれは何だろう?」と思って、主体的に観て、考えることが大切なのです。

そこから、いろんな世界が広がってきます。

 

 

 

【開催中の展覧会】

清須ゆかりの作家 鳥羽美花展 時空を超えて-辿りついた場所より

会   期:2014年4月12日(土)~6月8日(日)

開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)

休  館  日:月曜日(月曜日が休日の場合は次の平日が休館)

〈インターネット入館割引券〉

 

 

 

 

08. 5月 2014 · 朝日新聞に作品紹介記事が掲載されました はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2014年5月8日(木)

 

開催中の鳥羽美花展が、朝日新聞夕刊の「美博ノート」の欄に

3週連続で取り上げられました。

展示作品の中から記者さんが3点を取り上げて、詳しく紹介しています。

作品の魅力が凝縮された記事ですので、以下転載してご紹介したいと思います。

 

 

4月23日(水)

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《オリエンタルドリーム》1998年 3曲屏風の一部

愛知県清須市出身の鳥羽美花は、日本の伝統的な型染めの技法でベトナムの移りゆく風景を20年にわたって描いてきた染色画家だ。中国の支配や、フランスの植民地時代、そしてベトナム戦争。「風景がこの国の変遷を見てきたんだと思う瞬間があった」と鳥羽は話す。

この初期の作品では、鳥たちを強い日差しから守る、布がかけられた鳥かごがずらりと軒に下がる様子を描いた。ベトナムには、年配の男性たちが朝の公園で大切に飼っている鳥を鳴かせ合う風習があり、ハノイの街には鳥や鳥かごを売る店がたくさんある。宙吊りの宮殿のように見えたという鳥かごには鳥はいない。生命を一切描かないことが、風景の中のざわめきや匂いをより鮮明にしているのだ。

 

 

4月30日(水)

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《香河》1998年 2曲屏風

朝のサイゴン川が、市場で売るバナナや野菜を運んできた舟で埋め尽くされている。舟には自転車や竿(さお)などさまざまなものが積まれて、家のようだ。

ホーチミンのありふれた朝の風景は、トラック輸送の発達により20年後の今では見ることはできない。染色画家の鳥羽はベトナムを訪れた当初から「ここは変わる」と直感し、作品として残した。懸命に働き、勉強する人々の姿から、この国の発展が当時から容易に予想できた。

ベトナムでの展覧会は5回開催され、会場には学生も訪れる。精緻(せいち)な職人技で染め上げた絹地を屏風(びょうぶ)の形で展示する作品は反響を呼んだ。しかし何より自分の目ではもう見ることができない母国の景色が彼らの心を捕らえたのかも知れない。

 

 

5月7日(水)

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三部作《辿りついた場所》2013年 4曲屏風

2~15世紀にベトナム中南部で栄えたチャンパ王国の聖地ミーソンに点在する遺跡を表現したインスタレーション。

この地を訪れた染色画家の鳥羽は、この盆地独特の蒸し暑さに日本の夏を思い出し、同時に王国の長い戦乱やベトナム戦争で破壊され続けた遺跡の女神やハスの花の台座のレリーフなどが昇華していくように感じたという。シャープな線や点を出すことのできる刀で、細部まで精緻に彫り込んでいる。昼から日暮れにかけて、レンガ造りの建物を照らす日の色あいが変わる3点の屏風(びょうぶ)を互い違いに並べることで、遺跡の間を通っていくような印象を与えている。

 

 

 

【開催中の展覧会】

清須ゆかりの作家 鳥羽美花展 時空を超えて-辿りついた場所より

会   期:2014年4月12日(土)~6月8日(日)

開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)

休  館  日:月曜日(月曜日が休日の場合は次の平日が休館)

〈インターネット入館割引券〉

 

 

26. 4月 2014 · 鳥羽美花展アーティストトーク はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2014年4月26日(土)

 

本日、鳥羽美花さんご本人によるアーティストトークを行ないました。

以前から鳥羽さんのファンだった方や、今回初めてその作品をご覧になる方など、

50人以上のお客様においでいただきました。

 

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鳥羽さんはこれまでベトナムの国立美術博物館やフエ王宮、薬師寺などで展示されてきましたが、

当館のようなコンクリート打放ち、白い壁の近代的な建物に作品を飾ることはほとんどなかったそうです。

今回の展示に当たっては、弧を描いた扇形の展示室をどのように活かすかを考え、

まるでベトナムの街をめぐるような展示構成としたことを説明。

「ぜひご一緒に旅をしましょう」と、お客様を展示室にいざないました。

 

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途中、「今日は特別にお見せしようと思って持ってきました」と、

鳥羽さんが小さな型紙を取り出しました。

画面全体の構図を決定する大きな型紙とは別に、

この小さな型紙を反復して使用することで、画面に地模様のような、

影のような小さな点々をつけているのだそうです。

これによって、景色に深みが出て、大気のゆらぎまで感じられますよね。

展覧会では見えない、そうした制作の裏側も惜しみなくご紹介。

 

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それから、作品の舞台となったベトナムの都市の事や、制作の動機となった出来事、

ベトナムで展覧会をした際の現地の人の反応なども、ていねいにお話くださいました。

 

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ライフワークとしているベトナムの風景のほかに、本展では、日本の古都を描いた作品も展示しています。

引き算の美学、余白の美を尊ぶ日本のモチーフを制作することで学ぶことも多く、

結局、それがベトナムの風景を制作する時にも役立つのだとか。

 

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最後に2階の、型染め制作工程を解説したコーナーへ。

ここには、鳥羽さんが実際に使われた大きな型紙が何枚も展示されています。

 

型染め技法では、この型紙を使って模様を作り出していきます。

型紙を切り取ったところが、最終的には白く残ります。

絹の上に型紙を置き、そのの上から糊(のり)を塗るので、

型紙が切り取られた場所には糊がついて、防染になるというわけなのです。

 

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染める際に使う道具も特別に披露してくださいました。

動物の毛をつかった刷毛、糊置きの際に使う、もみの木のへらなど。

この木べらは、今はもう作る職人さんがいなくなってしまったとのこと。

 

型染めを下支えする様々な職人技が、時代の波にもまれ、いまや風前の灯となっている。

そんな厳しい現状にも思いを馳せる時間となりました。

 

鳥羽さんの作品世界を出発点として、ベトナムの歴史や日本が誇るべき伝統文化にも触れられる展覧会。

二重三重にお楽しみいただけること間違いありません。

 

次回のアーティストトークは5月25日(日)14時からを予定しています。

ぜひお出かけください。

 

 

【開催中の展覧会】

清須ゆかりの作家 鳥羽美花展 時空を超えて-辿りついた場所より

会   期:2014年4月12日(土)~6月8日(日)

開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)

休  館  日:月曜日(月曜日が休日の場合は次の平日が休館)

〈インターネット入館割引券〉

25. 4月 2014 · テレビ取材 はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2014年4月25日(金)

 

開催中の「鳥羽美花展」、おかげさまでお客様から大変好評いただいています。

メディアからの取材も相次いでいます。

 

メーテレ取材1 メーテレ取材2

こちらは名古屋テレビの取材。

カメラの前で、展覧会の構成や見どころをお話になる鳥羽さんです。

 

ご覧くださった方もいらっしゃることと思います。

4月12日(土)、早速夕方のニュースで展覧会の開幕が報じられました。

 

 

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こちらは地元のケーブルテレビであるクローバーTVの取材の様子です。

今回、日本初公開となる最新作《辿りついた場所》の魅力をお話されている鳥羽さん。

 

3部作《辿りついた場所》は、壁に吊るされた平面ではなく、自立する屏風仕立てです。

細長い清須市はるひ美術館の展示空間を活かし、その屏風を互い違いに配置することで、

建物の間を実際に歩いているかのような感覚にさせてくれます。

 

クローバーチャンネルをご覧になれる方は、ぜひ以下の番組をチェックしてくださいね

4月26日(土)「デイリートピックス」(121ch) 7:00、9:00、12:00、18:00、21:00~

5月3(土)~9日(金)「ウィークリートピックス」(121ch) 13:00~、22:00~

 

 

 

【開催中の展覧会】

清須ゆかりの作家 鳥羽美花展 時空を超えて-辿りついた場所より

会   期:2014年4月12日(土)~6月8日(日)

開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)

休  館  日:月曜日(月曜日が休日の場合は次の平日が休館)

〈インターネット入館割引券〉

 

 

 

23. 4月 2014 · 中日新聞文化面で取り上げられました はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2014年4月23日(水)

 

開催中の「清須ゆかりの作家 鳥羽美花展 時空を超えて―辿りついた場所より」が、

本日の中日新聞朝刊、文化面で取り上げられましたので、ご紹介します。

 

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(抜粋)

ベトナムの喧騒や川を描いた作品群を、町を通り抜けるように進むと、初の連作「辿りついた場所I~III」=写真=に行き着く。ベトナム中部のミーソン遺跡が題材。国を超えて普遍的な「祈る」場所を描く。20年前から日本の型染めの技法で、急速に発展し変わりゆくベトナムを描いてきた鳥羽が辿りついた集大成であり、伝統技法に不可欠な材料が減っていく危機を制作で守ろうとする決意でもある。

2メートルを超える型紙を精密に彫りこみ、染め上げられたシャープな線の交錯が、寺院の壁面をより重厚に見せる。同時に、立ち込める湿気とともに揺らぎ、消えていくようなはかなさも感じる。

過去の作品では慎重に色を調整していた鳥羽が原色の緑や赤の染料を布に直接載せた。補色がより動きを生む。経験がなしえた挑戦。新たな出発も予感させる。(村)

 

 

 

【開催中の展覧会】

清須ゆかりの作家 鳥羽美花展 時空を超えて-辿りついた場所より

会   期:2014年4月12日(土)~6月8日(日)

開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)

休  館  日:月曜日(月曜日が休日の場合は次の平日が休館)

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12. 4月 2014 · 清須ゆかりの作家 鳥羽美花展 開幕 はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2014年4月12日(土)

 

本日、「清須ゆかりの作家 鳥羽美花展 時空を超えて―辿りついた場所より」が開幕しました。

 

開会式の様子を少しご紹介しましょう。

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鳥羽美花さんは挨拶で、これまでの歩みと展覧会にかける思いをお話されました。

学生時代に京都で染色を学び、20年前にベトナムを訪れた時、その風景と熱気に心を揺さぶられ、

以来ベトナムの風景をモチーフに制作してきたこと、

その20年間の集大成として、日本初公開となる作品《辿りついた場所》という

一つの到達点に、文字通り「辿りついた」こと、

そして、今回の展覧会が、今まで支えてくれた地元の方に少しでも恩返しになれば、

とお話されました。

 

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テープカットの後、展示室をオープン!

お客様に作品をご覧いただきました。

 

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日本の風景を主題にした作品と、ベトナムの風景を表現した作品、計約20点が並びます。

どれも人の背丈を越えるような大きさで、屏風仕立てになっているものが多くあります。

その緻密な描写、圧倒的なスケール、そして色彩の鮮やかさに、

観る人はすっかり魅了されてしまいます。

 

 

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展示室では鳥羽さんご本人による、作品解説を行いました。

作品一つひとつ丁寧に、どのような情景を染め描いたものなのか、

どのような技法を使ったのか、その説明には多くの方が熱心に耳を傾けていました。

 

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展示室の最奥には、日本初公開となる最新作《辿りついた場所》3部作(写真右)が展示されています。

ベトナムの世界遺産であるミーソン遺跡を作品化したものです。

作品を前にすると、あたかも実際に遺跡の中を巡り歩いているかのような気分になります。

 

鳥羽美花さんのこれまでの制作を一望にできる本展覧会。

途中、下記の日程で作品入れ替えを行います。

(前期)4月12日(土)~5月11日(日)

(後期)5月13日(火)~6月8日(日)

代表作が一堂にそろうこの機会。前期・後期ともをぜひお見逃しなく

 

 

 

【開催中の展覧会】

清須ゆかりの作家 鳥羽美花展 時空を超えて-辿りついた場所より

会   期:2014年4月12日(土)~6月8日(日)

開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)

休  館  日:月曜日(月曜日が休日の場合は次の平日が休館)

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05. 4月 2014 · 貸ギャラリー展示⑥ はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2014年4月5日(土)

 

 

貸ギャラリー展示 第5週目は、「吉田 勲作品展」((展示室1)と、

矢橋喜徳・よしゑ写真展 四季の詩Ⅲ」(展示室2)による展示です。

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「吉田勲作品展」(展示室1)は、人形職人の経歴がある吉田さん(90歳)による

造花盆栽や陶芸の作品展です。

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職人引退後に趣味で陶芸や造花を使った盆栽を始めたそうですが、

吉田さんのお人柄が感じられるような温かみのある作品が並んでいます。

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また、動物表情や篭の網目などがとても丁寧に表現されています。

作品点数は、なんと75点もあります

現在も精力的にご活躍されている吉田さんの

エネルギッシュな作品をどうぞご高覧下さい。

 

 

つぎに、「矢橋喜徳・よしゑ写真展 四季の詩Ⅲ」(展示室2)は、

写真愛好家の矢橋ご夫妻による展示です。

写真歴10年のご夫妻は、現在も全国各地に足を運んで写真を撮っています。

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なんといっても展示にとても工夫されていて、

訪れた方が思わず「ほ~」と声をこぼしてしまいます。

たとえば、苗木城から見た景色を360度のパノラマ写真を

木枠を使って、このように( ↓ )上から吊るして、360度眺められるように展示しています。

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ほかにも掛け軸風にアレンジした作品もあり、

お子様から大人の方まで年齢問わず楽しめる写真展です。

 

吉田さんと矢橋さんご夫妻は、ほぼ毎日、受付にいらっしゃいます。

どうぞご本人と作品について語り合ったりして楽しいひとときをお過ごしください。

どちらの展示も6日までです。

※最終日は16時までですので、お気をつけください。

 

 

 

【開催中の展覧会】

吉田勲作品展

会   期:2014年4月1日(火)~6日(日)

開館時間:10:00~18:00(最終日16:00まで)

 

矢橋喜徳・よしゑ写真展 四季の詩Ⅲ

会   期:2014年4月1日(火)~6日(日)

開館時間:10:00~18:00(最終日16:00まで)

 

 

 

 

 

 

20. 3月 2014 · 第12回アートサポーター はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会, 教育普及

2014年3月20日(木)

 

今年度最後のアートサポーター活動日。

前々回12月から続けている美術勉強会のつづきで、今日はHさんが発表です。

Hさんは、稲沢市荻須記念美術館で開催されていた展覧会「日本画家が描いた西洋風景展」に足を運び、

前から気になっていたという、横山操(よこやま・みさお)に着目。調べてくれました。

 

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横山操は大正から昭和にかけて活躍した日本画家。

代表作のひとつは、東京国立近代美術館にある《塔》です。

Hさんは、横山操といえばこのように黒を基調とした力強い描写が特徴だと思っていたのですが、

稲沢市荻須記念美術館で目にした《シャンゼリゼ》は、意外にも細く几帳面な線で構成された1点だったので、

そのギャップに驚いたといいます。

 

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↑ Hさん、なんとこんな立派なレジュメに要点をまとめてきてくださってました!

 

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レジュメを見ながら、横山操は、もともとは日本画ではなく洋画を学んでいたこと、

シベリヤ抑留経験が作画に影響していることなどをみんなで学びました。

新しいことを知るというのは、とっても楽しいことですね。

 

「日本画家が描いた西洋風景」

このタイトルが示すように、本展覧会では、日本画家がつかの間日本を離れ、

見聞を広げるため西洋に渡り、旅の途上で制作した作品も多く出品されていました。

つまり、いつもの自分の土俵とは違うところで、新鮮なまなざしで描いたものです。

そのため、その画家がふだん得意とする画材やモチーフが登場しないことも多く、

よい意味で期待を裏切る、画家の意外な一面を垣間見せてくれる作品がありましたね。

一方で、日本画の画材と技法を駆使しながらヨーロッパの風景に取り組み、独自の画風にまで高めた画家もいました。

 

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お勉強の後はちょっとブレイク。

みなさんが持ち寄ったお菓子やレモンでティータイムです。

 

最後に、4月から新しく始まる企画展について、担当学芸員からみなさんにご説明。

「清須ゆかりの作家 鳥羽美花展 時空を超えて―辿りついた場所より」(4/12~6/8)

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ポスターは↑こんな風に出来上がりました。

お見せすると、「かっこいいね!」とか「すご~い」とか歓声が上がって、ずいぶん好評なんです。

 

この展覧会では、清須生まれの染色画家、鳥羽美花さんの代表作を一堂に集めてご紹介します。

鳥羽さんは、日本古来の染色技法「型染め」を使って、ベトナムの風景を表現しています。

ベトナムでは、急速に経済発展を遂げる傍らで、日々失われていく風景がある。

それを、旧来の「型染め」の枠とスケールをはるかに超えて制作のモチーフと定め、20年来取り組んでこられました。

日本独自の技法を使いながらも、異国の風景を自分の中で消化し、オリジナルの作風を確立した、

その好例のひとつと言えるでしょう。

人の背丈を越える大きな画面に色鮮やかに染め出された情景に、きっと圧倒されるはずです。

楽しみにしていてくださいね

 

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さて、展覧会の幕開けには、アートサポーターの協力が欠かせません。

開会式は、会場整理やドアオープンなど、あちこちでサポーターが活躍します。

当日の段取りを確認したり、お客様へのご案内の仕方について改善点を話し合ったりして解散となりました。

 

アートサポーターが発足してまる2年。

美術館にとって、最近ますます心強い存在になっているサポーターさんたちです。

 

 

 

【開催中の展覧会】

[貸ギャラリー] 清須市文化協会  新川絵画クラブ展

会   期:2014年3月18日(火)~3月23日(日)

開館時間:10:00~17:00

 

[貸ギャラリー] 清須市文化協会  清洲絵画クラブ展 第42回春彩の会

会   期:2014年3月18日(火)~3月23日(日)

開館時間:10:00~17:00(最終日は16:00まで)

 

 

 

 

19. 3月 2014 · 貸ギャラリー展示④ はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2014年3月19日(水)

 

貸ギャラリー展示 第4週目は、「新川絵画クラブ展」((展示室1)と、

清洲絵画クラブ 第42回春彩の会」(展示室2)による展示です。

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まず、展示室1にて開催中の新川絵画クラブ展は、

花や生き物をモチーフとした日本画の作品を展示しています。

 

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日本画は、主に岩絵具を膠で溶いて練成し、筆で和紙や絹に描くのですが、

油彩の表現とは異なった砂のような風合いが、とても美しい表現方法の一つです。

 

なんと、新川絵画クラブの受付の方が、実際に使われている

岩絵具や水干絵具を見せてくださいました。

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訪れたお客様も、興味津々でクラブの方の丁寧な説明に聞き入ってらっしゃいました。

日本画に親しんでいる方も、またそうでない方も、実際にクラブの方のお話を聞くと

きっと日本画に興味が湧いてくると思います。

 

 

つぎに、展示室2にて開催中の清洲絵画クラブ展 第42回春彩の会は、

静物や風景などの身近なものをモチーフにした油彩画と水彩画、

人物のデッサンを展示しています。

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油彩の重厚感や水彩の濃淡等、絵具の特性を工夫しながら表現なさっています。

また、制作の基礎となるデッサンにも取り組んでいて、

クラブの皆さんの制作に対する意欲の高さが伺えます。

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今回は、日本画や油彩画等の様々な表現方法を一度に味わえる展示ですので、

どうぞこの機会をお見逃しのないように~

どちらの展示も23日までです。

※最終日は、新川絵画クラブ展(展示室1)17時まで、

清洲絵画クラブ展(展示室2)16時までですので、お気をつけください。

 

 

【開催中の展覧会】

清須市文化協会 新川絵画クラブ展

会   期:2014年3月18日(火)~3月23日(日)

開館時間:10:00~17:00 

 

清須市文化協会 清洲絵画クラブ展 第42回春彩の会

会   期:2014年3月18日(水)~3月23日(日)

開館時間:10:00~17:00 (最終日は16:00まで)

 

 

13. 3月 2014 · 貸ギャラリー展示③ はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

2014年3月13日(木)

 

貸ギャラリー展示 第3週目は、「第9回水彩画クラブ作品展による展示です。

クラブの名前の通り、水彩絵具の特長を活かした淡い色彩で

描かれた作品が並んでいます。

 

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作品のモチーフは、主に身近にある季節の草花や野菜、風景を描いてらっしゃいます。

 

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春の陽気と相まって、より一層、水彩画の温かみが伝わってきます~。

作品点数も多く見ごたえたっぷりの展示ですので、

どうぞ美術館へ足をお運びください。

 

展示は16日までです。

※最終日は17時までですので、お気をつけください。

 

【開催中の展覧会】

清須市文化協会 第8回春日絵画クラブ作品展

会   期:2014年3月11日(火)~16日(日)

開館時間:10:00~19:00 (最終日は17:00まで)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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