2013年12月19日(木)
今月8日(日)から始まりました「清須市はるひ絵画トリエンナーレアーティストシリーズVol.71 源馬菜穂展」、
会期も半ばが過ぎました
当館では、3年に一度「清須市はるひ絵画トリエンナーレ」という絵画の公募展を開催しています。
「アーティストシリーズ」は、その入賞者の中からさらに選抜された数名の方が個展を開催するものです
今年度は、直近の「清須市第7回はるひ絵画トリエンナーレ」で大賞を受賞した源馬菜穂さんから始まり、
年明けには優秀賞受賞の栗原光さんと打田宗平さんの個展が続きます
入口はこんな感じです
源馬さんは、愛知県長久手市在住で、現在は母校の愛知県立芸術大学で非常勤講師をされながら、
制作活動を続けています
こちらが、大賞受賞作品 《contact》です。
源馬さんの作品の特徴でもある、さわやかな色彩と勢いのある筆さばきが、
とても顕著に現れている作品です
今回の展覧会では、2010年に制作されたこの作品の前後を見ることができる構成になっています。
つまり、こうした描き方になるきっかけとなった作品から、大賞受賞作品を経て、少しずつ変化しながら、
最新作までの変遷を見ていただけるというわけです
右側の壁面にかけられた作品が、今のスタイル、
つまり風景と人物を一緒に描くきっかけとなった2007年の作品《somewhere》です。
展示室の半分くらいのスペースは今年描いた作品です。
展示点数28点のうち、2013年の作品はなんと20点!新作がたくさんあります
興味深いのが、それまで描いていた大地と地平線、中央に人物の構図という、
源馬さんのスタイルが少しずつまた変化してきているところです
今までよりも、もっと抽象と具象を行き来している、そんな印象を受けました。
また、「山」という新しいモチーフも登場しています
2007年の作品からスタートして、約6年間の作品をこのように並べたのは今回が初めてだそうです。
源馬さん自身も改めて自分の作品の変遷を見るいい機会になったとおっしゃていました
展覧会は今月27日(金)までです!
源馬さんの作品は見ているとなんだか心地よい気持ちになれる、そんな優しくてすがすがしい作品です。
是非、実物をお楽しみください
こちらは展示作業の様子です。
黒い服の女性が源馬さんです。作品に登場する人物にもどことなく似ている
展示プランを考えるのに、こんなマケットも作成してこられました
ミニチュアサイズの作品や鑑賞者がなんだかかわいらしいですね。
【開催中の展覧会】
清須市はるひ絵画トリエンナーレアーティストシリーズ Vol.71 源馬菜穂展
会期:2013年12月8日(日)~12月27日(金)
開館時間:10:00~19:00
休館日:月曜日
観覧料:一般200円 中学生以下無料