11月13日(水)
午前は学芸員Fへのインタビューということで、学芸員になった経緯や仕事のやりがいなどお話ししました。
「一番好きな作品はなんですか?」という非常に難しい質問がでたり(ひとつに絞れない・・・)、「過去に戻れるとしたらいつがいいですか?」という質問も。(「過去には戻りたくない」と答えて生徒たちを少々困らせた・・・)
あ
話をしていくうちに、
今の高校生がどういった考えをもっているのか(入試制度に対してなど)、
何に関心を示しているのかを知ることができ、こちらにとっても収穫の多いものになりました。
あ
そして午後からは、アートサポーター活動に参加してもらいました。
スペシャルゲストとして、清須市にゆかりのある作家・富永敏博さんに来ていただき、これまでの活動や作品についてお話しをしていただきました。
↑ 富永さんのポートフォリオに食いつくサポーターとインターン生。
あ
この日は、作家/サポーター/学芸員と立場の異なる人の話を聞くことができ、さまざまな考え方の人がいるのだと感じたのではないでしょうか。
あ
11月14日(木)★最終日★
本日は、高校生を対象にした展覧会・ワークショップを企画してもらいました。高校生が関心を持つものをピックアップしていき、そのなかでも自分が伝えたいものを決めてもらいました。
途中、他のインターン生からコメントをもらったり、
学芸員と相談したり・・・と、4時間ほどじっくり考えてもらいました。
あ
アニメや漫画の展覧会や、スターバックスをメインとした企画も・・・!!
こちらが浮かばないような斬新なアイデアがたくさんありました。
「自分は何を伝えたいのか」「何が好きなのか、興味があるのか」と自分を知るきっかけにもなっていたら嬉しいです。
あ
あ
以下、インターン生の感想です。
【インターン生/Mさん】
今日は、高校生が興味をもつ展覧会・ワークショップについて考えました。私は「スターバックス展」というのを企画したのですが、想像よりも考えるべき点が多くあり大変でした。「スターバックス」と「アート」のつながりを見出すために、さまざまな「アート」について調べました。調べていくと、フードアートやレシートアートなど、聞いただけでもワクワクするようなアートを作り上げている作家さんがいて面白かったです。
他の3人の考えた企画案も聞き、みんなで意見を出し合い、学芸員の方にもアドバイスをいただきながら、それぞれの企画の現実味が高まっていくのがとても楽しかったです。自分が考えたものを実際に形にする難しさとともに、形になればどれほど嬉しいのだろうという胸が躍るような気持ちになりました。
昨日お世話になったサポーターの方々にも企画の話を聞いていただき、アドバイスや意見をしていただきたかったなと思っています。今日でインターンシップは終わりますが、いつかまた清須市はるひ美術館へ足を運び、学芸員の方々、サポーターの方々と「アート」について語り合いたいです。
あ「
【インターン生/Yさん】
今日は実際に展覧会を企画してみるということで、展示案を考えていました。「高校生が来そうな」ということで、どのようなものが良いか調べました。お題が「高校生」ということだったので、誰もが見聞きしているアニメや漫画を取り上げました。来館者が楽しく深く知ることが出来るものを考えるのがかなり難しかったし、順番や展示場所も加味してつくっていくことがとても大変なことなんだと改めて思いました。この3日間、インターンをしてみて、とにかく「考える!!」ということが大変で、とても重要なことなんだなぁと思いました。とても楽しかったです。
あ
【インターン生/Oさん】
今日は、ワークショップの企画をしました。みんなは誰も思いつかないようなすごく面白い案を出していました。僕は、全然やってなくて、考えているうちに忘れたりしました。「無駄な時間を過ごすくらいなら、人に聞いたり、教えてもらったり、自分から聞くのだ」と教えてもらいました。インターンシップで、展示するときの作品の照明の当て方や、収蔵する作品はぷちぷちの袋で包んだりするということを学びました。
あ
【インターン生/Hさん】
今日はインターンシップ最終日でした。短かった3日間でしたが、その中で学芸員さんたちとお話しした作品、作家さんに対する気持ち、僕達に対するアドバイスや休み時間に気軽に話しかけてくれる優しさ、そしてこの美術館のことを愛する気持ちが本当に伝わってきました。この3日間を思い返すと、最初は学芸員さんたちはビシビシしていて話しかけづらかったし、なかなか疲れるし、でもそれは最初だけで、学芸員やサポーターの皆様から作品のすばらしさを教えてもらい、楽しくなってきました。正直、今の僕の心は「やっと終わった」という気持ちと「さみしいなぁ」という気持ちのふたつが頭の中でリピートしています。3日間いた控室の外の景色、外から聞こえる子どもたちの遊ぶ声、となりを見ればいる学芸員さん。どれも僕にとっては忘れられない思い出になりました。これをきっかけに僕も今度、友達と清須市はるひ美術館に来ようと思います。もし今度会えたら、また相撲の話で盛り上がりましょう!3日間多くのことを学ばせていただき、ありがとうございました。
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「3日間で何かを汲み取ってもらえるのだろうか」と少々不安でしたが、若者の成長は凄まじいもので、1日目に比べると3日目には、意見のまとめ方や伝え方が格段に上手になっていました(こっちが指摘する分、それを糧にしてくれているのだと感じることができ、指導している方も嬉しい・・・!)。
今回を機に、彼らにとって美術館が身近なものとして感じてもらえたら嬉しいです。3日間本当にお疲れさまでした!また当館に足を運んでくださいね。
あ
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