どうしてブログって滞ってしまうんでしょうね…世のブロガーさんたちを尊敬します。
久々の更新ですが、7月27日から「みんなと絵本とMAYA MAXX」、開催しております!
愛媛県出身、1961年生まれのアーティスト、MAYA MAXXさん。
みなさんどこかで名前を聞いたり絵を見たりしたことあるんじゃないでしょうか。
ロックバンドthe pillowsのアルバム『RUNNERS HIGH』のジャケット、なつかしの番組ポンキッキーズで流れていた『ピ ピカソ』、吉本ばなな『ハネムーン』、山田詠美『AMY SAYS』、北川悦吏子『空から降る一億の星』の挿画、京都駅前地下街「ポルタ」のイメージキャラクター「ポルタん」、CharaのツアーグッズなんかもMAYA MAXXさんが手がけました。
90年代カルチャーのアイコンでもあるMAYA MAXXさんは、デビューから現在に至るまで、ずーっと独学で絵を描き続けています。
そのなかでもとくに今回の展覧会で取り上げているのは絵本!
MAYAさんはこれまでたくさんの絵本を描いてきましたが、原画をお見せする機会はあまりありませんでした。というのも、絵本は印刷された書籍の形になって完成形なので、MAYA さん自身が原画を見せるということにあまり意味を感じていなかったためです。
しかし2018年に月刊誌「こどものとも」にて『さるがいっぴき』が発行された際に、原画の魅力をお見せしたいと思うようになったんだとか。
学芸員OがMAYA さんに個展をオファーしたのも、この『さるがいっぴき』に感銘を受けたからです。
とてもシンプルなストーリーがモノクロの画面のなかで展開しますが、1ページごとの力というか、重みというか、とにかく「圧」がすごい。
「生きる」という大きなテーマがたった数枚の紙に凝縮されていて、エネルギーをぶつけてくるような絵本でした。
絵本って、子ども向けでしょ?とあなどるなかれ。MAYAさんの作品は絵本であっても対象は子どもに限られません。むしろ、美術館やアートの存在を難しく考えている大人にこそ見て欲しい。
ものすごく乱暴に言えば、「考えるな、感じろ」タイプの作品です。言いたいことも言えないこんな世の中で、何かに感じることができるって、それだけでいいじゃないか!人間は感動する生き物だ~!と、展覧会を通してお伝えしたい(言わないけど)と個人的には思っています。
MAYAさん自身、近年制作環境が変わったことで、「自分が本当に描きたいものは何か」ということを改めて考えながら自由に制作をしています。
ライブペインティングやワークショップなどではお客様と気さくにお話したりサインしたりしていますが、飄々とフレンドリーに、誰とでもつかず離れず、対等に向き合う姿勢はかっこいいなと思います。
本展では、『さるがいっぴき』、『ぱんだちゃん』、『ばあちゃんがいる』(8月1日発行されたばかり!)、『ねこどんなかお』の4作の絵本原画と、最新の作品を合わせて展示しています。
ワークショップはすでに定員に達していますが、9月15日、9月29日のライブペインティングは申込不要です。午後ずっとMAYAさんが在館されますので、ぜひぜひご本人にも会いに来てください。
全館写真撮影可!SNS投稿可!グッズもかわいい!
お待ちしておりま~~す!
【開催中の展覧会】
会期:2019年7月27日(土)~9月29日(日)
開館時間:10:00~19:00(入館は18:30まで)
休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)
観覧料:一般700円 中学生以下無料
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