茅野市美術館は、複合施設である茅野市民館のなかにある美術館です。
地元の作家に注目した展覧会企画はもちろん、複合施設であることを生かした取り組みや、地域へのアウトリーチなどチャレンジングな活動をおこなっていて、個人的に気になる美術館ではありました。
そんな茅野市美術館から「ボランティアスタッフどうしで交流をしませんか?」というお誘いがあり、「うちでいいのか!?」と思いつつ、せっかくの機会に乗らせていただくことになりました。
茅野市美は毎年サポートメンバーを募集していて、実際にスタッフとして活動をする前にさまざまな講座を設けて美術館について学んでもらうのだそう。
連続講座のなかに「他の美術館を見学しよう」という回があり、そこで見学+ボランティアスタッフとの交流をおこなう機会にしているのだとか。
http://www.chinoshiminkan.jp/museum/2018/0121.html#hirogaru
当館のアートサポーターの存在を知った学芸員さんが声をかけてくださったわけですが、ボランティアスタッフのいる美術館がたくさんあるなかで、当館を選んでくださったのは嬉しい限りです
当日は大型バスで30人以上の方がご来館
アーティストシリーズ川邉耕一展を鑑賞後、当館のアートサポーターと交流会をおこないました。
部屋の密度がかなり高くなってしまいました・・・
2館の活動をスライドでご紹介し、その後はそれぞれのテーブルで座談。
茅野チームの人数と熱意に圧倒されていたはるひチームでしたが、座談の時間にはアートを介して集う同士として話に花が咲いていました
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どの美術館も人手が足りているとはいえない状況の昨今、多くの館にボランティアで活動に携わるスタッフがいて、館の特色に合わせてさまざまなサポートをおこなっています。
こまごまとした雑務(だけどやっていただくととても助かる)のような裏方仕事からギャラリートークといったお客様相手の業務まで、その活動内容は幅広く、美術館にとって大きな存在であるといえます。
しかしあくまでもそれらは無償で、自発的におこなっていただいていること。美術館は日々のサポートに甘えるのではなく、感謝の気持ちを忘れず、今後も美術館を応援してもらえるように、努力をしていかなくてはならないのだと思います。
普段、他館のボランティアと関わる機会はまずないなかで、サポーターも学芸員も、貴重な経験をさせていただきました。
後日のサポーター活動日におこなった交流会の振り返りでは、「こういうところは、ここでも生かせるのでは?」という意見も。
今後ますます、アートサポーターがパワーアップしていくことを期待しています
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