今秋に開催予定の「宮脇綾子展」の調査のため、富山県の砺波市美術館に行ってきました。
(建物が大きい・・・!)
宮脇綾子(1905-1995)は、古布の端切れなどを使ったアプリケ作品で知られ、名古屋を中心に活躍した作家です。
「手仕事」として表現されたアプリケ作品の題材は、庭に咲いた草花や畑でとれた野菜などとても身近なものばかり。
日常のささやかな幸福を綴るように制作された作品たちは、どれも心がほっこりするあたたかさにあふれていて、幸せとは心の豊かさから生まれるのだなぁということをひしひしと感じました。
色や形の組み合わせの妙はセンスの塊で、子どものあそびのような無邪気さがありながら、一方でモデルとなった対象や素材の布選びに対して鋭い観察眼が感じられます。
身の回りの人たちや自然への限りない愛情、そして妥協を許さない厳しさも垣間見たような気がしました。
本展は当館での企画展とは別物ですが、新収蔵品を中心に、当館なりのアプローチで綾子さんの作品の魅力をお伝えできたらと考えています。どうぞお楽しみに!
砺波といえば、チューリップ。
残念ながら見ごろは過ぎていましたが、道中いたるところで隠れチューリップを発見
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