2017年1月21日(土)
あ
アーティストシリーズVol.82原勉展が、今週からはじまりました
原さんは、2015年に開催された第8回はるひ絵画トリエンナーレで優秀賞を受賞されました
↓こちらが受賞作品《ひとのいれもの》
白地が美しく、モチーフは繊細に描かれています。
実は、下地にはレース模様がほどこされているのです(写真で伝えきれないのが悔しい!!)。
このような表現方法で描き始めたのは40代になってからとのこと。
自分の思ったことをどのような技法で表現すればいいのか、
描き続ければ自分にぴったりの表現方法がみつかるのではないかと
あきらめずに模索されていたようです。
あ
そして、本日はアーティストトークでした。みなさん熱心に耳を傾けます
熱心にメモを取られる方も・・・
あ
レース模様の下地の作り方についての説明もありました。
下地がどのようなものなのか触れるようにとサンプルを作ってきてくださりました
わたしもスリスリと・・・
レースのところはすこしだけデコボコでしたが、手触りは良かったです
あ
原さんの制作のもとになっているのは、基本的には負の感情。
生活していく上で生まれた心のモヤモヤ、それを網で掬い取り、自分の心を浄化する。
「墓参りをしているのに近い」と原さんはおっしゃっていました。
《やわらかな迷路》は、見えているのになかなかたどり着けない、
蜃気楼のような印象を与えます。もどかしささえ感じさせます。
おぼろげでやわらかそうなのに硬度も同時に兼ね備え、行く手を阻んでいるかのよう。
それはまるで、人生に立ちはだかる壁や障害物。
あ
こうした負の感情も 心のひだ として自分の一部と化していく。
嬉しいことも悲しいこともつらいことも、感じているのは自分自身。
負の感情から目を背けるのではなく、自分といういれものの中にちゃんとしまうことの大切さを教えられた気がします。
あ
そして、その先には・・・
《bloom》
いまある幸せを思って描かれた作品。
未来への希望を感じさせます。
あ
原さんもおっしゃっていた通り、
写真では伝えきれないおぼろげな表現。それはカメラの技術を超えた
人の目でしか捉えきれないニュアンスがあるからです。
是非とも、ご自身の目でじっくりとご覧ください。
原勉展は、2月4日(土)までです。
心よりお待ちしております。
【開催中の展覧会】
「清須市はるひ絵画トリエンナーレ アーティストシリーズ Vol.82 原勉展」
会期:2017年1月17日(火)~2017年2月4日(土)
開館時間:10:00~19:00(入館は18:30まで)
休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)
観覧料:一般200円 中学生以下無料