04. 1月 2017 · アーティストシリーズ Vol.81 平野えり展 はコメントを受け付けていません · Categories: はるひ絵画トリエンナーレ, 展覧会

2017年1月4日(水)

あけましておめでとうございます

本年も芸術の魅力をたくさん発信できればと思います。

現在、アーティストシリーズ1人目、平野えりさんの展覧会を開催しています。

平野えりさんは第8回清須市はるひ絵画トリエンナーレで準大賞を受賞された方です

Exif_JPEG_PICTURE dsc_3410

展覧会のサブタイトルは「今この瞬間を刻む」。

一本一本、線を描くその瞬間を生きている…

同じ時は存在しないということ、今の自分はこれまで蓄積された

多くの瞬間によってできていることを彷彿させる作品です。

dsc_3378 dsc_3390

画面から溢れ出すエネルギーを感じます。

平野さんは福祉施設や病院に勤務する中で、人の尊厳や命を身近に感じ、

それらをテーマとし制作されています。何度も引かれている線は、平野さんが

生きてきた証そのものなのです。

作品を構成する力強く集積した線のほとんどは鉛筆で描かれています

そして、なんと

展示作品《My DiaryⅧ 2016》は会期中にも線を加えられています。

dsc_3322

濃さの違う鉛筆を持ち、「ガリガリガリッ」と

力を入れて描いている平野さん。会期中も変化してゆく作品に

目が離せません

また、12月23日(金・祝)にはアーティストトークがありました

dsc_3343

モノクロの作品が多いですが、鮮やかな寒色の作品も

自分の好きな色で描くと落ち着くそうです

制作中は「勝手に手が動く」と述べられていましたが、

オートマティックに「無意識」に描いたり、線の重なりや面を強く「意識」して描いたり、

主観性と客観性を考えて、作品によって異なる姿勢で制作されています。

dsc_3354

アーティストトークの途中で制作する平野さんに、

みなさん目が釘づけ

作品が完成してゆく姿を生で見るのは面白いですね。

そして、作品タイトルの《My Diary》や《being》には、言葉にはできない

日々の思いを作品として描いた「日記(Diary)」そして、今もなおここに「存在し続ける(being)」

自分の証といった意味が込められているそうです。

作品が展示されている「今この瞬間」もまた、日記の1ページ。

dsc_3415

「作品が生きている」ように見えるほど、画面をうごめく線の力強さを

是非、実際に感じてください

会期は1月13日(金)までです。

心よりお待ちしております。

dsc_3370

【開催中の展覧会】

「清須市はるひ絵画トリエンナーレ アーティストシリーズ Vol.81 平野えり展」

会期:2016年12月20日(火)~2017年1月13日(金)

開館時間:10:00~19:00(入館は18:30まで)

休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)

観覧料:一般200円 中学生以下無料

Comments closed

ツールバーへスキップ