2015年11月11日(水)
季節はすっかり秋ですね。
日中はまだ暖かいですが、朝晩は冷えてくるようになりました。着るものに困りますね。。
美術館入口の花壇には秋の草花が綺麗に咲いております
さて、現在開催中の展覧会は、
清須市はるひ絵画トリエンナーレ アーティストシリーズ Vol.78 原賢二展 です!
今年度のアーティストシリーズ、2人目の作家さんになります
今年おこなわれた第8回清須市はるひ絵画トリエンナーレでは、《ティツィアンとティントレット》が優秀賞を受賞しました
この作品、ぱっと見ただけでは(よく見ても)わかりにくいのですが、実は写真を使っています
手前のワイングラスに焦点が当てられていて、その後ろにいる2人の人物はかなりぼんやり。
プリントした写真のうえから筆で絵具が重ねられているので、写真なのか絵画なのかわからなくなってくるような、
不思議な画面が作り出されているのです
今回の展覧会タイトルにもあるように、原さんは「絵画と写真の枠組み」というものを意識して制作に取り組んでいます。
芸術表現を(便宜的に)隔てている「絵画」や「写真」といったジャンル、
1枚の画面という限りある表現媒体、作品をおさめる額縁・・・など、いろいろな意味での「枠組み」を、
分割・解体したり、横断したり、重ねたり、強調したり、再構築したりして模索しています
その表現方法はほんとうにさまざま。
今回は新作を含め44点の作品が展示されていますが、同じ人が描いたとは思えないほどバラエティ豊かです。
あえてカオスな展示にすることで、これまで自分がやってきたことを全体として見てほしい!との意向です
先日はアートサポーターの鑑賞会のなかで一つ一つ詳しく解説していただきました
不思議なインパクトがある作品を見ながら、「どうなってるの?」「どうやって描いているの?」と直接本人に話を聞くことで、
面白さが増していたようです
11月14日(土)14時から、原賢二さんによるアーティストトークがあります。
最終日ですので、ぜひこの機会をお見逃しなく!
【開催中の展覧会】
清須市はるひ絵画トリエンナーレ アーティストシリーズ Vol.78 原賢二展
会期:2015年10月28日(水)―11月14日(土)
開館時間:10:00―19:00
休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)
観覧料:一般200円、中学生以下無料