2015年9月12日(土)
6月から始まった清須キッズアートラボも3回目。
今回は美術館を飛び出して、名古屋芸術大学の版画工房にお邪魔しました
お世話になったのは、アートクリエイターコースの西村先生と、助手のお姉さん2人。
みんな初めてのキャンパス体験にわくわくしながら、今日やることについて聞いています。
お題は「秋と芸大」(っぽいもの)。
今日はこれを「ドライポイント」と「コラージュ」という技法を使って表現します!楽しみ!
まずは外に出て、秋っぽいもの、芸大っぽいものを見つけてスケッチ
なかなか難しいお題では・・・と思いましたが、みんなそれぞれ発見していましたよ
構内にはなにやら面白い彫刻がたくさん住人のようにあちらこちらに隠れています。
こんな光景が見られるのも、芸大ならでは
スケッチを終えたら再び工房へ。版画を制作していきます。
ドライポイントは、ニードルという針を使い、版を引っかいて図柄を描いていく凹版技法のひとつ。
本来は金属版を使いますが、今回は透明で柔らかい塩ビ版で挑戦です
スケッチの上に塩ビ版を置いて、鉛筆の線をニードルでなぞるように引っかいていきます。
黙々と彫版。ニードルは硬くて鋭いので注意
版が完成したら、コラージュに使う色紙を選んで配置してみます。
インクは黒一色で刷るので、完成したときに色紙がアクセントになります
版が完成したらいよいよ印刷工程へ!
彫った溝にインクを詰め込むように、ヘラでインクをのばして、
描画部分以外の余分なインクを丁寧に拭き取り…
プレス機にセット。
色紙と湿らせた印刷用の紙を載せて、いざプレス
ちょっとわかりにくいですが、みんなの背丈ほどもある大きなハンドルを回しています
気分は海賊の船長
そしてプレス機から出てきた紙をゆっくりめくると…
完成!
ドライポイント特有の線のにじみと、絶妙なバランスの色紙がいい感じです!
インクが色紙を透過して印刷されているところも面白いですよね
版画は、インクやプレスのコンディションによって、描いた人が思いもよらないような意外な結果が出るところも魅力です。
どうなったかな…とプレス機から出てきた作品をそーっとめくったときの、みんなのぱっとした笑顔が印象的でした
最後までドライポイントの名前を覚えるのには苦戦していましたが(笑)、貴重な体験になったのではないでしょうか
見ているだけでこちらも楽しくなりました
西村先生、どうもありがとうございました!
【開催中】
ミッフィーのたのしいお花畑 ディック・ブルーナが描くお花と絵本の世界展
会 期:2015年7月4日(土)~9月30日(水)
開館時間:10:00~19:00 (入館は18:30まで)
休 館 日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌平日が休館)
観 覧 料:一般800円、高大生700円、中学生以下無料