13. 12月 2014 · 三浦高宏展 アーティストトーク はコメントを受け付けていません · Categories: 展覧会

現在、当館展示室2で開催中の『アーティストシリーズVol.74 三浦高宏展』。

アーティストトークが本日開催されました

 

アーティストシリーズとは、

はるひ絵画トリエンナーレで高く評価された作家から厳選して

個展形式で紹介する展覧会です。

三浦さんは、2012年に行われた清須市第7回はるひ絵画トリエンナーレにて

準大賞を受賞されました

今回の展覧会では、東京藝術大学在学時の作品から、

トリエンナーレ受賞の前後作、

そして最新作である2014年の作品に至るまで、

作家の表現活動の軌跡を追うことができます

 

そして、本日は三浦さん自身によるアーティストトーク!

作家から直接制作活動について聞けるということで、

多くの方が参加されました

Exif_JPEG_PICTURE

Exif_JPEG_PICTURE

会場に入ってすぐ目にはいる《足》は、大学在学時の作品

まずはこの作品から説明をはじめ、自分の中でどう意識が変化していったか、

「現実主義」と「ドキュメンタリズム」という

キーワードをつかって説明してゆきます。

作家は、「レアリスム」という言葉が、特に日本の芸術界において

含意しがちな「写真のようにリアルな」作品、「写実主義」ではなく、

マネやクールベにつらなる現実主義としての絵画を追及したい、といいます。

また、現代に生きる作家として、

画像処理やCGなどのテクノロジーに背を向けるのではなく、

それらを制作活動に取り込みつつも、

コマンド・ゼット―すでに出した指示や処理を「元に戻す」機能、が通用しない、

絵具の蓄積としての絵画、不可逆的な絵画を追求しようとしています

 

個々の作品についてもじっくり説明してくれます。

皆さん興味津々

Exif_JPEG_PICTURE

Exif_JPEG_PICTURE

質疑応答では、多くの方が手を挙げて質問してくれました。

作品の構図の問題、

モチーフについて、

自分の気に入った作品について、

アーティストと直接言葉を交わせる機会とあって、

皆さん思い思いの質問をされます。

そうした忌憚ない意見をうけて、

作家も自らの制作活動を改めて言語化し、

ふりかえる機会となるのではないでしょうか。

和やかな雰囲気ながらも、充実したアーティストトークになりました

 

三浦高宏展は今月、12月27日(土)までの開催です。

会期が短くなっておりますので、見逃さないよう是非足をお運びください。

 

【開催中の展覧会】

清須市はるひ絵画トリエンナーレ アーティストシリーズ Vol.74 三浦 高宏 展

会期:2014年12月7日(日)―12月27日(土)

開館時間:10:00―19:00

休館日:月曜日

観覧料:一般200円、中学生以下無料

 

 

 

 

 

ツールバーへスキップ