2014年10月5日(日)
本日、企画展「生誕100年 前衛を駆け抜けた画家 岡田徹展」がオープンしました!
岡田徹(おかだ・てつ, 1914-2007年)氏は名古屋で生まれ、シュルレアリスム絵画を追求し、
戦後の名古屋の画壇を、力強く引っ張った画家として知られています。
オープンに先立って行われた、開会式の様子をご紹介します。
まずは当館館長が挨拶に立ちました。
「前衛を駆け抜けた画家」というタイトルについて、
岡田徹氏の生き様と重ね合わせてつけたことを紹介しました。
教育長からは、今秋岡田徹氏のご遺族から清須市はるひ美術館へ、
作品12点を寄贈していただいたことが紹介されました。
2007年、ご遺族からすでに9点ご寄贈いただいていたのと合わせると、
公立美術館の中では最多の、21点を収蔵することとなりました。
次に、岡田徹氏ご長男の奥様季美枝さんより、お言葉を頂戴しました。
ご夫妻は、千葉のご自宅に「岡田徹絵画館」を開いて、
とても素敵な空間で作品を公開されています。
最後に岡田徹氏が40年以上にわたり代表を努めた団体「美術文化協会」代表の浅野輝一さんが登壇。
岡田徹氏の文章を引用し、どのように絵画と向き合ったかという貴重なお話をいただきました。
テープカットのあと、展示室の扉を開けて、いよいよ中へご案内です
70名を越えるたくさんの関係者の方々がお越しくださいました。
展示室では、現存する最も古い作品《黄昏による暗示》(1936年)から、絶筆となった《呪縛》(2002年)まで、
年代を追って26点の作品を展示しています。
岡田徹氏はとても精力的に活動した画家で、社会情勢や文明、人間のあり方を問う作品を制作しました。
その時々の興味に沿って、テーマも画風も約5年をサイクルに刷新されていきます。
今回の展覧会では、その画風の変遷を、ひと通り辿れるようになっています。
生誕100年の節目に、改めてこの画家の生き様を振り返ってみると、
私たちに大切なメッセージを送ってくれているように感じます。
皆さんもこの気候のよい時期にお出かけになり、
ぜひ作品と対話をしてみてくださいね。
【開催中の展覧会】
会期:2014年10月5日(日)―11月30日(日)
開館時間:10:00―19:00
休館日:月曜日(ただし祝日の場合は開館、翌火曜日が休館)
観覧料:一般500円、中学生以下無料