2014年9月18日(木)
会期中、合計9回のプログラムを組んだムナーリのワークショップも
9月15日(月・祝)の「直接の映写」で最終回でした。
最終回も定員いっぱいまで申込みがありました
まずは展覧会鑑賞タイム
今回の参加者はいつも以上に元気いっぱいのメンバーで、
こちらの質問にもどんどん手を上げて答えてくれました
作品を見ていろんなことを考え想像する力、そしてそれを言葉にする力。
美術作品を鑑賞するうえではとても大切なことですよね
鑑賞後は本題のワークショップ会場へ移動し、内容を説明します
「直接の映写」の詳しい内容は前回のブログをご覧ください。
さまざまな素材をスライドマウントの中に挟みこみ、それをスライド映写機で大きなスクリーンに投影します
スライド映写機を見たことも触ったこともない子どもたちに、
どんな構造で映像が映し出されるのか、実際に触っているところを見せながら説明しました。
コンピューターが主流の現代において、おそらくほとんど見ることのない機械でしょう。
みんな、とても興味深そうに聞いてくれていました
では、実際に投影するためのスライドを作ってみましょう
ということで、まずは学芸員が実演してみました。
前回のブログにも書きましたが、材料は本当にたくさんの種類があります
糸くずや布、お菓子の袋、カラーセロファン、たまねぎの皮、脱色した葉っぱ、紐等々。
光を透過しやすいものや、拡大すると面白そうなものなど集められています。
やり方がわかったら、早速、みんな集中し始めました
拡大するとどんな風に見えるんだろう?と想像しながら、自分の好みの色や形、模様を作っていきます。
アートサポーターのみなさんの指導のもと、一枚だけ入れられるスライド映写機で自分のスライドをチェック
「あれ?想像したのと違うな~」とか「おっ!思った以上にいいじゃん!!」など、
自分の予想通りには映らないスライドを見て大盛り上がり
そして、いよいよ本番です
各自お気に入りベスト3を選んで映写機のなかに入れていきます。
まずは、全員のスライドを順に見ていきます
きれいなものや面白いものなど、どれも素敵なスライドばかりでした
ひととおり全員のスライドを見た後は、今度は一枚ずつじっくり見ていきました。
誰が作ったのかを聞いて、作者に作品のタイトルをつけてもらったり、どんな音がするのかを聞きました。
でも、自分が作ったはずの作品なのに、どれが自分のだかわからない人も実は大勢いたのです・・・
小さいものが大きくなる。
ただそれだけなのに、与える印象はずいぶん異なることを体験しました
最後にムナーリさんが機械に関心を持ち、そしてそれを作品やワークショップに
積極的に取り入れていったお話をして終わりました。
iPadやパソコン、ゲームなどで遊ぶことが普通の現代の子どもたちにとっては、
新鮮な遊びのワークショップだったのではないでしょうか
これで全9回のプログラムがすべて終了しました。
展覧会開幕前からご予約もたくさんあり、
ムナーリの人気ぶりや保護者の方々の関心の高さを改めて実感しました。
清須市はるひ美術館としても、今回の経験を活かして、
日頃のワークショップのなかにムナーリの考えていた「遊び」の要素を取り入れていきたいと思います
ご参加いただいた皆様ありがとうございました
【開催中の展覧会】
会 期:2014年7月5日(土)~9月28日(日)
開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)
休 館 日:月曜日(月曜日が休日の場合は次の平日が休館)