2014年8月6日(水)
今日は博物館実習5日目でした。
いつもは美術館での実習が多いのですが、本日の午後は清須市歴史資料展示室の
担当職員・小出さんにレクチャーをしていただきました
清須市には美術作品のほかにも、歴史民俗資料がたくさんあります!
ちなみに、午前中は美術館で「展覧会の企画・運営について」のレクチャーでした。
(レクチャーの嵐・・・)
小出さんお手製の実習生用資料
きっちりまとめられていて勉強になります!
この資料をもとに「歴史民俗資料の調査・収集・保存整理」についてのお勉強
こちらは中性紙という特殊な紙でできた封筒にひとつずつ資料を入れて、
特注のダンボール箱に収納されている様子です。
資料は大小さまざまなものがあり、時代もばらばら。
丁寧に保管してしすぎることはありません。保管用の資材はとても重要なのです
ということで、このダンボール箱の製作を体験
意外と難しいのです。
少しでも適当に折ってしまうと、しっかりしまりません。
実習生のみなさん、悪戦苦闘中?!でも、きれいにできていましたね。
続いて、先ほどのダンボール箱には収まりきらないさまざまな資料の保管の様子を見学しました
このスペースには展示スペースはなく、すべて資料の保管場所として活用しています。
展示スペースは少し離れた市立図書館内にあります。
民俗資料も山のようにあります。懐かしの?家庭で使われていた電化製品や道具類などなど。
でも、実習生のような若いみなさんにとってはもはや「懐かしの」という言葉も合わないですね
初めて見るようなものばかりではないでしょうか・・・
なんだかよくわからないものを発見(左写真)
まるで理科室みたいと大はしゃぎ
右の写真は戦争関連のものを集めたスペースです。
とにかく、市内のご家庭で眠っていて資料として価値のあるものが集まっていますので、
場所がどれだけあっても足りないし、また管理台帳の整理も大変だというお話がありました。
最後に、町史などの紙媒体の資料が保管されているスペースへ。
実習生のみなさん、とにかく資料の多さとスペースの広さに驚いている様子
だいたい資料保管の状況を把握した後、場所を移動しました。
こちらは、清須市立図書館内にある「歴史資料展示室」です。
2年前にできたばかりなのでとってもきれい
現在は「戦争の軌跡―出征と帰還―」という展覧会を開催中です。
さきほど見学した場所から今回のテーマにあった資料が展示されています。
展示の工夫や展示内容を丁寧に説明していただきました。
こちらの独立展示ケースは常設展示コーナーです。
こちらも常設展示。
昔のそろばんや黒電話、商売で使った台帳なども展示されていました
右写真の奥に見えるのは、「棚階段」といって、階段の下に箪笥のように抽斗(ひきだし)がついていて、
しかも自由に階段ごと動かすことができる、可動式収納付階段なのです。
昔の人の生活の知恵が随所に垣間見え、とても楽しい展示空間になっていました
今日の午後はしっかり歴史民俗資料の調査・収集・保存・展示について学ぶことができました。
美術館との比較などしてみるのも、それぞれの特徴をより深く理解するのに役立つはずです
実習期間もあと2日間です。
みなさんがんばりましょう
【開催中の展覧会】
会 期:2014年7月5日(土)~9月28日(日)
開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)
休 館 日:月曜日(月曜日が休日の場合は次の平日が休館)