2014年8月3日(日)
今日はムナーリ展関連イベントの一つ、愛知県児童総合センターの「あそびプログラム」を実施しました。
会期中、合計5種類のプログラムを実施しますが、今日はそのうちの2つ「太陽のハタ」と「ひもでかお」。
愛知県児童総合センターは、1996年に開館し、愛・地球博の開催に伴い2002年3月~2006年6月まで休館、
2006年7月から再オープンした県立の児童館です。詳しくはこちらをご覧ください。
今回は、その愛知県児童総合センターが、開館以来開発してこられたプログラムを、
実際に元センター長の田島茂典氏を講師にお招きし、実施することになりました
こちらが田島氏です
プログラム実施前に、スタッフへムナーリのワークショップやプログラムの説明をしてもらいました
なぜムナーリ展の関連イベントで愛知県児童総合センターのプログラムなの?
と思われる方も多いと思います
実は、愛知県児童総合センターで開発されているプログラムをはじめ、様々な取り組みの多くは、
ムナーリの考え方をベースに蓄積されてきたのです
「ムナーリだったらこんな風に考えるかな?」「ムナーリが生きていたら絶対に喜んでくれるはず!」
センターで働く職員の方々はいつもどこかでムナーリのことを意識して活動に取り組まれてきました
そのような「ムナーリ・イズム」ともいえる考え方が開館以来、脈々と伝えられてきた児童総合センター。
開発されてきたプログラムはいずれもびっくりするほど「ムナーリらしさ」を感じます
そこで、今回は子どもから大人まで誰でも自由に参加できるプログラムとして、
お隣の図書館で実施することになりました。
本日、午前に実施したのは「太陽のハタ」
ムナーリの著書に『太陽をかこう』というワークショップをまとめた本があります。
その内容をヒントに、児童総合センターが考え出したプログラムが「太陽のハタ」です。
ひととおり説明が終了すると、本日お手伝いに来てくださったアートサポーターと、博物館実習生とで準備です。
大きめのカラフルなチョークと経木(きょうぎ)を用意し、机の上は汚れないように養生シートを貼ります
さっそくかわいらしい参加者がたくさん集まってくれました
この「太陽のハタ」のルールはとっても簡単。
「まる」だけ描くこと
みんな思い思いの「まる」をたくさん描いてくれました。
完成したら一穴パンチで上下に穴を開け、天井から紙紐に通して吊るします。
たったこれだけのことなのに、一人一人全く異なる「太陽」が出来上がり、
見ているだけでも楽しい気分になります
しかも、「まる」だけ描けばいいので、上手や下手といったこともありません。
子どもから大人まで簡単に取り組めるプログラムです。
一枚だけでは満足できず、お母さんにお願いして2枚、3枚と制作する子もいましたね
完成作を吊るしていくと、「太陽のハタ」のカーテンのようになります!
光が挿すと経木から光が透けてとてもきれいです
チョークの淡い色と経木のほのかに香る木のにおいが、なんだか優しい気持ちにしてくれる、
そんな「太陽のハタ」でした
明日は午後のプログラム「かおでひも」について報告します
【開催中の展覧会】
会 期:2014年7月5日(土)~9月28日(日)
開館時間:10:00~19:00(最終日18:30まで)
休 館 日:月曜日(月曜日が休日の場合は次の平日が休館)